MUSIC IS THE SCENERY

いつも背景には音楽がある。
インディー・ポップ中心の洋楽ブログ。

28 グラスゴーのドリーミーポップ・バンド、Camera Obscura

2006-09-17 19:14:17 | アーティスト紹介
 96年結成のグラスゴーのバンドで、ベル・アンド・セバスチャンの妹分的存在。結成当初は7人組だったが、現在は6人。今年6月に3枚目のアルバム「Let's Get Out Of This Country」を発表。同郷のロイド・コールへのオマージュ・ソングでシングル曲の「Lloyd, I'm Ready To Be Heartbroken」(ロイド・コール・アンド・ザ・コモーションズ時代に「Are You Ready To Be Heartbroken?」という曲がある)で始まるこのアルバムは、04年の前作「Under Achievers Please Try Harder」でも顕著だった60年代風のサウンドをより一層際立たせたものに仕上がっている。最近の動きとしてザ・ピペッツ、エル・ペッロ・デル・マールなどもそうだったように、女性ヴォーカルによる50-60年代風のサウンドがインディーズ・シーンのひとつのブームになっているようだ。
 このバンドの魅力は、どこか機嫌が悪そうな表情で歌うトレイシー・アンのドリーミーで心温まるヴォーカルと、キュートでほんわかとしたメロディにストリングスやホーンなどを使ったきれいなサウンドが重なるところ。曲の盛り上げ方もなかなか。技術的にはデビュー当初から素人っぽさが目立ったが、今作あたりではかなり堂に入ってきた印象だ。個人的には、ファースト・アルバムに収録され故ジョン・ピール氏もお気に入りだった「Eighties Fan」、05年のシングル「I Love My Jean」がオススメ。かなりクセになりそうなサウンド。また、PVもかなり楽しめる内容になっているので、興味のある方はYouTubeへ。

<私の選んだCamera Obscuraベスト5>
1 Eighties Fan
2 I Love My Jean
3 A Sisters Social Agony
4 Tears For Affairs
5 Teenager
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27 アメリカの孤高の詩人、Dan Fogelberg

2006-09-11 02:07:27 | アーティスト紹介
 73年にアルバム「Home Free」でデビュー。翌年のジョー・ウォルシュがプロデュースの「Souvenirs」で注目を集める。その後順調にアルバムをリリースし、79年の6作目「Phoenix」とシングル「Longer」(80年3月に全米2位)のヒットで人気を決定付ける。81年のアルバム「The Innocent Age」からは先行シングルの「Same Old Lang Syne」を含め4曲のトップ20ヒットを生み、うち3曲がトップ10に入る。
 都会の生活を嫌いコロラドに住み続ける彼の音楽は、ナイーヴで温かく透明感がある品の良い曲が多い。しかし、当時のシンガーソングライターにありがちだった、ただ甘く優しく歌うだけではなく、ロック調の曲が歌えることも大きな特徴。アルバム単位で聴いてもヴァリエーションがあり、なかなか飽きさせない。
 澄んだメロディと美しい詞を持つ「Longer」と、クリスマスイヴに食料品店で偶然昔の恋人に出くわした時のことを歌った「Same Old Lang Syne」の2曲は、現在でも名曲として多くのオムニバス盤に収録されている。

<私の選んだDan Fogelbergベスト5>
1 Same Old Lang Syne
2 Leader Of The Band
3 Longer
4 Part Of The Plan
5 Times Like These
コメント (2)
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