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ぶらりドリブルの旅

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DAZN観戦 2025年J2リーグ第6節 モンテディオ山形vs徳島ヴォルティス

2025-03-25 16:00:48 | サッカー視聴記(J2)

※前回の山形の記事はこちら(2節・水戸戦、0-1)
※前回の徳島の記事はこちら(3節・いわき戦、1-1)

<山形スタメン> ※()内は前節のスタメン

  • 前節(熊本戦、3-1)負傷交代したディサロはベンチ外に。
  • ユース所属のGK佐藤・齋藤の2名が2種登録選手となり、今節から登録される。

<徳島スタメン>

  • ジョアン・ヴィクトルの負傷が発表され、3/6に発生して全治約4週間との事。

両チームともに、ストライカーを失って臨む事となった一戦。

守備重視のスタイルを確立しつつあった徳島は、そのカウンターの矛であったヴィクトルが離脱してしまい。
スピードストライカーは得てして、相手ディフェンスの脚に引っかかり易い特性のため負傷とは常時背中合わせでもあり。
しかし今回はトレーニング中との事で、ただでさえ開幕前から離脱者が続出している状況で痛い事この上無く。
それを受けてか、この日はバルセロスが初のスタメンとなったものの、ポストプレイヤーでありタイプの違う彼(とはいえ前回を見るや素のスピードはあるっぽい)をどう組み込むかが課題となりました。

対照的に攻撃力を爆発させ不振からの脱却を図る山形、その矢先に前節ディサロが負傷交代の憂き目に遭い。
それでも3得点を挙げての快勝と勢いを持続させ、代わりに投入されて初ゴールも挙げた堀金がスタメンに昇格。
鉄は熱いうちに打て、を地でいく抜擢となり、それに伴いミケルタゼも秘密兵器的に初のベンチ入りと微調整。
ピッチ内とともに、ベンチワークも前掛かりとなっているようでしたが、果たして堅守の相手を崩せるか否か。

試合が始まると、抜擢されたバルセロスがいきなり負の方面で目立ってしまう事に。
開始3分足らずで反則を犯す事3度で、しかも2度目の西村に対する反則で、激しく不満を示した事で主審(岡部拓人氏)に注意を受け。
それにも拘わらず更なる(安部に対し)反則で、カードが出ると思われましたが、流石に開始早々で見せしめとする事は選ばなかった岡部氏。

こうした不穏な空気に負ける事無く、立ち上がりからガンガンデュエルを仕掛ける徳島。
前半5分に山田奈が前に出て反則気味に奪ってのショートカウンター。(杉本が左ポケットを突くもバルセロスへの横パスは通らず)
続く6分には右奥でのスローインからバルセロスレイオフ→杉森クロスと、手数の少ない好機の作り方。
このクリアボールをバルセロスが拾い二次攻撃になりかけますが、田中渉に倒されボールロスト。
これに笛が鳴らずと、警告は受けずとも入りの悪印象はしっかりと審判団に植え付けられたようでした。

徳島の積極的な守備は留まる事を知らず。
基本は3-4-2-1ながら、杉本・高木が一列前に出ての4-4-2となりハイプレスを仕掛ける守備時。
降りてボールを受ける土居に対し、先程の奪取シーンのように山田奈が激しく喰い付き前を向かせないという具合に、最後方でもその趣が強く。
そんな相手に対し地上でどう崩すかという山形。
前回観た際(水戸戦)は、ハイプレスに屈するような内容でしたが、ホームへ帰還かつそこで勝利した(4節・秋田戦、4-2)事でその暗雲を振り払うに至ったでしょうか。
間を通すパスを軸とした、主体的な崩しの姿勢を貫き徳島に対抗します。

それでも入りの絵図が影響してか、肉弾戦かつ「世界基準の判定」が悪目立ち。
18分自陣での左スローインからの組み立てで、間で受けた高江が逆サイドへスルーパスを通し、受けた氣田がカイケと競り合いながらボールキープ。
一旦奪われるもすかさず國分が詰めて反則気味に奪い返し、拾った高江が重廣を剥がして好機を迎え。
そのまま堀金とのワンツーでエリア内を突かんとしましたが、山田奈と交錯する形で両者倒れ、反則の笛も鳴らず。
この日は全体、こうした一見イーブンな形での転倒が多く、判定に難儀するといった印象でした。

バルセロスとは対照的に、山形の堀金は正当的にフィニッシュに絡まんと躍動。
15分にスルーパスに走り込んだ氣田が右奥からグラウンダーでクロス、これにニアに入り込んで合わせた堀金ですが、山越のブロックに阻まれ。
24分には左から野嶽がアーリークロス、これを中央で収めてまたもシュートしますが、これも山田奈がブロック。

山形がハイプレスの穴を突き、好機を作っていくという流れに。
一方の徳島は運動量を高めてそれを防ぐも、どこかでやり返さなければ持たないといった印象であり。

潮目が変わったのが26分で、徳島が最終ラインからの保持。
例によってビルドアップ面で難があるカイケに対しハイプレスを掛けられ、左ワイドの高木がハメパス気味に受ける状況に。
しかし3人に囲まれながら、ボールキープからの反転で岡本を剥がし前進する高木、その後バルセロスのポストワークから逆サイドへ展開してビルドアップ成功を果たします。(杉森がクロスもブロック)
ここから本来の姿である、ボール保持による攻撃の体勢に入り。
28分に全員敵陣に入り込んでのパスワークからクロスの応酬を経て、クリアボールをエリア内で拾ったエウシーニョがシュート。(枠外)
31分には山田奈が左サイドへロングパスを届け、バルセロスのカットインから中央→右への展開を経て、上がって来たエウシーニョがポケットからクロス。(クリアされる)
長いパスワークの最中に上がってくる事で、本来の攻撃性を発揮するエウシーニョ。

攻撃機会が増えていくにつれ、そのビルドアップも流動的に。
ハイプレスを掛ける山形に対し、いつの間にかその間を通すパスを駆使して好機を量産するのは徳島の方、という展開となりました。
先程見せた高木のパウサ能力からの推進をチラつかせながら、ドイスボランチを経由させてのパスワークで組み立て。
カイケに対し追い込んで獲り所とすべく目論んでいた(と思われる)山形サイドも、アテが外れたという感じで前進を許してしまい。

しかし終盤、再びデュエルの色が高まり、今度は徳島の反則量産という流れに。(エウシーニョのハンドも絡む)
この機会かつ追い風を生かし、遠目からながら放り込みを続ける山形、といったアディショナルタイムの攻防。
最後は流れの中からで、ロングパスを右奥で受けた氣田のクロスを堀金が合わせヘディングシュート(枠外)と、山形のフィニッシュで締められ前半が終了します。

山形はその攻撃性に反して我慢を強いられ、徳島は堅守を盾に仕掛けるも得点源不足、といった前半戦。
共にハーフタイムでの交代も無く、そのもどかしさを覚えがちな展開は何処まで続くかが注目の後半。

徳島のキックオフで幕が開けると、ロングボールで右奥に持ち込んでスローイン、というその初手。
そして前半立ち上がりに見せたように、ポケットへ投げ入れ→バルセロスレイオフ→杉森クロスという流れで、ニアに低く入れられたそのボールに重廣が跳び込み。
僅かに合わず終わり、後半もこうした原始的な手法による我慢・塹壕戦が前面に出る戦いを匂わせる絵図に。

しかし前半の序盤を彷彿とさせる、という事は必然的に山形ペースで試合が進む事でもあり。
後半3分GK寺門からのパスワークで、ハイプレスを受けながらも右へ展開ののち岡本ミドルパス→堀金ポストプレイを経て、氣田がドリブルで抜け出す好機に。
中央に流れつつラストパスを送る氣田、それを受けた國分がシュートを放つもGK田中颯がキャッチ。
ハイプレスの穴に対し、鋭い矛を突き付ける攻撃が甦ります。

再び、山形の猛攻を凌ぎながら反撃……という我慢を強いられる徳島。
その早期に苛立ちを増幅されかねない出来事が発生し、4分に山形の背後を突く事に成功するも、走り込んだバルセロスが安部と交錯して双方倒れ込み。
そして反則無し(これも「徳島の好機」という場面を抜けばイーブンに見える)の判定となった事で、一気に不満を噴出させる徳島サイド。
山形の攻撃が続く中、従来の如く増田功作監督の異議が飛び交うという絵図へと変わるピッチ上。
その山形がシュートまで繋げた(氣田がワイドから切り込んでクロス気味にシュート、GK田中颯キャッチ)事もあり、とにかく冷静さを保たなければならない展開を余儀なくされます。
途切れたのちも収まらない増田監督ですが、前半のバルセロスと同様にカードの乱発は避けたい審判団の思惑か、何とか注意のみに留まり。

徳島は前半と同じくハイプレスで規制を掛けにいくも、悉くかわされて機能せず。
最終ラインで凌ぐ時間が続きますが、12分にようやくGKにロングフィードを蹴らせ、それをカイケが跳ね返したのち確保に成功。
杉本のボールキープが高江に反則を受け、ここからセットプレーで一息つくとともに先制点を狙います。
FK→CKと続くも、後者からバルセロスのレイオフがズレた事で、山形のカウンターになりかけた所で(土居を)反則で止めた杉森に警告。
納得のジャッジながら、ついにカードを貰ってしまい。(山形は前半のうちに田中渉が貰う)

攻撃を続ける山形ですが、次第に背後を狙うスルーパスを徳島ディフェンスに対応されて尻すぼみに。
それでも地上でのパスで上下動させ相手を動かすその姿に、フィニッシュは放てなくとも、疲労感が色濃くなる終盤に押し切るという思惑も感じられ。
堅守の相手には流石に複数得点は諦めざるを得ず、1点取って最後に笑えば良いと言わんばかりのサッカーに移行したでしょうか。
21分の徳島の攻撃で、クロスが流れた所を野嶽が拾うも、杉森に深めに追い込まれた末にゴールラインを割ってしまいCKに。
そんな思惑が伺えるように、時間経過とともに綺麗な攻撃も繰り出せなくなり押し込まれる絵図。
停滞感が深まってきた所でベンチが動いたのは24分、氣田・堀金→イサカ・藤本へと2枚替え。
堀金は良く抜擢に応えていたものの、やはり窮地を救う役割は本来のメンバー、といった所か。

一方、山形に先んじて主体的な攻撃の色を失いかけていた徳島。
我慢による苛立ちも最高潮、と言わんばかりに26分にバルセロスがついに爆発。(という程でも無いが)
前線で安部に反則を犯すと、リスタートを遅らせた(ポイントからどかず)という事で警告を貰ってしまいます。
悪目立ちも極まれりといったバルセロスですが、対する山形サイドも、その1分後にバルセロスのポストワークに対し安部が反則を犯すという具合にその対応に難儀。

徳島も30分に交代カードに手を付け、杉本・杉森→児玉・渡へと2枚替え。
ここからバルセロス・渡の2トップとなったようで、3枚のボランチというべき3-5-2の布陣に。(アンカーは鹿沼)
そして両サイド奥を抉られる局面を防ぐべく、高木も後方に待機して5バックの色を強める体勢へとシフトします。
これにより後方を固めつつ、2トップによる圧も維持して体制を整え。
敵陣でボール奪取する場面も増え、山形の思惑とは裏腹に燃料を最後まで保ち。

再び好機が目に見えて減ってきた山形は、35分に土居→藤本へと交代。
それでも徳島が押し込む時間が長く、それによるセットプレーの連続と守勢に回る破目に。
フィニッシュは37分エウシーニョのロングスローからの二次攻撃で、バルセロスの(足での)フリックでエリア内を突き、クリアボールを拾った重廣がミドルシュート。(GK寺門キャッチ)

41分に双方ベンチが動き、徳島は両ウイングバックを代える手段に。(エウシーニョ・高木→西野・高田颯)
山形は國分→吉尾で、イサカが左へと回り。

疲労が色濃くなる終盤戦。
徳島はその采配の通り、ワイドからの推進力で膠着を破らんと図り、高田颯の突破を何度も炸裂させ。
反対に山形は、ウイングのカットインという体勢になったものの、そのイサカのカットインが奪われたり(45分)と冴え渡りません。

そのままATに突入し、高田颯がパスカットからのドリブルで自陣から一気にバイタル手前まで迫り。
そして反則で止めざるを得なかった高江(警告)により、ほぼ中央からの直接FKを得たものの、児玉の直接シュートは壁を直撃。
堅守と反比例するかのように、どうしても貧打が拭えずゴールを奪えません。
(ATの最中にバルセロス→ローレンスへと交代)

何とか凌いだ山形、目安時間(+4分)も一杯という所で、GK寺門のロングフィードで敵陣へと運んだ末にCKに繋げ。
得た左CKから、(キッカー高江の)クロスの跳ね返りを吉尾がダイレクトでシュートするも、重廣のブロックで防がれ。
こちらも最後までゴールには届かず、結局スコアレスドローでの決着となりました。

ストライカー不在が特に響いたのが、ウェイトが大きかった徳島の方という印象が強く。(バルセロス2得点、ディサロ1得点)
彼の離脱と同時に無得点のスパイラルへ突入しているように、堅守を続けるのみでは勝ち点3は遠い状況であり。
その守備対応も、かなりの運動量を使うのは必至で、年齢層が高い編成のなか何処まで耐えられるか。
不安が尽きませんが、それでも戦う姿勢を貫けているだけ前年序盤の惨状からは遥かにマシ、といえるでしょうか。

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