ピエタ/VIVALDI

2011-12-11 12:06:33 | Weblog

           2011

 「18世紀、水の都ヴェネツィア。”四季”の作曲家ヴィヴァルディーは孤児院たちを養育するピエタ慈善院で、合奏・合唱を指導していた。ある日、教え子のエミーリアのもとに恩師の訃報が届き、、、」 

 エミーリアとヴィヴァルディーが関わった女性たち。それぞれの場所で、それぞれの人生を生きる姿が、静かな音楽のように漂い描かれていきます。    
ヴィバルディーのヴァイオリン協奏曲、「調和の幻想」を聴きながら読むと一層良いかも、、。

 「わたしを生んだのは、そして育くんだのはピエタの音楽なの。
 ピエタはいつも音楽でいっぱい。わたしはそれがとても嬉しいの。
 うつくしい音楽に満たされた場所にいられたことが。
 
  いつもうつくしい音楽がたくさんある場所で、わたしはとても楽しかった。
 音楽には神の声がした。あたたかい神に抱かれて、わたしは幸せだった。
 音楽と言う母に抱かれて、わたしは生きてきた。
 慈しみ深い母は、わたしをいつも愛と喜びで包んでくれた」

   

                    
                          1678 ~ 1741
   
   Vivaldi: 1703年、ピエタでヴァイオリンの他ヴィオラなどを教え始める。

             「ああ、それにしても、<l’estro armonico>。
             どれもこれも、なんとうつくしい曲だろう。
             しばし、言葉を忘れ、わたしはしずかに聴きほれる。
             ピエタを音楽が包み込む。
             言葉は、いま、いらない」

                

 

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。