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DAZN観戦 2022年ACL グループI第1節 川崎フロンターレvs蔚山現代FC

2022-04-17 16:01:35 | サッカー視聴記(2022年その他)

<川崎スタメン> 4-2-3-1
GK チョンソンリョン
RSB 山根 CB 山村 CB 谷口 LSB 佐々木
DH ジョアン・シミッチ DH 橘田
RSH 家長 CH 遠野 LSH マルシーニョ
FW レアンドロ・ダミアン
<蔚山スタメン> 4-4-2
GK チョヒョヌ
RSB キムテファン CB イムジョンウン CB キムヨングォン LSB ソルヨンウ
RSH 天野 DH イギュソン DH パクヨンウ LSH ヴァレリ・カザイシュヴィリ
FW オムウォンサン FW レオナルド
※表記はyahooのページに準拠しています

4月とはいえ、アジア地区(グループIはマレーシアで集中開催)はとてつもない暑さに見舞われ。
そんな中で行われるサッカーは、ペース配分にもウェイトを置かなければならないという苦しさが滲み出るものです。

迎えた初戦は川崎にとっていきなりの、前年敗退した相手である蔚山と対戦する事となる、つまりリベンジマッチとなりました。
蔚山のスタメンも、前年観た名前の選手が多数を占めている……と思いきや、ウォンドゥジェやユンビッガラムが離脱中らしくそのウェイトは思ったほど高くなく。
おまけに補強で加わった選手は、日本にとって馴染み深い名前。
マリノスからレンタルで加入した天野、2019年のJ2得点王であるレオナルド、前年までガンバのセンターバックだったキムヨングォン(金英權)の3人が加入。
今季もリーグ戦(Kリーグ)では無類の強さを発揮しているらしく、新たな力を得て日本のクラブに立ちはだかる、という印象となりました。

川崎は通常のフォーメーションである4-1-2-3から、直近のリーグ戦である8節・柏戦(1-0)でシフトした4-2-3-1を継続。
ドイスボランチシステムを採用し、今季中々置き所の無かったシミッチを起用して中盤の底を固めたのに手応えを得たようで。
一方の蔚山も、普段の天野をトップ下とした4-2-3-1をマイナーチェンジし、レオナルドとオムウォンサンの2トップである4-4-2へとシフト。
天野は右サイドハーフでスタートを切りました。

入りに川崎がコーナーキック攻勢に入るも、有効打が撃てずに蔚山ペースに移り変わり。
前半5分、左サイドでの攻撃に逆サイドから天野が加わりパスを受け、そのまま遠目からシュートを放つも枠外に。
このシーンをはじめ、ポジションは変わってもトップ下のような振る舞いで攻撃を流動化させていた天野。

それでも蔚山の基本は、前年の対戦時と同様のポゼッションスタイル。
暑さの影響もあり、敵陣深くに進入してもじっくりとパスを繋いで攻め直すシーンが数多見られました。
そして9分には自陣でのカットから、カウンター気味に敵陣に運んでオムウォンサンがミドルシュート(ゴール左へ外れる)という具合に、相手に隙があれば鋭く突くという展開。

後手を踏んだ感のある川崎も、16分には橘田のボール奪取からダミアン→マルシーニョと繋がり、中央からマルシーニョがミドルシュート。(GKチョヒョヌキャッチ)
リベンジを果たす意気込みが感じられた、という所で、蔚山はこの辺りから本来の4-2-3-1へと戻した感があり。
オムウォンサンが右サイドへと移り、天野はトップ下を務めつつ、守備時は4-4-2ブロックの最前線に張る役を務める事に。

好機はそこそこ作るも、様子見+暑さの影響でペースは中々上がらないといった序盤戦。
そこで生まれた先制点も、スローペースから一瞬の隙を突いたものでした。
21分、最終ラインでパスを回す蔚山、そこからパクヨンウが裏へとロングパスを送り。
走り込んだレオナルドが収めてそのままエリア内へ進入し、左へ流れたのちシュートを放つと、角度のついたグラウンダーのボールが右サイドネットに突き刺さり。
レオナルドのトラップがハンドという疑惑があったものの、覆る事は無く蔚山が先制点を奪いました。

その後反撃に出たい川崎ですが、ボールポゼッションで上回る蔚山の立ち回りにリズムを掴めず。
最終ラインの形を頻繁に変えるビルドアップで、ボックス型⇔丁の字型への変形は下より、FWのレオナルドまで最終ラインに降りる場面も見られるといった流動性。
暑さのせいもあり積極的なプレスにもいけず、そのまま30分に飲水タイムが採られます。

明けた直後の32分に好機を掴む川崎。
左サイドをマルシーニョがドリブルし中央へ横パス、そこから遠野→ダミアン→エリア内の家長へと繋ぎ、家長の横パスから山根が右からシュート。
しかしここもGKチョヒョヌがキャッチして防ぎます。
ようやくペースが出て来たか、以降も攻撃権を握る川崎ですが、ボールを握っての攻撃は巧くいかず。
シュートに持ち込めたのは敵陣で奪った時であり、巧くショートカウンターに繋げたい所でしたが、プレスの頻度自体が減りがちな試合の中では厳しいものがありました。

そして前半も終盤を迎えると、再度蔚山がボールを握る展開となり、カザイシュヴィリのボールキープ力を交えつつゲームをコントロールしていき。
44分にはそのカザイシュヴィリが、長いパスワークを経てキムテファンのスルーパスに走り込んでエリア内右からシュート。(GKチョンソンリョンキャッチ)
反撃の気勢を削がれた格好となった川崎、結局0-1のまま前半を終えます。

後半を迎え、川崎はフォーメーションを弄り本来のものに戻し。
<後半頭からの川崎> 4-1-2-3
GK チョンソンリョン
RSB 山根 CB 山村 CB 谷口 LSB 佐々木
DH シミッチ
IH 橘田 IH 遠野
RWG 家長 CF ダミアン LWG マルシーニョ
これで蔚山の目線を変えたか立ち上がりの後半1分に決定機、右サイドで家長を中心に組み立てる体勢に。
山根の縦パスがエリア内のダミアンに入り、こぼれるも拾った橘田がエリア内中央からシュート、しかしGKチョヒョヌにセーブされモノに出来ず。
敵陣で崩す体勢が出来たと思われましたが、6分には敵陣でシミッチがボールカットしてのショートカウンター。
こぼれ球をダミアン→遠野→家長と繋ぎ中央で前進、家長のダイレクトシュートが放たれるもGKチョヒョヌがキャッチ。
13分にはシミッチが自陣からロングパスを送り、エリア内左で受けたマルシーニョが中央へ流れ、浮き球をダミアンがシュートにいくもジャストミート出来ず。
組み立てとショートカウンター、そして中盤省略という三方を駆使してゴールに迫らんとします。

蔚山はその川崎の姿勢に押され気味となり、16分最初にカードを切る事に。
天野→イチョンヨンへと交代し、イチョンヨンは天野と同じポジションを務め。
直後に川崎のCKを挟み、川崎サイドも遠野→脇坂へと交代。
ともに中盤に実績ある選手を加えるベンチワーク。

その後も押し込む川崎ですが、ダミアンのバイシクルが遥か上空へと上がってしまったり、マルシーニョのドリブルが囲まれて奪われたりと個人技がやや空回りしていたかのようであり。
そこで24分に3枚替えを敢行した鬼木達監督、山村・橘田・マルシーニョ→車屋・知念・宮城へと交代します。(家長が右WG→左インサイドハーフにシフト)

25分に宮城が左からカットインし、中央で彼のパスを受けた家長がシュート。(ブロック)
26分にはフリーキックから右へ展開し、山根のクロスを知念が合わせヘディングシュート(枠外)と、交代選手が絡んで好機を作る川崎。
途中にダミアンがエリア内でバイシクルシュートにいくも、蔚山・キムテファンを蹴ってしまう冷や汗ものの反則となるシーン(ここでカードが出なかったのは運が良い)もありましたが、ようやく攻撃リズムが出て来たという印象でした。
劣勢の蔚山が30分に2枚替えを敢行(カザイシュヴィリ・イギュソン→ユンイルロク・コミョンジン)しても尚も攻め、ダミアンの落としを受けた宮城がエリア内左へ進入、右足で撃つと見せかけ切り返して左足でシュートするもブロックされ。
CKを得たという所で後半の飲水タイムが採られるという、日本ではほぼ見られない現象となったのには苦笑しましたが。

明けてからのCK攻勢でもモノに出来ず、進んでいく時間と暑さの前に焦燥感が漂いつつある川崎。
35分にダミアン→小林へと交代し、最後の攻勢に入る……と思われましたが、これを境に蔚山のペースへと移り変わり。
苦しい時間帯でもボールを大事にしつつ、川﨑のプレッシングを巧に剥がしてキープ。
そして出来たスペースをスルーパスで突くという立ち回りで、追加点を狙いつつ時間を使うという川崎にとって最も嫌な展開に持ち込みました。
しかしその蔚山も、レオナルドが足を攣らせてしまい交代を余儀なくされ。(パクチュヨンと交代、40分)

その後はしっかりとブロックを敷く蔚山に対し、川崎がその外側からどう崩すかという展開に。
しかし中々果たせずに時間が進み、とうとうアディショナルタイムを迎えます。(その中で小林・知念が2トップの4-4-2へとシフトしたっぽい)
度々いい形を作ってきた宮城を軸として、敵陣左サイドから彼がどう動くのか、という流れとなり。
そこでカットインやらエリア内左への浮き球パスやらと様々な手を尽くす宮城。

それでも得点はならず、何とか逆の右サイドで山根の手前からのクロスがクリアされた事でCKを得たのは皮肉というべきでしょうか。
何でも良いからチャンスが欲しい川崎にとっては僥倖に変わりなく、この右CK、キッカー脇坂のクロスの跳ね返りを宮城がボレーシュート。
散々左サイドを掻きまわしたご褒美のゴールか、と思われたシュートでしたがこれもGKチョヒョヌにセーブされ、続いて左CKに。
既にATも3分を過ぎ、蔚山にとっては後ひと踏ん張りという所で、今度は中央に上がったクロスを直接GKチョヒョヌが抑えにいき。
しかしこれをあろう事かファンブルしてしまい、こぼれ球をすかさず車屋がボレーシュート、ゴールネットに突き刺し。
土壇場で同点に追い付いた川崎、チョヒョヌは(知念の)キーパーチャージをアピールしたものの覆る事は無く。
正直その姿は見苦しいと感じましたが、ファインセーブから一転しての致命的なミスとあっては、その心情は複雑なものがあり責められず。

結局1-1で、引き分けに終わったこの試合。
前年グループリーグでは全勝だった川崎も、今季は戦力ダウンしている以上、この結果は仕方無いといった所でしょうか。


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