MUSIC IS THE SCENERY

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インディー・ポップ中心の洋楽ブログ。

<この1枚>10,000 Maniacs「In My Tribe」

2007-09-13 01:51:23 | この1枚
80-90年代に活躍した米国ニューヨーク・ジェイムズタウンのバンドのサード・アルバムにして出世作です。87年の作品でプロデューサーはPeter Asher。このバンドの最大の魅力は、紅一点のNatalie Merchantのヴォーカルです。少しクールで人懐っこく、書く詞は自由奔放でありながら常に前向きです。ただ初めはクセのようなものを感じて少し入りにくかったのですが、何度か聴くうちに彼女の歌なしではいられなくなりました。不思議な包容力があります。

R.E.M.とともにカレッジ・チャートで人気を得て徐々に成長していくうちに、米国東海岸では絶大な人気を誇るようになります。このアルバムはいかにもフォーク・ロックという感じのサウンドながら、よく聴いてみると実に多彩な音楽性を発揮しています。

メッセージ性のあるA-1、歌詞の内容で詩人Allen GinsbergからクレームをつけられたA-2(それを期に親密になります)、いかにも女性らしい視点のA-3、Cat Stevensのカヴァー曲B-1、R.E.M.のMichael StipeとのデュエットB-4、とにかく美しいB-6など、魅力的な曲が12曲並んでいます。

その後の2枚とMTV Unpluggedも聴き応えがありますが、1枚選ぶとなればやはりこの作品です。

A
1. What's the Matter Here?
2. Hey Jack Kerouac
3. Like the Weather
4. Cherry Tree
5. The Painted Desert
6. Don't Talk

B
1. Peace Train
2. Gun Shy
3. My Sister Rose
4. A Campfire Song
5. City of Angels
6. Verdi Cries
コメント
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