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DAZN観戦 2022年J2リーグ第21節 ツエーゲン金沢vs横浜FC

2022-06-13 16:02:39 | サッカー視聴記(2022年J2)

※前回の金沢の記事はこちら(18節・ヴェルディ戦、3-1)
※前回の横浜FCの記事はこちら(15節・秋田戦、0-1)

<前節からの変更>

金沢=前節退場処分で出場停止の松本大輔に代わり、センターバックに入ったのはベテラン・廣井。その他左サイドハーフ(左ボランチ?)を平松→須藤へと入れ替え。須藤は今季初スタメンと、前節の大敗から流れを変えるべくの起用か。ベンチには、戦線復帰した毛利が5試合ぶりに入った。

横浜FC=前節から2人入れ替え、ボランチの一角が手塚→和田・左ウイングバックが亀川→山下。直近の天皇杯からはスタメンでの継続は無く、途中出場した中村拓海・和田がスタメン。

スタメン

2日前に残された天皇杯の3試合が行われ、J2では唯一の試合となった横浜FCはそこでソニー仙台FC相手に大苦戦。
接戦どころかPK戦までもつれ込む事となり、辛うじて勝利したという一戦に。
メンバーはほぼ完全ターンオーバーだったものの、途中出場したこの日スタメンの和田・中村拓にベンチメンバーの武田・渡邉は、そこから悪いイメージを払拭できているかどうか。

しかしそんなリバウンドメンタリティを最大限発揮したいのは金沢の方で、前節(岡山戦)は1-5の大敗。
しかも前半だけで5失点と勝負を決められたうえ、後半には退場者(松本大輔)も出してしまうおまけ付きとなり、果たして切り替えの程は。

いきなりの前半2分に横浜FC・山下がドリブルで前進し、好機を作らんとする所を金沢・松田が後方からチャージして反則。
しかしカードの類が出なかった事により横浜FCサイドが猛反発(自分も警告が妥当だと思う)、ピッチサイドの四方田修平監督のクレームが響き渡る事態となり。
これでフリーキックを得た横浜FCでしたが、あっさり防がれたうえに金沢のカウンターを招いてしまった(GK白井のパントキックに走り込んだ嶋田がダイレクトでクロスも合わず)事もあり、不穏な空気が流れ渡る入りになりました。

そんな中でペースを握れるかどうかを試される入りとなった横浜FCでしたが、その後は無事に攻撃権を支配。
そして11分、左サイドでのパスワークから山下が右へサイドチェンジ、受けたイサカ・ゼインからのクロスを、ファーサイドでボレーで合わせたのは小川。
巧みなボディフェイントが持ち味の小川にとって、(金沢CB2人の)マークを外す事はお茶の子さいさい、といった感じのシュートで先制に成功します。
ペースを握ったうえにリードも得た横浜FC。

そしてボールポゼッションで、プレッシングからのショートカウンターに持ち込みたい金沢の勢いを削いでいく展開に。
ハイネル・和田という、前回観た際とは全く異なるドイスボランチの影響か、それとも単に手塚がベンチスタートとなっていたからか最終ラインにボランチ1人が降りる事は殆ど無く。
ないしはガブリエウが3バックで高さがあるためか、相手のロングボール攻勢に備えて中央に位置取らせたいという思惑もあったでしょうか。

ややイレギュラーな最終ラインの横浜FCに対し、ボールを奪わんとする金沢でしたが、多用される斜めの縦パスに対して後手に回り中々果たせず。
そうなると頼みは主体的な攻撃で、23分には相手ゴールキックの跳ね返しを杉浦恭平がフリックで中央の林へ渡し、そのまま林がシュート。(ブロック)
27分には最終ラインから組み立てて右サイドへ渡り、嶋田のエリア内右へのミドルパスに走り込んだ杉浦恭がシュート。(枠外)
しかし目立ったのはこの2シーンぐらいとなり、殆どの時間で横浜FCがボールを支配する絵図となります。
29分にはあろう事か、自陣エリア内で横浜FCサウロ・ミネイロにボール奪取される危機を招いたものの、何とかシュートは撃たせず。

それでも横浜FCサイドも際立った好機に持ち込めずに終盤を迎え。
天災は忘れた頃に……といった感じで、再び山下を後ろから倒してしまった松田が警告を受ける(これは軽めのチャージながら、繰り返し反則といったジャッジだろう)といったシーンも生まれる中、セットプレー攻勢に持ち込んだ金沢。
44分に左サイドから長峰がロングスローを投げ入れると、クリアされたボールを小野原が遠目ながら直接シュート。
GKスペンド・ブローダーセンがキャッチして防ぐも、ようやくGKを脅かす一撃を放ち前半を終える事に成功します。

ハーフタイムで、折角抜擢を受けながらもあまり目立ったシーンを作れなかった須藤を交代させた金沢。
本来のレギュラーである平松が入り巻き返しが図られます。

後半も前半同様にゲームを支配したい横浜FCですが、ドイスボランチの部分でやや意識のズレが見られ。
後半2分にハイネルがボールを持った所、前に出た和田が受けるタイミングを逸し、戻りかけたという所でハイネルからスルーパスが供給され。(当然合わずにタッチを割る)
手塚が出ていない影響を感じさせるシーンとなると、金沢にペースが傾き始めます。

直後の2分に敵陣での長峰のボール奪取からショートカウンターを展開、藤村がエリア内左を突いた(藤村からクロスが上がるも撃てず)のがその幕開け。
その後も横浜FCのポゼッションによる攻撃を凌ぎつつ、最終ラインでの繋ぎをサイドへ追い込んでのボール奪取から好機を作り。
10分には再び長峰が左サイドで奪って中央へ持ち運び、杉浦恭→平松→嶋田と繋いでエリア内でシュート。
ブロックされて左CKに移るも、キッカー藤村のファーサイドへのクロスから、大外でフリーになった松田がボレーシュートを放ちましたが惜しくもサイドネット外。
その後も12分に藤村のカットから、嶋田が中央からシュートを放ち、ブロックされてCKに持ち込んだ金沢。
横浜FCはCK攻勢(2本続く)の最中に交代カードを切る事を余儀なくされる(イサカ→亀川に交代・山下が右WBへシフトし亀川が左WB)等、すっかり余裕を無くした後半戦となります。

楽にする追加点が欲しくなるという状況の中、迎えた17分に左サイドを交代で入った亀川が抉ってクロス。
クリアされるもハイネルが落としてエリア付近でパスを回す展開に持ち込む横浜FC、細かい繋ぎののち中村拓が小川とのワンツーでエリア内を急襲。
そして右からシュートを放ったものの、GK白井のファインセーブでゴールならず。
得たCKもキッカー・ハイネルのクロスが手前でゴールラインを割った事で、追加点も流れも得られずに終わります。

再び攻勢に入る金沢、エリア内を突かんとするも守りを固める横浜FCをこじ開けられず。
時間が進んでいき、CKを得たというタイミングの23分に2トップを双方入れ替える手段を採ります。(杉浦恭・林→豊田・丹羽)
その右CKで早速、ニアへのクロスを豊田がフリックし庄司が走り込むという際どいシーンが生まれ。
その後も横浜FCのハンドなど、ラッキーな形もありセットプレーを得ていく流れとなる金沢。

そして迎えた28分、右サイドで縦パスに対し入れ替わろうとした豊田が横浜FC・ガブリエウに倒されて反則・FKに。
交代を用意していた横浜FC、再びセットプレー守備の前での交代を余儀なくされ(山下・小川→齋藤・渡邉)、しかも布陣変更を交えてのもの(後述)だったのが混乱を招いたでしょうか。
この右サイドからのFK、キッカー嶋田は再びニアサイドで豊田をフリックさせる選択を採ると、横浜FC・ミネイロに当たる幸運もありボールは庄司の眼前へこぼれ。
すかさず押し込んだ庄司がゴールネットを揺らし、豊田をふんだんに使ったセットプレーが奏功し同点に追い付いた金沢。

金沢のセットプレーを防ぎきれなかった横浜FC、交代による布陣変更が顔出しとなり、4-1-2-3のような形。
サイドバックは右=中村拓・左=亀川、ウイングは右=ミネイロ・左=長谷川となるも、3人の中盤は流動気味に。(最初は齋藤が右サイドハーフの4-4-2とも思った)

目線を変えた横浜FCが再び攻勢の流れとなり、33分には渡邉のスルーパスでエリア内左を突くも、長谷川が金沢・小野原に倒されて受けられず。
反則無しというジャッジを受け、再び四方田監督のクレームが響き渡る事態となります。
その後も金沢のセットプレー攻勢のなか異議でハイネルが警告を受ける(39分)という具合に、審判団に対するフラストレーションの影響が色濃く表れ。

一方35分に嶋田→大石へと交代した金沢、ここからオーソドックスな4-4-2のスタイルでの勝負。
前述のセットプレー攻勢では、左CKから再びニアで豊田がフリックにいくも、浮いてしまったボールを豊田自身がヘッドで折り返し。
そしてファーで丹羽が合わせにいく(GKブローダーセンに抑えられ撃てず)と、豊田のフリック狙いを一貫させます。

その後は急激にオープンな展開となる中、右サイドでミネイロが圧を掛けて攻め込む横浜FC。
41分には右サイド奥から低いクロスを入れるミネイロ、中央で渡邉が足で跳び込むも僅かに合わず。
43分にはドリブルからのカットインでエリア内右を突くも、金沢・長峰と交錯して倒れ、反則無くボールを掴んでしまったためハンドの反則に。
一定の成果を得ながらもフィニッシュを生む事は出来ずとなり、再び布陣変更する横浜FC。

44分に最後の交代を行う(ハイネル・長谷川→手塚・武田)とともに、ミネイロ・渡邉の2トップ、つまり4-4-2へとシフト。
再び目まぐるしくポジションが移り、亀川が右SB・中村拓が右SH・齋藤が左SHとなって武田は左SBに入りました。

ボールポゼッションにより最後の攻勢を掛けたい横浜FCでしたが、手塚のサイドチェンジがミスとなり。
またパスワークの最後を締めるように手塚がシュートを放つも、威力無くGK白井にキャッチされるなど、切り札的な起用となった手塚は好循環を齎せず。
金沢も、45分にエリア内右へのスルーパスに走り込んだ大石がグラウンダーでクロス、ニアに豊田が合わせにいくも撃てずというシーンが惜しかったぐらい。
引き分けの予感が高まっていく終盤戦となり、そしてそれが覆される事は無く。
1-1で勝ち点1を分け合う結果となりました。

ホーム(石川県西部緑地公園陸上競技場)での「1万人チャレンジデー」の通りに大観衆を集め、上位チーム相手に勝利はならなかったものの、好ゲームの末の引き分け。
目論見通りといった感じの一日となった金沢、丁度折り返しの節目に相応しくあったでしょうか。

コメント
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