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1/22 砂漠で食料を自給するー農民改革者 ヤクーバ・サワドコ   読売テレビ

2014-01-20 21:59:06 | 日記

◎ 2014年1月22日(水) サヘルの伝統農法ーサワドゴ  志の高い人

                     

  サワドゴが実験を始めるきっかけとなったのが、旱魃による食料危機だった。

  旱魃で困窮した人々は、ブルキナファソの他地域や他国へと出て行く。

  だが、サワドゴは自分の農場にとどまることを望んでいた。「先祖の時からずっ

  とここにいたからです」                   

  土地劣化に対して、乾季に何千の穴を掘った。穴はだいたい直径約30cm、

  深さ約15cmです。穴ができれば、作物の養分として有機肥料を加えます。

  厩肥は白アリを引き寄せ、アリの掘るトンネルが固まった土をさらに緩める助

  けになります。雨季になれば、この穴に水をためることができます。このザイの

  技術で次の雨まで水を集めておきます。つまり、これは水を保全するテクニック

  なのです。その技術は実にシンプルなものです。乾季に穴を掘り、斜面には土

  留めを土で作り、雨が降るとソルガムや粟を蒔く。

     

  モロコシ                    粟              ソルガム

        

  「以前は劣化して何も育てられなかった農地で収量を上げ、サワドゴは家族の

  食料自給に成功する。ザイのおかげで裕福となり、家族や自分を養えています」

  また、ザイの穴に木が自然に育ちはじめていることに驚いた。木の種子は水に

  流されてきたり、ザイの穴に加えた厩肥に含まれていたのだ。

  サワドコは、この木を大切に保護することにする。つまり、育林の技術を発見した

  のだ。サワドコは、果物や飼料に使える在来種の種子、ナッツ、黄プラム、ブドウ

  木、様々なアカシア種の他,ガンバ草等の飼料草の種子を集め、それを次の

  雨季に穴に入れた               ナッツの木と実

      

      

     アカシア                 黄プラム

  こうして、数年もかからず、不毛の大地は様々な樹種からなる12haの森へと

  徐々に変わった。この樹木や低木が穀物と競合し始めた。さらに、薬用植物に

  関心をもち、マラリア、胃痛、黄疸等の治療に役立つ種を農地で保護し、栽培

  するようにしたのだ。

    

   ユーカリ                   ニームの木  サバンナマホガニー

  以前には、何も生産できなかった土地でモロコシや粟が収穫できる。近くの農

  民たちも当然ながら注目し、それ以外の村の農民たちもサワドコをまねしだす。

  サワドコは「ザイ普及協会」を結成し、年に一度、彼の農場で技術講習会を開く

  ことにした。毎年、やく100もの村から代表者たちが経験をわかちあうために、

  ゴールガ村にやってきた。農業者の代表団だけでなく、プロジェクトや研究機関

  も薬用目的の植物について、サワドゴの経験から学ぼうと訪れる。

 

     一人の力は多くの人の幸せをまねく 偉大な人