LONDON DIARY

ロンドン在住フローリスト、asuka のブログ。

"Best of British"at Bumpkin Notting Hill

2012-07-02 23:23:30 | flower lesson




6月26日のレストラン、Bumpkin NottingHillでの、フラワーレッスン+ランチ、皆様のお陰で、無事終了しました。

この日のテーマ"Best of British"に相応しい、香りの良いイングリッシュガーデンローズを4種類ご用意。10名の生徒さんをお迎えしてのレッスン。エクアドルやケニアからの輸入イングリッシュローズが多い中、国産のイングリッシュローズを手に入れました!皆さんにもお話したのですが、イギリス国産のイングリッシュローズの切花は、マーケットではほとんど流通していないのです。David Austinという有名な生産者からは、オンラインなどで購入できるようですが、かなり値が張ります。輸入物も、特別に注文をしておかなければ、なかなか手に入りません。せっかく素敵なバラの豊富な国なのに、皮肉なものですね。

ロンドンで唯一、その珍しいイギリス産のイングリッシュローズを豊富に扱っているのは、セルフリッジズにあるReal Flower Companyという花屋です。そちらなら、何とか普通のバラ並みの値段で購入できます。香りの良いバラが欲しい方には、お勧めの店です。

イングリッシュローズを、ゴールドのストライプ柄のハットボックス(といっても形だけで、大きさは45cmくらいですが)にアレンジ。ハットボックスとバラ、というと、紅茶で有名なFortnum&Maisonのお花を思い浮かべる方も多いかと思いますが、華やかで上品で、とても英国的な感じがします。今回はぜひそんなハットボックスでのアレンジを提案したくて、こちらのデザインになりました。

この日のレッスン、当初はもう一階上の、Private Dining Roomで行うはずでしたが、お花を制作するスペースとは別にお食事のスペースを設けた方がよいのではという、レストラン側の配慮から、こちらのレストランスペースを貸し切りにして頂いて行うことになりました。お一人ずつ、個別のテーブルをご用意して、ゆったりとしたスペースで、制作に専念して頂けたのではないかと思います。

初めてフラワーアレンジのレッスンを受けられる方から、有名スクールに通われている方まで、様々な方がいらして、皆さん思いのままに、生けて頂きました。最初にまず私が基本的な例として、皆さんに生ける所をお見せして、その後で制作して頂いたのですが、同じ花材を使っても、人によってそれぞれの個性があって面白いこと!丸く仕上がる方、大きくワイルドに出来た方、スッキリきれいにまとめられた方、でも不思議とその方の雰囲気と合っているような気がしました。

皆さんが頑張ってアレンジに挑戦されていると、だんだんお料理の出来上がるい~い匂いが!
この日のメニューは、メインにBumpkinの定番料理、チキンパイと、フィッシュパイ。2種類のパイをそれぞれ小さな型で出して頂きました。それに、旬のニューポテト、キャロット、Savoyキャベツにカリフラワーチーズ。どれもとても新鮮で、野菜の味の濃いこと!さすが、厳選した国内の生産者から仕入れた良質な素材を使っているだけのことはあります。
そして、デザートにBumpkinこだわりの、Hampshireの農場直送Jade's ice Cream。バニラビーンズの風味が広がるアイスクリーム、絶品でした!そして最後にお好きなホットドリンクを。

当初は企画した本人がお食事など一緒に愉しんでいたのでは…と、私は食べないつもりだったのですが、皆さんと座ってゆっくりお話ししたいなと思い、お食事も頂く事にしました。やはり皆さんレッスン中よりも、終わってからの方が、気軽にお話をして下さいます。初めて会う生徒さん同士も、お話して頂く時間が設けられて、レッスンの後にランチをご一緒に、というのは、そういった意味でも、なかなか良かったです。

ロンドンならではの場所で、ロンドンならではのフラワーアレンジレッスンを!という思いがついに実現!
ご参加頂いた方々、どうもありがとうございました。こうしてたくさんの方に出会えて、とても嬉しい!
そういった出会いは、レッスンの一番の喜びかもしれませんね。
これからも、ただお花を生ける技術を教えるだけではなく、私ならではの、ロンドンでのお花の愉しみ方をご紹介できるようなレッスンをしていけたらと思います。




生徒さんの作品です。


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