オーロラ特急    ノスタルジック旅日記 

旅好き、歴史好き、鉄道好き、クルマ好き、カメラ好きの団塊ボーイが社会科見学的な旅を続けます。

西武狭山線の旅 旧台徳院霊廟の門を移設した狭山不動尊

2018年10月25日 | 埼玉
西武狭山線の終着駅・西武球場前駅のホーム。なんと6番線まであります。京王線の府中競馬正門駅も大きいが、西武球場前駅は私鉄ローカル線では最大級では。競馬と野球では終了時のラッシュのピークが違うので、球場駅のほうが大きくなるのかもしれません。十分な土地もありますからね。西武山口線の乗り場。私はまだ乗ったことがありません。改札口西武球場から屋根付きとなって西武ドームとなり、ネーミングライツをメットライフ生命に売り、現在の球場名はメットライフドームです。駅名は西武球場前駅のままです。西武ライオンズはクライマックスシリーズで敗退、今季の全試合を終了しています。西武不動尊。西武ライオンズの選手が必勝祈願をすることで知られています。
戦前増上寺の隣りにあった台徳院霊廟の勅額門を移設しました。台徳院とは2代将軍徳川秀忠。霊廟は空襲で焼失しました。戦後その土地を西武グループが獲得し現在はザ・プリンスパークタワー東京があります。勅額門は焼け残った他の門とともに西武の所有となり狭山不動に集約されました。勅額門側面勅額門の内側神木旧台徳院霊廟御成門天井長州藩毛利家江戸屋敷から移設した総門本堂第一多宝塔。大阪・高槻市から移設されました。第二多宝塔。兵庫県から移設。多宝塔が複数ある寺院は異例です。康信寺奈良県から移設した桜井門羅漢堂。工事中で入れません。
工事中の大黒堂滋賀県彦根市から移設した弁天堂鐘楼
今回は重要文化財の勅額門と御成門は見ましたが、もう一つの重要文化財、丁子門は本堂の裏にあって見逃しました。羅漢堂、大黒堂は工事中でした。また来たいと思います。
狭山不動はまるで時代村というか歴史テーマパークです。戦後西武グループは土地を取得し、その地にあった建築物を狭山不動を建立し集約したのです。株式会社立の寺院といっていいのでは。
 西武グループは旧朝香宮別荘、旧竹田宮邸、旧李王家邸(旧北白川宮邸)、増上寺・旧徳川家霊廟、旧毛利家江戸屋敷などの土地を取得し次々とプリンスホテルを開設しました。旧皇族邸の土地取得に関しては猪瀬直樹著「ミカドの肖像」に詳しく書かれています。徳川家霊廟の土地については取得の経緯はわかりませんが、旧皇族邸と同様の手法で獲得したのではないかと推測します。取得した土地にあった建築物・文化財を移設するためにこの狭山不動尊を建立したのではないでしょうか。


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