インビクタス / World in Union

2012-07-22 09:06:49 | Weblog

                   

 一日雨模様の土曜でしたね。固定電話の子機が2台続けて使えなくなったので、諦めて新たな電話機を購入するため量販店へ。以前と比べると売り場面積の小さいこと!母が使うことを想定して子機の持ちやすさ、使いやすさを念頭に選んだら、何と在庫が、、。困ったな、と考えていたら、昨年モデルだが漢字で登録できるタイプをディスカウントしましょう、というのでそれに決定。

 録画しておいた番組を整理しようとチェックしていたら「インビクタス」のタイトルが(5月26日に録画)。
やはりC・イーストウッド監督、良い作品でしたね。「ネルソン・マンデラの、ラグビー・ワールド・カップへかける想い」に絞ったので印象が散漫にならず、決勝戦に勝つまで少々ハラハラしたりして(結果を知らなかったので)一種スポーツドラマのような映画でしたね(実話です)。
 マンデラの「報復せず、赦しこそ最強の武器」を基とした政策、リーダー・シップにはあらためて考えさえられました。
 この映画のタイトルになった詩も心に残りましたね。
 (ウイリアム・アーネスト・ヘンリー、イギリス 1849~1903)
 
        

                                  I am the master of my heart:
                              I am the captain of my soul


 エンディングで流れている曲が印象的で、「あれ?これ知っているメロディーだなあ」と思いながら聴いていたのですが、なるほど「ジュピター」なんですねえ。
 歌っているのは Overtone with Yollandi Nortijie。

                          

                     There's a dream,I feel
                                So rare,so real
                                All the world in which
                                The world as one
                                Gathering together
                                One mind,one heart
                                Every creed,every colour
                                Once joined,never apart


きみがくれたぼくの星空/彼女について

2012-07-08 08:43:01 | Weblog

         2006

  イタリアの80代の男と70代の女のラブ・ストーリー。二人が愛を育むのは老人ホーム。かつては優秀な物理学者として、世界的に活躍した人物が、70歳を過ぎたとき、病気に倒れ身体の自由を奪われ、やむなく老人ホームに。彼は生き生きした感情も、思い出を懐かしむ気持ちも人生を楽しむ気力も失ってしまう。
 彼のつらい日々を支えていたのはエレナという女性だった。彼女を通して人生とは何かをふたたび考え、自分の内面に問いかけながら、愛こそが人生のエッセンスであることを身を持って悟っていく。

 科学の第一線で活躍してきた彼にとって、老人ホームで幼児のように扱われるのはとうてい我慢できることではなかった。記憶力はたしかに衰えるが思考力まで衰えるとは言い切れまい。そうだとしたら幼児のように扱われるのはなんという屈辱であり無念であろうか。 
                                            訳者あとがきより抜粋                                                                                                             

 愛するエレナを失った主人公トンマ-ゾは彼女の残した手紙を三度続けて読み、目を閉じ夢を見る。家族と過ごしたケンブリッジの家の庭で愛息と遊ぶ。キッチンには妻の姿も見えていた。

 トンマーゾはふたたび自分を取り戻した、とはっきり感じた。はげしい感情もなければ苦痛もなかった。
苦痛はすべて、その他の雑多なものと一緒に流れ去ってしまったかのようだった。
 ふとエレナが呼ぶ声が聞こえたような気がしてふりむき、あたりを見回した。すると彼女はそこにいた。生来の美しさそのままに。

「エレナ、ぼくは死んだのだろうか。それともただ夢を見ているだけなのだろうか」

エレナは彼を愛撫し、それによって彼は人生の意味を理解した。

「こんなに単純なものなのか。何もかもがこんなに簡単なものなのか。それならどうしてぼくらはこんなに苦しむのだろう」
「それはね、真実はあたしたちの背後にあって、あたしたちは生まれるとそれから遠ざかってしまうからなの」
 彼のなかの何かが変わり、落ち込んでいた気分が晴れ、新たな力、晴朗さを感じていた。
それは夢の中で体験した感覚に似たもので死ぬまで衰えることはなかった。

 いつかはやってくる「老い」と向き合う日を、うろたえることなく迎えることは、難しそうです。せめて心の準備を少しずつしながら、、、物を整理して身動きがし易いようにしておかなければ、、。

        2008          

 この夢の話を読みながら、つい先日読んだ「彼女について」の中で「{夢の中に入る技法}で、さまよっている子供の魂を連れてくるシーン」を思い出しました。失われた過去を捜す、不思議だがじんわりと後をひく物語です。

 

 

 

 

 

 


Midnight in Paris

2012-07-04 16:46:26 | Weblog

                                  

 楽しんだ94分でした。全く退屈せず、気が付いたらエンディングになっていましたよ。なぜか1920年代のパリにタイムスリップしてしまい、主人公憧れの人たちが次々と現れるのですから、たまらないですね。
 コール・ポーター、ヘミングウェイ、ピカソ、、ダリ、フィッツジェラルドと妻、マン・レイ、ゴーギャン、ドガ、T.Sエリオット、マティス、ルイス・ブニュエル、ロートレック、ガートルーど・スタインなどなど!     
そしてモネの庭園、あのシェイクスピア&カンパニー(意外と小さい)が出てきたのは、知らなかったので少々嬉しかったですね。
 外へ出たらそこは、、残念ながら有楽町の雑踏だったのですが、しばらく余韻に浸っていたのでした。
 それにしても後半はお尻が痛くなってきましたが、他の席はどうなのかな(ピカデリー3)?

         

             

            

                                   


思い出のサンフランシスコ/形見のDVD

2012-07-01 07:58:34 | Weblog

                  

 親友の葬儀に参列。アメリカで行ったのは仮葬儀で、こちらで本葬儀ということです。
お寺に着くとちょうど奥様のYさんが玄関にいて、待合室には行かず二人で葬儀を行う部屋に。骨壷と写真を前に座ってしばし話しました。「まだ実感が、、。帰宅すると写真に話しかけてる」と涙を滲ませながら言ってました、、。葬儀後に食事をしながら、参列した人たち(殆ど身内の方々)がそれぞれ思い出を語り、私の知らなかった話などもあったのですが、一つ印象的だったのが、サンフランシスコで行われた親戚の結婚披露宴?で急遽指名されて1曲歌うことになり、現地のバンドをバックに「思い出のサンフランシスコ」を歌ったということでした。彼の歌はもともとプロ級なのですが、歌い終えると、会場はもちろんバンドの人たちも拍手喝采だった、そうです。
  翌日、奥様が「彼が行ってほしいと、言ってると思う」と我が家を訪れてくれました。彼のものを少しずつ整理しているとのことで、このビートルズのDVDを持ってきてくれました。
 これで一先ず行事が終わった、というわけですがまだまだ心の整理は付きません、、、。

           

 さてと、サンフランシスコは私も現地で知り合ったアメリカ人の家に一月ほど居候をして過ごしたこともあり、思い出のある街なのです。私が日本に帰らなくてはならなくなる少し前に彼がサンフランシスコに来たので、L.Aから訪ねて数日一緒に過ごしたこともありました。
 彼のその歌を聴いたことがなかったのですが、こうして書きながら彼の歌い方、表情が浮かんできて、私も好きな曲なので一緒にカラオケで歌いたかったな、と、、、、、、、、。

             

        I left my heart in San Francisco
       High on a hill, it calls to me
       To be where little cable cars climb halfway to                                                the stars  
       The morning fog may chill the air,I don't care
       My love waits there in San Fransisco
       Above the blue and windy sea
       When I come home to you San Fransisco
       Your golden sun will shine for me