MUSIC IS THE SCENERY

いつも背景には音楽がある。
インディー・ポップ中心の洋楽ブログ。

Stars in Coma / You're Still Frozen in Time

2008-07-31 23:49:04 | レヴュー

スウェーデン人男性André Brorssonによる一人ユニットの今年3月発売のアルバム「You're Still Frozen in Time」です。かなり期待した作品ですが、予想通りの出来でした。

エレクトロをふんだんに取り入れたギターポップですが、とにかくポップでキャッチー。ソングライティング、アレンジの才能もかなりのもので、13曲とも個性豊かに仕上がっていて捨て曲は一切なし。ピアノやストリングスを効果的に使ったノスタルジックな曲もあります。まだまだいろいろな曲が書けそうな感じです。

それに比べるとヴォーカルの方はかなり情ないです。例えればベルセバの曲を歌っているRazorcutsのGregory Webster。それでも人懐っこく若々しさがあるので、可愛らしい雰囲気にまとまっています。

気に入った曲を挙げようとすればほとんどの曲が出てしまいそうですが、それでも悩みに悩んで3曲に絞れば「Life Without the Community」、「I Saw My Heart Passing By」、「Invisibilty Trick」(後2曲はMySpaceで聴けます)あたりです。それでもSeries Two Compilationに収録された「Blame The Boys For Once」には敵いませんでしたが。

MySpace ↓
http://www.myspace.com/starsincoma
「Invisibilty Trick」↓
http://jp.youtube.com/watch?v=rrfC7Qp6ZtY

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El Perro del Marライヴ映像

2008-07-30 02:23:51 | トピックス

El Perro del Marの5月8日ニューヨーク・Bowery Ballroomでのライヴ映像が、なんと12曲(49分)もまとめて見られます。昨年初めの米国ツアーの時と比べると、髪型や服装も含めて全体的にグーンと大人の女性になったという印象です。

「Glory to the World」は彼女による横笛だったのかと妙に感心(なんという楽器名でしょうか)。同行したLykke Liも「You Can't Steal a Gift」や「After Laughter (Comes Tears)」などではコーラスを披露しています。

個人的にはやはり「God Knows (You Gotta Give to Get)」が一番でした。ギターを持ちながら歌う時の動きが相変わらず可愛らしいです。

ニュー・アルバムはスウェーデンのヒットチャートに入るヒットになったことだし、今年のSweden Sounds in Japanあたりで呼んでくれないものでしょうか。1日も早く生のステージが見たいです。

ざっと見ただけなので、後でまたよく見てみようと思います。

こちらでどうぞ ↓
http://www.baeblemusic.com/Concerts/TheBoweryBallroom/ElPerroDelMar.aspx

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10,000 Maniacs / Our Time in Eden

2008-07-29 23:58:54 | この1枚

10,000 Maniacsの「Our Time in Eden」は、92年に発表された5枚目のアルバムで、看板ソングライター/ヴォーカリストで後にソロで活躍するNatalie Merchantが参加した最後のスタジオ録音アルバムです(翌年には「MTV Unplugged」も出ています)。87年の3作目「In My Tribe」、続く「Blind Man's Zoo」で人気をつかんだこのバンドの最高傑作です。

R.E.M.と並んで80-90年代初頭の米カレッジ・シーンを代表する10,000 Maniacsの魅力は、なんといってもNatalie Merchantの書く詞とヴォーカルです。国民性、雰囲気、性格とも全く違いますが、どことなくEverything But The GirlのTracey Thornとオーヴァーラップしてしまいます。心の隙間にスッと入り込んでしまう歌、温かい詞にある種の共通点を感じます。

本作は3、4作目に比べても個々の曲の完成度が高く、表現力の面でも余裕すら感じられて、もはやフォーク・ロックという枠から大きく踏み出した作品といっても過言ではありません。深みのある曲が13曲並んでいます。

このCDを購入したのは、当時も今も滅多に入ることのない地元の小さなレコード・ショップです。洋楽CDはアーティストをABC順で並べているのが普通ですが、ここはこの規模の店にありがちな50音順での陳列でした。この作品を見つけたのは「い」のコーナーでした。アーティスト名とタイトル名を間違えて並べられているというのはよく見かけますが、まさか「いちまんマニアックス」と読んだのでは・・・。

Noah's Dove ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=gy4PHgEo-zg
These Are Days ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=1rhKJcTgmgI
Eden ↓ 
http://jp.youtube.com/watch?v=KlaxHTPnaGI
Few and Far Between ↓ 
http://jp.youtube.com/watch?v=a6BXyAyoiFE
Stockton Gala Days ↓ 
http://jp.youtube.com/watch?v=zhWbk_Cz4GM
Candy Everybody Wants ↓ 
http://jp.youtube.com/watch?v=cYx0ZV2owfo

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ラジオの曲入れ替え

2008-07-27 22:50:07 | その他

2週間ぶりにラジオの曲を入れ替えます。

このページのプレイ・ボタンをクリックしてください。
曲目はこちらです。30分以内に切り替わると思います。

 

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Al Stewartニュー・アルバム

2008-07-26 23:30:24 | トピックス

70年代後半に「Year Of The Cat」、「Time Passages」の2曲を大ヒットさせた、スコットランド・グラスゴー出身のシンガー・ソングライターAl Stewart。9月にニュー・アルバム「Sparks Of Ancient Light」が発売になるのを今日知りました。84年の「Russians and Americans」を最後にアルバムを通して聴いていないので、とても熱心なファンとはいえませんが、05年の「A Beach Full of Shells」以来のアルバムとなるようです。

レコード・デビューから今年で41年、デビュー前にはまだ売れる前のPaul Simonと同じアパートに住んでいたこともあるという経歴の持ち主です。そして本人は会ったことのない父親は、ステュアート家の血筋を引いているようです。

Alan ParsonsのプロデュースでAOR寄りの「Year Of The Cat」と「Time Passages」がヒットしましたが、彼本来の音楽は正統派フォークといってよいと思います。MySpaceには前作「A Beach Full of Shells」収録曲が聴けますが、歌声も音楽も昔のままです。これを機に聴いていない約20年・アルバム5枚分のブランクを埋めようと思います。

YouTubeにはかなりの数の彼の曲がありましたが、「Carol」や「Post World War Ⅱ Blues」など本当に好きな何曲かはどうしても見つかりませんでした。

Songs Out Of Clay ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=R7EsReTk1Vg
Roads To Moscow ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=pF2N2MIRpBs
Nostradamus ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=BtuxppOpBkE
Sirens Of Titan ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=SFfuapObjpk
The Dark And The Rolling ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=jl16BCqvTYs
Year Of The Cat ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=QM7LR46zrQU
On The Border ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=Cv5qLEYoSHM
Time Passages ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=On9c_cO9EEI
Song On The Radio ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=qPKEySq2Q5Y
Rocks In The Ocean ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=dbQf4w_TiUk

コメント (4)
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Vapnetニュー・ヴィデオ

2008-07-25 23:54:32 | トピックス

Vapnetのニュー・アルバム「Döda Fallet」からのニュー・シングル「Inga fåglar」のヴィデオがYouTubeにアップされています。前半部分がどことなく懐かしい雰囲気の曲ですが、後半に来るといつもの青くてきれいなVapnetらしい感じになります。

Inga fåglar ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=N0BZ7RC8oX0

それにしてもVapnetのシングル・カット曲は、いつも予想とは違う曲になってしまっています。今回も、「この曲で来たのか」というのが素直なところです。

「Döda Fallet」の中で個人的に好きな曲は、5曲目の「Nyår」です。実はこの曲、密かにタモリ倶楽部の「空耳アワー」に応募しようかなと思っている曲です。下のページで試聴できますが、38秒くらいの歌い始めの部分です。みごとに「海老天、スパゲッティ」と聞こえます。歌詞カードを見ると「En vit päls över ditt」となっていますが、意味の方は相変わらずさっぱりわかりません。

(30秒ごとに音が途切れますが、もう一度プレイ・ボタンを押すと続きが聴けます)
Nyår ↓
http://www.klicktrack.com/klicktrack/releases/vapnet/doda-fallet/5

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Billie the Vision & the Dancers4作目

2008-07-22 23:52:50 | レヴュー

スカートを履いた女装のソングライター/ヴォーカリスト、Lars Lindquistを擁するスウェーデン・マルメの男女7人組バンドによる、昨年の「Where the Ocean Meets My Hand」に次ぐ4作目「I Used to Wander These Streets」。EggstoneのPer Sundingとの共同プロデュースで、タンバリン・スタジオ録音です。

前作と変わらぬ脳天気の一歩手前くらいの明るいポップ・ミュージックですが、メロディーの良さも存分に生かされた秀作です。アコギ、トランペット、アコーディオン、ヴァイオリン、ピアノ、パーカッションをフィーチャーして、今の季節に合いそうなカラッとした曲もあれば、しっとりと聴かせてくれる曲もあります。前作にゲスト・ヴォーカルとして参加したAnnika NorlinのHello Saferide/Säkert!の音楽性にも近い雰囲気があります。

オープニングの「Lily From the Middleway Street」、「Someday Somehow」、「Groovy」あたりのハッピー・チューンは、どことなくThe Man From Delmonte、The Brilliant Cornersを思い出させてくれますが、ラストの「Relay Race」がジーンと来ます。女性ヴォーカル/コーラス(本物の)も良いです。

オフィシャル・ページでは、なんと全曲フリー・ダウンロードの大盤振る舞いです。

オフィシャル・ページ ↓
http://www.billiethevision.com/

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ペルー・リマからCD

2008-07-19 20:12:26 | トピックス

先日書いたStars in Coma、かなり気に入ったので先週注文していたのですが、昨日ようやく届きました。今回は久しぶりにPaypalを使ってペルー・リマのPlastilina Records!からです。

もう1枚、Second-Hand Furnitureも一緒に注文したのですが、包みを開けてみるとなんとCDが3枚入っていました。もう1枚はHari and Ainoです。間違いなのかサービスなのかよくわからないので、先ほどメールしてみました。ついでに気になっていたBlue Train作品の発売のことも質問してみました。返事が来ると良いのですが。

それにしてもこのPlastilinaといいスウェーデンのLabradorといい、インディーズ・レーベルのオーナーは一体どうやって暮らしているのかという素朴な疑問が湧いてしまいました。というのもこの2つのレーベルは世界どこでも送料込みでCDを販売しているのです。ある程度裕福な人たちなのでしょうが、商売っ気があまりなく、本当に好きな音楽を好きな人に提供しているという、本当に素敵な行為だと改めて感じました。

Plastilina Records!のHP ↓
http://www.plastilinarecords.com/

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Vollwert-Records Compilation #01

2008-07-16 23:58:19 | レヴュー
ドイツ・ベルリンのレコード・ショップ、Vollwert-Recordsが出したコンピレイションCDです。先日紹介したSeries Two Compilationと、かなりコンセプトが似たコンピレイション盤となっています。

すでに聴いていたElenette、Liechtenstein、Warm Morningの曲も収録されていますが、それ以外にもかなり良い曲が詰まっています。

Camera Obscuraの曲を歌ったPastelsのような趣のAnne Bacheley「Energy」。
The Field Miceを明るくしたようなインドネシアのSunny Summer Day「Semua pasti berubah」。
内省的で美しく浮遊感のあるAt Swim Two Birds「Close to」。細部は全く違いますが根っ子の部分はThe Durutti Columnに似た感じもします。
Series Twoからデビュー・アルバムを出したばかりのKlas「I was a Janitor」は、サビの部分がElton Johnの曲にそっくり。Like Honeyのベーシストのバンドです。
ジャカジャカしたサウンドがストレートで気持ちよいドイツのバンドMazy Fields「There goes the Summer」。
暖かなポップで男女ヴォーカルとも可愛らしいインドネシアのFunny Little Dream「I want to tell you」。Cloudberryの3インチCD-R収録曲です。 
Adventures In StereoのようにドリーミーでとてもポップなHorowitz「Popkids of the World Unite」。これもCloudberryの3インチCD-R収録です。曲名からはThe Smithsを思い出します。

以上が個人的に少し気になったアーティスト、曲です。
 
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ラジオの曲入れ替え

2008-07-12 23:21:59 | その他

ネットラジオの曲入れ替えました。

今回も40曲。プレイリストはこちらで。

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