オーロラ特急    ノスタルジック旅日記 

旅好き、歴史好き、鉄道好き、クルマ好き、カメラ好きの団塊ボーイが社会科見学的な旅を続けます。

日本の五重塔・三重塔を訪ねて【アーカイブ特集】

2021年11月04日 | 建築物特集
11月3日の日本経済新聞、文化面に浜野孝雄氏による「古塔を巡って南へ北へ」という記事がありました。氏は明治以前建立の仏塔153基を探訪し「古塔を巡る旅」という本を出版されました。いいですね。私もあやかって挑戦したい。
浜野氏はご自分が訪ねた塔を「古塔」と表現しています。五重塔は子供も知っている言葉ですが、三重塔もあります。さらに二重塔もあります。調べてみると二重の塔は多宝塔または宝塔というようです。多宝塔のほうが一般的で、方形(四角形)の初層(1階部分)の上に円形の上層(2階部分)があってその上に方形の屋根があるものです。一方、宝塔の定義は定かではない、諸説あるようです。五重塔、三重塔、多宝塔、宝塔などを総称して仏塔といいますが、浜野氏は明治以前の古い塔に限定をしたので「古塔」といいう言葉を使用されたと推測します。
五重塔など仏塔は、戦国の城の天守や近現代の展望塔、テレビ塔とは違って人が登るものではなく、釈迦の仏舎利を祀るための仏教固有の建築物です。
浜野氏の本は自費出版(小諸新聞社)のため、アマゾンでも一般書店でも販売されていません。購入したくてもできないのは残念です。都立、区立の図書館にも置いてなく、唯一、国立国会図書館には所蔵されています。
まずは恥ずかしながら私がこれまでに訪ねた五重塔、三重塔をアップします。
【栃木県】
西明寺三重塔。栃木県益子町
西明寺三重塔の詳しい紹介ページはこちら
【埼玉県】山口観音・金乗院の八角形の五重塔。埼玉県所沢市山口。金乗院五重塔の詳しい紹介ページはこちら
========================================================
三学院三重塔と鐘楼。埼玉県蕨市。三学院三重塔の詳しい紹介ページはこちら
========================================================
長徳寺三重塔、埼玉県川口市長徳寺三重塔の詳しい紹介ページはこちら

【千葉県】

成田山新勝寺の三重塔。千葉県成田市。成田山新勝寺三重塔の詳しい紹介ページはこちら
==================================================
本土寺の五重塔と満開のあじさい。千葉県松戸市。本土寺の詳しい紹介はこちら
==================================================
法華経寺五重塔。千葉県市川市江戸時代初期に建立。重要文化財です。法華経寺の詳しい紹介はこちら


【東京都】

高幡不動として有名な金剛寺五重塔。東京都日野市。高幡不動の詳しい紹介はこちら
=================================================
上野五重塔、東京都台東区上野公園。上野公園の五重塔は東照宮内ではなく動物園の敷地内にあります。元々江戸時代には東照宮五重塔でしたが、神仏分離令により五重塔を寛永寺のものとしました。戦後東京都に移管されて現在は動物園の管理となっています。そのため五重塔を見学するには別途動物園の入園券が必要です。呼び方としては旧寛永寺五重塔というのが正しいようです。上野寛永寺五重塔の詳しい紹介はこちら
===============================================
光徳院五重塔。東京都中野区。現在都内には10基の五重塔があります。光徳院五重塔は1995年の建立です。光徳院五重塔の詳しい紹介ページはこちら
================================================
慈眼寺五重塔。東京都港区三田。通常の五重塔と比べると小ぶりで、高さは7~8mくらいでしょうか。慈眼寺の紹介ページはこちら

================================================

豪徳寺の三重塔。東京都世田谷区。豪徳寺の詳しい紹介はこちら
================================================


椿山荘の円通閣三重塔。東京都文京区目白台。広島の竹林寺にあったものを1925年藤田組の藤田平太郎が移築しました。椿山荘をつくったのは山県有朋です、山県の死後、藤田組の手に渡り、現在は藤田観光の経営です。藤田組は同和鉱業となり、現在はDOWAホールディングとなっています。椿山荘の詳しい紹介はこちら
================================================
道場寺三重塔瑠璃殿。東京都練馬区
道場寺三重塔瑠璃殿の扁額道場寺の詳しい紹介はこちら
================================================
円福寺三重塔。東京都清瀬市
三重塔と鐘楼。円福寺の詳しい紹介はこちら
================================================
東禅寺三重塔。東京都港区高輪。東禅寺の詳しい紹介はこちら
================================================
文京区向丘の清林寺で三重塔を建立途中です。計画が始まったのは1990年代、総檜造り、飛鳥時代の様式を研究し地震対策を行って計画は進行中です。コロナの影響で遅れが生じましたが数年後には完工の見込み。現在寄進受付中です。建屋の中で工事が進んでいます。清林寺三重塔の詳しい紹介ページはこちら

【山梨県】

身延山久遠寺の五重塔は高さ39m、2008年(平成20年)に再建されました。山梨県身延町

身延山ロープウェーから見下ろした五重塔。身延山久遠寺の詳しい紹介はこちら
【長野県】
諏訪大社上社の前にある諏訪市博物館の諏訪大社五重塔の1/10模型。昔の五重塔は明治政府による神仏分離令で解体破却されました。一人の宮大工が残された図面をもとに総檜で精密な模型を製作しました。長野県諏訪市中洲。諏訪大社上社、諏訪市博物館の詳しい紹介はこちら
【三重県】
観音寺の五重塔。三重県津市。観音寺の詳しい紹介はこちら
【和歌山県】
青岸渡寺三重塔。もとの三重塔は戦国時代に焼失。1972年に再建されました。那智の滝とのツーショットが美しいです、高さは25m。和歌山県那智勝浦町。
【山口県】
瑠璃光寺五重塔。山口県山口市室町時代中期1442年大内氏25代大内義弘を弔うために建立されました。京都は応仁の乱で荒廃し、山口は西の京として繁栄をしました。大内氏の黄金時代の五重塔で、奈良・法隆寺、京都・醍醐寺と並び三名塔とされています。瑠璃光寺・石造五重塔の経塚。瑠璃光寺の詳しい紹介はこちら


最新の画像もっと見る

コメントを投稿