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DAZN観戦 2022年J2リーグ第8節 ザスパクサツ群馬vs水戸ホーリーホック

2022-04-06 16:01:48 | サッカー視聴記(2022年J2)

※前回の群馬の記事はこちら(3節・仙台戦、0-0)
※前回の水戸の記事はこちら(6節・熊本戦、2-0)

<前節からの変更>

群馬=右サイドハーフを田中→奥村へと変更、それ以外の10人は不動。6~8節の3連戦というスパンでも、これ以外では6節に深堀では無く平松が入ったのみとなっている。

水戸=6→7節では2人のみの変更にとどまったが、今節は6人と大きく入れ換え。左サイドバックが大崎→松田・ボランチが前田→新里・左SHが曽根田→椿と代わり、2トップは木下・唐山→梅田・高井へと丸々チェンジ。そしてGKは茂木→山口へと入れ替わっただけで無く、控えも中山開帆から大ベテラン・本間へ入れ替わり。これでGKは今季既に3人出場・4人がベンチを経験と、開幕前の予想通りの激戦区に。尚、曽根田・木下を除いてスタメン落ちした4人はいずれもベンチ外。

スタメン

今季も無事に開催(?)された、3クラブによる北関東ダービー。
水戸は前年連覇が途切れた事で、是が非でも巻き返しを狙いにいく姿勢で臨んだかに見えましたが、前節行われた栃木戦では敗戦。(0-1)
そして連戦で群馬戦を迎え、絶対に負けられない戦いとなったこの試合。

群馬は中心選手と目されていた細貝の長期離脱にもめげず、ロースコアの接戦を続ける事で勝ち点を得ていく戦いを開幕から貫くも、過去2戦はいずれも2-3で敗戦という出入りの激しい試合となり。
いかに堅守が売りと言えど、塹壕戦ともとれる状態が続けば破綻するのは時間の問題ともいえたでしょうが、これを受けて以降の戦いはどう推移していくか。

立ち上がりから群馬が攻撃権を支配し、おなじみとなった右肩上がりの可変システム(右SBの小島が前に出る)を展開します。
しかし成果は前半10分にコーナーキックを得たぐらいに止まるなど、火力の面で不安を覗かせるのは前回観た際と変わらず。
その後水戸ペースに移り変わるという、同じく前回観た際と同様の流れになりかけますが、水戸は選手のクオリティの面で仙台とは差異があり。
その分群馬は押し返す事が出来た、という序盤戦となりました。

14分その水戸の隙を突くようにゴールキックから攻撃する群馬、ロングフィードのこぼれを拾った加藤がドリブルでエリア手前まで持ち上がり。
そして左へ横パスし、走り込んだ天笠がグラウンダーのボールをシュート気味に入れるも跳ね返され。
その直後にも、小島の自陣でのカットから、奥村のスルーパスで一気にゴールに迫る攻撃を見せます。(深堀が抜け出すもGK山口が跳び出してクリア)

裏狙いの攻撃を続ける群馬、迎えた19分。
右サイドでここも岩上が裏へロングパスを送って小島を走らせ、水戸・松田に蓋をされるも先に足を出して触ってエリア内へ進入。
そしてカットインで奥からマイナスのクロスを入れると、ニアサイドで深堀が合わせてゴール。
群馬が狙い通りの先制点を挙げるとともに、水戸サイドは松田の対応の甘さと、群馬の攻めに対する対抗手段の甘さ双方が目立つ事となりました。

ビハインドとなった水戸、その後攻勢を掛けるも、これもある意味群馬の狙い通りである「ボールを持たせる戦略」の域となり。
それでも守備を堅くする群馬に対し、ボールポゼッションを高めての攻撃で打開するしかありません。

不利な状況ながらも、何とか群馬の反則を誘う事で(群馬・天笠のハンドもあり)、22分・24分に敵陣でフリーキックを獲得。
これで主導権は水戸に移り変わったか、その後も前半終了までにコーナーキックを6本獲得するなど押し込みます。
迎えた30分、ボランチから右へ展開したのち、平塚の逆サイドへのミドルパスが松田に渡ってクロスが上がり。
これを高井の潰れを経て、ファーサイドで梅田が合わせるもブロックに阻まれゴール左へ外れ。

最終ラインの形も手を変え品を変えつつのビルドアップを見せる水戸。
38分にはこの試合初めて平塚が2センターバックの間に降りる、丁の字型を取っての繋ぎから好機を作り、左サイドを前進して再び松田のクロス。
これも再びファーサイドで梅田が折り返して森がトラップ、浮き球をポストプレイで後ろに叩いた所を新里が胸でトラップ、そのままボレーシュートを放つも枠を大きく外し。

一方の群馬は当然の如くカウンター狙いで、その体勢を採るべく途中から加藤と奥村の位置を入れ替え。
高い位置が基本の小島と共に、右サイドを厚くするのが狙いだったでしょうか。
41分には水戸のCKからのカウンター、GK櫛引のキックを収めた天笠から右へ展開し、小島がドリブルからクロス。
深堀が頭で合わせるもジャストミート出来ず枠外に。
43分には自陣での加藤のボール奪取から、小島との関係性で前進を果たし、加藤のクロスをファーサイドで奥村が折り返し。
しかし中央の深堀には僅かに合わずと、その形から何度か好機を作った群馬。
追加点は奪えずも、ほぼ理想通りの展開をなぞって前半を終えました。

連戦を考慮してかハーフタイムで双方動き、群馬は奥村→田中へと交代。
一方の水戸は楠本→三國スティビアエブスへ交代。
さらに交代と共に、加藤がFWの位置へと戻った群馬。
一方の水戸も後半頭から、SHの森と椿のサイドを入れ替えて臨みました。(後半から森が左・椿が右)

いきなりの後半1分に群馬・岩上が水戸・高井のチャージを受けて倒れ込むと、起き上がった後もやや不満げな態度を取り、暫く間が空くという不穏な入りとなった後半。
最初に好機を作った群馬でした(4分)が、ポジションチェンジの影響か今度は左サイドで組み立て、山中の上がりも絡めてクロスに辿り着くといった攻撃。
交代による変節を見せたものの、以降はやはり水戸がポゼッションを高めて攻撃機会を握る展開となります。

それでもフィニッシュに辿り着けず、再びの選手交代が行われたのが11分。
水戸はベンチに留め置いた木下・曽根田を一挙に投入する手段に出ます。(椿・森と交代、高井がFW→左SHへシフト)
同時に群馬の方も深堀→平松へと交代。
投入されFWに入った木下が、17分に中央でボールを受けて右サイドへ流れ、さらにカットインを経てシュート。(ブロック)
フィニッシュへの意欲旺盛なシーンを見せた事で運が巡って来たでしょうか。

19分の水戸、鈴木から左サイドへスルーパスが送られ、走り込んだ松田のクロスを中央で梅田が跳び込んで足で合わせ。
しかしこれがキックミスとなり、枠外かと思われた所にブロックに入った群馬・畑尾の手に当たると、ハンドの反則が取られてPKに。(畑尾に警告)
畑尾が腕を上げていたとはいえ完全に不可抗力な状況(梅田がミスしていなければ当たらなかった、というよりはキチンとシュートしていればゴールだったのでは)なので、水戸にとってはラッキーというしか無い判定となりました。(このPKの前に群馬は岩上・山中→内田・川上へと交代)
さらにPKの際には助走に入ったキッカー木下が、蹴るのを止めてやり直す体勢を取った事で群馬サイドが猛抗議するなど、消化不良感が満載となった一連の流れ。
その後木下がゴール左へと蹴り込み、ともかく同点に追い付いた水戸。

追いつかれてしまった群馬、直前の交代を機に、川上が右SBに入った事で小島が左SBへと回り。
24分には右→中央→左への展開から、小島が左からクロスを上げる攻撃(シュートにはいけず)を見せたものの、すぐさま小島は下の右サイドに戻る事となります。

それも直後の25分の水戸の攻撃で、ディフェンスに入った川上が水戸・松田との接触で痛んでしまうシーンが生まれてしまい。
川上はプレーを続けたものの、その影響か以降CBへとシフトし、小島が再び右SBを務めざるを得なくなりました。
そして空いた左SBには城和が押し出されるような形で回り。

後半から相手のチャージや判定など、不本意な形が続く事となった群馬。
しかしこれが逆に発奮材料となったか、以降反則気味のチャージでボールを奪って好機を作る場面が目立ち始めます。
水戸サイドも、34分に右サイドから黒石がクロス、中央で木下がヘディングシュートを放つ(GK櫛引キャッチ)など退けを取らず。
試合は終盤に差し掛かります。(29分に水戸は平塚→土肥に交代)

その終盤戦を迎えるに辺り水戸に危険な兆候が見られたのが、上記の木下のシュート後。
GK櫛引のキックをクリアに入った三國が、足を滑らせてしまい触れず。
ここは事無きを得たものの、36分の群馬の攻撃で危惧が現実のものとなってしまいます。
内田の平松への浮き球のパスを、前に出てカットにいった三國でしたがこれも触れず平松にボールが渡り、ドリブルからエリア内左へスルーパス。
走り込んだ加藤がダイレクトで中央へ横パスを送ると、内田が合わせシュート。
ゴールネットに突き刺さり、相手のミスを逃さず勝ち越しに成功した群馬。

再びリードを奪われた水戸、直後に梅田→杉浦へと交代して望みを賭ける事に。
対して群馬は、守備の際は天笠が左サイドに降りる5バックへの可変システムで水戸の攻撃に対抗する姿勢を取ります。

何とか相手の堅守を崩すべく、サイド攻撃を厚くしたうえでのクロスに活路を見出す水戸。
43分にはそこから左CKを得ると、キッカー松田のクロスをニアサイドで鈴木がフリック、中央で高井がヘディングシュートを放ちますがオフサイドに。
アディショナルタイムに突入し、左サイドを鈴木が前進、土肥とのスイッチ・松田とのワンツーも絡めて奥に進入してマイナスのクロス。
ニアサイドで木下がポストプレイ、松田が受けてエリア内に切り込み、こぼれ球となるも高井が繋いで最後は後方から杉浦がシュート。
しかしゴール左に外れてしまい、乾坤一擲の攻撃は実りませんでした。

そのまま2-1で試合終了。
勝ち点3を得た群馬、ウノゼロでの逃げ切りだけでは無い事を示す勝利となり。
一方の水戸は早くもダービー2連敗と、北関東の覇者の座が怪しくなってくるような結果に終わりました。

コメント
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