MUSIC IS THE SCENERY

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インディー・ポップ中心の洋楽ブログ。

<この1枚>Lloyd Cole and The Commotions「Easy Pieces」

2007-09-07 23:25:40 | この1枚
Lloyd ColeがCommotions時代に残した3枚のアルバムの中で、この作品が一番評価が低いような気がしていましたが、チャート上では最も成績が良かったという意外なデータに驚いています。85年11月に5位まで上がっています。何を隠そう私はLloyd Coleのアルバムでこの作品が一番好きです。

彼らはギターが中心のフォークロックといってよいと思いますが、サイケの香りも感じさせてくれました。ファーストとサードの渋めのサウンドに比べると、このセカンドは実にポップな曲が並んでいます。曲は軽いですが詞は青いながらも深みがあります。
80年中頃の英国ギター・バンドといえばThe Smithsがいたわけですが、そのMorrisseyが書く詞に対抗できたのがLloyd ColeとPrefab SproutのPaddy McAloonでした。当時、Prefab Sproutを聴いている人は必ずと言ってよいほどLloyd Coleも聴いていました。

ヒット曲になった「Lost Weekend」は明るい曲調ですが、歌詞もコミカルながらかなり自虐的です。他にもコンプレックスを抱えた醜い少年の歌「James」というのもあれば、「Cut Me Down」、「Minor Character」、「Perfect Blue」というネガティヴなタイトルの曲も目立ちます。そういえば激シブ路線のソロ活動の後、ごく最近にはNegativesという名前でも活動していました。こちらはCommotionsにかなり近いサウンドです。

Lost Weekend ↓
http://www.youtube.com/watch?v=bcdwsqbEvg4
Brand New Friend ↓
http://www.youtube.com/watch?v=1uOJ3OZSV4o
Cut Me Down ↓
http://www.youtube.com/watch?v=1tHcNuDZR4I
Lloyd Cole and the Negatives「Fool You Are」↓
http://www.youtube.com/watch?v=kVPMS-OO4Tw
コメント (4)
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