鳥海山近郷夜話

最近、ちっとも登らなくなった鳥海山。そこでの出来事、出会った人々について書き残しておこうと思います。

命の値段は5万円

2021年07月28日 | 鳥海山

 最近山の遭難のニュース多いですね。気を緩めれば自分だってその仲間入り。

 台風も直撃の予定でしたが大過なく過ぎ去ったようです。こんな予報の時も登る人はいるのでしょう。

 以前、悪天候の時に登る人に訊いてみたことがあります。どうしてこんな天気に登るんですか、と。帰ってきた答えは

「休みがこの時しか取れなかった。それに首都圏から数万円もかけて鳥海登山に来たからには登らずに帰られない」のだと。

 

 人の命って安いもんだったんですねえ。遭難したときの救助隊の分は入っていませんけど。

 

 大物忌神社のHPを見たら相変わらず山頂美術館なんてやってるんですね。芸術家のようなものが物販のためにやっているのでしょう。せっかくの頂上まで来てそんなものが見たい人がいるのでしょうか、目の前に鳥海山があるのに。他人に訊いてみたら、自分だったら目の前に大自然があるのにそんなもの見たくもない、ですと。まあ、今後頂上へ行くほどの体力は残されていないようなのでどうでもいいですけど、でもやっぱり鳥海山はたとえ大物忌神社の社地であるところがあっても大物忌神社だけのものではないし、まして一部の人のものでもありません。(だからスノーモービルが我が物顔に走行していいわけはない、それにスノーモビルが客を乗せて走行するのは法に触れないのかねえ、客を死亡させたらどうするの?)

 下界では特定外来生物がはびこっているようですけれど、鳥海山にも特定外来生物の様な人間がはびこっているようです。えっ、自分たちこそが鳥海山をよく知り、こよなく鳥海山を愛している?今までもそういうことを言う人が自然保護に逆行することばかりしてきました。さあ、今後どうなるでしょう。


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