MUSIC IS THE SCENERY

いつも背景には音楽がある。
インディー・ポップ中心の洋楽ブログ。

<レヴュー>Oliver North Boy ChoirのEP3枚

2007-09-26 00:50:40 | レヴュー

デンマーク恐るべし!!
デンマークといえばヨーロッパでもかなり地味な存在で、ポップ・ミュージックの世界でもGangwayくらいしか思いつきません。最近なぜか、この国の何組かのアーティストの音楽を聴く機会がありました。そのなかでもこのOliver North Boy Choirという3人組はとくに惹かれました。

すでに2回書いています(ここここ)。Oliver North Boy Choirは、Epo-555(これも良いバンドです)の元メンバーCamilla Florentzを中心とするデンマークの3人組です。昨年秋にCrunchy Frogと契約、今年に入ってEP「Adrenaline」でデビュー、デンマークのインディーズ・チャートで2位を記録しています。その後EP「Shell For The Mourning」をリリース、9月24日には第3弾EPの「Baby Cool」を発売したばかりです。

CDを探したのですが全く見つかりませんでした。海外のショップ(もちろんデンマークも)も見ましたが、なぜかありません。iTunesストアの米国版にEP3枚、計12曲分あったのでダウンロードしてみました。

少しチープなエレポップですがメロディはメランコリックです。曲によって滑らかなサウンドだったり、打ち込みがノイジーだったり、ギターの音がクリアでキラキラしていたりと、様々な表情を持っていてなかなか飽きさせません。そして何よりヴォーカルのCamillaのウィスパリング・ヴォイスが最大の魅力です。Club 8のKarolina Komstedt、Northern Picture Library(The Field Mice)のAnnemari Davies、Friday Bridge、そしてIsabelle Antenaあたりを思い浮かべてしまいますが、このCamillaという人の声のほうが澄んでいて印象が強いかもしれません。12曲とも完璧な出来栄えです。CDが出たら間違いなく買います!!

カヴァー曲のセンスもなかなかで、Beat Happeningの「Cry For A Shadow」、そしてなんと懐かしの西ドイツの女性デュオBaccaraの77年のヒット曲「Yes Sir, I Can Boogie」(誘惑のブギー)なんていうところを取り上げています。前身のPierre時代にはOMDの「Enola Gay」もカヴァーしていて、こちらも良かったです。

MySpace
http://www.myspace.com/olivernorthboychoir

12曲試聴。30秒ごとに再生ボタンを押すとフル試聴。
http://www.klicktrack.com/shop/release.jsp?r=26954
http://www.klicktrack.com/shop/release.jsp?r=42086
http://www.klicktrack.com/shop/release.jsp?r=42091

コメント (2)
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