MUSIC IS THE SCENERY

いつも背景には音楽がある。
インディー・ポップ中心の洋楽ブログ。

<レヴュー>Club 8「The Boy Who Couldn't Stop Dreaming」

2007-09-27 00:03:39 | レヴュー

もしかしたら本当に解散してしまったのかと心配した時期もありましたが、待ちに待ったClub 8の4年ぶり6作目です。今回は特典につられてLabradorのオンライン・ショップから購入しました。

レーベルのページで全曲ストリーミングできたので、レヴューといってもとくに目新しいことはないのですが、改めて感じたのは原点回帰したのかなと思うほどアコースティックな部分が貫かれていることです。前作まで強調されたエレクトロニクスと打ち込みが最小限に抑えられています。そのサウンドのせいなのかそれとも単に4年という月日が生んだものなのか、Karolinaのヴォーカルが表情豊かになっていて格段の成長を遂げたように感じられます。ドリーミーというよりはクリーミーといった感じで、いまにもとろけそうです。Johanのソングライティングも確実に円熟味が増しました。また、先行シングル2曲を聴いた時点でも感じたとおり明るめな曲が多いのも特徴です。とはいえオープニング・ナンバーの「Jesus, Walk With Me」でギターのアルペジオに続いてKarolinaの歌声が聴こえてくると、やはり懐かしいあのClub 8が帰ってきたのだと実感させられます。

今回のアルバム・タイトル「The Boy Who Couldn't Stop Dreaming」は、Television Personalitiesのコンピ盤のタイトルから取られたようです。ちなみに前作の「Strangely Beautiful」もTelevision PersonalitiesのEPと同じタイトルでした。

特典の「Extra track and a tacky badge」は、tacky badgeは本当に"tacky"でした。extra trackの方は30分ほど前にメールでMP3ファイルが届きましたが、一応Johanのコメント入りです。The Smithsが歌った腐った音楽業界とは少し違うなと、変に感心してしまいました。なかなかしゃれた遊び心です。 

Whatever You Want ↓
http://www.youtube.com/watch?v=85vprW8D6CU
Club 8のMySpace ↓
http://www.myspace.com/club8

コメント
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