＜今月の曲＞08年1月の5曲

《El Perro del Mar「How Did We Forget」》
待望のepdm新曲です。落ち着いた素敵な曲です。
http://www.lickingfingers.com/

《Pinto feat. Anna Järvinen「Iron and Rust」 》
Anna Järvinenのヴォーカルが光る明るい曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=eCT_VZgQCuc

《Anna Järvinen & Annika Norlin「För Varje Hjärtslag」 》
Robynの曲のカヴァーですが、なんとも味があります。
http://www.youtube.com/watch?v=Vv9lhKZEfg4

《Sambassadeur＝写真＝「That Town」》
シングルではないと思いますが、2nd収録曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=e_igcX4L45I

《Dreamboy「What Have I Done」》
若々しくて甘酸っぱくて、青空が似合いそうです。
http://www.youtube.com/watch?v=YbmyeK_gGLI

＜レヴュー＞Monkey Swallows The Universeのセカンド・アルバム

少し遅くなりましたが、英国・シェフィールドの男女5人組Monkey Swallows The Universeが昨年夏にリリースしたセカンド・アルバム「The Casket Letters」です。実はCDネット通販のページ（多分Apple Crumbleさん）で、だいぶ前に試聴して気になっていましたが、ようやく購入しました。

一部ではすでに評判になっているようですが、クリアなアコースティック・サウンドでかなり良かったです。フォークという言葉が合いそうな感じですが、カントリーの要素もあったりとなかなか多彩です。知らないで聴いたら米国のバンドかと思ってしまいそうです。ギターやドラムのほかリコーダー、グロッケンスピール、マンドリン、ヴァイオリン、チェロ、アコーディオン、フルート、マウス・ハープなどの楽器を巧みに使っていて、スウェーデンのアーティストに近い感覚もありました。

誰に一番似ているかといえば、何となくJenny Lewis（MySpace）を思い浮かべました。ポップ・ファン、ネオアコ／ギターポップ・ファンはじめ幅広い層にオススメの作品です。とにかくクリアなサウンドに癒されます。

Monkey Swallows The Universeの
MySpace ↓
http://www.myspace.com/mstu 
「Little Polveir」↓
http://www.youtube.com/watch?v=L040DEFXZ9U
「Science」↓
http://www.youtube.com/watch?v=a_0YUDoRJXc
「Matterhoney」↓
http://www.youtube.com/watch?v=n33bJkwsih0

＜ジャケ買い＞Au Revoir Simone「The Bird Of Music」

ニューヨーク・ブルックリンの女性3人組、Au Revoir Simoneの昨年発売された初のフル・アルバムです。Rallyeの日本盤ジャケット（こちら)も良いですが、それ以上に素敵な3人の後姿が写ったMoshi Moshiレコーズのものです。

基本は3人によるキーボードとヴォーカルですが、ドラム、チェロ、ヴァイオリン、トランペットなどの楽器も実に効果的に取り入れています。

過去に数曲聴いたことがありましたが、アルバムを通して聴いてみると予想以上に良かったです。それまではやや輪郭が弱いと思っていましたが、全くそんなことはなかったです。やや淡めのエレクトロ・ポップといった感じで、ヴォーカルが少し清楚で可愛らしいです。そんな中にあって、ピコピコが印象的な2曲目の「Sad Song」が気に入りました。

「Sad Song」↓
http://www.youtube.com/watch?v=0k8SVTV-GWc
「Fallen Snow」↓
http://www.youtube.com/watch?v=I4kbYp0gz10
「Dark Halls」↓
http://www.youtube.com/watch?v=nW1aQvlGDfo
MySpace ↓
http://www.myspace.com/aurevoirsimone 

＜トピックス＞Lykke Liデビュー・アルバム

可愛らしい声のスウェーデンの新人シンガー・ソングライター、Lykke Liのデビュー・アルバム「Youth Novels」が1月30日に発売になりますが、MySpaceでは現在アルバム全曲ストリーミング中です。

このアルバムは日本でもHMVやAmazonで予約を開始していますので、手に入りそうです（少し高いですが）。

ファースト・シングル「Little Bit」に続いて、16日にはセカンド・シングル「I'm Good I'm Gone」も発売になったようです。

Lykke LiのMySpace ↓
http://www.myspace.com/lykkeli
「Little Bit」のPV ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=mUC0ezAlHwE
Kleerup feat. Lykke Li & Robyn ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=crAOoRvGVqc

＜この1枚＞Heavenly「P.U.N.K. Girl」

93年発表のHeavenlyの5曲入りEPです。
「パンク・ガール」ではなくて、「ピー・ユー・エヌ・ケー・ガール」です。

P is for the painful way she makes me feel some day
U is for Utopia, the other times with her
N is for the new wave dreams she had back in her teens
K is for the kid in her, my P.U.N.K. girl

パンキッシュだったTalulah Gosh時代とは打って変わり、Heavenlyの最初の2枚のア
ルバムはネオアコ路線でしたが、その後に出されたのがこの「P.U.N.K. Girl」です。

とても元気な曲ながら、マイナー調のギターが少しメランコリックな「P.U.N.K Girl」、
Cathyのキーボードが印象的なポップな曲「Hearts and Crosses」、
イントロのギターからスリリングでAmeliaのヴォーカルが冴える「Atta Girl」、
ギターの弾き語りでAmeliaとCathyのデュエット「Dig Your Own Grave」、
そして、アカペラの「So?」   
と、タイプの違う曲が5曲並んでいます。 

この後に出たアルバム2枚がかなりポップになったことからも、転機となった作品といってよいと思います。おまけに後のMarine Research、現在のバンドTender Trapのサウンドはこの流れを汲んでいます。

Heavenlyが残した4枚のアルバムはそれぞれ魅力的ですが、1枚だけ選ぶとすればこのEPです。

5曲試聴できます ↓
http://www.emusic.com/album/Heavenly-P-U-N-K-Girl-MP3-Download/10844261.html

＜トピックス＞El Perro del Mar続報

続報とはいっても全く大したことではありません。

一昨日もお伝えしたとおり、セカンド・アルバム「From the Valley to the Stars」のスカンジナヴィアでの発売は2月27日ですが、米国では4月22日にリリースされるようです。

そしてMySpaceですが、曲の入れ替えはまだありませんでしたが、新しい写真が3枚アップされていました。上の写真がその1枚です。ついでに一昨日のエントリー分も新しい写真に差し替えました。

El Perro del MarのMySpace ↓
http://myspace.com/elperrodelmar

スウェーデン・ミニ情報

《Audreyのセカンド・アルバム完成》
4ピース・ガールズ・バンド、Audrey【写真】のセカンド・アルバムが完成したようです。06年のファースト・アルバム「Visible Forms」は、ややダークで重々しさを感じるサウンドながら、メランコリックでポップでクラシカルで実験的でとても素敵でした。さて今回はどんな作品に仕上がっていることでしょうか。今春のリリース予定です。
AudreyのMySpace ↓
http://www.myspace.com/audreyswe
Audreyのオフィシャル・ページ ↓ 
http://www.audrey.se/


《LaaksoのMarkus Krunegårdがソロ作品》
人気バンドLaaksoのフロントマン、Markus Krunegårdが年内にソロ・アルバムを発表するようです。詳細は不明。
LaaksoのMySpace ↓
http://www.myspace.com/laaksolaakso 

＜ニュース＞El Perro del Mar新曲

Sarah Assbringによる一人ユニット、El Perro del Marの新曲がLicking Fingersのトップページで聴けます。アクセスすると最初に流れてくる曲で、タイトルは「How Did We Forget」です。

これは2月27日発売のセカンド・アルバム「From The Valley To The Stars」に先駆けて、2月13日に7インチ／デジタル・ダウンロードでリリースされる曲で、昨年初めのLicking Fingersに移籍後の第一弾作品です。

今までの曲と同様、50-60年代風のアレンジが効いていますが、全体的な雰囲気は少し変わっています。アルバムが楽しみになってきました。

Licking FingersのHP ↓
http://www.lickingfingers.com/

＜この1枚＞Granada／ST

昨年ソロ・デビューしたAnna Järvinenのアルバムがあまりにも素敵だったので、そして偶然YouTubeで見つけた彼女が在籍していたバンドGranadaの曲が使われたCMがあまりにも感動的だったため、そのGranadaの00年のファースト・アルバムを入手しました。ジャケットのペインティングはAnna Järvinenによるものです。

ソロでも魅力的な歌声を聴かせてくれましたが、このアルバムは素晴らしいです。ヴォーカルは彼女のほか男性が一人いて、ツイン・ヴォーカルの形をとっています。曲はギターを使ったものもありますが、ピアノなど鍵盤楽器の目立った曲が中心になっています。北欧らしい落ち着いた曲、かなり切ない曲が10曲並んでいます（11曲目には隠しトラックがあります)。Annaがリード・ヴォーカルをとっている曲もありますが、ツイン・ヴォーカルで重なる時の彼女の声がたまらなく美しいです。CMで使われた1曲目の「Amazing It Seems」は、フルコーラスで聴くとさらに感動的でした。
 
「Amazing It Seems」（CM映像）↓
http://jp.youtube.com/watch?v=JvTi57GsFic

思い返せば、初めにこの人の声が気に入ったのがPintoの作品で、最近のAnnika Norlinとのデュエットも良かったです。ソロはもちろんデュエットも向いているのかなと思いました。

Pinto feat Anna Järvinen「Iron and Rust」 ↓
http://www.youtube.com/watch?v=eCT_VZgQCuc
Anna Järvinen & Annika Norlin「För Varje Hjärtslag」↓
http://www.youtube.com/watch?v=Vv9lhKZEfg4

このGranadaというバンド、一般的な人気はどうだったのかよく分からないのですが、Belle & Sebastianのサポートを務めたこともあるようです。

CMの第2弾も見つかりました。こちらはセカンド・アルバム「Takes A Lot Of Walking」収録の曲です。次はこのアルバムも聴いてみたいと思います。

「Calm As Calm Can Be」（CM映像）↓
http://www.youtube.com/watch?v=UaaNJBc3ZTs

＜トピックス＞Swedish Radio P3 Guldアウォーズ

Swedish Radio P3 Guldアウォーズの受賞者が発表になりました。
スウェディッシュ・グラミーを受賞したSäkert!やKentのほか、こちらではJens Lekman【写真】やMaia Hirasawaらも選ばれています。

《受賞者》
Female artist: Säkert! - Säkert!
Newcomer: Maia Hirasawa
Male artist: Lars Winnerbäck - Daugava
Song: Oh Laura - Release me
Group: Kent - Tillbaka till samtiden
Hip-hop/soul: Petter - God damn it
Rock/metal: Arch Enemy - Rise of the tyrant
Dance: Minilogue - collected work
Pop: Jens Lekman - Night falls over Kortedala
Guldmicken (best live act): Timo Räisänen

そして先日紹介した、Anna Järvinen & Annika NorlinがRobynの「With Every Heartbeat」をスウェーデン語でカヴァーした「För Varje Hjärtslag」のヴィデオがYouTubeにアップされていました。Annikaがアコーディオンを、Annaがハーモニカを演奏しています。
http://www.youtube.com/watch?v=Vv9lhKZEfg4

もうひとつ、Maia Hirasawaのスウェディッシュ・グラミーでのライヴ映像（And I Found This Boy） もYouTubeにありました。
http://www.youtube.com/watch?v=aKWkCKA2ARs