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DAZN観戦 2020年J2リーグ第16節 大宮アルディージャvs京都サンガFC

2020-09-05 08:09:37 | サッカー視聴記(2020年以前)

※前回の大宮の記事はこちら(13節・北九州戦)
※前回の京都の記事はこちら(14節・松本戦)

4連敗と泥沼真っ盛りな大宮。
何か起爆剤が欲しい、という思いが溢れるかの如く、先日に横浜FCからイバを獲得。
前節(長崎戦)での途中出場を経て、この日スタメン起用に踏み切りました。

既に最晩年に差し掛かっているという年齢のイバ。
彼をはじめレアンドロ・ドミンゲス、中村俊輔、松井ら「超」ベテランは、カテゴリーが上がった事もありいずれも干され気味な横浜FC。
今季は降格も無く、J1ではタイトルを目指すのでなければ、何よりも土台作りが求められる状況なのでこの選択は妥当ではあります。
そんな中イバは我先にと、移籍・活躍の場を得る事を選びました。

連敗中は4-4-2へと変える等、フォーメーションでもやや迷走気味だった大宮。
イバを1トップに据えた3-4-2-1で、シャドーには奥抜と黒川。
前線は新助っ人のネルミン・ハスキッチが期待に応えられていない現状もあり、芯が通っていないという感じでしたが、これでどうなるか。
尚、DFでスタメン予定だった河本がアップ中に故障、代わりにヴィターリス・マクシメンコがスタメンに。(早期だったためか、ベンチには翁長が入って埋める)

試合が始まり、最初にチャンスを得た大宮。(前半2分)
しかもイバがドリブルから、遠目でシュートを放つ(ブロック)という強引なものでした。
やっと今季初スタメンとなったイバ、その気迫が表れに表れていたのか。
あるいは不調に陥っているチームを俯瞰から見渡した故の、計算された「とにかく最初に撃とう」という意思だったのか。

ともかく、このイバの姿勢に感化されたか、大宮は序盤シュートを浴びせる展開に持ち込みます。
直後には渡部の左サイドからのクロスをGK若原がこぼし、イバが詰めにいくもクリアされますが攻撃は続行。
拾った小野から受けた奥抜がエリア内左でキープしたのちシュート。(ブロック)
8分には右サイドからイッペイ・シノヅカのカットイン、そして彼のパスを受けたイバがエリア手前やや右から巻くシュートを放つも、惜しくも枠を捉えられず。
10分は三門の縦パスをイバが収めてからスルーパス、抜け出した奥抜がエリア内右へと進入しシュートするも、突き刺したのはサイドネットの外。
結果こそ出ませんでしたが、イバというストライカー兼ポストプレイヤーが入った事で、活性化を見せる大宮の攻撃。

一方の京都はスタメンを大きく入れ換えというターンオーバー体制。
13節(新潟戦)で「全とっかえ」のスタメンで引き分けという結果を得たので、定期的にこの姿勢を取り入れる結論に至ったのでしょう。
折りしもヨルディ・バイスが累積警告で出場停止となったという要素もあり。

そしてピーター・ウタカの代わりにFWを務めたのが、イバと同様に今季初スタメンとなった李。
長らくベンチ外が続いており、野田の活躍もあり構想外かと思わされましたが、ここに来てようやく出番を貰う事となりました。

序盤の大宮の勢いは次第に衰え、京都ペースに針が傾いていきます。
しかし流れの中でのシュートは、大宮の流れであった最中の4分(金久保のシュート→ブロック)のみで、セットプレーからのシュートが目立った京都。
そのセットプレーの一つ・コーナーキックでは、キッカーの位置に谷内田・黒木の2人を立たせる奇策を採っていました。
飲水タイムの直前には3本CKが続き、1本目に上夷のヘディングシュート(大宮・イバが頭でブロック)、3本目にクリアボールを上月がボレーシュート(枠外)しますがゴールは生まれず。

その後大宮はイバのポストワークから、エリア内へスルーパス→シャドーを走らせるという攻撃を何度も見せますが実らず。
京都は右サイド重視に攻撃、上夷・上月・谷内田という実績に乏しい選手が並んだこのサイドでしたが、次第に順応してきたのかパスワークで好機を作っていきます。

37分には再び京都のCK攻勢となり、1本目はクリアボールを上月が拾ってミドルシュート。
ブロックされて2本目となり、これまたクリアボールに上月が反応して叩きつけるボレーシュートを放ちますが、ブロックされてモノに出来ず。(3本目はシュートに繋がらず)
その後は野田と畑尾が頭同士で激突というシーン(野田に警告)もあり、アディショナルタイムも長め(4分)になりましたが、京都・福岡の遠目からのシュート(枠外)1本で前半を終えます。

序盤の勢いを継続出来ずにいた大宮、後半頭から黒川→小島に交代と先に動きを見せます。
しかし立ち上がりにペースを握ったのは京都。
後半2分、右サイドでのパスワークから中央に戻され、安藤の縦パスが野田に入り好機。
野田は李へのロビングを選択し、大宮・畑尾がクリアに入るも、ミスとなったボールを走り込んでループ気味にシュート。
これがGKフィリップ・クリャイッチの頭を越しかかりますが、辛うじてセーブでCKに逃れます。
ここでもCKが2本続き、1本目にまたも李がヘディングシュート、しかしこれもGKクリャイッチのセーブに阻まれます。
前半はあまり目立っていなかった李ですが、彼がウタカや野田とは対称的な、中央に張りたがるタイプのFWだからでしょうか。(自分はこの試合で対眼しました)
まさにリアルストライカーという感じで、京都ベンチもそんな彼を扱いづらいと思っていた節が見受けられる今季。
願わくば、この場面でゴールを決めて評価を一変させたかった所。
2本目はクリアボールを黒木がダイレクトシュートしますが、ゴール右に外れ。

李にエンジンがかかってきた京都でしたが、大宮も5分に反撃。
畑尾の手前からのクロスをイバがヘディングシュートに持っていくも、GK若原がセーブ。
共にストライカーに惜しい場面が生まれ、試合の行方は分からなくなってきました。

しかし過密日程故、燃料切れの懸念を考えなければならないのがベンチワーク。
既に黒川がベンチに退いていた大宮、14分にさらに奥抜→高田へと交代。
コンディション的に最も気を配る必要がありそうなのは大ベテランのイバでしょうが、彼の存在が無ければ攻められないぐらいの存在感を放っていたこの日。
12分には遠目からシュート(枠外)、24分には高田のドリブルからのパスを受けエリア手前中央からシュート(枠外)を狙うなど、貪欲に攻撃を続けていくイバ。
それでも得点を奪えぬまま、25分ついにイバが退く事に。(戸島と交代、同時に小野→大山へと交代)
一方の京都も、この直前の24分に李→中野に交代。

しかしイバの後を継いだ戸島が奮闘。
ともに前年横浜FCに在籍していたという共通点を持っており、イバが1トップを張る際はサイドでクロッサーをやっていた事もあった戸島。
そんな2人がワンセット的な起用をされたのは面白くもありましたが、ともかく前年のフアンマ・デルガド(現福岡)とロビン・シモヴィッチをワンセットで起用していた、良い時の采配を取り戻す事となった高木琢也監督。

遅めの飲水タイム(26分)を挟み、試合の針は大宮に傾き始めます。
押し込みを見せる事で、京都に偏っていたCK(ここまで大宮3・京都11)も得られ始めます。

36分には畑尾の右へのロングパスにシノヅカが走り込み、受けた後小島とのパス交換で中央へ流れてシュート。(ブロック)
その直後には畑尾のクロスから戸島がヘディングシュート(枠外)と、遅まきながら好機を作っていく大宮。
戸島は42分に、京都・福岡と頭同士で激突するシーンを作ってしまいますが、幸い惨事にはならず。

そして44分。
右サイドで畑尾のロングパスを戸島が落として攻撃開始、受けたシノヅカが中央へ送り、高田を経由して左サイドへ。
渡部のクロスがファーサイド遠目に上がると、シノヅカがヒールで前へ落とし、そこに戸島が滑り込んでボレーシュート。
キツイ角度ながら左サイドネットに突き刺さり、どうしても奪えなかったゴールが土壇場でついに生まれました。

その後は反撃に出たい京都を余所に、途中出場の高田が躍動。
キレのあるドリブルでボールを前進させる役目を担い、逃げ切りに一役買う事となります。
ATに入り、クリアボールを拾った高田が左サイドを前進し、剥がされた京都・上夷は溜まらず後方から倒してしまい反則・警告。
その後もクリアボールを拾った高田、ドリブルで進んでから左サイド奥へスルーパス、渡部が走り込んでコーナー付近でのキープに繋げます。

結局1-0のまま、長かった勝利を掴んだ大宮。
昇格争いからは引き離されてしまった感がありますが、まだ半分も経っていないのが今季のリーグ戦。
今後も連戦が続く中、波乱を期待しつつの追い掛けは果たせるでしょうか。


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