テレビで奈良のお寺を見ていたら、バックに流れているのが何とジャズでした。しかも違和感なく、春日大社とスタン・ゲッツなど、いい感じでした。そこで思い出したのがナット・ヘントフのこの本です。アメリカで英語の勉強に読んだ小説の一つで、本屋の「ヤング・アダルト」のセクションにあったものです。このセクションはストーリーも複雑ではなく、単語もそれ程難しくない10代後半の若者向けのペーパー・バックが揃えてあり、良く立ち寄っていたものです。そう、このセクションではないのですが、当時私が一番気になっていた作家はカート・ボネガット・Jrで、何冊か買って読んで好きだったのですが、その頃の私の英語力では本当にその魅力が分かったとはいえませんね(それでも結構楽しんでいましたが)。サンタ・モニカ通りに確か”Papa Bach"という本屋があり、雑然としていて一見古本屋のようでしたが、店内のあちこちにソファや椅子が置いてあり、棚の本をそれらに座って読める、という店で「一冊読めるなあ」と思いながら感心した事を思い出しました。
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