MUSIC IS THE SCENERY

いつも背景には音楽がある。
インディー・ポップ中心の洋楽ブログ。

<新曲・新アーティスト>ネットで見つけた新アーティスト

2007-04-30 23:03:14 | 新アーティスト・新曲

《Amandine》
バンジョーの音が印象的な
スウェーデンはマルメの4人組。
英国FatCatレコーズから今月セカンド・アルバム
「Solace in Sore Hands」を出したばかりです。
MySpaceで聴ける4曲のうち3曲がセカンドの曲です。
結構癒されるサウンドですが、
スウェーデンというよりはアメリカのバンドかと思ってしまいそうです。
MySpace ↓
http://www.myspace.com/amandinemusic
採点:★★★★☆

《Moonbabies》
スウェーデン・マルメの男女デュオ。
サウンド的には80年代風です。
程よい甘さの女性ヴォーカルと渋めの男性ヴォーカル、
そこに少しラフなサウンドが絡みます。
MySpaceに今年発表のアルバム「Moonbabies at the Ballroom」から
4曲アップされています。
どの曲もキャッチーでクオリティーは高そうです。
MySpace ↓
http://www.myspace.com/moonbabies
採点:★★★★☆

《The Margarets》
こちらもスウェーデンのバンド。
Subway OrganizationやSarahレコーズあたりの
バンドを思わせるギター・サウンドと、
Razorcuts~SportiqueのGregory Websterを
彷彿させるヘタウマ・ヴォーカルといった感じです。
レコード会社とは未契約のようですが、
ライヴを中心に活動しているようです。
個人的にかなり好きなタイプです。
MySpace ↓
http://myspace.com/themargaretspop
採点:★★★★☆

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<この1枚>Raymond & Maria「Vi Ska Bara Leva Klart」

2007-04-26 03:28:02 | この1枚
昨年の夏にApple Crumble Recordのオンライン・ショップで購入したアルバムで、初めて買ったスウェーデン語によるアルバムです。
いかにもスウェーデンという雰囲気のジャケットに負け、ジャケ買いしました(もちろん試聴はしましたが)。女性が2人写っていて、Raymond & Maria(Raymond och Maria)という男女デュオのような名前です。
当時のメンバーはMaria、Camilla、Johan Kindblom、Staffan、Perの女性2人男性3人。1人を除いてファーストネームだけの表記です。このうちMaria、Camillaは姉妹でジャケットに写っている女性2人です。妙なのはどこにもRaymondがいないのです。

音楽のほうは至ってアコースティックな、いかにもスウェディッシュ・ポップという感じです。全10曲、全くといってよいほど機械的な感じがありません。ストリングスなどを効果的に使った軽快なポップスなのですが、どことなく哀愁を誘うメロディーです。

あまりにもRaymondの行方が気になったので、ネットでいろいろ調べてみると、少しだけ分かってきました。まずはThe SmithsやBelle & Sebastianの影響が強いようです。そういえばバンド名もRaymond & MariaとBelle & Sebastianですからね。そしてもともとは男性だけのバンドとして02年に活動を開始し、04年に女性2人を加えてファースト・シングル「Ingen Vill Veta Var Du Köpt Din Tröja」をリリース。この曲が04年の夏に大ヒット、スウェーデンのシングル・チャートで5週間No.1になり一躍人気バンドとなったようです。歌詞は曲調に似合わずかなりシュールなものが多いようです。

現在のメンバーはMaria、Camilla(以上vo)、Per、Staffan(以上g)、Johan(b)、Mårten(dr)の6人のようです。そしてなんとバンド名は、ストックホルムに古くからあるパートナーを変えることができるセックス・クラブの名前から取ったとのことです。意外です。

英語圏から「Ingen・・・」の引き合いが強かったことから(ハンドクラップも入る本当にテンポの良い、つい口ずさんでしまいそうな曲です)、今年になって英語ヴァージョンの「No One Notices Your Brand New T-Shirt」 のタイトルでダウンロード販売(iTunes)を始めています。

Ingen Vill Veta Var Du Köpt Din Tröja↓
http://www.youtube.com/watch?v=-vACnVGoupA
Nej(Blondieの「Dreaming」にそっくり)↓
http://www.youtube.com/watch?v=EafqqTk-xr0
Redan Idag↓
http://www.youtube.com/watch?v=YILlZPVoHDs
MySpace(「No One Notices・・・」が聴けます)↓
http://www.myspace.com/raymondochmaria
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<アーティスト32>なぜか今、英国で「Dr. Hook」

2007-04-25 02:54:12 | アーティスト紹介
78年から83年ころまではチャートの虫でした。当時、毎週土曜の夜に湯川れい子さんの進行による「全米トップ40」というラジオ関東(現ラジオ日本)の番組がありました。ビルボード誌のヒットチャートを基にした、アメリカ製作のカウントダウン番組の日本版なのですが、毎週40位から1位までノートに書き込み、それを大事に保管していました。

ちょうどその時期に活動した忘れられないアーティストで、いかにもアメリカといった感じのカントリー風味のポップ・ソングで次々にヒットを飛ばした「Dr. Hook」というグループがありました。なぜ今Dr. Hookなのかというと、たまたま見た今年3月の英国のアルバム・チャートにこの人たちの「Dr. Hook Hits And History」というDVD付きのベスト・アルバムが14位に入っていたからです。

Dr. Hookは、シンガー・ソングライターDennis Locorriereとアラバマ生まれのアイパッチを付けたRay Sawyerを中心にしたニュージャージー州ユニオン・シティのバンドで、当初はDr. Hook & The Medicine Showの名前でまず72年に「Sylvia's Mother」、翌73年には"ローリングストーン誌の表紙をかざってやるぜ"と歌った「The Cover Of The Rolling Stone」のコミカルな2曲を立て続けにシングル・チャートの5位と6位に送り込んでいます。しばらくのスランプの後Dr. Hookと改名してほのぼのポップス路線に変更、76年にSam Cookeの曲「Only Sixteen」(6位)、「A Little Bit More」 (11位)のヒットを飛ばしています。
そしてまた低迷期が来ましたが、私が「全米トップ40」を聴き始めた後には、80年代の初めまで次のようにコンスタントにヒット曲を生んでいます。
Sharing The Night Together(79年6位)
When You're In Love With A Beautiful Woman(79年6位)
Better Love Next Time(80年12位)
Girls Can Get It(80年34位)
Sexy Eyes(80年5位)
Baby Makes Her Blue Jeans Talk(82年25位)

シングルの好調さとは裏腹に、アルバムが全く売れない人たちでもありました。日本ではもっとひどいことに、これだけ米国で売れていてもほとんど無視状態でした。当時は全米でトップ40に入った曲の9割くらいが日本でもシングル発売されていたのですが、78年の「Sharing The Night Together」(めぐり逢う夜) の日本発売が決まったのはトップ10に入った後という有様です。まあ日本では受け入れにくい音楽だったのでしょうが、あまりこの人たちのファンという人を見た記憶もありませんでした。続く「When You're In Love With A Beautiful Woman」(素敵な娘に出会ったら)は少し調子のいい分かりやすい曲だったのでそこそこ話題になりましたが、その後もかなり地味な存在でした。

ところで気になったので英国チャートを見たところ
Sylvias Mother(72年2位)
A Little Bit More(76年5位)
If Not You(76年5位)
When You're In Love With A Beautiful Woman(79年1位)
Better Love Next Time(80年8位)
Sexy Eyes(80年4位)
となっています。

アルバム・チャートでは、90年代以降のベストものだけでも
Dr. Hook Completely Hooked - The Best Of Dr. Hook(92年3位)
Dr. Hook Love Songs(99年8位)
Dr. Hook Hits And History(07年14位)
と、理由はわかりませんが、なぜか英国の人気の方が高いようです。アメリカ的な音楽なだけにかなり不思議な気がします。

上のジャケット写真のとおり本当に心温まる良い曲がたくさんあるので、ぜひ多くの人に聴いてもらいたいものです。

Sharing The Night Together↓
http://www.youtube.com/watch?v=6IkNx2bDpzM
When You're In Love With A Beautiful Woman↓
http://www.youtube.com/watch?v=X9m6H3KL1FM
The Cover Of The Rolling Stone↓
http://www.youtube.com/watch?v=wGsl0IXPZGI

<Dr. Hook マイ・ベスト5>
①Sharing The Night Together
②Better Love Next Time
③Only Sixteen
④A Little Bit More
⑤When You're In Love With A Beautiful Woman
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<トピックス>癒し系のCMソング

2007-04-24 01:08:59 | トピックス
韓国ではDrew Barrymoreを起用したBaskin Robbins(サーティワンアイスクリーム)のテレビCMが少し前から流れているようですが、このCMソングにはスウェーデンのAcid House Kingsの「This Heart Is A Stone」が使われています。

このAcid House Kingsは、今年10周年を迎えるスウェーデンのインディーズ・レーベルLabradorの経営者Johanと、その兄のNikasのAngergård兄弟を中心とした男女4人組のアコースティック・バンドです。Johanはそれ以外にもClub 8(現在、活動休止中)、The Legendsというバンドも掛け持ちで活動している、実に精力的な人です。
だいたいこのバンドを解説するとなるとこの程度で終わってしまうようで、女性ヴォーカリストの名前がJulia Lannerheimだなどといっても、まずほとんどの人が知らないようです。正式メンバーとなってまだ5、6年くらいなので影が薄いのは仕方がないのですが、この声はもっと注目されても良いのにと不思議な気がします。

癒し系の女性ヴォーカリストというと様々な人の名前が挙がると思いますが、私にとってはVirginia AstleyとEl Perro del MarとこのJulia Lannerheimです。
Virginia Astleyはとにかく透明な声で、やや涼しい感じがします。El Perro del Marは透明な中にも少しざらつきのある声ですが(そこが良いのですが)、Julia Lannerheimは少し温かさを感じさせる絹のような声で、どちらかというと躍動感のある曲が似合います。
日本のお茶の間でもこんな曲を使ったCMが見られたらと羨ましい限りです。

「Baskin Robbins CM」↓
http://www.youtube.com/watch?v=-RZDwPfhsMs
Acid House Kings「This Heart Is A Stone」↓
http://www.youtube.com/watch?v=6vIwjaOyZWk
Acid House Kings「Sleeping」↓
http://www.youtube.com/watch?v=8eiJZ_Udt9Y


そしてこのJulia Lannerheimの声が好きな人は、だいたいIngela Matssonの声も気に入るようです。この人もスウェーデン人で、後期The Shermans~The Charadeのヴォーカリストです。こちらはJulia Lannerheimに比べると少し憂いを感じさせる声ですが、とくに現在のThe Charadeの明るめのギター・サウンドとの相性がとても良いです。

The Charade「Dressed in Yellow and Blue」↓
http://www.youtube.com/watch?v=sm5u2PVy9Og
The Charade MySpace↓
http://www.myspace.com/thecharadesweden
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<新曲・新アーティスト>ネットで見つけた新曲

2007-04-22 15:20:38 | 新アーティスト・新曲
Friday Bridge
2枚のマキシを出していた美声のスウェーデン人女性アーティストFriday Bridgeが、But Is It Art?レコーズから初のフル・アルバム「Intricasy」を発表しました。そのファースト・シングルが「Love And Nostalgia」という曲のようです。
04年の美しい曲「The Lady Julie」を聴いて気になっていた人ですが、その後MySpaceで聴ける「Making Friends With The Virgin Queen」 →「It Girl」→「The End Of The Affair」と1曲ごとにピコピコ度が高まっていき、今回の「Love And Nostalgia」です。初期のシンプルな曲も懐かしいですが、ユーロディスコ度が高まったとはいっても品の良さはあり、透明感のある高音の歌にも変わりはないのでこれはこれで良いです。
以前はBedroomレーベル(解散してしまった?)のページで「The Lady Julie」が聴けたのですが、現在は残念ながら聴けるところが見つかりませんでした。
それにしても吉本多香美さんによく似た人です。
http://www.myspace.com/fridaybridge
http://www.fridaybridge.net/
採点:★★★★☆


Santa Maria
この間少し紹介したスウェーデンの人気バンドThe Concretes。そのギタリストMaria Erikssonが、バンドのニュー・アルバムの前にSanta Maria名義でソロ作品を発表していました。Swedespleaseのページでは「Cuckoo」が、MySpaceでは「Dogs」「Everytime」「Make Up」の計4曲が聴けます。どの曲もとくにギターにこだわるわけでもなく、いろんな楽器を効果的に使って様々な仕掛けを用意してくれています。今の季節に似合うドリーミーなポップ・ワールドです。
ヴォーカルはNatalie Merchantを思わせるような少しぶっきら棒な感じですが、それが曲に似合っているので不思議です。とくに「Everytime」は、おもちゃ箱をひっくり返したような楽しくワクワクとさせてくれる曲で気に入りました。バンドとは一味も二味も違った雰囲気で新味を出してくれています。
The Concretesの看板ヴォーカリストVictoria Bergsmanが抜けて、ニュー・アルバムが「Hey Trouble」などというタイトルが付いていたので少し心配しましたが、残されたメンバーも才能豊かなようで安心しました。
http://swedesplease.blogspot.com/2007/04/cuckoo-by-santa-maria-ex-concretes.html
http://www.myspace.com/santamariamusik
採点:★★★★★
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<トピックス>Hello Saferide週間

2007-04-21 00:38:50 | トピックス
今年の春の全国交通安全運動は5月11日から5月20日までの10日間のようですが、それを約1ヵ月前に控えて一足早くやって来たスウェーデンからの春の安全運転週間も終わりを告げようとしています。といってもボルボ社が日本人ドライバー向けに道路マナーのキャンペーンを打ったとかいうわけではなく、Annikaさんの「Hello Saferide」の話です。

変な書き出しになってしまいましたが、15日(日)のCloudberry Jamジャパン・ツアーのオープニング・アクトに続いて、19日(木)は吉祥寺スター・パインズ・カフェのライブに行ってきました。
午後9時40分ころだったでしょうか、メイン・アクトとしてMaiaさんとともに登場したAnnikaさん。15日とはまた雰囲気を変え、白と黒のチェックの春らしいワンピースを着て現れました。どんな服もどんな髪型も似合う人です。
この日も「The Quiz」で幕を開け、「2006」「My Best Friend」「Long Lost Penpal」「If I Don't Write This Song・・・」などお馴染みの曲を歌いました。アンコールで「Last Bitter Song」、2度目のアンコールで「I Don't Sleep Well」だったと思います(違ったかな)。全13曲歌い終わると、「Go Home!」と言っていました。
4日前と一番違ったのは客層で、この日はメイン・アクトということもあり熱心なファンが多かったです。変な盛り上がり方はなかったですが、終始いい雰囲気のライブでした。もっと込んでいるかなと思ったのですが、ちょうど良いくらいのお客さんの数かも知れません。

今週は「Hello Saferide週間」となりましたが、この人のライブは毎日見ても飽きないだろうなと思いました。それくらいいつも身近に感じていたい音楽なのだと思います。

<Hello SaferideのPV>
大好きな女友達のことを歌った
ファースト・シングル『My Best Friend』↓
http://www.youtube.com/watch?v=ODmVgeGBc2s
「Goodnight, goodbye」とポップに歌う、変なタイトルの曲
『If I Don't Write This Song, Someone I Love Will Die』↓
http://www.youtube.com/watch?v=eHTcwzQ0qHs
レーベル・メートのFirefox AKとのデュエット曲
音信不通のペンパルのことを歌った『Long Lost Penpal』↓
http://www.youtube.com/watch?v=7ZOiZ6bZ_KM
この音は手拍子ではなくて膝を叩いて出していました。
歌詞もグッとくるアコースティックな素敵な曲『The Quiz』↓
http://www.youtube.com/watch?v=3r5lnQYwdbE
PVは少し雰囲気の似た友人のモデルさんです。
ピアニカの音が印象的なヒット曲『2006』↓
http://www.youtube.com/watch?v=8eUsmyu22BU
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<ニュース>Maia Hirasawaが新曲

2007-04-17 00:58:57 | ニュース
Hello SaferideことAnnika Norlinとともに来日中の、ハーフ・ジャパニーズのMaia Hirasawaが新曲を出すようです。Craigさんの運営するSwedespleaseでタイミング良く見つけました。
本国スウェーデンで好調なファースト・アルバム「Though I'm Just Me」からの第1弾シングル「And I Found A Boy」は、元気あふれるポップなサウンドで驚かせてくれましたが、今度の「Still June」は彼女の原点にもどったアコースティックな曲です。
MySpaceにもいつの間にかアップされていました。
それにしてもこのアルバム、日本には今のところ入ってきていないようです。
http://swedesplease.blogspot.com/2007/04/new-song-from-maia-hirasawas-though-im.html
http://www.myspace.com/maiahirasawa
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<トピックス>スウェディッシュ・スプリング=Hello Saferideライヴ

2007-04-16 02:20:48 | トピックス
Hello Saferide見てきました。「Cloudberry Jamジャパン・ツアー07」初日の15日、場所は東京・渋谷のJZ Bratです。バー・スタイルのこじんまりとした会場で、300-400人くらいの観客でした。これくらいの規模のライヴは初めてだったのですが、大きな会場よりもステージも近いしなかなか良かったです。
初のスタンディング・ライヴということで少し緊張していたのですが(おまけにライヴは実に15年ぶり)、中に入ってからはリラックスできました。ステージ前のゾーンより一段高くなっている左側のボックス席の一番前に陣取ることが出来ました。ステージまではわずか3メートルくらいです。

開演の18時30分、まずClay Allisonが登場。5人組だと思っていたのですが、今回はヴォーカル兼ギターのViktorと、Cloudberry JamのギタリストJorgen(ベース担当)の2人でした。5曲演奏しましたが、アコースティックななかなか素晴らしいステージでした。

続いてお待ちかねの(Cloudberry Jamファンには叱られるかも知れませんが)Hello Saferide。ライトグリーンのワンピースのAnnika Norlinと赤紫のワンピースを着たMaia Hirasawaが登場。オープニングは「The Quiz」、続いてMaiaのピアニカで始まる昨年の大ヒット曲「2006」など代表曲を中心に10曲の演奏でした。
Hello Saferide=Annikaで、Maiaはバンド・メンバーだと思っていたのですが、意外にMaiaの比重も大きいことに気付きました。Annikaはギターを弾きながらのリード・ヴォーカルですが、Maiaもバック・ヴォーカルをしながらキーボード、ピアニカ、鉄琴の各楽器を演奏、それらの楽器を使わない曲では手拍子や膝などを使いリズムを取り、観客にその都度手拍子のリズムの取り方をアピールしていました。AnnikaもそんなMaiaを「My friend, Maia Hirasawa. Half Japanese」と紹介して、会場を盛り上げました。昨年のもうひとつのヒット曲でFirefox AKとのデュエット・ナンバー「Long Lost Penpal」はやらないだろうなと思っていたのですが、Maiaとのデュエットでこの感動的な曲も見ることができました。Annikaも途中で「最高のコンビ」というような意味のことを言っていたとおり、終始2人の息はぴったりでした。
ちなみに今月本国で発売になったMaiaのファースト・アルバムは、アルバム・チャート初登場13位とのことです。
Annikaも表情たっぷりに歌い、冗談めいたしゃべりも少しですが聞けました。それからどこかのページで、Annikaの顔芸が面白いというのを読んだのですが、ちょうど右を向いたときに(つまり私が座っている方向)目を大きく見開いたり鼻の下を伸ばしたりしながら歌ってくれました。まるで奥さまは魔女のサマンサ(エリザベス・モンゴメリーの方)のようでした。
わずか40分足らずのステージでしたが、かなり満足でした。

もちろん、トリで登場したCloudberry Jamも1時間半にわたり素敵なヴォーカルと演奏で会場を魅了しました。Jennieの可愛らしいしゃべりと、ギターのViktorも「コンバンハ」「ドウモアリガトウゴザイマス」などの日本語などで観客をつかみ飽きさせないステージでした。

HSの昨年のライヴ映像↓
http://www.youtube.com/watch?v=O1PibBJDhNA
http://www.youtube.com/watch?v=eJzM4aPpvkg
「Long Lost Penpal」のPV↓
http://www.youtube.com/watch?v=7ZOiZ6bZ_KM
MaiaのシングルのPV↓
http://www.youtube.com/watch?v=BRIyb8Sqol8
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<アルバム・レヴュー>Basia Bulat「Oh, My Darling」

2007-04-12 03:27:57 | レヴュー
The Smithsなどで有名な英国のRough Tradeから、カナディアン・シンガー・ソングライターBasia Bulatのファースト・アルバムがどういうわけか日本先行発売されました。既にネット上で何曲か聴いていたので雰囲気はわかっていましたが、アルバム通して聴いてみて、改めて楽曲の良さと少しハスキーで存在感のあるヴォーカルに圧倒されました。とても23歳とは思えません。

海外のブログなどを見てみると、同じカナダのインディーズ界の女性シンガー・ソングライターFeistを引き合いに出したものが多かったのですが、確かに少し似た面も感じましたが、この人のほうがよりストレートなアプローチです。アコースティックなバンド形式を取っていて、ハープ、ウクレレ、ヴィオラ、チェロ、フルートなどクラシックな楽器を効果的に取り入れています。バンド形式にしたことで音に厚みが出ました。フォークがベースになっていて、カントリーやロック調の曲も目立つのですが、少しジャジーな面もありJoni Mitchellを感じさせてくれるところもありました。

やや重めのハンドクラップが聴き手をつかむシングル曲の「I Was A Daughter」、2年前のEP曲を再録した鬼気迫るようなヴォーカルの「Snakes And Ladders」あたりが聴きどころですが、個人的なベスト・トラックはカントリー・タッチの美しいスロー・ナンバー「December」でした。この曲のヴォーカルは静かな中にも迫力を感じさせてくれ、早くも名曲の風格すら感じられました。他も実に練られた良い曲が並んでいるので当分聴き込みが必要なスケールの大きな作品です。シンプルな曲なのに不思議です。少し褒めすぎかなという気もしますが、もしかしたら今年のベスト・アルバムはこれになるかも知れません。

それにしても日本盤とはいえ訳詞はおろか、歌詞やライナーさえも付いていませんでした。おかげで新しい情報は何も得られませんでした。

http://www.myspace.com/basiamyspace
http://www.basiabulat.com/
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<アルバム・レヴュー>Strange Idols「It's No Fun!」

2007-04-10 01:10:35 | レヴュー
先日少し紹介したロンドンの5人組Strange Idolsの6曲入りミニ・アルバムです。バンド名はFeltがCherry Redから発表した赤いジャケットの84年作品「The Strange Idols Pattern and Other Short Stories」から付けたようです。サウンドははっきりいって80年代ギターポップの焼き直しなのですが、こんな完璧なギターポップ・バンドは当時なかったというのが正直な印象です。後追いだからなせる業かもしれませんが、だとしたらかなりの確信犯です、この人たちは。

ジャングリーなギターサウンドは前回も触れましたがOrange Juiceが一番近そうですが、The Chesterfields、Hurrah!、The June Brides、The Pretenders、The Newcoloursあたりも感じさせてくれます。時折The Pipettesも顔を覗かせます。
キュートでクールで透き通ったLaunetteのヴォーカルも、過去のバンドにはなかったタイプのものです。強いて挙げればThe PrmitivesのTracy Tracy、BlondieのDeborah Harry、The PretendersのChrissie Hyndeあたりでしょうか。彼女のバババ・コーラス、ナナナ・コーラスと、キーボードの入るタイミングが実に良く効果的です。

楽曲では「She's Gonna Let You Down Again」と「Say Anything」の2曲が目立って良かったです。「She's Gonna・・・」はMySpaceのものとは別テイクで、トランペットが入っていなかったのが少し残念でした。トランペット入りは、ジャケットが素敵な7インチ・ヴァージョンのようです。Blondieっぽい「Say Anything」は甘めの曲で、Lucky Soulの「Lips Are Unhappy」が好きな人にもオススメです。

ギターポップ好きなら一聴の価値はありそうです。Au Revoir Simoneの作品なども出している金沢のRallyeレーベルから発売されています。

http://www.youtube.com/watch?v=hMfGyTnk2JA
http://www.myspace.com/strangeidols
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