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DAZN観戦 2022年J2リーグ第11節 水戸ホーリーホックvsレノファ山口FC

2022-04-25 16:00:39 | サッカー視聴記(2022年J2)

※前回の水戸の記事はこちら(8節・群馬戦、1-2)
※前回の山口の記事はこちら(8節・大宮戦、1-0)

<前節からの変更>

水戸=前節退場者が出たため嫌でも入れ替えざるを得ない状況で、出場停止の高岸に代わるボランチには土肥が8試合ぶりにスタメン。その他、左サイドハーフが椿→高井、FWが梅田→唐山と合計3人入れ替える。

山口=左ウイングを高木→兒玉へと入れ替え、兒玉はこれが今季初スタメン。離脱者が目立ってきたなか、ベテラン・岸田が3試合連続のスタメンでセンターフォワードに張る。

スタメン

この試合から始まる、2年前の超過密日程を彷彿とさせる5連戦。
スタメン入れ替えの妙を各クラブどう発揮するかに注目が集まる事でしょう。

そんな中で個人的に注目しているのが水戸で、普段から激しく競争意識を煽る秋葉忠宏監督の下、あまりスタメン固定をしないチーム。
この過密日程に則しても、コンディションによるパフォーマンス低下の心配は少ないとあり、これまで今一つだった成績面(2勝5敗3分)の巻き返しが期待される連戦にしたい所。
前節(徳島戦、1-1)退場処分となり出場停止の高岸にしても、初スタメンだった事もありダメージは少なく。
逆に、途中出場で劇的な同点ゴールを挙げた土肥が久々にスタメンに抜擢されました。

いきなりの前半1分に、水戸・木下と山口・渡部の、空中戦による頭部同士での激突で幕を開けたこの試合。
木下は倒れ込む事2分半、担架が運ばれてきても中々動けずに心配されましたが、ピッチ外での治療を経て復帰と肩を撫で下ろし。(渡部はほぼ無事)
木下は復帰直後の6分に、GK山口瑠伊のロングフィードからの攻めで、唐山のポストプレイを経て中央からシュート(GK関キャッチ)と影響を感じさせないシーンを披露しました。

その木下の姿勢に続くようにペースを掴む水戸、8分にはコーナーキックの二次攻撃から平塚がエリア内からシュート(オフサイド)、9分には高井がミドルシュート(ゴール右へ外れる)とフィニッシュに繋げる攻撃を連発。
入りは上々の水戸でしたが、10分を境にして山口へとペースが移り変わります。
水戸とは違い、これまでの10戦で巧く勝ち点を稼いでいる(3勝2敗5分)山口。
その戦いぶりで自信も付いて来たでしょうか、冷静に水戸の出方を見た上で反撃に移るという強者のクラブらしき振る舞いを見せます。

水戸が見せたようなフィニッシュ攻勢に逆に持ち込む山口、10分に橋本がエリア内左を突いてシュート(GK山口瑠セーブ)、12分には池上がエリア手前中央からシュート(ブロック)と攻め立て。
そして13分に得たCKから二次攻撃、最終ラインでGK関からロングフィードが上がると、エリア手前で収めた渡部がラストパスをストライカーの岸田へと送り。
岸田はその期待に応え、トラップののち前に出てきたGK山口瑠をかわすループシュートでゴールをゲット。
相手の攻勢をいなした末の先制点に辿り着きました。

ともに攻勢の流れを得た末に、リードを奪った山口。
こうなると好循環が生まれるのは自明の理で、その後もペースを保って攻め続け。
アンカーの佐藤謙介が攻撃を組み立てつつ、先制点を齎した岸田へとクロス・ラストパスを集めて2点目を狙いにいきます。
岸田は上げられるクロスに合わせにいくも、相手ディフェンスやGK山口瑠をチャージして反則を取られるシーンが目立つなどやや強引にも映り、この時間帯ではやや空回り。

反撃したい水戸ですが、中々主体的な攻撃を仕掛けられずと苦戦続き。
そんな中迎えた30分、楠本のラフなロングパスが前線の唐山に通ると、山口・佐藤謙の反則でフリーキックに。
右サイド奥からと、クロスが常套手段という位置ながらキッカー平塚は意表を突くようにグラウンダーでの直接シュートを選択。
GK関にキャッチされますが、強引にフィニッシュに持ち込んだ事が奏功したでしょうか。
その後は山口のビルドアップを遮断してからの攻撃でペースを掴みます。

そして4分と長くなったアディショナルタイム、とうとう山口のプレスをかわしての好機を迎え。
最終ラインから繋ぎ、右サイドで受けた村田が前進から中央へスルーパス、受けた高井がエリア内へと進入。
しかしここはGK関が判断良く前に出て抑え、シュートまでは繋がらず。
尻上がりに良い流れを得た水戸ですが、0-1と山口リードのまま前半を終えます。

ハーフタイムで森→椿へと交代し、後半に臨む水戸。
前半の流れをそのまま保つ事に成功し、プレッシングで山口の攻撃を封じ込めての大攻勢を掛けます。
山口の最終ラインでの繋ぎに対しても、サイドに追い込んだ末にパスカットを成功させ、逆に相手に主体的な攻撃をさせず。

後半4分に平塚の右サイドでのカットから、椿のドリブルからのクロスをニアサイドで木下が合わせシュート。(枠外)
6分には山口CKからカウンター気味に左サイドで前進、椿がカットインからミドルシュート。(ゴール上へ外れる)

惜しいシーンを量産していくもゴールは奪えず、後はフィニッシュという所で、12分にFWを交代させた水戸。(唐山→安藤)
尚も押し込み続け、13分には左サイド奥からのスローイン、安藤のポストプレイを受けた土肥がエリア内左からシュート。
しかしこれもGK関にセーブされてしまいます。
このままノーゴールで推移すると攻め疲れを起こしてしまう、そんな懸念が過ってきた15分。
山口の最終ラインでのビルドアップを、アンカー佐藤謙の位置で平塚がカットに成功し、そのままエリア内へラストパス。
そして木下がシュートを放ち、相手ミスを突いての同点ゴールが生まれます。
山口にとっては、カットされる直前のシーンでアンカーに通った(GK関のスローでしたが)事もあり、戻しを受けた関は佐藤謙へのパスが安全だと思い込んでしまった節がありました。

そして山口ベンチも動き吉岡→沼田へと交代(兒玉が左WG→右WGへ回る)しますが、流れは不変のまま。
1点目と同様にパスカット成功からの攻撃を続ける水戸、20分には大崎がカットしてこぼれたボールを高井が拾い、エリア内に進入するも山口・渡部がスライディングで何とか防ぎ。
22分にはスローインを受けた土肥が裏へとロングパス、エリア内で受けた高井がシュートするも、山口・石川がここも足を延ばしてのブロックで防ぎます。
この時間帯の山口はプレッシングも曖昧で、最終ラインの裏を狙われるシーンが増えていった感があり。

山口のストロングポイントが雲散霧消していくなか、迎えた24分。
右サイドでのパスワークから、安藤が中央へと流れて前進。
その過程で山口・ヘナンが安藤のチャージを受け痛む場面も見られた中で、攻めを継続させた水戸は安藤からのスルーパスを受けた高井がエリア内左からシュート。
右サイドネットに突き刺し、逆転に成功します。

しかしその直後に山口も反撃。
25分、山口がパスを繋ぐ中、中盤で水戸・土肥が足を攣らせて倒れ込み。
それでも先程のシーンのように攻めを継続した山口、佐藤謙の左への展開から、田中のスルーパスに走り込んだ沼田がクロス。
これを大外で兒玉が足で合わせ、ゴール右へと突き刺してすかさず同点に追い付いた山口。
水戸にとっては因果応報といった感じで、あっという間に振り出しとなり。
直後に土肥→新里へと交代します。(同時に山口も佐藤謙→神垣に交代)

心機一転するように山口が流れを掴み、30分にCK攻勢。(尚キッカーは全て池上)
1本目の左CK、ニアサイドへのクロスがこぼれた所を石川が繋ぎ、田中がエリア外からシュートを放つも水戸・安藤のブロックに阻まれ2本目に。
2本目はクリアボールをダイレクトで田中が再びシュートするも、枠外に終わりモノに出来ず。

31分に水戸が最後の交代を敢行し、木下・高井→梅田・曽根田へと2枚替え。
その後は右サイドで人数を厚くして仕掛ける水戸、クロスを入れ続けるもシュートまでは持ち込めず。
同点のまま終盤を迎えます。

そして39分山口も最後の交代を敢行、こちらは池上・田中・石川→山瀬・佐藤健太郎・眞鍋へと3枚替え。
直前まで水戸の攻撃が続いた事で、流れを変えるべく投入された大ベテラン・山瀬。
直後の40分に右サイドからクロスを上げると、シュートの軌道でゴールに向かうボールとなりGK山口瑠がパンチング。
続く42分、左サイドでの繋ぎを経て沼田のスルーパスから橋本がグラウンダーでクロスを入れると、ニアサイドで山瀬が触れて混戦に。
クリアボールに対し佐藤健がダイレクトで強烈なシュートを放ち、水戸・鈴木がブロックするもさらにエリア内で繋ぐ山口。
山瀬がシュートを放つも再度ブロックに阻まれ、尚も左サイドから沼田がグラウンダーでクロスを入れる(シュートには繋がらず)という波状攻撃を掛け。

大ベテランを利かせて勝ち越しを狙いにいった山口でしたが実らず、その後はお互いロングボールを蹴り合う展開へ。
中々形が作れないといった絵図のまま突入したAT、このまま引き分け濃厚という空気が漂う中、好機を掴んだのは水戸でした。

クリアボールを敵陣で梅田が収め、キープののちのパスを受けた曽根田。
他の選手がエリア内へと走り込みを見せるなか、中央やや左からカットインの姿勢を見せ、そのままエリア手前からシュート。
GK関は反応できずにゴール右へと突き刺さり、土壇場で勝ち越しに成功した水戸。

一転窮地に追い込まれた山口、渡部・ヘナンも前線に上がるパワープレイで何とか活路を見出さんとしますが、時間は決定的に足りず。
3-2で試合終了の笛が鳴り、水戸がシーソーゲームを制しました。

2試合連続のATでの得点で勝ち点を増やした水戸。
5連戦の初戦からいきなりの激闘を強いられましたが、巻き返しを予感させる1勝になったでしょうか。

コメント
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