Glenn Gould 未来のピアニスト

2011-10-27 18:24:31 | Weblog

                           

  
「普通のピアニストでは骨盤に当たる部分が、グールドでは肩なのだ。肩が固定されている分、背中から下は自由に動き回り、前後左右に回転運動を起こしている。

 左右の手の独立は驚異的で、他のピアニストたちと一線を画しているが、これは彼が生まれつき左利きだったことと無関係ではあるまい。

グールドがなぜ低い椅子を好み、鍵盤に近づいて座ったか、というと、その方が指の運動量が少なくてすむからだ。

低い椅子、ぶらさがった肘、固定された肩、、、一見不自然に見えるグールドの姿勢や弾きかたは、実は、彼の理想の音楽をもっとも自然に表出させるための奏法だった」

                    

 アルバート・ゲレーロのピアノ・レッスンで握力をつけるために
「ゴムボールをギュッと握る。 椅子の上に置いたクッションを二の腕で押す。
腕と共に鍛えたのは肩と背中で、ピアノを弾く生徒の両肩をぐいと押さえ込み、反発する力を利用して肩と背筋を重量上げの選手並みにしあげた、という。
 こうして両脇を締め、鍵盤にかがみこむようにして弾くグールド独特のスタイルが生まれた」

 暗譜
「(グールドは)見たまま写真に写るように覚えてしまう、フォトグラフィック・メモリーを持ち、思い出すのも速かった」チェロ奏者 ザラ・ネルソヴァ

「12歳くらいの時から、私はどんな作品についても、完全な分析と暗譜を強制されました。
{中略} 一つの楽譜を数週間かけて分析することで、けして忘れられないイメージを頭に焼き付けることができます」 グールド

               

「演奏活動を引退してからは、理想のピアノである CD318を自由に調整するることを許されたため、ハンマーを普通より弦に近づけ「ハープシコード風」の効果が出るよう工夫を重ねた」
                                              以上 本文より抜粋


 グールドのCDを買ったのは30年以上も前でしょうか?今日、ipodでは久しぶりに「ゴルトベルク変奏曲」を聞いたのですが、もしも彼がipodを知ったら、きっと愛用したのでは?など思ったのでした。

 


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