LONDON DIARY

ロンドン在住フローリスト、asuka のブログ。

伊豆高原 フラワーレッスン

2013-09-01 16:54:13 | flower lesson
伊豆高原での夏のフラワーレッスンのご報告です。

いつもは、真夏でも過ごしやすい伊豆高原ですが、今年は例年にない暑さで、草木も夏バテ気味。
それでも、可憐に咲く花や、日差しを和らげてくれる木々に優しく迎えられて、まずは目星を付けていた、近郊の花生産者を訪れてみることに。

ところが…思わぬ緊急事態が発生!

どこへ行っても、目当ての花がないのです。

伊豆の川津は、花の産地で、季節ごとに様々な種類の花を生産販売している、とのことだったのですが、何と、今の時期は、暑いので何もないというのです。前情報では、トルコ桔梗が旬の時期なので、それならば豊富にあるとのこと、さらに、多様なイングリッシュローズを栽培している農園もあるとのことだったので、それならば、現地の伊豆で育ったバラを使って、イギリスから出向いた私が、イギリス風のフラワーアレンジを提案できたら良いな、などと勝手にイメージを膨らませていたのですが、うかつでした…。

というわけで…
メインで使うつもりであった、華やかなバラなどは、注文することに。

でも、農園の花だけが花材ではありません。
そもそも、帰国のたびに訪れる伊豆高原で、散歩をするたびに、そこに自然に生えている草木の可憐な美しさに魅了され、それがきっかけで、この地でレッスンが出来たらな、と思い始めたのです。だから、むしろ、メインの花に添える花材こそが、本当の意味で伊豆らしさが出せるもの。そちらは思う存分使えるのだから、と気を取り直して、花材を探しに行きました。

こちらが、伊豆散策で手に入れた植物、山ごぼう、くさ木。


さらに、ツツジの枝や、母の庭からのミモザの葉なども加えました。ようやくレッスンの準備完了。



会場として使わせてもらった、アトリエ「布の樹」は、伊豆に住む夫方の母がキルト制作発表の場として使っている空間で、こんな作品が壁に掛けてありました。毎年5月に伊豆高原で行われるアートフェスティバルの時期には、たくさんの方が訪れてくださるそうです。こんな素敵な場所を提供してくれた母に感謝です。

伊豆高原にある、古書カフェ「壺中天の本と珈琲」さん。モダンな空間に、アート関係の本が壁一面に並べられている素敵なお店で、洋書もたくさん置かれています。ご好意で、花関係の本をたくさん貸して下さいました。どうもありがとうございます。




いつものように、デモンストレーションの後に、皆さんに実際に制作に取り掛かって頂きました。フラワーアレンジは初めてという方も多かったのですが、皆さん丁寧に、上手に仕上げられていました。

こちらが、完成した作品です。


レッスンの後は、手品をお愉しみ頂きながら、イギリスアンティークのティーカップで、ティータイム。
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皆さんと、もうちょっとゆっくりとお話できたらという思いはありましたが、皆さんそれぞれが立派な作品を仕上げられて、私も達成感のあるレッスンでした。翌日に都心へ帰られるので、お花はそちらに飾ります、という方もいらっしゃいました。伊豆での休日の余韻を、都会に戻っても味わって頂けたら、素敵だなと思います。

初めての帰国レッスンは、こうして皆様に支えられて、無事に終了致しました。
ご協力いただいた皆様、ご参加頂いた皆様、本当にどうもありがとうございました。

この経験を生かして、次回に繋げていけたらと思っております。





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