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DAZN観戦 2025年J2リーグ第6節 サガン鳥栖vsカターレ富山

2025-03-24 16:01:10 | サッカー視聴記(J2)

<鳥栖スタメン> ※()内は前節のスタメン

  • 松田詠太郎がJ1・マリノスからレンタルで加入し、前節(大宮戦、1-0)から登録され即途中出場、今節スタメンに。
  • 前節負傷交代した堺屋はベンチ外に。
  • 安藤の負傷が発表され、2/18に発生して全治約12週間との事。
  • クリスティアーノの負傷が発表され、3/2に発生して全治約8ヶ月との事。
  • 鈴木の負傷が発表され、1/27に発生して全治約10週間との事。
  • ユース所属の新川が2種登録選手となり、開幕節から登録され即ベンチ入りし2節(磐田戦、0-1)で初出場、以降毎試合途中出場を続ける。
  • ユース所属の東口・黒木の2名が2種登録選手となり、今節から登録される。

<富山スタメン>

  • 前節(今治戦、0-0)負傷交代した碓井はベンチ外に。
  • 開幕前の負傷者の発表は、ガブリエル・エンリケ(1/15発生、全治約3ヶ月)のみ。
  • 大山の負傷が発表され、2/4に発生して全治約6週間との事。
  • 浦の負傷が発表され、2/9に発生して全治約4週間との事。
  • 吉平の負傷が発表され、2/12に発生して全治約3週間との事で、今節無事復帰してベンチ入り。
  • 佐々木の負傷が発表され、3/17に発生して全治約4週間との事。

シーズンの立ち上がり、期待を裏切った者同士の対戦。
鳥栖は悪い意味で・富山は良い意味でと、ハッキリ正反対となってしまったのですが。

前節ようやく初勝利と、降格クラブの定番の謳い文句である「1年でのJ1復帰」を果たすには、あまりにも厳しい滑り出しとなった鳥栖。
立て直すために取ったその手法も、トレンドとなりつつある3バックへのシフトと目新しいものでは無く。
効果が出ているうちは良いが……となるのは避けられないと予想しますが、ともあれ今のうちに勝ち点を稼いでおきたいのは確か。

一方前評判を覆す位置に居る、昇格クラブの富山。
強豪・磐田に勝利(4節、3-1)するなどその中身も評価できるものであり、4位という順位はまだ序盤ながら清々しい存在に見え。
しかし反対に目下最下位である愛媛も、昇格1年目の前年序盤は上の方で奮闘していた事実があり、まだ断を下すのは尚早という感も強く。
それ故に、降格の2文字がチラつく前に出来るだけ勝ち点を……と、立場は違えど思惑は鳥栖と一緒といった所でしょうか。

富山のキックオフで迎えた試合開始。
その初手で富山は、GK田川ロングフィード→跳ね返りを高橋が拾いミドルシュートといきなりフィニッシュを放つ攻め。
これがブロックされ、跳ね返りをさらに遠目から植田がシュート(エリア内でブロック)と、「ゴールしか見えない」と言わんばかりに足を振り。
先制点ならびに勝ち点への執着を形にした入りとなりました。

鳥栖はボール保持の意識は高めながら、富山の初手と同様にGKのロングフィードでスタートする事が目立ち。
最前線のスリヴカに当てるものが多く、富山のプレッシングを浴び続けるのが必然的な対戦で、まずはこうしたセーフティな立ち回りでペースを確保しに掛かったでしょうか。
ちなみにスリヴカは、富山のゴールキックでのロングフィードに対しても、ボランチの位置まで下がって跳ね返し要員になるなどチームプレイに徹し。

お互いロングボール、という攻防が一段落すると、本来の保持の体勢へと移った鳥栖。
巧くボランチを経由させ、高めに位置されたウイングバックへと届け、その突破力に期待する攻撃で幾度もアタッキングサードを突き。
しかし移籍して間も無い松田詠は、周囲との連携はイマイチで、かつその単独突破も阻まれがちとあまり冴えず。

逆に左サイドは良好で、新井をサポートするように動き回る西澤が第2の脅威と化し。
前半4分にカットインからミドルシュートを放った(枠外)のを皮切りに、巧みなポジション移動でパスを引き出しながら、自身もゴールに迫る働きを見せ。
9分に長いポゼッションを経て、新井がワイドから仕掛けると見せてエリア内へスルーパス、これを足下で受けて抜け出した西澤。
左ポケットへと流れ放たれたシュートは神山のブロックに防がれるも、攻めの流動化を担う存在なのは一目瞭然となり。
やはり彼にはこうしたゴールを目指す役割が似合っていると、サイドバックにコンバートされるなどした近年(清水時代)も回顧しながら痛感させる姿となりました。

富山は両シャドー(西澤・西川)の立ち位置に翻弄され、ドイスボランチ(西矢健・櫻井)に対してもプレッシャーを剥がされるなどで鳥栖のビルドアップを阻めず。
守勢は必至という流れで迎えた16分、降りて受けた西澤を経由して左サイドを運び、一度は西川を走らせるミドルパスが跳ね返されるも拾って継続する鳥栖。
ワイドで(新井が)溜めを作ったのちハーフレーンから攻めかかり、(上がって来た西矢健を経由し)西澤の前進が阻まれるもポケットへこぼれ、そこへ再度抜け出す西川。
そしてダイレクトで放ったシュートがゴールに突き刺さり、先制点に辿り着きました。
ディフェンスに遭ってのこぼれ球が有利に働いた事で、憚らずも序盤の不振からやっと運が向いてきた、という格好にもなり。

追い掛ける立場となった富山、自身もボール保持を主体にしなければならない状況に。
右肩上がりの最終ラインに、高橋のポジショニングを交えたビルドアップを肝として前進を図ります。
本来ボランチである高橋が、その通りに第3ボランチというようなポジショニングを取り、中央寄りで受ける事で出口役を果たし。
25分、その高橋が戻りながらボールキープののち、パスを受けた今瀬が切り返しで西澤を剥がし。
再度受け直した高橋が高目の西矢慎へとミドルパスを通すと、そのまま(松田力と武を交えた)連続のヘッドでエリア内まで運んでいくも撃てず。
28分には最終ラインでの繋ぎから竹中が一気に裏へロングパス、左ポケットで受けた伊藤がワイドで溜めたのち濱のクロス、松田力がファーで落とすもこれもフィニッシュには繋がらず。
ロングパス主体で効果的にゲームを作っていくも、威力的には物足りないという攻勢に。

逆に鳥栖に持たれると、ハイプレスを剥がされて危機を招くシーンが目立ち。
GK泉森も拘わりながらのパスワークで誘ったのち、その間を通してボランチが受けるというビルドアップの連続でペースを掴む鳥栖。
こうした、ハイプレス主体のチームを地上でのパスワークで翻弄していく姿の連続はこの試合(J3第5節、栃木SCvsFC大阪)でも顕著でしたが実に心地良く。
それに連れて松田詠も威力を発揮するようになり、40分には西矢健のミドルパスをワイドで受け、カットインからの戻しを経て自身がポケットに抜け出す役に。
そしてスリヴカのスルーパスが送られ、奥でクロス(シュート?)を上げにいきましたがGK田川のブロックに阻まれ。

果たして、攻勢を折られる格好となった富山。
時間が進むにつれ、裏狙いもただボールを失うのみと化し、それによりまた鳥栖にボールを握られるという悪循環に陥ってしまいます。
結局反撃の糸口を掴めないまま、1-0で前半終了を迎えました。

共に交代無く迎えた後半、キックオフの鳥栖の初手は富山と同じ、GKのロングフィードによるものでしたが好機とはならず。
その後激しくボールが移り変わるなか、最終ラインからミドルパスを収めた西澤が反則を受け(後半2分)、これにより後半も保持による攻撃権の確保を匂わせた鳥栖。

しかし富山の反抗が始まり。
前半のようなロングボールに頼らず、左サイドから攻勢を掛け。
4分に最終ラインからの展開を経て濱のスルーパスに伊藤が走り込んだ(カットされスローインに)のが発端で、そのシンプルに見える前進の形が鳥栖を押し込む原型となり。
即ち伊藤が高い位置をキープする事で松田詠をピン止め、という手法でSBの濱の前にスペースを作り、前進の余地を生み出します。

8分には今瀬が前に出てのカットで鳥栖の前進を阻み、そのまま中盤でサイドを振りながらのパスワークを経て左の濱に。
しかしここは中央からを選択し、竹中のミドルパスを収めた武がエリア内へ送り、高橋が浮かせて裏へ送った所に伊藤が走り込んでシュート。
小川がブロックするも左コーナーで継続し、キッカー植田はライナーでエリア外でのクロスと変化を付け、逆サイドからの(西矢慎の)クロスを武が頭で合わせるも枠外に。

前半とは打って変わって、効果的にフィニッシュに繋がる富山の攻撃。
それを受けた鳥栖は、前半より一層保持の色を強め、戻して作り直しという選択が目立つようになり。
攻撃機会を減らしに掛かったのは明らかで、それが本格化する前に富山ベンチが動き。(14分)
伊藤・松田力→布施谷・吉平へ2枚替えと、局面を変えに掛かります。

それが利いたか直後の15分。
プレスを受けながらも送ったGK田川のロングフィードが、裏抜けする武に繋がりそうになった所を、あろう事か腕を伸ばして遮断してしまった井上太。
故意と取られてのハンドで警告を貰う始末となり、富山のフリーキックへ移ると遠目ながら放り込みを選択。
拾った今瀬がキープする所に櫻井がアタックし、奪ったと思われましたが腕を使ってのチャージを取られて反則に。
これに激怒する鳥栖サイド、特にベンチの紛糾ぶりが激しかったようで、GKコーチの室氏に警告が突き出される事態にまで発展してしまいます。

反則絡みで退潮の機運が高まりかねない鳥栖。
しかし19分、富山の保持vs鳥栖のハイプレスという状況で、右サイドからパスワークで脱出しかけるも竹中がパスミス。
カットした小川から逆に鳥栖の攻撃になると、左ハーフレーンで西澤が神山に反則を受け。
その流れを止めるとともに、直接FKの好機になるとキッカー西澤は角度が付いた場所ながらも直接シュート。(GK田川正面でキャッチ)

優勢を保つ鳥栖ですが、こちらもカードを切る状況となり。
初手は西川→新川(24分)で、彼が1トップに入る事でスリヴカが右シャドーにシフト。
しかし機動力に難があるスリヴカにより、富山は濱が尚もスペースを得る状況が高まり。
それを防がんと、さらに保持の色を強めに掛かります。
ベンチも積極的となり、先んじて2度目の交代も行い櫻井→渡邉。

32分、その渡邉がプレッシャーで奪われかけるも何とか繋ぎ、GK泉森の小さいフィードで脱出ののち左サイドから前進。
そして新井がワイドから仕掛ける状況に持ち込み、カットインからポケットを突くもディフェンスに遭いCKに。
すると新井を防いだ植田が足を攣らせ、それと同時に竹中も攣らせて倒れ込むという具合に、ドイスボランチ双方が限界を示してしまいます。
苦境を露わにする破目となった富山を尻目に左CKで再開すると、クロスがニアで合わせにいったスリヴカを抜けた奥で小川が身体で強引に合わせ。
ゴールネットを揺らして追加点、と思われた刹那、小川のハンドを告げる笛が鳴った事で得点は認められずに終わります。

何とか希望が繋がった富山、35分に植田・竹中を揃って退かせ。
末木・松岡を投入し、高橋がボランチに回ります。

鳥栖も38分に西澤が足を攣らせる事態が発生すると、最後のカードを切り。
松田詠・西澤→上原・堀米へ2枚替えを敢行(スリヴカが左シャドーに回る)しますが、同時に富山も最後の交代。
西矢慎→亀田へ交代すると、布陣も大きく動き右から今瀬・神山・濱の3バックに。
そして松岡・布施谷をウイングバックとした3-4-2-1へシフトし、残り時間に賭ける事となりました。(亀田は左シャドー)

それでも鳥栖の保持の局面が続き、左スローインを絡めながら時間を稼いでいく絵図に、焦りを隠せない富山。(パスカットした松岡がハンドを取られる場面も)
アディショナルタイムで何とか断ち切り、逆に富山が保持に入り隙を伺う、最終盤の攻防に。
左サイドでのパスワークを経て、投入された亀田がワイドからカットイン、末木とのパス交換の末にペナルティアークからシュート。
森下のブロックを掠めるも枠を捉えられず、CKで継続と押し込む流れを得ます。

ここから鳥栖の反則も絡んだ事でセットプレーで脅かし、CK→FK→FKと続いた末に、GK田川も前線に上がり。
右ハーフレーンの位置からキッカー松岡はニアにクロスを入れ、クリアが小さくなった所を高橋が詰めてシュート。
ジャストミートせずも、ループとなった難しい軌道のこのフィニッシュ、GK田川が左手一本でセーブしますが尚も神山が詰める状況に。
放たれたシュートは田川・小川の2人掛かりでブロック、さらに神山が追撃にいきましたが、何とか抑えた田川を削る格好となってしまい反則・警告。
寸での所で防いだ鳥栖と、惜しくも届かなかった富山、これが文字通り決着を意味する攻防となりました。

GK田川が(FKで)再開させたと同時に、試合終了の笛が鳴り。
何とか逃げきった鳥栖、内容もこれまでの暗雲を覆い隠すように、リスク管理に努める色が目立ち。
その戦い方は、盤石では無いチーム状態と妙に合致したスリリングな感じですが、遅れを取り戻す事が出来るでしょうか。

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