MUSIC IS THE SCENERY

いつも背景には音楽がある。
インディー・ポップ中心の洋楽ブログ。

15 スウェーデンの期待の星?、Rough Bunnies

2006-05-30 00:31:36 | アーティスト紹介
 スウェーデンのインディーズ・シーンが熱い。Club 8、[Ingenting]、Acid House KingsらのいるLabradorでは、The Radio Dept.というシューゲイザー+ギターポップのバンドがつい最近「Pet Grief」というセカンド・アルバムをリリースした。とても刺激的で斬新なサウンドなのだが、それでいて泣けてしまいそうな不思議な世界だ。
 もっとマイナーなレーベルではBedroomというのが面白い。今回紹介するのはそこに在籍するRough Bunniesという女性2人組のロー・ファイ・バンド。よくわからないのだがこの2人、Inside Riotというバンドで活動していたようなのだが、04年からRough Bunniesの名前で現在までに3枚のアルバムを出している。
 1年ほど前にたまたまネット上で「Dance With Your Shadow」という曲を聴いたのだが、これが見事に私好みの音だった。巧くはないがなんというかとてもカッコイイのだ。名のある人が歌えばそこそこ売れそうな曲だ。Bedroomのサイトで彼女たちの曲が数曲聴ける。この曲1曲でかなり今後が楽しみな存在になってしまった。
 このBedroomというレーベルでは他にもFriday Bridge、Happy Go Luckyといういい歌を歌うアーティストを見つけた。いずれも発売形態はCD-R。

<私の選んだRough Bunniesベスト3>
1 Dance With Your Shadow
2 Balz Came And Went
3 What A World
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14 反骨のロックンローラー、John Cougar

2006-05-22 01:13:53 | アーティスト紹介
 71年に自分のバンド、トラッシュを結成。大学卒業後、社会人生活を経て芸名のJohn Cougarで76年ソロ・デビュー。78年のシングル「I Need A Lover」が全米28位のヒットになる。この曲はそのすぐ後にPat Benatarがファースト・アルバムで取り上げた。
 80年から81年にかけてシングル「This Time」(27位)「Ain't Even Done With The Night」(17位)が立て続けにヒット、この2曲を収めたアルバム「Nothin' Matters And What If It Did」も37位と健闘する。
 そして82年にアルバム「American Fool」をリリース。全米アルバム・チャートで9週NO.1の爆発的大ヒットとなり、アメリカだけで500万枚のセールスを記録、同年度最も売れたアルバムとして記録に残る。この年の10月には、ナンバー1アルバムと2枚のトップ10シングルを4週連続で同時にチャート・インさせ、ジョン・レノン以来の快挙を達成。その2枚のシングルは「Hurts So Good」」(2位)と「Jack And Diane」(4週1位)。同年グラミー賞で最優秀男性ロック・ヴォーカル・パフォーマンス賞を受賞。またこのアルバムからは「Hand To Hold On To」(19位)のヒットも生んだ。
 この後John Cougar Mellencamp、John Mellencamp(本名)と2度の改名をしながら息の長い活躍をしている。

 この人の魅力はシンプルなロックンロールと、少し粋がった男臭いヴォーカルに尽きる。「I Need A Lover」で初めて知ったのだが、印象はかなり強かった。
 そのあとのシングル「This Time」「Ain't Even Done With The Night」と、成長の過程を目の当たりにしてきた。その2枚も良かったのだがまだ何か物足りなさを感じた。チャートがすべてを語っている。
 そして「Hurts So Good」で完全に突き抜けた。「Jack And Diane」で新境地を開いた。「Hand To Hold On To」も会心作。アルバム「アメリカン・フール」は今聴いてもかっこいいロックンロール・アルバムだ。

<私の選んだJohn Cougar(Mellencamp)ベスト5>
1 Hurts So Good
2 Ain't Even Done With The Night
3 Hand To Hold On To
4 Pink Houses
5 Jack And Diane
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13 米国カレッジ・ロックの雄、10,000 Maniacs

2006-05-14 22:21:50 | アーティスト紹介
 脱退後ソロ活動で成功を収めた紅一点ナタリー・マーチャントを看板に、ニューヨーク郊外のジェイムズタウンで81年結成。93年にナタリーが脱退するまでに、5枚のオリジナル・アルバムとMTV UNPLUGGEDを出す。80年代中盤以降、米国東海岸の10-20代の若者には絶大な人気を誇った。
 ナタリーの女性ならではの視点で書く詞と、個性的で人懐っこいヴォーカル、そしてフォークを基調にした豊かな音楽性がこのバンドの魅力で、じわじわと人気を拡大していった。彼女はR.E.M.のマイケル・スタイプとは親交もあり(彼女に言わせればソウル・メイト)、何曲かデュエットしている。
 彼女のソロ転向後、メアリー・ラムゼイという女性ヴォーカリストを迎えバンドは存続するが、話題性に欠けていってしまう。

<私の選んだ10,000 Maniacsベスト5>
1 Like The Weather
2 Noah's Dove
3 Trouble Me
4 Campfire Song
5 Eden
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12 グラスゴーの魅惑の果実、Strawberry Switchblade

2006-05-07 20:12:12 | アーティスト紹介
 スコットランド・グラスゴー出身のジルとローズの女性2人組。水玉の派手な衣装とゴシックなメイクを施した妖しくもキュートな姿で歌って踊った。
 83年フォーキーな「Trees And Flowers」(全英44位)でデビュー、85年に唯一のアルバムをリリースしている。85年のシングル「Since Yesterday」(全英5位)が本国と日本で大ヒット。当時はすっかりアイドル路線のバンドかと思っていたが、脇を固めるのは元オレンジ・ジュースや元ファーマーズ・ボーイズ、元ラヴィッシング・ビューティーズなど英国ニューウェイヴ寄りのコアな人脈で驚き。アズテック・カメラのロディ・フレイムも初期の頃には参加していた。また「Ecstacy」という井上大輔の作品で、日本のTVCMにも登場している。
 彼女たちは「Since Yesterday」などのエレ・ポップなイメージが強いが、本来の魅力はフォーク的なところ。それにエレ・ポップ、ギター・ポップ、ネオ・サイケで味付けしたという感じだ。
 解散後は2人とも派手な活動はなかったが、他のミュージシャンのアルバムにはたびたび参加していた。 

 下記サイトで彼女たちの映像や未発表曲、また彼女たちをカヴァーした曲などが見たり聴いたりできる。日本人ではTommy February6や吉川ひなのらが「Since Yesterday」をカヴァーしている。(www.strawberryswitchblade.net/index.php =頭にhttp://)

<私の選んだStrawberry Switchbladeベスト5>
1 10 James Orr Street
2 Trees And Flowers
3 Since Yesterday
4 Beautiful End
5 Sunday Morning
コメント (1)
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