Jackson Pollock/Mural on Indian Red Ground 

2012-04-29 13:37:33 | Weblog

             

  ようやくジャクソン・ポロック展に行ってきました!
 日曜日で混雑しているかな?と思っていたのですが、それほどでもなく落ち着いて見ることができました。この日は小学生くらいの子供たちも多く、殆どの子が会場の音声ガイドを聞きながら見ていましたね。

                                         
「インディアン・レッドの地の壁画」は評価額200億円と聞きましたが、そのせいか?凄みを感じました。この作品にはやはり多くの人が集まっていたのですが、正面は皆,少し離れた位置(4,5メーターくらいでしょうか)で見ているので見やすかったですね。(近くに寄って見る人は両側のあたりから見ていました)そんなマナーの良さが印象的でした。

                                  ポロックのアトリエを模した部屋に展示してあった絵具ですが、このケースがいいなあ、と思ったのです、、。

   


青い野を歩く / The PENTANGLE

2012-04-26 17:18:27 | Weblog

                    

 「登場人物の多くは寡黙ですが、読み進むにつれて、実際に語られた言葉よりも、語られなかった言葉により大きな意味がある事が伝わってきます。言葉にならないからこそ、そこのある真実がむき出しのまま胸に迫るのかもしれません」                                訳者あとがき より

 かの女は、語りつくしてはじめて、人は自分を知ることができると言った。会話の目的は、一つには、自分はすでに何を知っているのかを発見することにある。すべての会話には、目に見えない器が存在するというのが彼女の考え方だった。話すと言うのは、ふさわしい言葉を器にいれて、そうでないものを取り出すことだ。                                                       青い野を歩く より

 全8編の短編集。全体にキーンと硬質な空気が漂よっています。8編の中では「青い野を歩く」と「森番の娘」が良いですね。世間や家族に何とか折り合いをつけながら、ともかく日々を送らなければならない人々がおりなす情景が、静かな緊張感とともに描かれています。
 著者のクレア・キーガン 全く知りませんでしたが、他の作品も読みたいですね。

 読みながら思い出していたのが、「ペンタングル」。前回のツェッペリンで久しぶりに名前を聞いたせいもあるのですが、頭に浮かんできたメロディーのタイトルが思い出せなくて、、。YouTubeで見てみると、「ベルズ」ですね。このアルバムは若い頃、よく聴きました。やはり、いいです!

               


Stairway to Heaven

2012-04-22 12:15:15 | Weblog

                              

   録画しておいたツエッペリンの「天国への階段」をようやく見ました(数日前から、母の部屋の箪笥を移動したり、同時にいわゆる断捨離を行っており、毎日捨てるもの、ひとまず置いておくもの、どなたかに譲るもの、などの仕分けをしているのです。少しずつでも部屋がすっきりしていくのは気持ちよいです。まだまだかかりそうですが、、)。

 レッド・ツェッペリンを武道館で見たのはいつだったかなあ、、。検索してみると、1971年と1972年に日本に来ていますね。どちらに行ったのか、いや、両年とも見たかな?
 わりと前の方の席だったと思うのですが、ジミー・ペイジが「幻惑されて」でヴァイオリンの弓のパフォーマンスをやっていましたね。弓の毛がだんだんとほつれていったのを覚えています。

                      
             ヘッドリー・グランジ 1700年代に建てられた養護施設(当時) 
     
          4人はここに寝泊りし4枚目のアルバムつくりにいそしんだ。

         
                            この暖炉の前でロバート・プラントが「天国への階段」の歌詞を書いた

「ジミー・ペイジはアコースティックなフォーク音楽から多くの影響を受けている。例えば、バート・ヤンシュやペンタングルのジョン・レンボーンとか」
            
              
          レコーディングしたスタジオ      サンディー・デニー

    「サンディー・デニーは{限りなき戦い}で一緒に歌っている。彼女はジミー・ペイジと同じアート・スクールに通っ  ていて仲がよかったんだ」 フェアポート・コンベンション デイヴ・ペグ


                                         

                           There’s a lady who's sure all that glitters is gold
                            And she's buying a stairway to heaven
                           When she gets there she knows,if the stores are all closed
                           With a word she can get what she can came for
                           Ooh,ooh,she's buying a stairway to heaven

   


ボーダー・ミュージック/Beer/Can't you see

2012-04-15 09:27:27 | Weblog

 タイトルが気になって読んでみたのですが、あの「マディソン郡の橋」著者なんですね。

ジャック・カーマインは自分が生きているこの時代の音楽や生活のリズムにどうしてもうまく乗れなかった。
他の大多数の人たちはきちんとリズムをとらえているように見えるのに。
いや、彼らもほんとうにそれをとらえているわけでもないかもしれない。一度か二度、ジャックもこの順応主義者の群れに身を投じようと思ったが、結局は考え直して、そのまま珍種の男として生きてきた。 本文より

 82年型シェヴィS=10。 ジミー・バフェット、マール・ハガードのテープをかける。61号線にぶつかったところで25セント硬貨をはじき、「表が出たら右へ、裏なら左へ」と走る。酒屋でムース・ヘッド6本パックを3個、ビーフ・ジャーキーを2袋。ベスト・ウェスタン・チェーンのモーテルに泊まる。
                                       
 J&Bのオン・ザ・ロック、ロブスター・テール、ハッシュ・ブラウン。ブーツ・カットのラングラー、ネルシャツ。ラマダ・ホテル、サザン・パシフィック鉄道の100台ほどの貨物列車。ウェイロン・ジェニングス、マーシャル・タッカー・バンド、ホリデイ・イン、ステットソン、ローン・スター、、、。
            

  「季節労働者のような生活をしながら、シェヴィーでカントリー・ミュージックをガンガンかけながら走っていく。一見自由なこの男も、自分の存在を内側から侵食する底知れぬ闇を抱えている」 訳者あとがきより抜粋

 マーシャル・タッカー・バンドはそれほど聴いていなかったのですが、「Can't you see」はラジオでよく流れていましたね。そう、今回YouTubeで確認したのですが、このギターは好きでした。サム・ピッキングなんですね。         
                 

 ムースへッド、ローン・スター、両方とも飲んだ記憶がないですねえ。ちなみに30年ほど前に飲んだビールがこれ。いつもはバドワイザーでしたね。このボトルはもう無いのかな?
                 


Take me home country roads

2012-04-11 18:36:23 | Weblog

                  

 BSTBS で「カントリー・ロード」。この曲の成り立ちは、かなり以前NHKで見ていて知ってはいたのですが、やはり人との出会いのタイミングが色々と絡み合って、こうして大きなこと(人生を左右するような)に繋がるのだなあ、とあらためて思ったのでした。
 そうそう、ハワイアン・バージョン(ハワイの地名に変えている→ West Makaha,Mount Kaala)があるのを初めて知りました!
 
ビル・ダノフ 
「1965,66年頃、私はジョージタウンの学生で Cellar Door というクラブでドアマン、その後音響の仕事をしていた。そこにJ.デンバーがミッチェル・トリオで出演し知り合った」
 
 1970年12月、その店でダノフはタフィーとFat Cityというデュオでデンバーの前座に出演した。
デンバーが彼らに「お互いの曲を見せ合わないか」と言い、ライブ後にダノフ達のアパートに集まった。
 ダノフがカントリー・ロードをプレイすると、デンバーは「これはヒット・ソングだ!ちょうどアルバムを製作中で、一緒にやらないか、アルバムに入れよう」と言った。
 デンバーは「さあ、仕上げよう」と言い、一晩中かけ、朝6時半に曲が完成し、タフィーが詞を書き上げた。

「我々は辞書でウエスト・ヴァージニアに関するものを探し、幾つものフレーズを挙げ、タフィーがそれらを書くのを見て、いいね、とかノーとか言いながら、やがてブランクは埋まっていった」
 
        
     Fat city                                J.D                                    Mitchell Trio

                    
          W.ヴァージニア          ハーパーズ・ヴァリー         シェナンドー川       

               

                                      Almost heaven,West Virginia
                                      Blue Ridge Mountains
                                      Shenandoah River
                                      Life is old there,Older than the trees
                                      Younger than the mountains
                                      Growin' like a breez                    

                                       Country roads, take me home
                                       To the place I belong
                                       West Virginia, Mountain Mama
                                       Take me home, country roads


Lonely People/ 桜

2012-04-08 16:04:15 | Weblog

                     

  午後、自転車に乗っていると歩道の人が増えてきたような、、。ああ、桜の花見をする人たちですねえ。公園近くの道にも焼き鳥、煮込み、たこ焼きなどの店が出ています。ようやく春のようですが、歩く人々の表情はというと、風の冷たさもあってか控えめのようで、、気のせいかな?       

 そう、新聞で「孤立死」の記事を目にしたら、アメリカの「ロンリー・ピープル」を思い出しました。
メンバーのダン・ピークが彼の妻と書いた曲ですが、彼はスピリチュアルに関心を持っていた人で、ドラッグまみれのロック界がいやでアメリカを脱退したようですね。彼の書く曲の多くはキリスト教信仰を反映しているそうですが、この曲の歌詞にもそれが伺えますね。

 ダン・ピーク「知らない人ばかりの中で目をさますのは、どんなだろう、と考えていたんだ」

                   1974     

            This is for all the lonely people
            Thinking about life has passed them by
            Don't give up until you drink  from the silver cup
            And never take you down or never give you up
            You never know until you try

            Well,I'm on my way
            Yes,I'm back to try
            Well,I'm on my way back home


紅梅/A Change is Gonna Come

2012-04-05 18:00:46 | Weblog

      

 先週借りた「紅梅」。これまで図書館に行くたびにこの本があるかなと、棚をチェックしていたのですが叶わず、奇しくも友人が逝ってしまった直後に借りることができたのです。
 癌の夫を看護する妻の目から描いた闘病記、なので、友人のことを時に思い起こしながら一気に読みました。私にはほとんど病気に対する愚痴などを言わなかった友人だったのですが、この本を読むとその心中やいかばかりだったか、と今更ながら思ったのでした、、。
 
 この本の最後のところで、患者の夫がいきなり点滴の管のつなぎ目をはずし、胸に埋め込んであるカテーテルポートをひきむしる場面があります。「もう死ぬ」と言ったそうです。
 その少し前にはビールを「うまいなあ」と飲んでいただけに、なんとも唐突なのですが、どんな変化が心に起きていたのでしょうか、、。看護する側はたまらない気持ちでしょうね。患者自身も苦しいのですが、周りの者もつらいですね。
 自分は何とか周りを煩わせることなく逝きたい、と思いながら読み終えたのですが、さてその時期が近づいてきたらどうなるか、、。

 今日は、昨日久しぶりに聞いた「チェンジ・イズ・ゴナ・カム」オーティス・レディングの声が頭に浮かび、オーティスの訴えるような歌声、繰り返すトランペット、ピアノのメロディーが一日中繰り返しくりかえし流れていました。あいつも好きな曲だったからかな、、。胸にグッと迫って来ます、。

                    1964

                          It's been too hard living but I'm afraid to die
                         'Cause I don't know what's up there beyond the sky
                         It's been a long,a long time coming
                         But I know a change gonna come,oh yes it will


Farewell My friend.......

2012-04-01 12:59:29 | Weblog

 アメリカから「Mが亡くなった」とメールが、、。もしかしたら、と覚悟はしていたのですが、、やはり少々うろたえています、。
 翌日歩きながらipodをオンにし、こんな時はジャズかなと、、。でも何だか違うな。クラシックは、、ああこれだなあ、としばし。まもなく気持ちがぐんと沈み、歩みもゆっくりになっているのに気がついてストップ。周囲も見ずに歩いていました。
 電車に乗りながらシャッフルにしてみたら、「フリー・アズ・ア・バード」が始まりました。そうだね、これがわりとすんなり耳に入ってきます。ビートルズが好きだったからね。この数週間、食事もあまりできなかったようだし、家に帰りたい、と言ってたそうだね。「これでもう苦しまなくてもいいよ。天国へ羽ばたいてくれよな」と思いながら聴いていました。

                             

         Farewell My friends by Gitanjari Ghei  (抜粋)

   Farewell farewell my friends,I smile and bid you goodbye
   No,shed no tears,for I need them not,
   All I need is your smile,

   If you feel sad,do think of me,for that’s what I’ll like,
   When you live in the hearts of those you love,
   Remember then....you never die