1923年
地震以来、床に置いてあったダンボールを棚に戻そうとして、中を見てみると文法の本やノートなどに混じって「カリール・ジブラン」の本がありました。懐かしい!
もう30数年前でしょうか、ある学校で教師が私に貸してくれたのですが、暫くしてその人が顔を見せなくなり、そのまま私が持っていた、というわけなのですが。(ある大学の基金で運営されている、外国人学生のための会話教室。教師は全員ボランティアで、中年女性、リタイアした男性、大学生など。教師によってビギナー・クラスからアドバンスクラスまであり、5,6人がテーブルを囲んで教師のリードに従いテーマにそった会話、ディスカッションを進める)
私がした質問がきっかけだったのですが、「先日、子供はあなたのものではない、、という詩を雑誌で見たが、知っていますか?」と聞いたところ「ああ、それはアメリカでは非常に有名な~」と説明があり、次の回に持って来てくれたのです。
その雑誌が何だったのか、、あやふやな記憶ですが、ローリング・ストーン誌のボブ・ディランのインタビューだったように思うのですが、、。いずれにしてもこれがきっかけでカリール・ジブランを知ったのですが、日本では未だにあまり知られていないようですね。
そう、ジョン・レノンは"Julia" で、この人の詩を引用していますよ。
Half of what I say is meaningless,but I say it just to reach you Julia
Half of what I say is meaningless,but I say it so that the other half
may reach you
On Children By Kahlil Gibran
Your children are not your children.
They are the sons and daughters of life's longing for itself
They come through you but not from you,
And though they are with you yetthey belong not to you.
You may give them your love but not your thoughts,
For they have their own thoughts.
You may house their bodies but not their souls,
For their souls dwell in the house of tomorrow,
which you cannot visit,not even in your dreams.
but seek not tomake them like you.
For life goes not backward nor tarries with yeaterday. 以下省略
あなたの子供は、あなたの子供ではない
彼らは生命そのものが望んだ息子と娘である
彼らはあなたを通って生まれてくるが、あなたから生まれてくるのではない
あなたと共にいるけれど、あなたのものではない
あなたは彼らに愛を与えなさい、しかし考えを与えてはならない
彼らには自分の考えがあるのだから
彼らの身体を住まわせてあげなさい、しかし魂を住まわせてはいけない
彼らの魂は明日の家に住み、
あなたは夢の中でさえ訪れることが出来ないのだから
あなたが彼らのようになろうと努力しても良いが、
彼らにあなたのようになることを求めてはいけない
生命は過去に遡ることなく、昨日に留まることさえないのだから
カリール・ジブラン 1883~1931 レバノン生まれ アメリカ詩人