鳥海山近郷夜話

最近、ちっとも登らなくなった鳥海山。そこでの出来事、出会った人々について書き残しておこうと思います。

昔の鉾立山荘

2020年01月11日 | 鳥海山
一枚くらい建て直す前の鉾立山荘の写真がないかと探していたのですが、遠景ながらやっと一枚見つけました。

 記録を見ると、昭和62年(1987)10月5日(日)とあります。小屋の屋根が赤いのは国定公園での決まりだとか聞いたことがありますが定かではありません。
 旧鉾立山荘は赤い丸のなかです。その後方は現在の鉾立山荘、普請中ですね。右手の小屋はTDKの東雲荘です。
 記憶の中では昔の鉾立山荘はもっと長い、黒っぽい建物のような気がしていたのですが、記憶というものはあまりあてにできないものです。新しい建物は10月初めで骨組み状態ですのでどこまで建て一冬越したのでしょうか。
 去年、にかほ市の鉾立山荘を管理するところへメールで鉾立山荘について問い合わせしたのですが、ナシのつぶてでした。どの市町村もメールの問い合わせに関しては100%回答をよこします。ナシのつぶてというのは初めてでした。
 この鉾立山荘、たしか昔は国鉄(今のJR東日本)で管理していたような記憶があります。入り口あたりに「国鉄云々」と書いた看板か標識があった気がするのです。それを問い合わせたのです。返事がないものだから、そういう所だとあきらめ、昔から登っている知人を訪ねてきいてみたところ、たしかに「国鉄云々」と書いてあったと記憶しているとの事でした。前にも書きましたが、立て付けの悪い引き戸の隙間から寒風が吹きこみ、入ると土間で中では必ず酔っ払った山田さんの大きな声が聞こえてくる、それらが一体となった山小屋が鉾立山荘でした。(鉾立山荘の思い出その1参照)

 昔の鉾立山荘のことを語ってくれた知人も何年か前に大腸癌を患い、もう山には登れないとのこと、ほんと、時は過ぎていきます。


コメントを投稿