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DAZN観戦 2025年J3リーグ第6節 奈良クラブvsザスパ群馬

2025-03-27 16:03:03 | サッカー視聴記(その他)

<両軍スタメン>

  • 奈良のフォーメーションは、yahooスポーツナビ・DAZN予想ともに3-4-2-1。しかし都並の可変具合(リトリート時にのみ5バックの中央になる)からして、彼をアンカーとした4-1-4-1(ないしは4-1-2-3)がシックリくる。
  • ルヴァン杯1回戦が前後に挟まり、奈良は既に消化済み(J1・FC東京戦、0-1)、群馬は3日後に控えるという状況での一戦。
  • その奈良のルヴァン杯からの連投は、GK岡田慎・鈴木・都並・中島・酒井の5名。

奈良ベンチメンバー=マルク・ヴィト(GK) 生駒 佐藤 田村亮介 山本 國武 岡田優希 神垣 百田

群馬ベンチメンバー=キムジェヒ(GK) 大畑 船橋 野瀬 山中 青木 田中 下川 小西


2度目(通算3シーズン目)のJ3となってしまった群馬。
いずれもJ2最下位での降格だけあって、近年増えてきた元J2クラブの中でも、特に悲壮感を覚えてしまうのは自分だけでしょうか。
それを覆い隠さんとしてか、攻撃サッカーへと舵を切った今季。

新監督に選んだのは、前年まで札幌のコーチをしていた沖田優氏。
長い同業(間に仙台のコーチも挟みましたが)のなか、あのミハイロ・ペトロヴィッチ氏(以下ミシャ)の下での仕事が最も長期だっただけに、フロントの期待に応えるべく攻撃面を落とし込むにはうってつけと言える人材であり。
その成果が最近3試合でいずれも2得点に表れているものの、その間の失点は8と差し引きマイナスな面は否めなく。
この辺り、ある意味ミシャ氏のサッカーを引き継いでいるというべきか。
開幕から4-1-2-3の攻撃型布陣を採っていたものの、そんな大量失点を受けてか前節(鳥取戦、2-0)から3-4-2-1へ変更と、これもミシャ氏の足跡を辿る事となり。

しかし試合が始まると、「ミシャ式」とはかけ離れたスタイルを披露します。
5バックで守るものの、一度マイボールになると米原が前に出てかつ中央寄りと、アンカー気味に可変。
従来の4バック・アンカーシステムの引継ぎ、かつ理想のスタイルの模索といった意味合いが交錯するようなそのシステム。
米原はアンカーと書いたものの、左から移動する形なのでその可変が間に合わず、それが逆にドイスボランチと流動的なポジショニングを生み出し。
そして本来ボランチが主戦場である風間や西村が降りてくると、4ボランチのようにも映る斬新さ。
こう書き連ねると、「特異なスタイルで相手を圧倒」という展開の予感を孕ませますが、実際は流動性が混乱を招いたようなものになってしまいました。

相手の奈良も、3バックの中央である都並がアンカーへと可変するシステム。(守備時も押し込まれるまではアンカーに残っていたので、↑では4バックとした)
そのため、そんな特徴ある布陣を見ても特別なものは感じず、普段通りのサッカーを貫けたでしょうか。

しかし前半8分、GK岡田慎がフィードを送らんとした所、スリップしてキックミスとなってしまい群馬のショートカウンターに。
拾った風間へのプレッシャーによるこぼれ球を、河田がダイレクトでミドルシュートを放って(枠外)脅かし。
するとその直後にも、浮き球を収めんとした都並が狙われ(安達に)奪われてのショートカウンター、河田を経由して風間がペナルティアークからシュート。
GK岡田慎が何とかセーブと、群馬の新システムの効果が十分現れたように混乱が齎されたような立ち上がり。

ウイングバックもかなり高めに位置取り、殆ど2バックのような布陣で攻め上がる群馬。
それでもサイド攻撃よりは、中盤で三角形を作りながら、降りてきた風間・西村へと縦パスを当てての中央突破が目立ち。

しかしそんな勢いが目立った序盤戦が終わると、前掛かりな隙をしっかり突かれる事となり。
14分敵陣浅めでフリーキックを得た奈良、反則を受けた吉村が素早いリスタートを選んだ事でその局面が訪れ、裏へのミドルパスを受けた川谷が左ポケットへ進入。
必死に戻った群馬ディフェンスを受けるも、それによりこぼれた所を田村翔がシュートし、ネットに突き刺します。
早期にリードを奪い、不安定な相手守備を露出させる格好に。

とはいうものの群馬ペースに見えた立ち上がりの時間も、6分の奈良の攻撃では中盤でのボール奪取が起点となり、右から上がった森田のアーリークロス。
これを瀬畠のクリアミス(ヘッドが丁度フリックの形になる)でファーの田村翔に収まる(シュートするもオフサイドで無効に)という具合に、後方の炎上の気配がプンプンとしており。
キックオフでの再開直後(15分)も、群馬のミスから田村翔が左ポケットへ切り込む好機が訪れる(瀬畠を剥がしてクロスもクリア)など、浮き足立つ事で崩れる危機の予感が高まります。

しかし直後の奈良のコーナーキックから、カウンターに繋げた(加々美のロングパスを受けた田頭が右ポケットへ切り込み)事で一息付き。
奈良も前掛かりな守備となっているのを突きに掛かり、18分には瀬畠のロングパスに河田が抜け出して受けるも、距離を詰めたGK岡田慎が掻き出して何とか防ぎ。
可変の肝となっている都並は、戻りが遅れるというよりも意図的に前残りしている格好で、あからさまに押し込まれるまではアンカーの位置を維持。
それに釣られるかのように前からプレッシャーを与えるも、群馬の中盤を厚くしてのビルドアップに対しボールゲインはままなりません。

群馬が小気味良く攻撃機会を重ねる流れとなり、迎えた22分。
GK岡田慎のロングフィードを瀬畠が跳ね返したのが起点となり、前に向かわんとした奈良の裏を素早く突く状況に。
そして山内のスルーパスがエリア内に送られ、走り込んだ河田が果敢にダイレクトでシュート。
これがGK岡田慎も一歩も動けないほどのフィニッシュとなり、ゴール右上へと突き刺さり同点に追い付きます。
この日もスコアに結び付いた攻撃サッカー。

その後、追い付かれた奈良がポゼッションを高めるも、その成果は芳しくなく。
23分の河田のシュート(ゴール右へ外れる)以降、どちらもフィニッシュが生まれないまま時間が経過。

均衡が破れたのが31分の奈良のフィニッシュ(川谷が左サイドを突破してクロス、ファーで酒井がボレーシュートもブロックされる)、では無く。
33分の奈良の攻めが途切れたのち、エリア内からの保持となった群馬がゲーゲンプレスをかわしてカウンターに持ち込みます。
山内が西村とのワンツーも交えて持ち運び、左へ展開ののち河田がエリア内へスルーパスを送るも、走り込んだ田頭の前でGK岡田が好反応で弾き。
すると直後の奈良の攻撃(34分)、左での前進から中山が一気に裏へロングパス、田村翔が抜け出すその前に出たGK近藤が間一髪クリア。
尚もこぼれ球を拾って継続する奈良に対し、酒井のドリブルが加々美に倒されて反則となり、獲得した直接FK。
これは得点に繋がらず(右ハーフレーン・エリアからすぐ手前でクロスを選択も合わず)も、お互いGKの好判断が交錯し、かつ奈良の優勢という絵図になった事でペースの針が振れ。

ここから開幕節(福島戦、2-2)でも顕著だった、敵陣でのボールゲインを頻発させる奈良。
そこからショートカウンターで幾度もエリア内を突き、苦し紛れに群馬がロングパスによりそのプレスを脱出せんとしても、落下点の加々美に対して吉村がショルダーチャージで強引に落として奪取。(39分)
その攻めで得た右CKから、キッカー中島の中央へのクロスがこぼれ、すかさず酒井が詰めましたがGK近藤がこれも至近距離でセーブ。

続く40分にも、中島ミドルパス→吉村ポストプレイを受けた酒井がエリア内からシュート(高橋がブロックしてCKに)と、奈良がフィニッシュを重ねる流れに。
しかし群馬も、この奈良のCKから再びカウンターに持ち込むなど一方的にはさせず。
43分には、2バックのうち高橋が持ち運ぶという起点で攻め、その後左サイドで細かく繋いだのち(西村が)サイドチェンジを通して好機。
田頭が右奥へ切り込んでグラウンダーでクロス(ニアに山内が走り込むも撃てず)と、お互い攻撃力を炸裂させる好ゲームの匂いも醸し出されます。

そのまま突入したアディショナルタイム、勢いのままプレスを掛ける群馬に対し、GK岡田慎のロングフィードで一気に裏を突く奈良。
そして抜け出した川谷がエリア内へ進入、切り返しからの横パスを経て田村翔がシュートを放ちましたがゴール上へと外れ。
果たして本当に好ゲームなのか群馬の最後方の脆弱ぶりが顕著なだけか、判断を難しくさせた末に前半が終了します。

3連戦の終わりという奈良の方が、そのコンディション面も考慮してハーフタイムで交代を敢行。
中山・酒井→神垣・岡田優へと2枚替えし、神垣が都並の位置・システムに入った事で都並が左サイドバックへ回り、後半に臨んだのが大きな動きとなりました。

その後半の入り、いきなりの後半1分にGK近藤のロングフィードが裏を突き、受けた田頭が右ポケットへ切り込み。
そしてシュートを放つも枠外と、勢いを見せる群馬。
しかし3分、縦パスをカットした神垣から奈良のカウンターが発動する(岡田優が裏へロングパスを通すも川谷が収められず)など、その威力と脆さは紙一重なのは変わりません。

奈良の違いとしては、都並の役どころが神垣となった影響で、彼が最終ラインに降りるタイミングが若干早まり。
つまりは5バックの色が強まり、守備強化によりスムーズに群馬の裏を突く意識が高まったでしょうか。

それが露骨に表れたのが9分で、群馬の攻撃もスルーパスが通らず終了し、奈良の深めからのビルドアップへと移った局面。
群馬はゲーゲンプレスを選択と前への意識は相変わらず旺盛でしたが、(GK岡田慎を経由し)神垣のロングパスを田村翔がフリック。
この一手で2対1を作られるという具合に、その守備意識の無ぶりはやはり(沖田氏の陰から感じられる)ミシャ氏を彷彿とさせるものでした。
そして吉村の中央へのパスから、岡田優がエリア内に進入、切り返しで瀬畠をかわして放ったシュートが右サイドネットに突き刺さります。
これだけスペースを与えれば、ゴールゲッターの岡田優の威力が発揮されないはずが無いとばかりに、奈良に勝ち越し点が齎されました。

ショッキングな失点による群馬の意気消沈か、その後もひとしきり奈良の攻撃機会が続き。
こうなると挽回する手段はベンチワークで、15分に動き一挙3枚替え。
安達・加々美・風間→野瀬・山中・青木へと交代します。
最終ラインに入った野瀬は右に入り、代わりに米原が本来のボランチへ、そして米原の可変する左CBの役は瀬畠が務める事に。
最前線も、青木が入った事で河田が一列降りる変化が齎されました。

前に出る瀬畠により、高橋が左利きCBとして起点を務めるビルドアップの色が高まる群馬。(前半は瀬畠の起点が多かった印象)
17分、高橋の縦パスを受けた山中が素早く裏へミドルパス、受けた青木がエリア内を突いてシュート。(GK岡田慎セーブ)
交代で入った駒も活かし、反撃の機運を高めます。
22分・24分と立て続けにシュートを放つ青木(前者は澤田がブロック、後者は吉村がブロック)を尻目に、前半ゴールを挙げた河田は下がり気味に。
シャドーながら、風間のように最終ラインからのパスを降りて受ける場面が目立つ事で、彼からの得点の匂いは失われた格好となり。

奈良は25分に2枚替え、都並・森田→生駒・國武へと交代。
後方の選手が入れ替わった所でのビルドアップ、その一瞬の隙を突いて河田が前に出てバックパスをカットしたのが27分。
そのままエリア内へ進入もディフェンスに遭い撃てずと、願わくばここで決められれば(河田の未来のためにも)という所でしたが……。

30分に双方ベンチが動き、奈良は川谷→田村亮へ、群馬は田頭→田中へと交代。
リードする奈良の方が先に5枚使いきりと、先んじてルヴァン杯を消化した影響をひしひしと感じさせますが、その効果もあったようで以降優勢に立ち。

32分吉村のパスカットからファーストプレイの機会を得た田村亮、右奥へのスルーパスで中島を走らせ、そのクロスの跳ね返りを右ポケットで拾い。
そして再度挙げたクロスもクリアされますが、尚もエリア内で田村翔が拾う好機が生まれ、ボールキープで撃つ隙を伺う所を野瀬に倒され。
しかし反則の笛は鳴らず、スタンドからの不満の声に包まれるロートフィールド奈良。

またも群馬の危ない守備対応が顔を出す展開に。
以降も、34分に神垣のロングパスで最終ラインの裏を突かれ、中島が受けた所を前に出てクリアしたGK近藤。
37分には生駒が前に出ての奪取でショートカウンターに持ち込んだ奈良、岡田優のラストパスを右ポケットで受けた田村亮、そのままシュートを放つもこれも距離を詰めたGK近藤が足でセーブ。(左へ流れた所を生駒が詰めるも枠外)
GKが居なければ……というシーンを頻発させ、肝を冷やします。

機運を高めたい群馬、39分に最後の交代を敢行し米原→船橋。
これで田中が前線に入る事で、イメージ的には山内アンカーの3-3-2-2(3-1-4-2)……と思われましたが、どうやら河田がボランチまで降りた模様であり。
1トップに必須な溜めを作る事が苦手な河田故に、前線起用を躊躇するのは判らなくも無いですが……。
それでも故障明けという要素はあっても船橋の威力は抜群で、縦突破あり、カットインから逆への展開ありと敵陣での攻め手を増やし。
43分にはミドルパスを受けた船橋が中央方面へと切り込んでラストパス、河田がシュートに持ち込む(GK岡田慎キャッチ)など相乗効果は十分齎され。

しかし時間も既に終盤。
44分に右奥から河田のクロスが流れ、西村の戻しから逆の左で二次攻撃、ミドルパスを山内がフリックして左ポケットを突くボール。
これを青木がバイシクルの格好でラフにクロスを送ると、そこに合わせにいったのは後方から上がって来た高橋。
しかしGK岡田慎が跳び出してファンブルの末に抑え、守備が固くなるのが必然な相手の前に、強引な攻めも交えなければならない苦しい展開。
即ちここでの高橋のような、後方の事を考えずの攻撃意識が高まり、一層守備面が懸念されますがそれも仕方無かったでしょうか。

突入したAT、最後方で高橋が持ち運びを選択するも、パスコースを探しているうちにタッチが長くなって田村亮に奪われてしまい。
そして拾った田村翔がすかさずミドルシュート、ループの軌道でGKを抜きにかかりましたが、このフィニッシュもセーブしたGK近藤。
しかしCKで継続となると、コーナー付近で中島・生駒・岡田優と3人がかりで長らくキープする奈良。
こうしたファインセーブも、既に流れを変える切欠に成り得ない時間帯という事を痛感します。

そしてAT+3分、奈良の自陣での右スローインでしたが、投げられたボールを國武足でフリック→田村翔1タッチパスによる國武の抜け出しを止められる術が無くなる群馬ディフェンス。
そのまま独走でエリア内まで切り込んだ末に、GKと一対一で放たれたシュートがゴール左へと突き刺さり。
最後もやはりスカスカな後方を突かれる格好で、2点差となり終止符が打たれました。

そのまま3-1で試合終了。
巧くリスク管理した後半の奈良を尻目に、最初から最後までリスクを抱えながらのサッカーだったといった印象の群馬。
1年でのJ2復帰を目指すにはあまりに脆弱と言わざるを得ませんが、そのスタイルの行き着く先は果たして。

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DAZN観戦 2025年J2リーグ第6節 V・ファーレン長崎vsブラウブリッツ秋田

2025-03-26 16:51:53 | サッカー視聴記(J2)

※前回の長崎の記事はこちら(3節・磐田戦、1-0)
※前回の秋田の記事はこちら(3節・藤枝戦、1-2)

<長崎スタメン> ※()内は前節のスタメン

  • 前節(徳島戦、1-0)から中盤をドイスボランチに変更、4-2-1-3(4-2-3-1)へと微調整。
  • 4節(仙台戦、1-1)で負傷交代(HTで)した笠柳の詳細が発表され、全治約8週間との事。
  • ユース所属の上戸・名越・木立の3名が2種登録選手となり、今節から登録される。

<秋田スタメン>

  • 3節で負傷交代した長井はその後ベンチ外が続く。

前評判通り、ここまで無敗をキープしている長崎。(3勝2分)
しかし絶対的な強さを感じないのは、さらに上に5戦全勝のクラブ(千葉)が居るからか。
それとも、強烈な個の力とは裏腹に「最も走らないクラブ」という負の評価が固まりつつあるからか。
いずれにせよ、過去5戦はいずれも1点を争うきわどい試合が続いているため、この辺りで景気良く……といきたい所。
この日の相手は、対照的にリーグ屈指の「走るクラブ」である秋田。

その秋田も、開幕2連勝の後は3連敗と急転直下。
特に3戦で9失点と、パワーサッカーが織りなすはずの守備は何処へやら、という試合を演じてしまい。

試合が始まると、長崎のホーム感が強い環境下(PEACE STADIUM Connected by SoftBank)での不利を跳ね返すべく、果敢に仕掛ける秋田。
初手で右スローインから奥を突き、梶谷が高畑にアフターチャージを受けた事で反則・フリーキックと、得意のセットプレー攻勢に持ち込み。
攻撃が途切れ長崎ボールとなっても、ハイプレスによりロングボールを回収(前半3分)と、連敗脱出に向けテンションを最高潮に保ちます。

そんな相手のパワーをまともに受ける格好となった長崎、3分のCKでの攻防で、クロスを抑えたGK後藤が小松のチャージを受け倒れ込むなど絵図的にも苦しく。
しかし7分右サイドからパスワークでの前進に対し、秋田はここもハイプレスでジェズスを囲んで奪った、と思った刹那井上がそのジェズスを倒してしまい反則で途切れ。
果敢にセンターバックがキーマンを抑えに喰い付くという図ですが、パワーが空回りしての余計な反則の感は拭えず。
これを境に、普段通りペースを保つべくのボール保持へと入る長崎。

立ち上がりの10分が過ぎると、秋田もプレスを抑え4-4-2のブロックを作ったうえで構える姿勢を強め。(2トップは相手ボランチの位置が起点)
そして長崎の前進を見たのち、中盤でデュエルを仕掛け奪いにいく体勢へシフト。
14分にそれが奏功し、自陣で激しくボールが入れ替わる奪い合いに突入すると、諸岡→吉岡レイオフで密集を脱出。
そして左サイドから素早く運んで村松がクロス、クリアされるも左スローインで継続(当然村松がロングスロー)と、再度流れを掴む事に成功したかに見えました。

しかし18分、右からの吉岡のクロスをキャッチしたGK後藤、そのまま左サイド奥へとロングフィードを届けて矢印を反転させ。
受けたギリェルメが溜めたのち、戻し→高畑クロスにファーでジェズスが走り込む(GK山田元が弾いて防ぐ)という具合に、いけると踏んだ刹那の前掛かりを突かれるリスクも高まり。
すると直後の19分、今度は秋田がミドルブロックで構えるのを見るや、右ワイドから山口が斜めの縦パスでその間を通す事で無効化。
前に出た井上のカットも空を切り、受けたジェズスがそのまま中央突破という「ジェズスに個の力にやられる」パターンに持ち込まれ。
そして諸岡の腕でのチャージをものともせず、放たれたミドルシュートがその通りにゴールネットに突き刺さります。
こうして、押され気味ななか決定力を発揮してリードを奪った長崎。

失点にもめげず、秋田は再度のキックオフからの攻めで右奥へ持ち込む事に成功。
そしてロングスロー攻勢と、例え強豪であっても「秋田一体」のスタイルを貫くのみという展開。

しかし25分、構える姿勢からバックパスを見てハイプレスに切り替えるも、GK後藤の縦パスで冷静にそれをいなす長崎。
そして左から素早く持ち運びギリェルメがワイドからカットイン(中央への横パスがカットされる)と、秋田の前へのベクトルを剥がせば、助っ人の実力が遺憾なく発揮されるという状況に。
その後ゲーゲンプレスから山口がカットして再攻撃、ジェズス→ギリェルメ→エジガルと繋いで中央突破の末に、エジガルの強烈なシュートが放たれましたがGK山田元がキャッチ。
立ち上がりとは一変し、長崎のビルドアップを阻めなくなる秋田。
止むを得ずリトリートする事で、長崎が全員敵陣へ進入してのパスワークに入る局面も増え。

守備で何とか粘り、その合間に攻撃を試みるという苦しい立ち回りを強いられる秋田。
それも30分にカウンターに持ち込まれ、ギリェルメの突破からラストパスを受けたジェズスがエリア内からシュート(GK山田元セーブ)と、長崎の勝ちパターンに晒され続ける流れは変えられず。

36分浮き球での攻防から、巧く収めた吉岡がスルーパスを梶谷の足下へと通して好機到来。
そしてエリア内に進入してシュート(櫛引がブロック)と惜しい局面を作り。
それでも、長崎の組織立った地上でのビルドアップとは対照的に、こぼれ球が起点となる事が多かった秋田の好機。
40分にも井上がこぼれ球を1タッチでロングパス、小松の落としを経て梶谷がドリブルに入るも、櫛引に蓋をされ防がれ。
スタイル上仕方無いといえますが、紛れを起こして相手の混乱を呼び込む事しか出来ないのが辛くあり。

その直後にアクシデントが発生し、空中戦で小松が櫛引のチャージを受けて倒れ込み。
小松は無事に継続するも、それとは別な所で、長崎は山口が痛んでしまい交代という事態に襲われてしまいます。
倒れてはいないものの筋肉系トラブルも疑われる絵図で、不安視されるなか彼に代えて山田陸を投入するベンチ。

結局1-0のまま前半終了。
何度か好機は迎えるも、このままではいけないという秋田。
交代はせずも、ハーフタイムで総員ネジを巻き直すに至ったでしょうか。

後半の入りも、前半同様のテンションで臨み押し込みを掛け。
反則で得たFKでは素早いリスタートを選択するなど、搦め手を使うのも厭わず。
まずはペースを奪う事に成功したものの、その攻勢は長崎の地の利をひっくり返すにはあまりに細かったか。

途中エドゥアルドが(梶谷との)交錯で痛むシーンはあったものの、アクシデントにも負けず冷静に守備を続けた長崎。
秋田のハイテンションぶりに対し、一度も好機を作れないという流れに陥っていたものの、最初の好機でした。
後半7分、山田陸のボール奪取で秋田の攻めを切ると、加藤の1タッチパスを増山が入れ替わりで受ける事で抜け出し。
前掛かりな秋田に対するカウンター、の典型図になるとそのまま右ポケットへ進入する増山、溜めを選択ののち上がって来た関口がクロス。
するとボレーで合わせネットを揺らしたのはまたもジェズスで、この日2点目によりリードを広げます。

長崎最初の攻めで、全てをひっくり返されてしまったという秋田。
動揺は隠せなかったようで、三度のキックオフからの攻めはあっさり切られたうえに、またも裏を突かれ。(右から関口スルーパス→増山で奥まで運ぶ)
10分に左サイドからの前進を経て、高畑がワイドから中央へ切り込んでミドルシュート(枠外)と、何でもありという絵図になってきた長崎。

それを断ち切らんと、直後のゴールキックでロングフィード→小松フリックでアタッキングサードを突く攻撃。
右CKに繋げ、キッカー水谷のクロスをファーで岡﨑が合わせ(枠外)、ファイティングポーズを取り直します。
ベンチも後押しし、14分に水谷→畑へと交代。(吉岡が左に回る)

その後秋田は再び良い感じで攻撃機会を得るも、守備意識を高める長崎の前に、敵陣で保持→戻して作り直しという不本意?な手法も取らざるを得ず。
長崎を守勢に追い込むも、またもそれが途切れての最初の攻撃でした。
17分、バックパスでハイプレスを呼び込み、エドゥアルドのロングパスをエジガルがポストプレイで繋いだ事で疑似カウンターが成立。
秋田は岡﨑がエジガルを倒してまで防がんとするも阻めずジェズスに渡り、スルーパスで完全に裏を突かれる決定機に。
走り込んだ増山のシュートこそGK山田元が片手でセーブするも、こぼれをギリェルメが詰めて万事休す。
たった1本の好機で……というパターンが繰り返され、リードは3点に広がりました。

しかしこれにより長崎も緩んだか。
19分、最後方からのロングパスを井上が回収と雑な面が見られると、それを突くかのように畑のスルーパスから決定機。
右奥で受けた長谷川がカットインを経て低く鋭いクロスを入れ、ニアに小松が走り込んで合わせるもGK後藤がセーブ。
さらに拾った村松がミドルシュートと追撃、これもGK後藤のセーブに遭いましたが右CKとチャンスは残され。
すると3度目の正直で、キッカー畑のクロスを中央で岡﨑が合わせヘディングシュート。
ゴール左隅へ飛んだこのシュートを寸前で増山がブロックするも、眼前にこぼれた所を村松が押し込みネットを揺らします。
ようやくパワーが実を結び、1点を返した秋田。

長崎の緩みを突きたい秋田は、21分に山田陸が最終ラインから受けた所、FWとボランチがサンドして奪い。
ショートカウンターになりかけましたが、拾った梶谷はシュートに持ち込めずと、正確性にはやはり難があり。
一方冷や汗を掻いた長崎、24分に高畑・エジガル→米田・山﨑へと2枚替え。

27分に敵陣右サイドで細かく繋ぐ秋田、一旦は畑のクロスが跳ね返されるも、井上が回収して二次攻撃。
そのまま縦パス→ポストプレイを交えて前進の末に、吉岡の横パスを中央で受けた小松がシュート。(ブロックに当たりGK後藤がキャッチ)
敵陣に入り込めさえすれば、所謂「ポゼッションスタイル」にも見える崩しを発揮できる……というのがもどかしくもあり。

長崎は次第に逃げきりを視野に入れ、カウンターの場面でも敵陣での保持を選択して無理に仕掛けずという立ち回りに。
時折、ジェズスの小じゃれたパス(主にエリア内を狙ったスルーパス)がカットされるという拙いプレーはあれど、大穴は開けずに時間を進めていきます。
反撃のために3枚替えを用意していた秋田ベンチも、長崎がCKを得たという所で代える事を余儀なくされる(諸岡・吉岡・小松→藤山・佐川・鈴木翔、35分)など、既に余裕は失われ。

40分が過ぎ終盤戦となった事で、秋田は最後の交代。
井上→石田へ交代し、両サイドバックが左右のCBになるという、最終ラインを1枚削るという文字通りの3バックへシフト。
石田が左ウイングバックに入る、3-4-2-1の布陣に全てを賭けます。
しかしシステム云々というよりは、アタッカー総動員で押し込む事を目指す体制でもあり。
村松が果敢に上がり、投入された石田との連携で左サイドから抉りを見せるもフィニッシュには繋げられず。

すると43分、GK後藤のロングフィードが増山を超えるも、秋田ディフェンスもクリア出来ずに増山の落としを許すという具合に最後方の薄さを突かれ。
そしてアタッキングサードに進入、ワイドからエリア内へ切り込んだ増山の横パスを経て加藤がシュート。
長谷川がブロックして防ぐも尚も繋ぐ長崎、今度は左から米田がカットインから、逆向きでのヒールパスを経て裏を取ったギリェルメがシュート(岡﨑がブロック)とやりたい放題の攻め。
何とか凌いだ秋田ですが左CKで継続すると、キッカー・ギリェルメのファーへのクロスを増山が折り返し。
クリアされるも尚もエリア内へ浮かんだボールを、ジェズスがヘディングシュートに持ち込んでゴールに突き刺します。
これでハットトリック達成と、試合内容に相応しい個人としての結果も叩き出すに至りました。
キックオフの前に、増山・ギリェルメ→青木・松澤へ交代と残っていたカードを使う長崎ベンチ。

再び3点差となり、秋田は既に最後の意地を見せるのみという残り時間。
村松が尚も果敢に上がり、殆ど2バックの状態で押し込みを図りますがフィニッシュは遠く。

そしてアディショナルタイム、そんなスカスカな秋田の後方を突きまくる長崎、という展開に。
松澤のドリブルからのシュートこそGK山田元がセーブするも、既に局面を跳ね返すのは守護神の力のみでは不可能であり。
尚も攻めかかる長崎、長谷川のクリアミスも絡んで裏を取った松澤、再度切り込んでシュートと見せかけて中央へ横パス。
受けた青木とGKとの一対一が完成し、ゴール左へと蹴り込みネットを揺らした青木。
5点目をゲット、かつ期待の新人のゴールも生まれた事でホームの観衆を大いに沸かせました。

そしてそのまま、5-1で試合終了となり。
大勝して無敗を保った長崎とは対照的に、日に日に失点増の末の4連敗と暗雲に包まれる秋田。
開幕前の編成の不安(CB総入れ替え)が当たる格好となりましたが、スタイルを貫くのは当然として、それ以外に建て直す術はあるでしょうか。

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DAZN観戦 2025年J2リーグ第6節 モンテディオ山形vs徳島ヴォルティス

2025-03-25 16:00:48 | サッカー視聴記(J2)

※前回の山形の記事はこちら(2節・水戸戦、0-1)
※前回の徳島の記事はこちら(3節・いわき戦、1-1)

<山形スタメン> ※()内は前節のスタメン

  • 前節(熊本戦、3-1)負傷交代したディサロはベンチ外に。
  • ユース所属のGK佐藤・齋藤の2名が2種登録選手となり、今節から登録される。

<徳島スタメン>

  • ジョアン・ヴィクトルの負傷が発表され、3/6に発生して全治約4週間との事。

両チームともに、ストライカーを失って臨む事となった一戦。

守備重視のスタイルを確立しつつあった徳島は、そのカウンターの矛であったヴィクトルが離脱してしまい。
スピードストライカーは得てして、相手ディフェンスの脚に引っかかり易い特性のため負傷とは常時背中合わせでもあり。
しかし今回はトレーニング中との事で、ただでさえ開幕前から離脱者が続出している状況で痛い事この上無く。
それを受けてか、この日はバルセロスが初のスタメンとなったものの、ポストプレイヤーでありタイプの違う彼(とはいえ前回を見るや素のスピードはあるっぽい)をどう組み込むかが課題となりました。

対照的に攻撃力を爆発させ不振からの脱却を図る山形、その矢先に前節ディサロが負傷交代の憂き目に遭い。
それでも3得点を挙げての快勝と勢いを持続させ、代わりに投入されて初ゴールも挙げた堀金がスタメンに昇格。
鉄は熱いうちに打て、を地でいく抜擢となり、それに伴いミケルタゼも秘密兵器的に初のベンチ入りと微調整。
ピッチ内とともに、ベンチワークも前掛かりとなっているようでしたが、果たして堅守の相手を崩せるか否か。

試合が始まると、抜擢されたバルセロスがいきなり負の方面で目立ってしまう事に。
開始3分足らずで反則を犯す事3度で、しかも2度目の西村に対する反則で、激しく不満を示した事で主審(岡部拓人氏)に注意を受け。
それにも拘わらず更なる(安部に対し)反則で、カードが出ると思われましたが、流石に開始早々で見せしめとする事は選ばなかった岡部氏。

こうした不穏な空気に負ける事無く、立ち上がりからガンガンデュエルを仕掛ける徳島。
前半5分に山田奈が前に出て反則気味に奪ってのショートカウンター。(杉本が左ポケットを突くもバルセロスへの横パスは通らず)
続く6分には右奥でのスローインからバルセロスレイオフ→杉森クロスと、手数の少ない好機の作り方。
このクリアボールをバルセロスが拾い二次攻撃になりかけますが、田中渉に倒されボールロスト。
これに笛が鳴らずと、警告は受けずとも入りの悪印象はしっかりと審判団に植え付けられたようでした。

徳島の積極的な守備は留まる事を知らず。
基本は3-4-2-1ながら、杉本・高木が一列前に出ての4-4-2となりハイプレスを仕掛ける守備時。
降りてボールを受ける土居に対し、先程の奪取シーンのように山田奈が激しく喰い付き前を向かせないという具合に、最後方でもその趣が強く。
そんな相手に対し地上でどう崩すかという山形。
前回観た際(水戸戦)は、ハイプレスに屈するような内容でしたが、ホームへ帰還かつそこで勝利した(4節・秋田戦、4-2)事でその暗雲を振り払うに至ったでしょうか。
間を通すパスを軸とした、主体的な崩しの姿勢を貫き徳島に対抗します。

それでも入りの絵図が影響してか、肉弾戦かつ「世界基準の判定」が悪目立ち。
18分自陣での左スローインからの組み立てで、間で受けた高江が逆サイドへスルーパスを通し、受けた氣田がカイケと競り合いながらボールキープ。
一旦奪われるもすかさず國分が詰めて反則気味に奪い返し、拾った高江が重廣を剥がして好機を迎え。
そのまま堀金とのワンツーでエリア内を突かんとしましたが、山田奈と交錯する形で両者倒れ、反則の笛も鳴らず。
この日は全体、こうした一見イーブンな形での転倒が多く、判定に難儀するといった印象でした。

バルセロスとは対照的に、山形の堀金は正当的にフィニッシュに絡まんと躍動。
15分にスルーパスに走り込んだ氣田が右奥からグラウンダーでクロス、これにニアに入り込んで合わせた堀金ですが、山越のブロックに阻まれ。
24分には左から野嶽がアーリークロス、これを中央で収めてまたもシュートしますが、これも山田奈がブロック。

山形がハイプレスの穴を突き、好機を作っていくという流れに。
一方の徳島は運動量を高めてそれを防ぐも、どこかでやり返さなければ持たないといった印象であり。

潮目が変わったのが26分で、徳島が最終ラインからの保持。
例によってビルドアップ面で難があるカイケに対しハイプレスを掛けられ、左ワイドの高木がハメパス気味に受ける状況に。
しかし3人に囲まれながら、ボールキープからの反転で岡本を剥がし前進する高木、その後バルセロスのポストワークから逆サイドへ展開してビルドアップ成功を果たします。(杉森がクロスもブロック)
ここから本来の姿である、ボール保持による攻撃の体勢に入り。
28分に全員敵陣に入り込んでのパスワークからクロスの応酬を経て、クリアボールをエリア内で拾ったエウシーニョがシュート。(枠外)
31分には山田奈が左サイドへロングパスを届け、バルセロスのカットインから中央→右への展開を経て、上がって来たエウシーニョがポケットからクロス。(クリアされる)
長いパスワークの最中に上がってくる事で、本来の攻撃性を発揮するエウシーニョ。

攻撃機会が増えていくにつれ、そのビルドアップも流動的に。
ハイプレスを掛ける山形に対し、いつの間にかその間を通すパスを駆使して好機を量産するのは徳島の方、という展開となりました。
先程見せた高木のパウサ能力からの推進をチラつかせながら、ドイスボランチを経由させてのパスワークで組み立て。
カイケに対し追い込んで獲り所とすべく目論んでいた(と思われる)山形サイドも、アテが外れたという感じで前進を許してしまい。

しかし終盤、再びデュエルの色が高まり、今度は徳島の反則量産という流れに。(エウシーニョのハンドも絡む)
この機会かつ追い風を生かし、遠目からながら放り込みを続ける山形、といったアディショナルタイムの攻防。
最後は流れの中からで、ロングパスを右奥で受けた氣田のクロスを堀金が合わせヘディングシュート(枠外)と、山形のフィニッシュで締められ前半が終了します。

山形はその攻撃性に反して我慢を強いられ、徳島は堅守を盾に仕掛けるも得点源不足、といった前半戦。
共にハーフタイムでの交代も無く、そのもどかしさを覚えがちな展開は何処まで続くかが注目の後半。

徳島のキックオフで幕が開けると、ロングボールで右奥に持ち込んでスローイン、というその初手。
そして前半立ち上がりに見せたように、ポケットへ投げ入れ→バルセロスレイオフ→杉森クロスという流れで、ニアに低く入れられたそのボールに重廣が跳び込み。
僅かに合わず終わり、後半もこうした原始的な手法による我慢・塹壕戦が前面に出る戦いを匂わせる絵図に。

しかし前半の序盤を彷彿とさせる、という事は必然的に山形ペースで試合が進む事でもあり。
後半3分GK寺門からのパスワークで、ハイプレスを受けながらも右へ展開ののち岡本ミドルパス→堀金ポストプレイを経て、氣田がドリブルで抜け出す好機に。
中央に流れつつラストパスを送る氣田、それを受けた國分がシュートを放つもGK田中颯がキャッチ。
ハイプレスの穴に対し、鋭い矛を突き付ける攻撃が甦ります。

再び、山形の猛攻を凌ぎながら反撃……という我慢を強いられる徳島。
その早期に苛立ちを増幅されかねない出来事が発生し、4分に山形の背後を突く事に成功するも、走り込んだバルセロスが安部と交錯して双方倒れ込み。
そして反則無し(これも「徳島の好機」という場面を抜けばイーブンに見える)の判定となった事で、一気に不満を噴出させる徳島サイド。
山形の攻撃が続く中、従来の如く増田功作監督の異議が飛び交うという絵図へと変わるピッチ上。
その山形がシュートまで繋げた(氣田がワイドから切り込んでクロス気味にシュート、GK田中颯キャッチ)事もあり、とにかく冷静さを保たなければならない展開を余儀なくされます。
途切れたのちも収まらない増田監督ですが、前半のバルセロスと同様にカードの乱発は避けたい審判団の思惑か、何とか注意のみに留まり。

徳島は前半と同じくハイプレスで規制を掛けにいくも、悉くかわされて機能せず。
最終ラインで凌ぐ時間が続きますが、12分にようやくGKにロングフィードを蹴らせ、それをカイケが跳ね返したのち確保に成功。
杉本のボールキープが高江に反則を受け、ここからセットプレーで一息つくとともに先制点を狙います。
FK→CKと続くも、後者からバルセロスのレイオフがズレた事で、山形のカウンターになりかけた所で(土居を)反則で止めた杉森に警告。
納得のジャッジながら、ついにカードを貰ってしまい。(山形は前半のうちに田中渉が貰う)

攻撃を続ける山形ですが、次第に背後を狙うスルーパスを徳島ディフェンスに対応されて尻すぼみに。
それでも地上でのパスで上下動させ相手を動かすその姿に、フィニッシュは放てなくとも、疲労感が色濃くなる終盤に押し切るという思惑も感じられ。
堅守の相手には流石に複数得点は諦めざるを得ず、1点取って最後に笑えば良いと言わんばかりのサッカーに移行したでしょうか。
21分の徳島の攻撃で、クロスが流れた所を野嶽が拾うも、杉森に深めに追い込まれた末にゴールラインを割ってしまいCKに。
そんな思惑が伺えるように、時間経過とともに綺麗な攻撃も繰り出せなくなり押し込まれる絵図。
停滞感が深まってきた所でベンチが動いたのは24分、氣田・堀金→イサカ・藤本へと2枚替え。
堀金は良く抜擢に応えていたものの、やはり窮地を救う役割は本来のメンバー、といった所か。

一方、山形に先んじて主体的な攻撃の色を失いかけていた徳島。
我慢による苛立ちも最高潮、と言わんばかりに26分にバルセロスがついに爆発。(という程でも無いが)
前線で安部に反則を犯すと、リスタートを遅らせた(ポイントからどかず)という事で警告を貰ってしまいます。
悪目立ちも極まれりといったバルセロスですが、対する山形サイドも、その1分後にバルセロスのポストワークに対し安部が反則を犯すという具合にその対応に難儀。

徳島も30分に交代カードに手を付け、杉本・杉森→児玉・渡へと2枚替え。
ここからバルセロス・渡の2トップとなったようで、3枚のボランチというべき3-5-2の布陣に。(アンカーは鹿沼)
そして両サイド奥を抉られる局面を防ぐべく、高木も後方に待機して5バックの色を強める体勢へとシフトします。
これにより後方を固めつつ、2トップによる圧も維持して体制を整え。
敵陣でボール奪取する場面も増え、山形の思惑とは裏腹に燃料を最後まで保ち。

再び好機が目に見えて減ってきた山形は、35分に土居→藤本へと交代。
それでも徳島が押し込む時間が長く、それによるセットプレーの連続と守勢に回る破目に。
フィニッシュは37分エウシーニョのロングスローからの二次攻撃で、バルセロスの(足での)フリックでエリア内を突き、クリアボールを拾った重廣がミドルシュート。(GK寺門キャッチ)

41分に双方ベンチが動き、徳島は両ウイングバックを代える手段に。(エウシーニョ・高木→西野・高田颯)
山形は國分→吉尾で、イサカが左へと回り。

疲労が色濃くなる終盤戦。
徳島はその采配の通り、ワイドからの推進力で膠着を破らんと図り、高田颯の突破を何度も炸裂させ。
反対に山形は、ウイングのカットインという体勢になったものの、そのイサカのカットインが奪われたり(45分)と冴え渡りません。

そのままATに突入し、高田颯がパスカットからのドリブルで自陣から一気にバイタル手前まで迫り。
そして反則で止めざるを得なかった高江(警告)により、ほぼ中央からの直接FKを得たものの、児玉の直接シュートは壁を直撃。
堅守と反比例するかのように、どうしても貧打が拭えずゴールを奪えません。
(ATの最中にバルセロス→ローレンスへと交代)

何とか凌いだ山形、目安時間(+4分)も一杯という所で、GK寺門のロングフィードで敵陣へと運んだ末にCKに繋げ。
得た左CKから、(キッカー高江の)クロスの跳ね返りを吉尾がダイレクトでシュートするも、重廣のブロックで防がれ。
こちらも最後までゴールには届かず、結局スコアレスドローでの決着となりました。

ストライカー不在が特に響いたのが、ウェイトが大きかった徳島の方という印象が強く。(バルセロス2得点、ディサロ1得点)
彼の離脱と同時に無得点のスパイラルへ突入しているように、堅守を続けるのみでは勝ち点3は遠い状況であり。
その守備対応も、かなりの運動量を使うのは必至で、年齢層が高い編成のなか何処まで耐えられるか。
不安が尽きませんが、それでも戦う姿勢を貫けているだけ前年序盤の惨状からは遥かにマシ、といえるでしょうか。

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DAZN観戦 2025年J2リーグ第6節 サガン鳥栖vsカターレ富山

2025-03-24 16:01:10 | サッカー視聴記(J2)

<鳥栖スタメン> ※()内は前節のスタメン

  • 松田詠太郎がJ1・マリノスからレンタルで加入し、前節(大宮戦、1-0)から登録され即途中出場、今節スタメンに。
  • 前節負傷交代した堺屋はベンチ外に。
  • 安藤の負傷が発表され、2/18に発生して全治約12週間との事。
  • クリスティアーノの負傷が発表され、3/2に発生して全治約8ヶ月との事。
  • 鈴木の負傷が発表され、1/27に発生して全治約10週間との事。
  • ユース所属の新川が2種登録選手となり、開幕節から登録され即ベンチ入りし2節(磐田戦、0-1)で初出場、以降毎試合途中出場を続ける。
  • ユース所属の東口・黒木の2名が2種登録選手となり、今節から登録される。

<富山スタメン>

  • 前節(今治戦、0-0)負傷交代した碓井はベンチ外に。
  • 開幕前の負傷者の発表は、ガブリエル・エンリケ(1/15発生、全治約3ヶ月)のみ。
  • 大山の負傷が発表され、2/4に発生して全治約6週間との事。
  • 浦の負傷が発表され、2/9に発生して全治約4週間との事。
  • 吉平の負傷が発表され、2/12に発生して全治約3週間との事で、今節無事復帰してベンチ入り。
  • 佐々木の負傷が発表され、3/17に発生して全治約4週間との事。

シーズンの立ち上がり、期待を裏切った者同士の対戦。
鳥栖は悪い意味で・富山は良い意味でと、ハッキリ正反対となってしまったのですが。

前節ようやく初勝利と、降格クラブの定番の謳い文句である「1年でのJ1復帰」を果たすには、あまりにも厳しい滑り出しとなった鳥栖。
立て直すために取ったその手法も、トレンドとなりつつある3バックへのシフトと目新しいものでは無く。
効果が出ているうちは良いが……となるのは避けられないと予想しますが、ともあれ今のうちに勝ち点を稼いでおきたいのは確か。

一方前評判を覆す位置に居る、昇格クラブの富山。
強豪・磐田に勝利(4節、3-1)するなどその中身も評価できるものであり、4位という順位はまだ序盤ながら清々しい存在に見え。
しかし反対に目下最下位である愛媛も、昇格1年目の前年序盤は上の方で奮闘していた事実があり、まだ断を下すのは尚早という感も強く。
それ故に、降格の2文字がチラつく前に出来るだけ勝ち点を……と、立場は違えど思惑は鳥栖と一緒といった所でしょうか。

富山のキックオフで迎えた試合開始。
その初手で富山は、GK田川ロングフィード→跳ね返りを高橋が拾いミドルシュートといきなりフィニッシュを放つ攻め。
これがブロックされ、跳ね返りをさらに遠目から植田がシュート(エリア内でブロック)と、「ゴールしか見えない」と言わんばかりに足を振り。
先制点ならびに勝ち点への執着を形にした入りとなりました。

鳥栖はボール保持の意識は高めながら、富山の初手と同様にGKのロングフィードでスタートする事が目立ち。
最前線のスリヴカに当てるものが多く、富山のプレッシングを浴び続けるのが必然的な対戦で、まずはこうしたセーフティな立ち回りでペースを確保しに掛かったでしょうか。
ちなみにスリヴカは、富山のゴールキックでのロングフィードに対しても、ボランチの位置まで下がって跳ね返し要員になるなどチームプレイに徹し。

お互いロングボール、という攻防が一段落すると、本来の保持の体勢へと移った鳥栖。
巧くボランチを経由させ、高めに位置されたウイングバックへと届け、その突破力に期待する攻撃で幾度もアタッキングサードを突き。
しかし移籍して間も無い松田詠は、周囲との連携はイマイチで、かつその単独突破も阻まれがちとあまり冴えず。

逆に左サイドは良好で、新井をサポートするように動き回る西澤が第2の脅威と化し。
前半4分にカットインからミドルシュートを放った(枠外)のを皮切りに、巧みなポジション移動でパスを引き出しながら、自身もゴールに迫る働きを見せ。
9分に長いポゼッションを経て、新井がワイドから仕掛けると見せてエリア内へスルーパス、これを足下で受けて抜け出した西澤。
左ポケットへと流れ放たれたシュートは神山のブロックに防がれるも、攻めの流動化を担う存在なのは一目瞭然となり。
やはり彼にはこうしたゴールを目指す役割が似合っていると、サイドバックにコンバートされるなどした近年(清水時代)も回顧しながら痛感させる姿となりました。

富山は両シャドー(西澤・西川)の立ち位置に翻弄され、ドイスボランチ(西矢健・櫻井)に対してもプレッシャーを剥がされるなどで鳥栖のビルドアップを阻めず。
守勢は必至という流れで迎えた16分、降りて受けた西澤を経由して左サイドを運び、一度は西川を走らせるミドルパスが跳ね返されるも拾って継続する鳥栖。
ワイドで(新井が)溜めを作ったのちハーフレーンから攻めかかり、(上がって来た西矢健を経由し)西澤の前進が阻まれるもポケットへこぼれ、そこへ再度抜け出す西川。
そしてダイレクトで放ったシュートがゴールに突き刺さり、先制点に辿り着きました。
ディフェンスに遭ってのこぼれ球が有利に働いた事で、憚らずも序盤の不振からやっと運が向いてきた、という格好にもなり。

追い掛ける立場となった富山、自身もボール保持を主体にしなければならない状況に。
右肩上がりの最終ラインに、高橋のポジショニングを交えたビルドアップを肝として前進を図ります。
本来ボランチである高橋が、その通りに第3ボランチというようなポジショニングを取り、中央寄りで受ける事で出口役を果たし。
25分、その高橋が戻りながらボールキープののち、パスを受けた今瀬が切り返しで西澤を剥がし。
再度受け直した高橋が高目の西矢慎へとミドルパスを通すと、そのまま(松田力と武を交えた)連続のヘッドでエリア内まで運んでいくも撃てず。
28分には最終ラインでの繋ぎから竹中が一気に裏へロングパス、左ポケットで受けた伊藤がワイドで溜めたのち濱のクロス、松田力がファーで落とすもこれもフィニッシュには繋がらず。
ロングパス主体で効果的にゲームを作っていくも、威力的には物足りないという攻勢に。

逆に鳥栖に持たれると、ハイプレスを剥がされて危機を招くシーンが目立ち。
GK泉森も拘わりながらのパスワークで誘ったのち、その間を通してボランチが受けるというビルドアップの連続でペースを掴む鳥栖。
こうした、ハイプレス主体のチームを地上でのパスワークで翻弄していく姿の連続はこの試合(J3第5節、栃木SCvsFC大阪)でも顕著でしたが実に心地良く。
それに連れて松田詠も威力を発揮するようになり、40分には西矢健のミドルパスをワイドで受け、カットインからの戻しを経て自身がポケットに抜け出す役に。
そしてスリヴカのスルーパスが送られ、奥でクロス(シュート?)を上げにいきましたがGK田川のブロックに阻まれ。

果たして、攻勢を折られる格好となった富山。
時間が進むにつれ、裏狙いもただボールを失うのみと化し、それによりまた鳥栖にボールを握られるという悪循環に陥ってしまいます。
結局反撃の糸口を掴めないまま、1-0で前半終了を迎えました。

共に交代無く迎えた後半、キックオフの鳥栖の初手は富山と同じ、GKのロングフィードによるものでしたが好機とはならず。
その後激しくボールが移り変わるなか、最終ラインからミドルパスを収めた西澤が反則を受け(後半2分)、これにより後半も保持による攻撃権の確保を匂わせた鳥栖。

しかし富山の反抗が始まり。
前半のようなロングボールに頼らず、左サイドから攻勢を掛け。
4分に最終ラインからの展開を経て濱のスルーパスに伊藤が走り込んだ(カットされスローインに)のが発端で、そのシンプルに見える前進の形が鳥栖を押し込む原型となり。
即ち伊藤が高い位置をキープする事で松田詠をピン止め、という手法でSBの濱の前にスペースを作り、前進の余地を生み出します。

8分には今瀬が前に出てのカットで鳥栖の前進を阻み、そのまま中盤でサイドを振りながらのパスワークを経て左の濱に。
しかしここは中央からを選択し、竹中のミドルパスを収めた武がエリア内へ送り、高橋が浮かせて裏へ送った所に伊藤が走り込んでシュート。
小川がブロックするも左コーナーで継続し、キッカー植田はライナーでエリア外でのクロスと変化を付け、逆サイドからの(西矢慎の)クロスを武が頭で合わせるも枠外に。

前半とは打って変わって、効果的にフィニッシュに繋がる富山の攻撃。
それを受けた鳥栖は、前半より一層保持の色を強め、戻して作り直しという選択が目立つようになり。
攻撃機会を減らしに掛かったのは明らかで、それが本格化する前に富山ベンチが動き。(14分)
伊藤・松田力→布施谷・吉平へ2枚替えと、局面を変えに掛かります。

それが利いたか直後の15分。
プレスを受けながらも送ったGK田川のロングフィードが、裏抜けする武に繋がりそうになった所を、あろう事か腕を伸ばして遮断してしまった井上太。
故意と取られてのハンドで警告を貰う始末となり、富山のフリーキックへ移ると遠目ながら放り込みを選択。
拾った今瀬がキープする所に櫻井がアタックし、奪ったと思われましたが腕を使ってのチャージを取られて反則に。
これに激怒する鳥栖サイド、特にベンチの紛糾ぶりが激しかったようで、GKコーチの室氏に警告が突き出される事態にまで発展してしまいます。

反則絡みで退潮の機運が高まりかねない鳥栖。
しかし19分、富山の保持vs鳥栖のハイプレスという状況で、右サイドからパスワークで脱出しかけるも竹中がパスミス。
カットした小川から逆に鳥栖の攻撃になると、左ハーフレーンで西澤が神山に反則を受け。
その流れを止めるとともに、直接FKの好機になるとキッカー西澤は角度が付いた場所ながらも直接シュート。(GK田川正面でキャッチ)

優勢を保つ鳥栖ですが、こちらもカードを切る状況となり。
初手は西川→新川(24分)で、彼が1トップに入る事でスリヴカが右シャドーにシフト。
しかし機動力に難があるスリヴカにより、富山は濱が尚もスペースを得る状況が高まり。
それを防がんと、さらに保持の色を強めに掛かります。
ベンチも積極的となり、先んじて2度目の交代も行い櫻井→渡邉。

32分、その渡邉がプレッシャーで奪われかけるも何とか繋ぎ、GK泉森の小さいフィードで脱出ののち左サイドから前進。
そして新井がワイドから仕掛ける状況に持ち込み、カットインからポケットを突くもディフェンスに遭いCKに。
すると新井を防いだ植田が足を攣らせ、それと同時に竹中も攣らせて倒れ込むという具合に、ドイスボランチ双方が限界を示してしまいます。
苦境を露わにする破目となった富山を尻目に左CKで再開すると、クロスがニアで合わせにいったスリヴカを抜けた奥で小川が身体で強引に合わせ。
ゴールネットを揺らして追加点、と思われた刹那、小川のハンドを告げる笛が鳴った事で得点は認められずに終わります。

何とか希望が繋がった富山、35分に植田・竹中を揃って退かせ。
末木・松岡を投入し、高橋がボランチに回ります。

鳥栖も38分に西澤が足を攣らせる事態が発生すると、最後のカードを切り。
松田詠・西澤→上原・堀米へ2枚替えを敢行(スリヴカが左シャドーに回る)しますが、同時に富山も最後の交代。
西矢慎→亀田へ交代すると、布陣も大きく動き右から今瀬・神山・濱の3バックに。
そして松岡・布施谷をウイングバックとした3-4-2-1へシフトし、残り時間に賭ける事となりました。(亀田は左シャドー)

それでも鳥栖の保持の局面が続き、左スローインを絡めながら時間を稼いでいく絵図に、焦りを隠せない富山。(パスカットした松岡がハンドを取られる場面も)
アディショナルタイムで何とか断ち切り、逆に富山が保持に入り隙を伺う、最終盤の攻防に。
左サイドでのパスワークを経て、投入された亀田がワイドからカットイン、末木とのパス交換の末にペナルティアークからシュート。
森下のブロックを掠めるも枠を捉えられず、CKで継続と押し込む流れを得ます。

ここから鳥栖の反則も絡んだ事でセットプレーで脅かし、CK→FK→FKと続いた末に、GK田川も前線に上がり。
右ハーフレーンの位置からキッカー松岡はニアにクロスを入れ、クリアが小さくなった所を高橋が詰めてシュート。
ジャストミートせずも、ループとなった難しい軌道のこのフィニッシュ、GK田川が左手一本でセーブしますが尚も神山が詰める状況に。
放たれたシュートは田川・小川の2人掛かりでブロック、さらに神山が追撃にいきましたが、何とか抑えた田川を削る格好となってしまい反則・警告。
寸での所で防いだ鳥栖と、惜しくも届かなかった富山、これが文字通り決着を意味する攻防となりました。

GK田川が(FKで)再開させたと同時に、試合終了の笛が鳴り。
何とか逃げきった鳥栖、内容もこれまでの暗雲を覆い隠すように、リスク管理に努める色が目立ち。
その戦い方は、盤石では無いチーム状態と妙に合致したスリリングな感じですが、遅れを取り戻す事が出来るでしょうか。

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DAZN観戦 2025年J3リーグ第5節 栃木SCvsFC大阪

2025-03-21 18:13:44 | サッカー視聴記(その他)

<両軍スタメン>

栃木SCベンチメンバー=丹野(GK) 高橋 ラファエル 揚石 川名 庄司 矢野 小堀 オタボー・ケネス

FC大阪ベンチメンバー=平吹(GK) 山下 舘野 林田 利根 佐藤諒 和田 澤崎 松本


首位を走るFC大阪。
J参入2年目で、はやプレーオフ出場にまでこぎつけた上昇機運は今季も健在で、そのスタイルも従来通り。
新戦力で肉付けされたとはいえ、パワーサッカー色の強い4-4-2システムという、ブレない戦いを今後も続けていくのでしょう。

この日の相手は栃木SCで、右サイドバックで起用されている黒﨑の古巣。
おまけに、両ワイドを張る事が多かった福森とのマッチアップが多発するという、胸熱の対戦となりましたが結果はどうだったか。

ともにロングボールを蹴り合う、定番の立ち上がり。
栃木SCの方が、ターゲットかつストライカーとして強力な菅原龍が最前線に居る分優勢に映り。
主に左サイドに開いて受け溜めを作る事で、福森を高目に上げて有利な状況を作る事に徹した序盤戦。

主導権の握り合いで出遅れたFC大阪。
流れを変えたい状況で、前半10分に敵陣左サイドでボールロストするも、すかさずゲーゲンプレスを掛けて木匠が大森のロングパスをブロック。
そのまま深めでのパスワークに入り、木匠のヒールでのスルーパスで武井が抜け出し奥からクロス、これを堀越が合わせヘディングシュート(枠外)とショートカウンターで脅かし。
ハイプレスで脅威を植え付け、かつスローインではワンサイドに圧縮させた配置からの攻めと、前年から一貫したスタイルをこの日も見せ付けます。

しかし降格クラブである栃木SC、そんなストロングポイントを押し付けられても冷静さを保ち。
15分、最終ラインから地上での組み立てに入ると、当然掛けられるハイプレスもサイドの揺さぶりによっていなしに成功。
そして青嶋のスルーパスで裏を取り、受けた棚橋が右ポケット奥へ切り込んでマイナスのクロスと、引き寄せた隙を突くポゼッションサッカーの神髄を発揮して決定機。
これを中央で菅原龍が合わせるも、GK山本のセーブに遭い先制点とはいきませんでした。

思うように好機を得れないFC大阪は、次第に身体のぶつけ合い、つまりデュエルで上回る事で流れを変えんとします。
この辺は強さと汚さが表裏一体、そんなそしりは免れない(反則ポイントはリーグワースト2位、今節終了後)ですが、それが首位の原動力の節もあり。
17分に右サイドで武井が反則気味にボール奪取し、すかさず裏へのミドルパスで奥を取るというやり口での好機。
溜めを作ったのち久保のクロスが上がり、ニアで木匠が合わせにいくもGK川田が跳び出して防ぎ。

しかしその意識の旺盛ぶりが仇となり、19分にロングボールを収めにいった島田、後ろから大森に腕でチャージされる形となってロスト。
笛は鳴らずに継続、そして拾った吉野に対するチャージで反則を取られると、島田のみならず総出で主審に異議を唱える事態に発展させます。
正直、あまり決定的な場面で無い所でここまでいきり立つ事は無いだろう……というのが傍らから観ていての感想ですが、譲れない部分があるのも確かであり。
その感情を抑えられずにプレーしたのが拙かったか、島田は直後に反則を連発し、22分に大森へのアフターチャージで警告を受ける始末となってしまい。

そんな相手に対し、いつも以上に冷静さを保つのが重要となった栃木SC。
26分クリアボールを菅原龍が収めると、倒されながらポストプレイで繋ぎ、アドバンテージとなるなか五十嵐のスルーパスに抜け出す福森。
そのまま左ポケット奥へ切り込むも、追走して対応したのがかつての同僚の黒﨑で、辛うじて蓋をして福森の反則で途切れさせます。
熱くなるのが必至なマッチアップですが、幸い福森は単独突破で生きるタイプでは無いため、以降冷静に攻撃の組み立てに加わり黒﨑との対峙に執念を燃やす事はあまり無く。(あくまでそう見えた)
FC大阪のハイプレスに遭っても、泰然自若と最終ラインから地上でのパスワークでの組み立てを徹底する立ち回りでそれを果たします。
トレンドである可変システムも変に取り入れず、オリジナルの立ち位置で勝負する、前年のJ2での戦いそのままといったビルドアップ。
ちょっとのポジションのズラしで前への意識が強いFC大阪の間を取るという、無駄の無さが最大限に活きる格好となり。

そんな立ち回りにより得た決定機は33分で、左への展開から福森が中央へのミドルパスで、冷静にプレス回避したのちも右サイドで細かく繋いで隙を伺い。
そして最終ラインへの戻しから、今度はミドルパスを受ける立場になった福森、そのままアーリークロスを選択すると中央の菅原龍を越えるボール。
その奥には棚橋が頭から跳び込んでおり、完璧といったヘディングシュートが放たれましたがGK山本の正面でこれも決められません。
入りの立ち回りも利いたか、自らの突破が無くても優勢ぶりを保つ福森の居る左サイド。

30分台は一重に栃木SCの独壇場という展開でしたが、風向きが変わったのが41分、吉野のフィードが眼前の棚橋に当たってロストとなりFC大阪の攻撃に。
その後中央で持った久保が逆の左サイドへ推進と変化を付け、一度はクロスがクリアされて終わるも、すかさず奪回して継続。
武井から受け直した久保はまだ左に出たままで、すかさず送ったスルーパスに走り込んだ堀越が、シュートと見分け辛いクロスをグラウンダーで送るもGK川田がキャッチ。
こちらは圧縮の意識が高い分、栃木SCよりも可変を取り入れているという印象の主体的な攻撃ですが、この日はあまり効果的とはいかず。(その機会も少なめ)

好ゲームの色が強まってきましたが、根底にはやはり譲れない意識があり。
45分にこぼれ球を競り合った青嶋と久保が交錯、共に激しく倒れ込むもイーブンとみなされたか笛が鳴らず、拾った棚橋がドリブルで持ち上がり。
これを秋山が倒した事で反則の笛が鳴り、ベンチから異議が飛び交うという具合に、熱戦と醜悪さが紙一重といった状態は常時抱えているようでした。(交錯した2人は無事)
これによる栃木の右ワイドからのフリーキック、キッカー森のクロスをファーサイドで岩崎が合わせましたが、ゴール右へ外れて先制ならず。
結局スコアレスのまま前半を終えます。

同点ながら、内容は完全に上回られた印象が強いFC大阪。
ハーフタイムで動き、堀越→利根へと交代し巻き返しを図ります。

燃料担保という感じで、後半開始から再び押し込みを掛けるFC大阪。
しかしその手段は、ラフなロングパス・久保のロングスロー・セットプレー(コーナーキック)と、パワーサッカーの三点盛りというものとあくまでブレは無く。
激しく相手ボックス内を脅かしますが、フィニッシュには辿り着けずにその流れも終わります。

そのため前半優勢だった栃木SCも、最初の好機は後半8分と遅れ。
しかし前半から優勢だった左サイドでの攻めで、福森が一旦前進の姿勢を見せるも戻し、岩崎縦パス→五十嵐1タッチのスルーパスで奥を取った所に走り込む福森。
そして1タッチでクロスを上げると、ファーでの森の折り返しを経てボレーシュートにいった棚橋。
これはミートせずも、五十嵐に当たってこぼれた所を再度棚橋がシュートと紛れが生まれますが、禹のブロックに阻まれ決まりません。

FC大阪のスタイルは不変なものの、ロングボール一辺倒ではボールと前線の体力を無駄に失うだけにもなりかねず。
前半はまさにそんな時間帯が出来上がっていたため、この日のような不利な状況に陥れば、ある程度地上での攻めも見せなければならない。
しかし、11分に最終ラインから左へ展開した所を森に前に出てカットされる(その後すかさずクリアして防ぐ)という具合に、安易に保持に走ればかえって傷口を広げるのみであり。
結局この試みは取り止められ、以降再びロングボール偏重となりました。

一方優勢ぶりは不変な栃木、相変わらず福森中心の左サイドからの組み立てが冴え渡るも、決定機は迎えられず。
16分には縦パスをトラップする所で深い切り返し、これで久保を剥がしたうえでカットインに入り逆の右へ展開する福森。(その後森がクロスも繋がらず)
ただの前進に留まらず躍動する福森ですが、それが成果に繋がらないのがもどかしくもあり。

そんな状況のなか、18分に双方ベンチが動き。
栃木は一挙3枚替えを選択し、森・五十嵐・菅原龍→川名・オタボー・矢野へと交代。
より原始的に、川名の突破力・矢野の高さを利用しに掛かったでしょうか。
一方のFC大阪は、島田→澤崎へと交代。

FWよりも降り気味の立ち位置を取る澤崎(これにより4-2-3-1へシフトか)、セットプレーのキッカーとしても期待される存在であり。
20分に早速右CKでその機会が訪れ、ファーに上がったクロスを秋山が合わせヘディングシュート。(ゴール右へ外れる)
続く21分にはGK山本のロングフィードのセカンドボールからの攻め、武井のドリブルからのスイッチを受けた澤崎。
そのままミドルシュート(平松がブロック)と、果敢にゴールを狙う選択で流れを変えにいきます。
24分にもかなり遠めからのFKで、一気に直接シュートでゴールを脅かす(ストレートの軌道でゴール上へ外れる)澤崎。

このフィニッシュ攻勢で、後手に回った感が強まった栃木SC。
しかしセットプレーでの攻防となれば、こちらもこの男がいるとばかりに直後の25分。
こぼれ球の攻防で大森が(木匠に)反則を受け、遠目からのFKとなりキッカー福森の放り込み。
右ハーフレーンから対角に蹴り込まれたボールを、ファーサイドで矢野が見事に合わせきり、GK山本の腕を弾いてゴールに吸い込まれます。
ここ一番という所で元日本代表の存在感により、先制点が齎されました。

栃木SCはやはり交代によりロングボールの色を強めたようで、その後も矢野・オタボーをターゲットとしてボール確保。
そして逃げきりの意識も含めながら敵陣でパスを繋ぐという具合に、得たリードを存分に生かす立ち回りへ移行します。
加入3試合目のオタボーも、独りよがりのプレーは見せずに保持の際はしっかり溜めを作り、スルーパスを供給するなど組み立てにしっかり参加。
少なくとも前年までのイスマイラよりは、(小林伸二監督にとって)扱いやすそうな存在に見えました。

一方今季初めて追う立場となったFC大阪、28分に禹・木匠→佐藤諒・松本へと2枚替え。
これにより澤崎がボランチに回り、佐藤諒がFW(ないしはトップ下)に。

32分の左CKで、クロスの跳ね返りから佐藤諒がボレーシュートを放つも枠を捉えられず。
流れのなかでは相変わらず、長短交えた栃木SCの攻撃に対し受けに回る時間が長くなり、反撃の機運を高められません。
36分には中盤でボール奪取した吉野からショートカウンター、オタボーの右ポケットへのミドルパスを受けた川名が溜めを作りマイナスのクロス。
これをオタボーが走り込んで合わせましたが枠を捉えられず。

FC大阪最後の交代は36分で、久保→和田へと交代。(FWに入り、佐藤諒が右サイドハーフに)
以降和田のポジショニングを活かし、縦パス→ポストプレイを多用して好機を増やしていき。
40分に迎えた決定機、松本狙いのロングパスから敵陣で確保すると、そのまま中央を澤崎縦パス→和田ポストプレイで崩し。
そして利根がダイレクトでシュートしますが、GK川田がキャッチして防ぎ同点ならず。

結局これが最後のフィニッシュとなったFC大阪。
その後は焦りから、45分にはスルーパスに走り込んだ棚橋に対しGK山本が跳び出して防ぐも両者交錯。
倒れ込んだ棚橋に対し、急かして起こさんとした山本を棚橋が逆に跳ね除けるなど、再度苛立ちを高めてしまう絵図も起こり。
こうなると反撃の機運も中々高められません。

その後突入したアディショナルタイムで、栃木SCはその棚橋に代えて小堀を投入、これでカードを使いきり。
その後に福森が足を攣らせて倒れ込むという事案も起きますが、既に時間も最終盤で大勢に影響はありませんでした。

最後は冷静に右奥でのボールキープに持ち込み、ゴールラインを割りCKを得たという所で試合終了の笛が鳴り。
1-0で勝利、内容でも首位チームに上回りを見せた栃木SC。
元J2クラブの意地を発揮し、今季のJ3をますます混沌とさせられたでしょうか。

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