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DAZN観戦 2022年ACL グループI第4節 ジョホール・ダルル・タクジムFCvs川崎フロンターレ

2022-04-26 16:02:57 | サッカー視聴記(2022年その他)

<ジョホールスタメン> 4-1-2-3
GK マルリアス
RSB ディビス CB マウリシオ CB ロウリー LSB コービンオング
DH ホンワン
IH ファザイル IH マラニョン
RWG サファウィ・ラシド CF フォレスティエリ LWG サイフッラー
<川崎スタメン> 4-1-2-3
GK チョンソンリョン
RSB 山根 CB 谷口 CB 車屋 LSB 佐々木
DH 橘田
IH 脇坂 IH チャナティップ
RWG 家長 CF 小林 LWG 宮城
※選手の表記はyahooのページに準拠しています

※前回のACLの記事-川崎vsジョホール

1位通過のためには必勝しなければいけない一戦を迎えた川崎、相手は前節同様にジョホール。
前節からジョホールは6人・川崎は5人入れ替えと、重要な試合にも拘らずターンオーバー必須な日程の厳しさが改めて露わになり。
その中で川崎は、2・3節と連続してベンチ外だった家長がスタメンに復帰。
離脱の疑いを晴らした形となりましたが、これがこれまでベストメンバーを貫いてきたジョホールのメンバー落としを的確に突く作戦だとしたら、川崎の思慮深さが改めて証明される事となりますが真相の程は不明。

ともかく右ウイングに居る家長の存在で、一定のボールポゼッションを確保してペースを掴む事が出来るようになり。
一方のジョホールが、今年リーグ戦でも未出場の選手がスタメンに顔を出した(放送席の談)とあれば、ターンオーバーを含めての地力の差が露わになるのは当然だったでしょうか。

立ち上がりボールを握り攻勢を掛けたのはジョホール。
しかし川崎は落ち着き払った守備で崩される事無く、かつプレッシングで自由を与えずに時間を進めていきます。
個人的には、左WGがマルシーニョ→宮城に入れ替わったのが守備面で大きかったと思い。
前節のようにジョホールの右サイドにスペースを与える事無く、かつ後ろと連動したプレスが掛けられるようになっていました。

ボールを回すもののフィニッシュには辿り着けないジョホールを尻目に、前半10分辺りから様子見は終わりとばかりに攻撃を仕掛ける川崎。
前年のリーグ戦でも並み居るJクラブを苦しめてきた王者らしい振る舞いをこの日は徹底し、その通りに相手を圧倒していきます。
12分、敵陣中央で脇坂がボール奪取し、拾った小林が前進する所マウリシオのスライディングにより倒され反則。
マウリシオが警告を受けると共に、中央から絶好の位置での直接フリーキックの好機となり。
キッカー脇坂はこれを直接シュート、壁を越えて強烈なカーブが掛かったボールがGKマルリアスのセーブを弾き、ゴール左へと突き刺さり。
早々に、今までの消化不良を吹き飛ばす先制点が生まれました。

勢いを得た川崎は、尚も17分に最終ラインから組み立てての攻撃、左サイドでの前進から佐々木→脇坂と経由して中央から小林がシュート。(GKマルリアスキャッチ)
その後も圧を掛けていく川崎の攻撃に対し、ジョホールはセンターバックのマウリシオが足を痛めてしまい(筋肉系トラブルか)、交代を余儀なくされる事に。
前出した「リーグ戦も未出場の選手」がまさにこのマウリシオであったので、先程の反則のシーンも含め、この過酷な戦いに付いていけなかったという印象でした。
代わってザフアンが投入されるも、このザフアンもリーグ戦未出場との事。

川崎のパスワークに対し劣勢に陥ったジョホール、反則で止めざるを得ないシーンも膨れ上がり。(24分には宮城のドリブルを止めたファザイルに対して警告)
前節途中からシフトした4-1-2-3というフォーメーションを選択したものの、メンバー入れ替えもあり、川崎と同一の布陣で挑むには純粋に力不足といった感じでした。
その川崎も攻撃機会は少なめで推移していたものの、前節や1節・蔚山戦での消化不良ぶりは特に感じる事は無く、要所で家長のボールキープを交えた冷静なペース配分がなされていたという印象。
あるいは早々にリードを奪ったという点がそう見せていたのか。

29分に飲水タイムが挟まれ、そろそろスコア的にも余裕が欲しい状況を迎え。
そして31分の川崎の攻撃、一旦はチャナティップの中央突破が阻まれるも、クリアボールを右サイドで山根が拾って再度押し込み。
山根がパスを出したのち前線へ走り込み、家長を経由して脇坂のエリア内右へのスルーパスを受けにいき、中央へ横パス。
GKマルリアスの飛び出しを綺麗にかわし、小林が足で合わせて仕上げ。
シュートを決めた小林が足を痛めるという心配なシーンも生まれましたが、無事に終わり、首尾良く2点目を挙げます。

何とか川崎からペースを剥がしたいジョホール、36分にディビスがボール奪取したのち右サイドで長距離をドリブルで駆け上がり。
そしてクロスを上げ、ニアサイドでフォレスティエリが合わせにいきましたが、齎されたのは川崎・谷口との頭部同士での接触という痛々しいシーンとなります。
何とか両者とも起き上がり、一旦ピッチ外への退場を挟んで復帰。
その後もサイド奥を突く攻撃を仕掛けるジョホールでしたが、コーナーキックを得るのが精一杯に終わり。

そして迎えた43分、再び川崎の攻撃が牙を剥き。
左サイドでのスローインからのパスワークで逆サイドへと展開し、ここも山根が家長へ託したのちスルーパスに走り込み。
そして右奥から低いクロスを入れると、小林が完璧に合わせたボレーシュートでゴールネットを揺らし。
3点差へと広げ、勝利への歩みを揺ぎないものとします。

前半の残り時間、ジョホールはややフォーメーションを弄り。
サイフッラーが右サイドへと移っていたので、彼が右サイドハーフとなった4-4-2へとシフトした感を見せ。
しかし少ない時間では効果を見せられず、そのまま攻撃機会を得られずに前半終了となります。
ハーフタイムでフォレスティエリ・ファザイル→バクリ・ファイズへと2枚替えを敢行し、迎えた後半戦。
更なるフォーメーション変更を敢行して挑んだジョホール。
<後半開始~20分頃までのジョホール> 3-3-2-2
GK マルリアス
RCB ディビス CCB ザフアン LCB ロウリー
RWB サイフッラー DH ホンワン LWB コービンオング
IH マラニョン IH ファイズ
FW バクリ FW ラシド

幕が明けた後半、ボールキープでペースを保たんとする川崎に対し、何とかプレッシングによりボール奪取・反撃に移らんとするジョホール。
後半7分、敵陣右サイドでサイフッラーがボール奪取すると、中央→左へとパスワークでサイドを移し、左からファイズがシュート気味にクロス。
手前でラシドの跳び込みがありましたが、GKチョンソンリョンは惑わされず何とかセーブ。
続く右CKからもロウリーがヘディングシュートを放つ(枠外)など、一定のフィニッシュシーンを作り希望を繋ぎます。

一転して相手の圧力を受ける形となった川崎ですがそれをいなし続けると、14分にベンチも動き。
家長・宮城→知念・マルシーニョへと2枚替え、柱の家長を退かせるペース配分の意識を示します。
このベンチの采配に落ち着きを取り戻し、ジョホールに攻撃のリズムを与えず。
時間を進めると共に、マイボールの際はマルシーニョ・チャナティップの居る左サイドでの推進力を押し出してプレッシャーを与え。

巧くいかなくなったジョホールは、20分を過ぎた辺りで再度フォーメーションを弄り。
再び4-1-2-3へと戻し、ディフェンスラインは初期状態へと戻り、バクリがセンターフォワードとなります。(25分にディビス→サファリへと交代)
その後26分にコービンオングが左ハーフレーン・エリア手前からシュート。
谷口にブロックされて左CKを得て、ザフアンがヘディングシュートを放つという具合にフィニッシュを生み出すも、流れを変える得点は奪えず。

29分に飲水タイムが挟まれると、文字通り入水となってしまったようで、ジョホールのペースダウンを受けて共に中々好機が生まれない展開に。
一方32分に再度ベンチが動いた川崎、脇坂・橘田→小塚・塚川へと2枚替え。
前回の両ウイング交代に続き、今度はMFを揃って代える手法を採ります。(ジョホールも35分にサイフッラー→アイマンへと交代)

次節以降の事を考えてのベンチワークを見せる川崎に対し、攻めなければならないジョホール。
そんな思惑が交錯した結果、36分に追加点が生まれます。
自陣で塚川がボールを拾って小塚→チャナティップと渡ると、長距離をドリブルしたのちエリア内左へとラストパスを送ったチャナティップ。
チャナティップがディフェンスを引き付けた事で、完全フリーで受けたマルシーニョがシュートを突き刺し。
相手の前向きのベクトルを突き、4点目をゲットした川崎。

何とか1点返したいジョホールは、41分に左サイドでラシドが知念に反則を受け、FKの好機。(蹴る前に川崎は車屋→山村へと交代)
キッカー・ファイズは低いクロスを選択すると、ニアサイドでマラニョンがフリックでのシュートを狙いましたが、GKチョンソンリョンがキャッチ。
惜しいシーンとなりましたが、結果的にこれが最後のシュートとなり。

直後の43分に再度川崎の攻撃、右サイドでの組み立てから、スルーパスに抜け出した知念のクロスがブロックされるもセカンドボールを確保。
そして小塚がエリア内左を突く縦パスを入れると、受けた小林は中央へ横パスを送り、走り込んだチャナティップを経由してマルシーニョがシュート。
ジョホール・コービンオングが何とかブロックするも、跳ね返りを拾ったチャナティップがゴールネットを揺らし。
ダメ押しの5点目を奪います。

これが文字通りにとどめとなったのか、ジョホールは以降攻撃機会を作る事が出来ず。
川崎の最終ライン中心のボール回しを遮断する事すらままならなくなり、3分のアディショナルタイムでも、何も起こす事無く試合終了の時を迎え。
旋風を巻き起こしたジョホールでしたが、川崎相手にチーム総合力の差が露呈した形となり、ホームの地に歓喜を呼び起こす事は出来ませんでした。

0-5で圧勝し、1勝1分でジョホールとの直接対決を終えた川崎。
後は次節・蔚山戦を制する事が出来れば、1位でのリーグ通過が現実のものとなるはずです。

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