オーロラ特急    ノスタルジック旅日記 

旅好き、歴史好き、鉄道好き、クルマ好き、カメラ好きの団塊ボーイが社会科見学的な旅を続けます。

森鴎外の旧居・観潮楼の跡地につくられた森鴎外記念館

2016年02月28日 | 東京
森鴎外邸・観潮楼の跡地に文京区は森鴎外記念館を建築、2012年にオープンしました。


大観音通りに面した正面。2・3階の壁が傾斜し、明かりをとり入れています。

正面に見えるのは観潮楼の時代からあるというイチョウの大木。鴎外が住んでいたころは東京湾が見えたので、観潮楼と名付けたそうです。

1階の売店

玄関正面に鴎外の胸像

展示室は地下にあります。

玄関内側

外壁




裏口。裏口から表玄関へ通り抜けできます。


建築設計は陶器二三雄。鴎外記念館はBCS賞を受賞した建築物です。BCS賞は優秀な建築物の建築主、設計者、施工者の3者に与えられます。



旧細川藩江戸下屋敷跡の和敬塾、永青文庫、松聲閣

2016年02月27日 | 東京
文京区目白台の和敬塾の内部を見学しました。和敬塾は、旧熊本藩主細川家江戸下屋敷跡地につくられた学生寮です。

和敬塾正門

和敬塾の創設者・前川喜作の銅像


和敬塾本館(旧細川公爵邸)。1936年(昭和11年)にチューダーゴチック様式の洋館として建設され、終戦までは細川護立一家が住んでいました。戦後は連合軍に接収されオランダ軍宿舎に使用されましたが、前川喜作が1956年に購入し、和敬塾を開設しました。

和敬塾本館側面

和敬塾学生ホール、1階は食堂


学生ホール

大講堂


和楽荘

南寮

グラウンド

東門

細川家の歴史資料、美術品など文化財を収蔵・展示する永青文庫。織田信長から細川藤孝(幽斎)宛に送られた書状、宮本武蔵自筆絵、甲冑、刀剣など貴重な収蔵品があります。昨年は「春画展」を開催し話題を集めました。

「細川家のお雛様」展を開催中

永青文庫本館。細川公爵邸の時代は家政所(事務所)でした。

玄関

吹抜け


階段

2階廊下

2階展示室

吹抜け2階部分

1階廊下


永青文庫から下って新江戸川公園へいきました。新江戸川公園というと江戸川区の公園みたいですが、神田川は昔は江戸川と呼ばれていました。付近には江戸川橋もあります。江戸川区ではなく文京区の公園です。



新江戸川公園の日本庭園。新江戸川公園、永青文庫、和敬塾が細川家の江戸下屋敷跡です。




改修工事を終えた松聲閣。細川家では学問所として使用したようです。


松聲閣から見る庭園

2階の雛人形




目白台運動公園

日本女子大学の国際交流施設・新泉山館。田中邸は道路側の土地を日本女子大に譲渡し、2004年にこの建物が完成しました。












冬の秩父路・車旅 旧三峰ロープウェー大輪駅跡、雁坂トンネルをゆく

2016年02月19日 | 埼玉
先週に続いて冬の秩父路ドライブです。

前回通過した三峯神社の表参道を探索します。表参道付近の荒川は三峯登竜渓といわれ、竜門の滝、神庭洞窟などがあります。


表参道の鳥居

表参道。両側に数軒の土産物屋がありますが、営業しているかどうかはよく分かりません。


荒川に架かる登竜橋。ほうきが放棄されている。


荒川の渓谷




苗木寄進者、奉納者の碑

「是ヨリ本社五十二丁」



この下にシャクナゲ園、竜門の滝、神庭洞窟があります。





三峯ロープウェー大輪駅の跡

山頂駅の方角

ロープウェー駅のホーム台跡

三峯神社本社への登山道。本社まで約2時間です。

大輪駅の木札。海抜408m




登竜橋近くの営業を停止した元商店

表参道鳥居の前の道標。右・大滝村役場、左・三峯神社と書いています。

鳥居前のうどん店。営業しています。


周辺案内図にはロープウェー駅舎跡も記載されています。
三峯ロープウェーは1939年(昭和14年)に開業し、2006年に運行を停止、2007年には廃止が決定となりました。今は山麓駅(大輪駅)も山頂駅も解体撤去されています。
ロープウェーが営業しているころは表参道を通り、ロープウェーで山頂駅へ上がり、神社で参拝をするというのがメインコースでした。廃止後は路線バスが代替交通機関となりましたが、運転本数は1日3~5本です。おまけに途中の二瀬ダム上の道が狭くバスどうしのすれ違いはできません。
設備の老朽化、乗客の減少という事態でも、どうして廃止したのでしょうね。表参道の土産物屋はもちろん、神社にとっても致命的です。神社へのアクセスは車か1日数本のバスだけで、しかも道が狭い。
地元の人から聞いた話によると、ロープウェーがあっても、表参道周辺に大きな駐車場がなかったのが問題のようです。山峡部なので平地は少なく、駐車場を提供する地主がいなかったのでしょうね。駐車場がないのではロープウェーの運営にも支障をきたします。秩父鉄道・三峰口駅からは路線バスでくるしかなかった。観光バスは停まる場所がない。ロープウェーは秩父鉄道の経営でした。地元の人たちがもう少し前向きだったらと思いますが、残念です。過疎化に拍車ですね。
三峯神社のページはこちら

奥秩父大滝ループ橋

ループ橋展望所の駐車スペース



埼玉県最大の滝沢ダム。2007年竣工。荒川の支流・中津川をせき止めてダムが完成しました。滝沢ダムの南に荒川本流をせき止めて完成した二瀬ダム・秩父湖があります。この付近で国道140号線は3つのルートに分かれています。栃本関所跡のある秩父往還、そのすぐ南側、秩父湖沿いを通る新道、そして北側のループ橋を通る大滝道路です。3本の道が合流する入川橋付近で引き返すという方法もありますが、この日は一路雁坂トンネル、山梨県へと車を進めました。

雁坂トンネルの山梨側出口。雁坂トンネルは全長6625m、日本最長の山岳トンネルです。1998年に完成しました。このトンネル開通のおかげで国道140号は全通。それまでは関東では有名な「開かずの国道」でした。私は開通の年の夏に通ったと記憶しています。
難工事でようやく開通したトンネルですが、交通量は少なく、閑散としています。東京湾アクアラインは赤字とか通行料が高すぎるとか話題になりますが、この雁坂トンネルは話題になることも少ない。知っている人も少ない。

山梨側にある料金所。通行料は普通車が730円。トンネルの経営は山梨県道路公社です。

道の駅みとみ。旧三富村、現在は山梨市です。背景の山は甲武信岳(標高2475m、日本百名山)でしょうか。埼玉・山梨・長野の県境です。
甲武信岳は歩きの行程が長く私のような初級登山者には無理ですね。でも私はこの近くの金峰山(標高2599m)と大菩薩嶺(2057m)には登りました。ともに初心者歓迎の山です。


広瀬ダム

塩山市から見えた富士山








「始皇帝と大兵馬俑展」を見に国立東京博物館へ

2016年02月16日 | 東京
本日は上野・東京国立博物館で開催中の「始皇帝と大兵馬俑展」を見に来ました。たまたま無料入館券をゲット、たしか東博に入るのは琳派展の時以来ですね。

正門前の看板

本館

兵馬俑展は平成館で開催です。

平成館の前の池に森鴎外。当時このあたりに博物館総長・森鴎外の部屋があったそうです。

平成館の正面。平成館は1999年(平成11年)の開館

いよいよ館内へ



展示室内の兵馬俑撮影コーナー。これらはレプリカです。本物は撮影禁止。








表慶館。1909年(明治42年)開館、設計は片山東熊。片山はジョサイア・コンドルの弟子で、旧東宮御所(現迎賓館)の設計者

資料館

法隆寺宝物館。1964年(昭和39年)開館、設計は谷口吉生(谷口吉郎の子)



梅の木


因州池田家屋敷表門

福岡藩黒田家江戸屋敷の鬼瓦



本館内を見学。本館は1937年(昭和12年)開館、設計は渡辺仁。渡辺仁は旧服部時計店(現和光)、旧日本劇場、旧第一生命館などを設計しました。



日本の仏像

日本刀


本館裏の庭園。庭園は期間限定で公開されます。



甲冑


現代根付の高円宮コレクション



本館内部階段

東洋館。1968年(昭和43年)開館、設計は谷口吉郎。谷口はホテルオークラ東京旧本館メインロビー、東京国立近代美術館、帝国劇場などの設計者。



中国の仏像

隙間から見えるスカイツリー





東京文化会館。1961年(昭和36年)開館、前川國男の代表的なモダン建築です。



六本木・森美術館の「村上隆五百羅漢図展」と屋上スカイデッキ

2016年02月12日 | 東京

フォスター展の次は村上隆五百羅漢図展です。金券ショップでプレミア券を格安で入手したので豪勢にも1日2ラウンドです。



村上隆展は撮影可です。

黄色の虎



霊獣

達磨


獏。悪夢を食べてくれる神獣

白鯨


白虎



赤鬼

青鬼

龍の一種・蜃


朱雀



私は美術鑑賞では小学生レベルですが、村上隆には圧倒されました。ピカソのゲルニカ、棟方志功、荒俣宏、岡本太郎、青森のねぶたを坩堝に入れて撹拌した魑魅魍魎の世界です。

最上階のスカイデッキです。

東京タワー

スカイツリー





「工場萌え」のような世界ですね。

池袋方向

新宿方向




村上隆OHANAOHANAのショップ

草間彌生