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DAZN観戦 2025年J2リーグ第7節 ジュビロ磐田vsジェフユナイテッド千葉

2025-04-04 18:34:27 | サッカー視聴記(J2)

※前回の磐田の記事はこちら(5節・甲府戦、2-1)

<磐田スタメン> ※()内は前節のスタメン

  • 水曜(3/26)にルヴァン杯1回戦(J3・FC大阪戦、2-1)が挟まる。そこからの継続スタメン選手は無し、松原・角・倍井が途中出場。
  • 角がA契約を締結。

<千葉スタメン>

  • 水曜(3/26)にルヴァン杯1回戦(富山戦、2-4)が挟まる。そこからの継続スタメンは無し、高橋・風間・田中・呉屋が途中出場。

開幕6連勝と、出色の成績という他無い千葉。
しかし内容的には怪しい所が散見され、開幕節ではいわきに圧倒された試合内容ながら、「決定機を決めきれたか否か」の差で2-0の勝利。
自分が観に行った4節・札幌戦(3-1)も、ザルという他無い相手の最終ラインの背後に助けられた感があり、ひたすら攻められていた印象が拭えず。
素直に快勝といえるのは5節(愛媛戦、5-1)ぐらいで、前節(甲府戦、2-1)も土壇場で勝ち越しての勝利と、紙一重の戦いが続いており。

そんな緊張感に何時まで耐えられるかという状況で、その場では無いルヴァン杯では敗退が決定。
この退潮の気配を無にするかも否かも、今節次第という一戦に臨みました。

様子見の入りを経て、例によって自身のボール保持という展開に持ち込む磐田。
前半3分最終ラインから左へ展開し、サイドハーフを追い越して受けた松原が戻して再び最終ライン、そして右へ展開とボールを回しながら隙を伺い。
そしてクルークスが植村とのワンツーで切り込んでクロス(GKスアレスキャッチ)と、サイドの2人が連携する姿勢を両サイドとも見せるに至ります。
そんな組み立てに対し千葉も4節では殆ど見せなかった、本来の姿であるハイプレスで対抗。
直後の4分にはエリア内に降りて受けに来た中村に対し横山が詰めてボール奪取、こぼれ球を品田→呉屋と1タッチの連続からシュート(GK阿部キャッチ)と、至近距離からのショートカウンターで脅威を与えました。

しかし開幕から洗練されたものならいざ知らず、久々に採ったハイプレスの姿勢が拙かったでしょうか。
6分の磐田、プレスをかわしながら送った松原のロングパスで裏を取り、受けた角がワイドからカットインで一気にエリア内中央まで切り込み。
そして果敢にシュートを放つと、右サイドネットに突き刺さり鮮やかに先制点を齎します。
前からいく事によるしっぺ返しと、これまで戦って来たいわき・札幌に通じる失点パターンを、自身もなぞってしまった千葉。

出鼻を綺麗に挫かれたものの、追い掛ける立場となった故かハイプレスは継続。
10分に磐田の自陣での左スローイン、投げ入れ→ダイレクトのロングキックで脱出を図るもプレッシャーにより上夷がキックミス。
そして右スローインになってすかさず田中がロングスローと、保持型のチームに対し一定の効果は挙げられるだから、ある意味麻薬というべきでしょうか。
ボールゲインからショートカウンターに持ち込む方が、前進距離・パスの本数も少なく済み効率が良いため尚更であり。

そんな効率の良さに囚われてか、何度か来る主体的な攻撃のターンでも、裏狙いのロングフィードが大部分を占め。
これもスピードスター(田中)・ドリブラー(椿)・スコアラー(呉屋・石川)が一通り揃っており、彼らに前を向かせるための第一手段を取るのは当然ながら当然。
そのうちで、ロングパス・ミドルパスを受けた椿の左奥での切込みが前半の主な手法となりました。

苛烈なハイプレスを浴び続ける磐田、次第にペイショット狙いのロングボールが中心となり。
しかしその落としを鳥海が中心となって防ぐ事で、却って千葉の攻撃機会の増加に繋がります。
そしてそれを防がんと、磐田も圧力を強める事で対抗するためボールが落ち着かないという展開に。

27分、千葉の高橋→鈴木大へのバックパスを角が出足良くカットし、そのままミドルシュートを放ちますが鈴木大がブロック。
続く28分にはハイプレスを受けた磐田がパスミス(倍井のレイオフがズレる)を犯し、拾った横山のヒールパスを受けた品田が右奥へ切り込んでクロス(GK阿部キャッチ)と、双方総員突撃といった絵図が展開されていきます。

そんな中で33分、磐田は自陣での上原のパスカットが起点となり、中村のミドルパスをペイショットがしっかり収め。
この状況が出来上がると流石に強く、彼の叩きを経て上原スルーパス→クルークスで好機到来し、そのまま右ポケットを突いてマイナスのクロスを送るクルークス。
そして上がって来たペイショットがフリーで合わせシュートしますが、ふかしてしまい決定機を逃す形に。

それでもこれで気を取り直したか、再び磐田がしっかりと保持を軸にする機運が高まり。
偽サイドバックシステム・降りて受ける角など持てる要素をフルに使い、千葉の前線守備を無効化しに掛かります。
これが成立すると、千葉もショートカウンターに持ち込む余裕は無くなり、裏狙いの一辺倒という攻めに。

しかし44分、千葉が最終ラインから保持に入り、磐田はそれに対しハイプレス。
左へ展開し日高が詰まりかけるも、降りてきた椿に通してボールキープで脱出ののち、品田が右へ大きく展開して田中に渡る好機に。
これで戻りながらのディフェンスを強いられる磐田も、高橋の上がりを見た松原がマークを倍井に受け渡し下がると、その読み通りに田中はボールキープから高橋にスルーパスを通さんとします。
そしてこれを遮断した松原ですがこぼれ球は田中が拾い、カットインする所を倒してしまった松原。
反則・警告となってしまい、ハイレベルの攻防を繰り広げただけに勿体ない終幕となり。

これによる右ワイドからのフリーキック、キッカー日高のクロスを中央で石川が合わせるもこぼれ、品田が詰めにいった所をクリアした松原。
しかし勢い余って品田に削られてしまい痛むという具合に、倒しつ倒されつといった様相の松原が珍妙さも醸し出す時間帯となりました。

結局1-0のまま前半終了。
共に交代は無く、ルヴァン杯の影響も感じさせず(どちらもほぼ完全ターンオーバーだから当然か)に後半を開始させます。

その後半の入りも、千葉は前半と同様に裏狙い。
それが奏功して早速の後半1分に田中のロングスローに持ち込み。
この日は強風で、磐田の(本来の)ホーム・ヤマハスタジアムは風向きも頻繁に変わる(放送席の談、解説は磐田OBの太田吉彰氏)との事であり。
そのためロングボール一本で相手に困惑を齎す状況も生まれ易い、そんな思惑もあったでしょうか。

磐田も裏狙いに徹するという立ち上がりになった結果、田中がスローインを投げ入れたのちはお互い形にならないアバウトな攻めが続き。
次の攻撃機会は6分で、ここも中盤でボール確保した倍井がそのまま対角線のロングパスをエリア内へ送り。
そこにクルークスが走り込みましたが、GKスアレスが抑えて防ぎ。
生まれかかるカオスぶりを、事前に防ぎに掛かる攻防が続きます。
そんな中で7分、ハイボールでの競り合いで角と鳥海が交錯、角は腕を入れられて倒れたもののその前に鳥海が腰をチャージされており角の反則に。
その結果の通り、以降鳥海は腰痛が後を引き9分に蹲るという事態に発展してしまい。(ここでは何とか継続)

守備の要かつ連勝の原動力である2センターバックの一角が崩れるとあらば、尚更得点が欲しいという千葉サイド。
磐田はその焦りを突くように11分、ハイプレスを江﨑の縦パスで突破せんとし、一旦はカットに遭うもこぼれ球を繋いで前進。
そして右のクルークスに渡るとポケットへスルーパス、走り込んだ角がマイナスのクロス、これをニアで中村が合わせシュートと流れるような決定機。
しかしGKスアレスがセーブし、追加点はなりません。

その後磐田のコーナーキック攻勢が続くも、磐田の右スローインをカットした日高から千葉がロングカウンターを仕掛け。
それも地上でのパスワークで磐田のゲーゲンプレスをかわすという技ありのカウンターでしたが、ドリブルに入った呉屋が上原に倒された(反則無し)事で、拾った日高から遅攻に切り替え。
それでも椿がカットインを仕掛けた所中村に倒されて反則、直接FK(左ワイドから)に繋がりましたが、キッカー横山のクロスは直接ゴールラインを割りモノに出来ず。

千葉の次なる好機は20分で、こぼれ球を拾った田中から敵陣で攻撃開始すると、左へ展開ののち日高のスルーパスで奥を取り。
ここから横山と椿が見せ、カットインでポケットに進入した横山が狭い所を通し、受けた椿が更にカットインすると見せかけ横パス。
これを中央・最終ラインの裏で受けた呉屋のシュートでゴールネットを揺らし、とうとう同点か、と思われましたがオフサイドの笛が鳴り。
気落ちする暇も無く、直後にベンチが動き品田・呉屋→田口・カルリーニョスへと2枚替え。

この交代以降、石川が降りて最終ラインからパスを受けたり、鈴木大が左ワイドに張り出す可変を取り入れるなどして地上で繋ぐ意思を高める千葉。
しかし磐田も圧力を緩める事無く対抗、24分には右サイドアタッキングサードでクルークスが日高から奪取するも、こぼれ球が直接ゴールラインを割りショートカウンターとはいかず。
(26分に磐田は角・倍井→佐藤・川﨑へと2枚替え)

敵陣でポゼッションに入れれば、(磐田がリトリートに徹するチームではないため)田口を中盤の底としての組み立てに期待できるといったこの時間帯の千葉。
しかし自陣での繋ぎの段階では、粗雑かつ磐田のハイプレスに難儀するためそこまで持ち込めないのが辛い所であり。

それ故に再び裏狙いへ傾倒……という所で、先程痛んだ鳥海がまたも倒れ込んでしまい。
2度目とあり必然的にベンチも交代を選択、起き上がった鳥海も蓄積ダメージが辛い模様で足取り重くピッチを後にします。
それでも直ぐに交代できず、(田口がCBに降りて)数的不利での守備を強いられ。
エリア内を脅かされるも何とか防ぎ、鳥海と併せて3枚替えを敢行した小林慶行監督。(鳥海・田中・椿→松田・杉山・岩井、34分)

35分に日高が(クルークスに)反則を受けた事で、再び左サイドからのFKを得た千葉。
これを日高がクロスを入れ、ファーで田口が折り返したボールを松田がヘディングシュートと、完璧な流れでネットに突き刺し。
しかし田口がオフサイドを取られ無効と、またも非情な結果となってしまいます。

冷や汗を掻いた磐田、直後に上原・植村→金子・為田へと2枚替え。
川﨑・金子・為田と、途中から使う駒も開幕からかなり限定されている感は否めませんが、勝利のためには背に腹は代えられず。
その直後の37分、敵陣でのペイショットのカットからの攻撃、左からの(松原の)クロスの跳ね返りを中村が落とし。
これを受けた佐藤は既にエリア目前で、強引に狭い所を突破ののちの戻し、後方から中村が放った強烈なシュートを鈴木大がブロック。
腹部で防ぐ形となった鈴木大が痛んで暫く倒れ込むという具合に、磐田の組織的かつ力のある攻撃の前に無傷で済まない絵図に。(鈴木大は無事に最後まで継続)

磐田の最後の交代は42分で、ペイショット→渡邉。
これを境に前線は尚も圧力を強め、千葉に対しパスワークを展開させず。
止む無くアバウトな手段を取らざるを得なくなる千葉。
石川が降りる役となったため、必然的に前線に張る事となったカルリーニョスですが、その機能性は今一つ。
45分には高橋のアーリークロスを大外で岩井がボレーで合わせにいくも、あろう事かそれとは無関係な所で反則を犯して終了という具合に、ターゲット役としては疑問符が付く存在だったでしょうか。

磐田もリトリートで逃げきるという姿勢を見せないため、アディショナルタイム突入後も総員入り乱れという展開に。
GK阿部が千葉の裏をフィードで突く事で、好機を多く作ったのはリードしている磐田の方と、内容もそれに相応しくありました。

結局千葉はフィニッシュに繋げられず、1-0のままタイムアップ。
これで初めて土が付いた千葉、それを止めたのは強豪の磐田と、上位を占うに相応しい一戦が終了しました。

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DAZN観戦 2025年J2リーグ第7節 水戸ホーリーホックvsいわきFC

2025-04-03 16:01:00 | サッカー視聴記(J2)

※前回の水戸の記事はこちら(5節・仙台戦、2-2)
※前回のいわきの記事はこちら(3節・徳島戦、1-1)

<水戸スタメン> ※()内は前節のスタメン

  • 水曜(3/26)にルヴァン杯1回戦(熊本戦、1-0)が挟まる。そこからの継続スタメンはGK西川・板倉・前田・山本・奥田の5名。
  • 内田がJ3・高知に育成型レンタル移籍となる。(前年に続き2度目、登録抹消はまだされていない)
  • 沖田の負傷が発表され、5節で発生したとの事で治癒期間は未発表だがルヴァン杯で復帰しスタメン出場、今節ベンチ入り。
  • 梅田の負傷が発表され、3/17に発生して2日後に手術実施したとの事。(治癒期間は未発表)

<いわきスタメン>

  • 前節(今治戦、0-1)退場のGK早坂が出場停止。
  • 水曜(3/26)にルヴァン杯1回戦(大宮戦、3-3・PK6-7)が挟まる。そこからの継続スタメンは山内・坂岸・石渡・加藤大の4名で、石渡は3戦連続スタメン。

ともに満足に勝ち点を稼げないという滑り出しで、迎えた「常磐線ダービー」。
それを反映するかのように、水曜に挟まれたルヴァン杯でのメンバーを交えてのスタメン選択となりました。

それでもやる事は変わらない、という意思を示したのはいわき。
キックオフから果敢に前に出てペースを確保せんとしましたが、あっさり裏目に出る事となり。

前半2分、水戸はGK西川のロングフィード一本で左奥を取る事でそのハイプレスをひっくり返し。
そこからスローインの連続で、2本目が見事形となり、パスワークで左ポケット奥を突き入れられた津久井のマイナスのクロス。
中央の山本の前で遮断されるも、こぼれた所を後方から駆け込んだ山﨑がシュートを放ち、ぶち抜くという表現が相応しくゴールに突き刺さり。
相手のストロングポイントを折るかのようなリードを奪いました。

早々の先制点という事で、1-0となったにも拘らず、ロングボールの右往左往でペース確保という立ち回りが継続される事となり。
いわきは先程のような、高精度のフィードを蹴らせたくない意思、つまりGKまで果敢にプレッシャーを掛ける事に努めます。

そのため水戸も、地上でのビルドアップに入るのは必至という状況に。
11分、そのいわきのハイプレスに対し水戸は地上で回避、GK西川→山﨑への間を通すパスを経て左へ展開。
降りてきた奥田に渡った所で(石田に)反則を受け、脱出はしたものの敵陣には運べずとなり。
直後の攻撃では、縦パス先に坂岸が詰めて奪うといういわき側の勝利となり、中盤からのカウンターを仕掛け。(右へスルーパス→加瀬がクロス)
水戸の4-4-2に合わせるように、守備時でも右の加瀬は最終ラインに降りず、4バック化してマークを合わせる事で対応します。

そして17分、こちらもGK松本のロングフィードが得点に繋がり、ターゲット(加藤大)を越えてバウンドしたボールに谷村が回り込んで落とし。
これを胸で受けた山口、そのまま2タッチでエリア内へ浮き球を送ると、走りを止めなかった谷村が抜け出す決定機へと発展。
そしてワントラップを経てGK西川をかわすように放たれたシュートがゴールネットを揺らします。
実にいわきらしい運びで、同点弾が齎されました。

早期にお互いゴールが生まれ、こうなると追い付いた側に勢いがつくのは明白。
相手の対策に難儀しボールを運べなくなる水戸に対し、好機を重ねていくいわきという流れに移行します。

その中で水戸は22分に再びGK西川のロングフィード、これが低い弾道で左ワイドの津久井に収まり、そんな流れの中を突き抜ける一矢に。
前田とのワンツーも交えて前進した津久井、奥を突いたのち大森に託してクロスにまで繋げ、フィニッシュは生まれずもこれが唯一と言っても良い主体的な好機(後は27分、敵陣での奪取からのショートカウンターか)となります。

即ち水戸にとっては耐える時間となり。
25分に山下のボール奪取から中央を運び、加瀬が右ポケットを突いて上げたクロスを経て谷村がヘディングシュート。(GK西川キャッチ)
30分には中盤でのフリーキックからの放り込みで、上空へ上がったボールを水戸のクリアミスが絡んだ事で再び谷村がヘディングシュート。(GK西川セーブ)
今季初ゴールを挙げたエース谷村が、肩の荷が下りるかのようにフィニッシュを重ねるも2点目は奪えず。

押せ押せといういわきでしたが、直後の31分、再びその流れを寸断するかのようにGK西川のロングフィードが炸裂。
いわきサイドもプレッシャーを掛けていたものの、長身でターゲットになれるサイドハーフを両サイドに配置した事で、逃げ気味のキックでも機能する環境が整っていたでしょうか。
右に上がったボールをフリックした山本が、溜めを作る渡邉を追い越してリターンを受けて好機となり。
そしてカットインで中央寄りとした所で果敢に放ったミドルシュートが、GK松本のセーブを弾いてゴールに吸い込まれます。
目の覚めるようなフィード・フィニッシュにより、再びリードを奪った水戸。

するといわきペースだった展開が嘘のように、以降入れ替わる流れ。
アバウトに前に運ぶのみとなるいわきの攻撃があっさり途切れるとともに、水戸の地上でのビルドアップが機能し始めるという具合に攻守とも退潮してしまういわき。

水戸の繋ぎは、いわきとは異なり下手に1タッチパスを多用せず、ポジショニングと相手のプレスを見ての間を通す事に努め。
その肝は中盤で広範囲に動く山﨑と降りて出口役になる奥田で、前者に間を取られる最前線かつ後者に喰い付かざるを得ない最終ラインと、双方でいわきに混乱が齎される形となってしまっていたでしょうか。

こうしてペースを握る事に成功し、度々サイド奥からクロスが上げられるもフィニッシュには繋がらなかった水戸。
そうなると怖いのは自身がGK西川のフィードでそうしたように一発でのひっくり返しで、45分にいわきが山下のボール奪取により左サイドからのショートカウンター。
一旦は途切れるも奥でのキープを強いられる水戸、飯田から山口が奪い返して継続と、圧力を発揮した末にコーナーキックに持ち込み。
これでアディショナルタイムに突入と、終盤のセットプレー一発で追い付かれかねない状況になると、クロスをGK西川がパンチングで跳ね返すも石渡がダイレクトでミドルシュート。
これをエリア内でのブロックで何とか凌ぎ、その後もひとしきりセットプレーで脅かされながら、リードを保ち前半終了を迎えました。

4日前にルヴァン杯が挟まっての一戦で、特に延長~PK戦を戦ったいわきの方がその影響を考えなければならず。
ハーフタイムで動き、ルヴァン杯でフル出場した本来のレギュラーである五十嵐を投入します。(山田と交代、右センターバックに入り山内が中央に回る)

メンバーを変えたものの、やる事は不変ないわき。
ハイプレスによるボールゲインからのショートカウンターを軸としながら、自身での運びも縦に速い意識を第一に。

悪い流れを払拭するように、再びいわきが攻撃機会を重ねていき。
10分経過の時点で、いわきの5度に対し水戸は1度という展開で、フィニッシュも後半10分のショートカウンターから谷村がミドルシュート(ブロック→GK西川キャッチ)と上回ります。
しかし視点を変えてその水戸の1度を見てみると(3分)、中盤の底からの前進で、津久井のスルーパスを左ワイドで受けた渡邉が溜めを作り。
そこから敵陣でサイドを振るパスワークを経て、右奥を取った山本がグラウンダーでクロス(GK松本が直接キャッチ)と、しっかり形を作っての攻撃。
数に差がありながら、質の面では好対照という流れが出来上がっていたでしょうか。

11分にいわきベンチは再度動き、加瀬→鵜木へと交代。
数で勝負を挑んだ立場な以上、徹底して押し込まなければ未来は無い。
それを十分理解していたかのように振舞うも、実際はその理想が果たされない事で証明するに至ってしまい。

13分、水戸は再び最終ラインから主体的な攻撃、山﨑がサイドを移しながらパスを受け続ける事で組み立てた末に知念が裏へロングパス。
これが右→左へのサイドチェンジともとれるボールで、津久井の前でクリアするも左スローインで継続となり。
そして先制点のシーンのようにパスワークからポケットを突きに掛かり、大森→津久井へのパスは遮断されるも、拾った渡邉が奥へ切り込んでマイナスのクロス。
クリアが甘くなりさらに左ポケットで拾った津久井が、五十嵐を剥がしてのカットインシュートで豪快にGK松本のニアサイドをぶち抜きゴールゲット。
量より質を証明するかのようなゴールで、リードを広げる事に成功しました。

これで窮地に追い込まれたいわき、未だリーグ戦未勝利の状況を何とか変えたいものの、この日も厳しくなり。
その後も攻撃機会を重ねるも、アバウトな手段を交えながらなのは否めず、フィニッシュに繋げられません。
16分には水戸のカウンターも発動し、中央からの前進でスルーパスを左ポケット奥で受けた奥田の戻しを経て前田がミドルシュート。(ゴール上へ外れる)
苛立ちを隠せずに17分には谷村が判定への異議で警告を受けるなど、悪い流れなのは何処を見ても明らかであり。

18分に再度交代を敢行するベンチ、坂岸・石渡→加藤悠・村上へと2枚替え。
ドリブラーとして期待される加藤悠の投入で、さらに前への意識が高まったものの、これにより両ウイングバックとも前掛かりとなる事で3バックのまま守らざるを得ない状況も多くなり。
一方水戸も22分に動き、渡邉・奥田→安藤・草野へ2枚替えと、2トップを揃って交代。

24分に加藤悠のパスカットから決定機に繋げるいわき、中央への斜めの縦パスを谷村がフリックし、受けた鵜木のスルーパスが加藤大の足下へ。
ワントラップでエリア内を突く電光石火の好機、という加藤大のプレーでしたが、トラップが大きくなった事でGK西川に抑えられ撃てずに終わりました。

焦りも強まるなか、25分にパスミスから水戸の好機となり、ロングパスを中央で収めた安藤が溜めを作り右ポケットへスルーパス。
走り込む草野を石田が倒してしまうも、反則の笛は鳴らずと際どい凌ぎ。
それも束の間、26分には中盤でボール奪取した安藤がそのままロングシュートを狙い、意表を突かれたかGK松本は正面でキャッチの体勢もファンブルしてCKに。
質で劣る以上、ひたすら攻撃機会を重ねる流れを作り上げたいもののどうしても果たせません。

かたや水戸は、そのいわきの前進を凌ぎながら、前掛かりな所を突くのみという意思を徹底させるのみで良く。
決して楽とは言えませんが、時間経過とともに有利さが強まる状況なのは確かであり。(30分に前田→川上へと交代)
投入された安藤も、前年現地で観た際はやや独りよがりな風に映ったものの、この日は先程の好機のように溜めを作りながら他者を活かす立ち回りも繰り広げ。
37分に再びその絵図が生まれ、津久井の縦パスを中央で受けた安藤が細かいタッチで前進し、自ら撃つと見せかけてエリア内へスルーパス。
走り込んだ山本がシュート(山内がブロック)と、機能性を見せるとともに、チームも勝利に向けて好循環に包まれた感じであり。

その結果、35分以降いわきは全く攻撃機会を握れなくなるという具合に量の面でも厳しくなる結末に。
そして止めはまたもGK西川のロングフィードで43分、右サイドでの繋ぎからの戻しを経て、一本で綺麗に裏を突いた事で前残りしていた飯田が抜け出し。
そのまま右ポケットへ進入の末に入れられたグラウンダーのクロスを、草野がしっかりと合わせてゴールネットを揺らします。
勝利を確定させる一撃に、ゴールポストを腕で叩いた末にユニフォーム脱衣と、興奮に包まれる草野ならびに水戸メンバー。(当然警告)

一方この日も敗色濃厚な状況に陥ったいわき、ダービーマッチ故に意地を見せなければならない……という残り時間。
45分に久々の好機、五十嵐のロングパスの跳ね返りを山口が拾い、ボールキープを経て左ポケットに送られるスルーパス。
加藤大が走り込んでダイレクトでシュートするも枠を外してしまい。
この日はフィニッシュの数も少なく(8本、前節よりは多いが)、開幕節(千葉戦、0-2)であれだけ撃ったものの決められなかった姿も既に無く。
成績もさる事ながら内容も上手くいっていないのは明白、そんな感じを受けるデータであり。(個人的には、この日のように簡単に疑似カウンターに持ち込まれる前掛かり一辺倒の守備面に手を付けて欲しいが)

そんな相手を他所に、水戸はATで残していたカードを使い山﨑・山本→碇・沖田へと2枚替え。
長身でディフェンス力に秀でていそうな碇の投入で、しっかり試合を締めに掛かり。
しかしその碇も、中央を持ち運んでミドルシュート(GK松本キャッチ)と果敢にゴールを狙う姿を披露。

結局4-1のまま、水戸の勝利で試合終了。
初年度のような大逆転(2023年25節、3-4)を許す事無く、ダービーを制した事で勢いに乗りたい所でしょう。

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DAZN観戦 2025年J2リーグ第7節 北海道コンサドーレ札幌vsヴァンフォーレ甲府

2025-04-02 18:05:53 | サッカー視聴記(J2)

※前回の札幌の記事はこちら(2節・熊本戦、0-3)
※前回の甲府の記事はこちら(5節・磐田戦、1-2)

<札幌スタメン> ※()内は前節のスタメン

  • GKの三上大勝氏の退任が決定。(取締役兼GM→取締役に)シーズン途中で異例っぽいが、年度末故に「何かを動かす」には丁度良いタイミングか。
  • 水曜にルヴァン杯1回戦(J3・福島戦、3-6(延長))が挟まる。そこからの継続スタメンは中村(3連続)1人で、家泉・岡田・馬場が途中出場。
  • 田中克幸の負傷が発表され、2/27に発生との事で治癒期間は未発表。
  • フランシス・カンの負傷が発表され、2・28に発生(以下同文)
  • GK高木の負傷が発表され、(椎間板ヘルニアとの事で)発生日不明も手術済みとの事。
  • 大﨑の負傷が発表され、3/7に発生との事で治癒期間は未発表。
  • ユース所属のGK唯野が2種登録選手となり、5節(秋田戦、3-1)から登録される。
  • ユース所属の川崎・窪田・多田の3名が2種登録選手となり、前節(愛媛戦、2-1)から登録される。
  • 来季加入が内定した佐藤陽成(大阪体育大)が特別指定選手となり、前節から登録される。

<甲府スタメン>

  • 水曜にルヴァン杯1回戦(藤枝戦、2-1)が挟まる。そこからの継続スタメンはマンシャのみで、途中出場は平塚・遠藤・宮崎・熊倉の4人。
  • 小出は体調不良(放送席の談)との事でベンチ外に。

開幕4連敗という惨状から、盛り返しを図っている最中の札幌。
その4連敗目を現地で目撃(千葉戦、1-3)した地元民としては、ホッと一息…とは言っていられない出来事が水曜に起こってしまい。
それは一重に「ジャイアントキリング」で、J2勢の一斉出陣となったルヴァン杯1回戦が3/26の水曜に行われ。
しかし中2日なためほぼ全とっかえ(中村のみ継続スタメン)が必須ななか、札幌はJ3・福島に大量失点の果てに膝を屈する事となりました。

福島の試合を定期的にチェックしていた自分としては、遺憾なく発揮された攻撃力に対しさして驚きはしないのですが、問題はそのリバウンドメンタリティー。
その縦パス攻勢に縦横無尽にされた(観ていないので推測で語る)とあっては、前年同クラブに0-9大敗を演じた岩手の二の舞になってはしまわないか。
つまりはクラブのアイデンティティ喪失の果ての終着が、JFL降格というまさかの事態にまで発展してしまったように、札幌も今後迷走を重ねた末にJ3降格……という悪夢がチラつきかねず。
救いはレギュラー陣が殆ど出ていなかった事ですが、果たしてその魔の手をベストメンバーの起用のみで振り払えるかどうか。

この日はホームに甲府を迎え、クラブOBでもある大塚真司氏が監督を務めている相手のため来場したヴァンくんと相成って何処か温かいムードのなか始まった試合。
しかし暗雲を吹き飛ばしたい札幌は、キックオフからの初手でいきなりロングパスで右奥を突く攻撃。
走り込んだ近藤のクロスがブロックされるも、こぼれがエリア内でバカヨコに収まる好機が到来しましたが、後ろから荒木に倒される格好でボールロストし反則の笛も鳴らず。
直後にも甲府のゴールキックでの繋ぎのミスから、スパチョークがミドルシュート(枠外)と、速攻でいち早くリードを奪いたい思惑が溢れ出しました。

それでも、その姿勢はチームが抱えている弱点を覆い隠すというよりは、目を瞑る程度のものでしかなかったか。
前半6分、甲府の自陣での右スローインに対し、中央への投げ入れを通される(同サイドを意識しすぎ、この日は甲府のスローインに対しこうしたシーンが多発)とそのまま前進に持ち込まれ。
宮崎のアーリークロスは合わずに流れるも、大外に荒木が居たため家泉はセーフティなクリアを選択してコーナーキックとなったのが運命の分かれ道に。
この左CK、甲府はニアのゴール近く・ファーの遠くの2点を意識させたうえで、キッカー平塚はその間にグラウンダーでのクロスという変化。
そして入り込んだ荒木がダイレクトでシュートと、予めのデザインを完璧に実践出来たフィニッシュでゴールに突き刺します。
早々の先制点に、相手に思い入れある大塚監督を中心として早くも歓喜の輪を作る甲府サイド。

一方変化への対応もさる事ながら、CKまでの流れも緩さを感じずにはいられなかった札幌の守備。
立ち直りたい所ですが、ここからビルドアップもプレスもダメという時間帯に。
全体として立ち位置が拙いのか、スペースに位置取りパスを受けたがるバカヨコがワイドに出張る場面も頻発してしまう事で、「中央にターゲット不在」の状況も多くなり。
その姿は、福島にチンチンにやられてしまった影響を感じずにはいられない、奪われる事を極端に怖がっている風にも見受けられ

12分に家泉のロングパスが近藤に通った(ディフェンスに遭いCKに)のが切欠となり、地上で駄目なら裏狙い……という思惑に落ち着き。
その後16分、後方での繋ぎによる溜めを経ての高嶺の低いロングパスが、一気に上がって来た岡田にエリア内で通るという絶好機に。
しかし合わせたシュートは、GK河田の距離を詰めてのブロックに防がれ決められません。

そしてビハインドな以上、掛ける事は必須なハイプレスも殆ど嵌められず。
2トップが助っ人コンビ(バカヨコ・スパチョーク)という事で機動性を欠いていたのか、リードを得た事でポゼッションを高めたい甲府サイドの思惑にまんまと嵌まる事となり。
悠々とボランチ経由で組み立てる甲府、22分にはパスワークを経て遠藤がエリア内中央へ斜めの縦パスを通すと、三平ポストプレイ→鳥海シュート(中村がブロック)と流れるようにフィニッシュに繋げ。

追い掛ける事すらままならない札幌、24分に家泉の(平塚への)反則による直接フリーキックから齎された絵図で、それどころでは無いという心境に。
このFKの位置は左ハーフレーンで、キックに定評のある平塚が直接シュートを選択すると、GK中野のセーブを掠めてゴールバーに当たるボール。
跳ね返りを詰めにいった三平が家泉と縺れて倒れる、という所に、あろう事かクリアにいったGK中野の足が頭部に入る事案が発生してしまいます。
三平がゴール内に倒れ込む中、尚もこぼれ球を熊倉が拾ってシュート(ブロックを掠め左ポストに当たる)とゴールを狙った甲府ですが、(CKを得て)途切れると事態は急変。
チャージしてしまった側の中野も血相を変えて治療を促し、流血によりその場で施される三平の治療。(その後ピッチ外→復帰)
これには、ホーム開幕戦でGK菅野の負傷に対し相手(千葉・林)に激しいブーイングを浴びせたスタンドも沈黙せざるを得ない……と、穿った感想を抱くに至りました。

予想だにせぬアクシデントでしたが、それも逆利用しながら心の落ち着きを得たい札幌。
三平復帰直後の30分、再び高嶺のロングパスが近藤に渡る好機になると、右ポケットからの横パスを経てスパチョークがシュート。(孫がブロック)
こうした裏狙いは一定の成果を上げるも、前年までの「とにかく右ウイングバックにロングボールを届ける」サッカーと化しているようで何だかなあ……という思いは拭えず。

そんな攻めも甲府の慣れにより薄れると、頼みは地上でのボール保持のみに。
しかし相変わらずポジショニングの不備、特に甲府の前線五角形の中を効果的に使えないので、最終ラインから直にサイドへ展開の一辺倒。
これでは相手の5-4-1ブロックを崩すのは夢物語で、例によって「ボールを持たされている展開」となります。
43分には、その五角形の中に誰も居ないという状況となり、そのため無理矢理左から運ばんとした結果宮崎に奪われ甲府の好機に。
そのまま持ち運んだ宮崎が溜めを作って中央へ、そして三平のパスを右ポケットで受けた鳥海がシュート。(ゴール左へ外れる)
やはり福島戦による被害は甚大と言う他無い、といった展開で0-1のまま前半終了となります。

何かを変えなければならない、といったハーフタイム。
札幌の採った選択は、岡田→白井へと交代し、従来の3-4-2-1への布陣変更というものでした。(3バックは右から高尾・家泉・中村)

かくして梃入れが行われて臨んだ後半ですが、一向に良くならない札幌。
緩々なビルドアップは相変わらずで、後半3分にはバックパスを受けたGK中野に対し、詰めた鳥海がフィードをブロックしあわや……というシーンも作るという具合に前進の機運を生み出せません。

そのためHTで動いたベンチはさらに早めの采配、9分に2人目の交代を敢行し中村→宮澤。
3連戦のためか精彩を欠いていた中村を退かせ、(宮澤ボランチにより)高嶺を彼の位置に降ろすという変化を付けます。

その目的がビルドアップの改善なのは一目瞭然で、11分に投入された宮澤が、GK中野のパスを間で受けた事を起点としての好機。
パスワークで前進するも、甲府の撤退もあり結局は左から高嶺のアーリークロス気味のロングパスで一気にエリア内を突く事を選択、しかしこれを合わせにいったバカヨコがこぼれ球を繋いで尚も二次攻撃。
そして逆サイドから馬場が入れたアーリークロスを、白井がバックヘッド気味に合わせヘディングシュートを放つも、GK河田がセーブ。
アバウトなクロス攻勢ながら、生まれたフィニッシュで僅かに光明を見出したい展開に。

一方ミラーゲームとなった事で、マッチアップでの不利が顔を出しかねないという甲府。
こちらもベンチが動く段階となり、17分に三平→大島へ交代。
それでも札幌のハイプレスは相変わらず組織力を欠いたもので、これを利用したボール保持で攻撃機会を減らしに掛かるのが第一の攻撃時の立ち回りとなります。
20分、相手のミドルパスをカットした熊倉により左サイドで保持に入り、左奥を突いたスルーパスに荒木が走り込んだ事でCKに。
長く時間を使った末に、前半同様セットプレー一本で仕留めるという一本芯が見受けられましたが、ここから齎されたのは札幌のカウンター。
中央に落ちるクロスを大島が合わせそこない、逆方向に転がったボールを白井が拾って持ち運び。
ここからアタッキングサードに進入、スパチョークミドルパス→馬場1タッチで浮き球という崩しでエリア内を突きに掛かりましたが、近藤は反応出来ずモノに出来ません。
相手のミスによりやっと得た絶好機も、連携・意思疎通の分野でも劣るという状態の露呈に留まってしまい。

この直後にスパチョーク→キムゴンヒへ交代するも、気を取り直すどころかますます混迷を極める札幌のサッカー。
最後方では高嶺が左ワイドに開く事で、それにより青木が中央~右寄りとなって組み立てに参加するという可変の色が強まり。
効果的になるどころか、ますますバカヨコがワイドのスペースに位置取る絵図が増えるという具合に、その姿は「選手が勝手気ままに動き回る」という上手くいかない状況での典型図。
宮澤も最終ラインに降りる事が頻発し、とても甲府の前線五角形の中を使って運ぶのもままならなくなります。

甲府も27分、熊倉が足を痛めた事で彼に代えてレイリアを投入。(1トップに入り、大島がシャドーに)
一方札幌は31分に最後の交代を敢行し、近藤・馬場→原・木戸へと2枚替え。

最早ポジショニングすらカオスとなっている状況を立て直したい所でしたが、ボランチに入った木戸にそれを期待するのはある意味酷であり。
宮澤が最終ラインに固定化される以上、彼の働きがカギとなるものの、やはり「甲府の前線五角形の内部を使う」意識は見られず。
レイリアの背中という立ち位置でのスタートは意識していたようですが、その後繋ぎの最中に自ら五角形の外に出る場面も目立ち。
結局サイドから細かい繋ぎで打開する、以上の攻撃は最後まで出来なかったこの日の札幌。

そんな相手に対し、甲府は40分にこちらも最後の交代、遠藤・宮崎→井上・田中雄へと2枚替え。
土屋が一列上がってボランチへシフトと、試合を締めに掛かる大塚監督。
前線のレイリアも溜めを作る意識を高める事で貢献し、43分にはボールキープからの反転で宮澤の反則・警告を誘うという見せ場も作ります。

そしてアディショナルタイムという最終盤。
最早札幌に取れる手段はパワープレイへの傾倒で、キムゴンヒを狙ったロングボールに活路を見出すしか無く。
ここでも、フル出場のバカヨコが既に燃料切れなのかそれに加われない事で、単調さに拍車が掛かるだけとなり。
流れの中で家泉が上がる素振りも見られましたが、これも徹底できず。
一度、(高嶺の)クロスのこぼれ球からバカヨコがシュートを放つ(枠外)場面が生まれるも、苦し紛れの感は否めず終わりました。

結局0-1のまま試合終了。
甲府が開幕節(山口戦、1-0)以来の勝利と、こちらも相手同様泥沼に藻掻いていた状況でしたがひとまず打開に成功した形となりました。

一方の札幌、その内容はスコア以上に深刻というのが一目瞭然な一戦に。
そんな中でGMの退任というフロントの動きも加わった事で、クラブ全体カオスな状況と受け取られかねませんが、それを収める手段はあるのか。

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DAZN観戦 2025年J3リーグ第7節 栃木SCvs栃木シティFC

2025-04-01 18:11:54 | サッカー視聴記(その他)

<両軍スタメン>

  • 栃木SCホームだが、↓とは逆のコートで前半スタート。
  • 栃木Cは、今回もアウェイユニフォーム(白+ピンク)を選択。

栃木SCベンチメンバー=丹野(GK) 高橋 ラファエル 高嶋 屋宜 堀内 川名 矢野 小堀

栃木Cベンチメンバー=原田(GK) カルロス・エドゥアルド 奥井 森俊貴 岡庭 表原 藤原 吉田 東川


今節の結果如何では首位に立つ可能性も……という具合に、その存在は日に日に巨大なものとなりつつある栃木シティ。(以下栃木C)
それに伴い、前年までバリバリのJリーガーであったピーター・ウタカの加入というビッグニュースを成立させるに至りました。
戦力とともに発信力もアップの一石二鳥を図れるかどうか。といっても離脱した都倉の代役の意味合いが大きそうだが

その絶好の機会である、栃木SCとの対戦つまり栃木ダービーが組まれた今節。
Jリーグでは史上初の開催で通算でも3度のみというレアさ加減は、長らく関東リーグ1部でくすぶっていた栃木Cと、J2の座を守る戦いを繰り広げていた栃木SCが織りなしてのものであり。
そして栃木SCの降格(2度目)と、栃木Cのステップアップ(JFL復帰→1年でJ参入)がガッチリかみ合いこの度の開催に繋がりました。
栃木SCのホーム・カンセキスタジアムとちぎ(栃木C側もJFL時代に使用経験あり)に集まった、J3にも拘らず5桁を記録した観衆(12,807人)がその歴史の証人となり、迎えたキックオフ。

栃木Cは前回観た際(4節・長野戦、2-1)とは打って変わって、相手のハイプレスをいなすロングボール主体の立ち回り。
落ち着かない入りの時間こそ、栃木SCのプレッシングに屈する形でそのロングボールを悉く回収され。

前半4分に空中でのボールの右往左往を経て、五十嵐のレイオフで確保した栃木SCの好機。
右へ展開ののち森璃がパワーで強引に関野を剥がしてのドリブルを披露し、中央へ打ち込まれた縦パスを経て五十嵐がバイタルからシュート(GK相澤キャッチ)とファーストシュートに結び付けます。
しかし直後の5分栃木Cもやり返し、鈴木国の反則気味のボール奪取から攻撃開始と、ダービーに相応しくデュエルの色を高めて対抗。
サイドを移してボールを受けたパウロが右奥を突くという、ここは前回観た際と同様の攻めの形となり、そのヒールでのスルーパスに走り込んだ鈴木裕がクロス。
そしてファーでの平岡の落としを経て宇都木がシュート、青島がブロックするも拾った宇都木がすかさず戻し、後方から関野のミドルシュート(平松がブロック)と連撃で優位性を得ます。

時間経過とともに試合を落ち着かせ、最後方からのビルドアップに入る栃木C。
その意図は一重にGK相澤のフィードを活かすというもので、栃木SCの前掛かりぶりを、彼がダイレクトで裏を突く事で崩しを図ります。

8分ヨニッチが右で持つ所に菅原が詰めるも、冷静にGK相澤へ戻し。
それによりスペースを得た相澤が余裕をもって裏へロングフィードと、教科書通りにそんな意思の攻撃を繰り広げます。(右奥で受けた鈴木国がクロス→ブロックされコーナーに)
ここからCKが2度続き(左右ともにアウトスイングを選択した前半)、2本目の左CKから、補助マットを手動で調整の末に上げたキッカー・パウロのクロス。
これを合わせに跳んだヨニッチと、飛び出して抑えんとしたGK川田がぶつかり合う(こぼれるもすかさず川田が抑える)という具合に、お互いの意地がぶつかり合う絵図となり。

一方、押し込まれる流れとなった栃木SC。
前回(5節・FC大阪戦、1-0)のように、相手のハイプレスをいなしての好機の連続とは、環境の違いもあり巧くいかず。
そのためロングボール攻勢で応戦、という立ち回りに転じます。
栃木Cとは裏腹に菅原をターゲットとするボールをメインとし、繋がらずもすかさずのゲーゲンプレスで奪回。
一昔前の「ストーミング」の色を強める、ノスタルジーを感じさせるものとなり。

そんな図式のなか、17分にGK相澤に対しプレッシャーを掛ける栃木SCでしたが、相澤は間を通す縦パスで冷静にいなしたのち宇都木がロングパスの出し手に。(その後右奥を突いた鈴木裕がクロス)
相手の出方を見た立ち回りで優位性を盤石なものにしかけましたが、直後にそのGK相澤がミス。
18分例によって保持する相澤が、蹴り出しの始動の際にスリップしてしまい、止む無くヨニッチへ横パス。
そしてヨニッチがすかさず蹴り出すも、これを回収した栃木SCの好機に繋がる事となり。(五十嵐が左からカットイン→関野に倒され反則)

冷や汗を掻いた栃木C、22分に再び最後方でプレッシャーを浴びながらの繋ぎに入ると、GK相澤はロングでは無く近場へのフィード。
左ワイドで収めた乾が関野とのワンツーで前に運ぶ(その後大森に反則気味に奪われる)という、変節を見せる事で対抗します。
栃木のロングボール攻勢にも、菅原に対しマンツーマンでヨニッチが立ちはだかり、熱い空中戦を繰り広げ。

ダービーマッチに相応しい熱戦ながら、今季のJFAの理念である「アクチュアリープレイングタイムの増加」からは背中を向けるような、ロングボール・セットプレーでの好機の頻発という展開。
そんな穿った視線(誰のだ)を気に留めず、気丈に好機を量産していく栃木C。
32分には再びGK相澤がパウロに走らせるロングフィード、その跳ね返りを拾っての好機。
そして中央から土佐がミドルシュートを放ちますが、青島のブロックに阻まれ。

一見優勢に映るも、「サイド奥を突いてクロス」「相手ブロックの外からミドルシュート」という好機に固定化の節も見られ、その流れが拙かったでしょうか。
34分の栃木C、最後方から作り直しの姿勢に入る所、ヨニッチ→GK相澤へのバックパスがミートせず中途半端に。
たまらず拾いにいく相澤の眼前で、駆け込んだ五十嵐が拾った事で栃木SCの願っても無い好機と化します。
そして空っぽになったゴールに、左ワイド遠目からながら躊躇わずシュートを蹴り込んだ五十嵐。
佐藤喜のブロックも間に合わずゴール内に転がったボールにより、先制点が齎されました。

栃木Cはこれで動揺したか、直後のキックオフからの攻撃でも、自陣でボールロストの末にショートカウンターを浴びてしまい。(棚橋が前進からミドルシュート、ヨニッチがブロック)
その後、失点に関与したヨニッチがロングパスの出し手を務める事で、自信もチームも落ち着かせんという立ち回りに。

しかし43分にも、福森の反則気味のボール奪取からショートカウンターを展開する栃木SC。
左サイドを前進して福森が早いタイミングでクロスのようにグラウンダーのパスを送り、棚橋のスルーを経て受けた森璃がミドルシュート。
これがゴール上へ際どく外れと、相手の心を折るような追加点は得られません。
その後も栃木SCペースで進み、FK→CK→ロングスロー(岩﨑)→CKというセットプレー攻勢の末に前半終了を迎えました。

ハーフタイムでの交代は無く。
しかし栃木Cは後半開始に辺り若干弄り、パウロと鈴木国の位置を入れ替え、つまり両ウイングの位置交換。
前半から流動的でサイドはあって無いようなものであったパウロでしたが、それに従うような変更となり。

圧力を高めたかった栃木Cでしたが、それが余計な反則という形に出てしまい、ロングボールを合わせにいった菅原に後ろからぶつかる形で乾が反則を取られ。(後半1分)
ここからFK→CKと、前半からの継続のように重ねられる栃木SCのセットプレー。
特にCKでは、キッカー森璃がグラウンダーでニアにクロス→平松スルーと、デザインプレーが披露され。

その後も激しいデュエルが炸裂するなか、6分に空中戦を経て拾った鈴木裕のキープに対し菅原が奪って栃木SCの好機に。
そのまま持ち運び、左ポケットへ進入の末にシュートを放った菅原でしたが、左サイドネット外に終わり決められません。
ここでは相対したヨニッチの対応が光ったという印象で、ドリブルに無闇に突っ込まずに内へのシュートコースを消す事に専念と、J1を知っている男の貫録を見せつける格好となりました。

栃木Cは追い掛ける展開になった事で、地上でのビルドアップの色が高まり。
それでもサイドから、特に前回観た通りにサイドバックがWGを追い越すという姿勢が中心となる前進法。

やはり単調化が拭えなかったか、10分には左サイドへの縦パスを大森にカットされてのカウンター。
棚橋のキープから1タッチパスの連続を経て、五十嵐の右からのカットインシュートがゴールを襲いましたが、GK相澤が片手でセーブ。
前半とは打って変わって優勢に立つ栃木SCでしたが、12分にこちらもバックパスをミスして平岡に奪われた事でショートカウンター(フィニッシュには繋がらず)と、落とし穴は何時でも待ち受けており。

16分、クリアボールを確保した栃木SCが保持に入ると、左サイドでの密集から岩崎→青島への間を通すパスで脱出。
そして右への展開から森璃のアーリークロスでCKに持ち込むという具合に、本来のポゼッションを高める攻めの機運も高まり。
この右CKからの二次攻撃で、吉野の左からのクロスをファーで収めた菅原がワントラップからボレーシュート(宇都木がブロック)と、アクロバティックなフィニッシュも披露。

時間経過でベンチワークが必須な段階になると、やはり追い掛ける栃木Cサイドが先に動き。
18分に鈴木国・平岡→吉田・東川へと2枚替え、これを機にパウロが元の位置の左WGへと戻り、前線の燃料を保ちに掛かります。

しかし流れを変えられない栃木C。
敵陣でサッカーを展開せんとするも、サイドを変えるパスがあっさりカットされて栃木SCのカウンターになる(19分)など、保持の体勢もかえって窮地に繋がる事に。
このカウンター、エリア目前まで一気にドリブルで突き進んだ五十嵐を宇都木が反則で止めたため、警告の上に近距離での直接FKを与えてしまい。
そしてペナルティアーク内からというこのFK、直接シュートを放ったのは福森で、壁の間を通してゴール右を襲いましたがGK相澤がナイスセーブで防ぎます。
引き続いての右CKからも吉野のヘディングシュート(ゴール左へ外れる)と、前半からは考えられない程栃木Cが水際で凌ぐという絵図に。

25分にも栃木SCのカウンターが炸裂し、右ワイドを推進した森璃のクロス、ブロックを掠めてこぼれるも関野が対応ミス(クリアか繋ぎか迷う)で五十嵐に渡ってしまい。
そしてエリア内から放たれるシュート、鈴木裕がブロックしたこぼれ球を菅原が詰めにいくも、GK相澤が抑えて何とか凌ぎ。
流れが無いのは明らかななか、次にベンチが動いたのが27分。
土佐・宇都木に代えて投入したのが、前栃木SCの森俊と岡庭。(栃木SCも同時に森璃→高橋へと交代)
前者は言うに及ばず、後者は過去に練習生としてJリーグデビュー(群馬で、当時J2)するも、群馬退団後は長らくJから遠ざかって来たという存在。
ここでドラマ性を高め、終盤の反撃に繋げに掛かります。(同時にパウロが再度吉田と入れ替わりで右サイドへ)

人材を変えた事で、栃木SCではサイドの選手であった森俊が広範囲を浮遊する効果もあり、掴まえ辛くなった栃木Cの中盤。
ようやく好循環が巡ってきた栃木C、34分に岡庭の裏へのパスを受けたパウロ。
右奥からのカットインでポケットに進入すると、さらに切り込むと見せかけて切り返しからシュート気味にクロス。
ファー奥へと上がった所に吉田が走り込むその絵図に対し、GK川田も反応出来ずとなりましたが、ボールの行方はダイレクトで左ポストを直撃して跳ね返り。
その後拾った森俊により敵陣で長いポゼッションに入り、最後はヨニッチのミドルパスの跳ね返りを関野が拾いシュート(大森がブロック)とフィニッシュで締め。
35分に最後の交代を敢行し、パウロ→藤原へと交代します。

栃木SCはそれ以前の32分に、青島・菅原→堀内・矢野へと2枚替え。
前回観た際のヒーローである矢野の投入で、大ベテラン故の冷静さを注入できるかどうかという勝負となり。
その期待通りに、36分右スローインを収めた矢野から奥でのパスワークに入り、時間を経過させた末に棚橋がクロス。
逃げきりも視野に入れながら、という勝負に徹した立ち回り。

しかし38分、同じく投入された堀内がやらかしてしまい、棚橋のパスカットから自陣で保持に入るもゲーゲンプレスを受けるという状況。
ここでバックパスを選択した堀内ですが、誰も受けられず(大森がスルーでGKに託さんとしたのが裏目に)に左ポケットに転がった所を東川に拾われ危機を招いてしまいます。
そしてループでGKを抜くシュートを放ち、ファーにも藤原が走り込むという完全に1点ものの絵図が出来上がるも、ゴール前でヘッドでクリアした岩﨑。
栃木Cと同じく最後方でのミスと、お互い様な様相ながら失点は何とか防いだ栃木SC。

それでも大観衆が織り成す雰囲気のなか、これで栃木SCはペース確保どころでは無くなり。
39分には自陣内で奪い合いの末に、プレスバックで確保した森俊が棚橋と交錯すると、際どい判定ながら栃木SCの反則に。
このFK(左サイドから)はキッカー岡庭のクロスをGK川田が跳ね返すも、決して楽観視は出来ない終盤戦。

直後に最後の交代を敢行し、福森・五十嵐→小堀・屋宜へと2枚替え。
本来前線の選手ながら、この日は右ウイングバックで起用された小堀。(高橋が左に回る)
するとそれを突くように、栃木Cは左サイドでの崩しを成功させて押し込む流れを継続します。

そして奥からの左スローインの連続を経て、左CKを得たのが45分。
再びキッカー岡庭のクロスをGK川田がパンチングで防ぐも、継続する栃木Cの攻撃、今度は右からのクロスをファーで合わせにいくヨニッチ。
クリアとの交錯でこぼれるも、左ポケットの位置で拾ったのは岡庭で、カットインから果敢にシュートを狙い。
これがブロックで軌道が変わった末に、右サイドネット上部に鮮やかに突き刺さる同点弾を生み出します。
Jの外から這い上がってきた岡庭の大仕事で、土壇場で追い付き。

既にアディショナルタイムに突入、残り時間でどちらに針が振れるかという展開に。
空中戦を制して敵陣でボール確保したのは栃木SCで、小堀が右ワイドから切り込む所で(関野に)反則を受け。
ここからセットプレー攻勢と、時間も無い中で効率の良い手法で好機。(キッカーは屋宜)
FK→左CKへと移行すると、ここから先程見せたデザインプレーを再度見せ、同じようにニアへのグラウンダーのクロスを平松がフリック。
これが矢野の足下に収まり混戦からシュートと、紛れが起こるなかゴールを奪わんとしましたが吉田がブロック。
何とか栃木Cが防ぐもさらに左CKで、浮き球ながらまたもニアにクロス→平松フリックと、徹底した姿勢を見せた栃木SCですが得点は生まれず。

すると直後にカウンターに繋げる栃木Cに対し、東川のドリブルを反則で止めた高橋が警告を受け。
この左ワイドからのFK、上げられたクロスをGK川田が直接キャッチし、今度はその川田のロングフィードから栃木SCの好機と激しく攻守が入れ替わり。
矢野のフリックからの繋ぎで右奥まで運び、棚橋が上げたクロスをボレーで合わせたのは矢野。
しかし枠を捉えられず、これが両軍最後のフィニッシュとなりました。

そして1-1のまま試合終了となり。
Jでのダービー初戦は一歩も譲らずと、相応しい内容を描くのに成功したでしょうか。

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DAZN観戦 2025年J1リーグ第7節 FC東京vs川崎フロンターレ

2025-03-31 16:00:40 | サッカー視聴記(J1)

<両軍スタメン>

FC東京ベンチメンバー=波多野(GK) 木本 エンリケ・トレヴィザン 東 常盤 塚川 西堂 小柏 野澤零温

川崎ベンチメンバー=チョンソンリョン(GK) ジェジエウ ファンウェルメスケルケン際 橘田 瀬川 河原 エリソン 伊藤 宮城


2週間空き再開、というタイミングで丁度良く組まれた多摩川クラシコ。
代表ウィーク明けで、その代表に選ばれている選手がお互い在籍している(FC東京=長友・川崎=高井)という点でも注目度は高く。
しかし長友は負傷により欠場(放送席の談)と、若干アテが外れた格好となりました。

川崎の常勝軍団への進化に伴い、対戦成績が大きく傾くに至ったダービーマッチ。(リーグ戦では2017年から、川崎の11勝2分3敗)
2017年のFC東京の1勝1分という星から、良くもまあここまで川崎の方に開いたのだから、クラブの成り上がりがなせる業と言うべきか。
近年の川崎の衰えから、これで五分に戻るのかという予感を孕ませたものの、前年も川崎の2勝。
しかも2戦とも3-0と、FC東京は優位に立つどころか、長らく後れを取る事によりコンプレックスまで得てしまったかのような成績を描き。
挽回を図りたい一年なのは言うに及ばずですが果たして。

立ち上がりは良好だったFC東京。
ボール保持で川崎のプレッシングを呼び込んで剥がし前進、という流れを作るポゼッションスタイルならではのペースの掴み方を見せます。

前半6分にGK野澤大を交えてのパスワークで剥がしに成功、右から運ぶ状況となるやすかさず土肥が対角線のロングパス。
これを受けた俵積田がワイドからのカットインを経てミドルシュート(GK山口瑠キャッチ)と、前線に数多並べたスピード型アタッカーの持ち運び一辺倒とはならず、組み立てによる好機。
すると直後の7分に決定機が訪れ、センターバック⇔ボランチのパス交換でマルシーニョを中央に寄せた事で、右から運ぶ余地を作るというこれも保持型の崩しによる起点。
そして佐藤がボールキープでの溜めを経て裏へのミドルパスと、緩急を使って裏を取った末に、走り込んだ俵積田がまたもシュート。
今度は至近距離でのフィニッシュでしたが、これを距離を詰めたGK山口瑠が顔面ブロックの形でセーブと、ハイレベルな攻防が炸裂します。
尚も繋ぐFC東京が、安斎が左ポケットからカットインシュート(ブロックを掠めて枠外、コーナーキックに)とひとしきり川崎ゴールを脅かし。

一方後れを取った川崎、こちらも地上で繋ぐ色を高めに掛かるも、FC東京のハイプレスの前に前進の機運が高まらず。
5-2-3の基本形から、ウイングバックを前に出してのプレッシャーによりサイドで運ぶ道筋が失われ。

ならばと11分、家長が降りて高井と佐々木の間に立つ事でその導線を作りに掛かると、その逆の左からの攻め。
丸山ミドルパス→マルシーニョスルーパス→脇坂走り込んでグラウンダーでクロスと、縦に速い運びに成功するも山田には惜しくも合わず。
川崎の次なる手は14分で、高井が一つ飛ばしのパスで左に預けると、三浦に対し佐藤が詰めにいった所を剥がして前進に入る三浦。
FC東京は三浦に対し白井が詰めたかった状況で、高井→丸山→三浦と循環する想定をしていた所で(佐藤が丸山に詰める予定が)裏を掻かれたため隙が生まれ。
ここでは前進からの裏へのパスがカットされて終わるも、変節により徐々に形を作る元王者らしい振る舞いを見せていきます。

その後再び保持の時間を高めるFC東京ですが、エリア内を突いても中々フィニッシュに持ち込めず。
19分にカウンターを浴びかかった所で、橋本が奪い返して逆カウンターの形を作り、俵積田が左奥を突いての戻しから高がミドルシュート(枠外)というのが唯一のものとなり。

ややダレてきた状況で、24分に再び降りてきた家長がボールに触れたのちの保持から形を作る川崎。
佐々木ミドルパス→山田ポストプレイがディフェンスに遭いこぼれるも、脇坂が拾って継続し左ポケットをマルシーニョが突く好機に。
そして細かなタッチを経てシュート(白井がブロック)と、全盛期を思い出させるかのように、家長のボールキープでリズムを生み出しに掛かります。

その川崎の姿に脅威を覚えたか、FC東京は27分の攻撃で、センターバック(ビルドアップ時は主に土肥がサイドバック化する形)の木村が持ち運びを選択。
しかしこれが丸山に奪われるとその背後を突かれ、またもマルシーニョが持ち運ぶ状況となり、戻しを受けた大島が仲川に倒されて反則。
セットプレーの好機を得た川崎、この左ワイドからのフリーキックで、キッカー三浦のクロスを高井が跳び込んでヘディングシュート。
GK野澤大のセーブに阻まれますが、尚も左CKで継続すると再びキッカー三浦のクロスを高井が合わせヘディングシュート。
ネットを揺らして決まったかに見えたものの、その前に家長・山本のGK野澤大に対するブロッキングが反則を取られたようで、幻のゴールとなってしまいました。

お互いボール保持をベースとする、傍らから観ればスローペースに映りながらも、密度の高い攻防が繰り広げられ。
33分のFC東京、右から土肥が立ち上がりのように対角線のロングパスを送るも、これをカットした川崎が保持の姿勢に入ると高井が最後方から対角線のロングパス。
これがマルシーニョに渡る(トラップ際を奪った白井がハンドの反則)という具合に、今度はFC東京の得意手を折ったうえでかつ同じ手でそれを上回りに掛かったでしょうか。
元王者かつ、ダービーマッチで優位性を取るクラブに相応しいその姿が面白く映り。

そうした立ち回りにより、次第に攻撃機会で上回りを見せる川崎。
何度も鋭いクロスが供給され、その度に山田が走り込むもののあと少しで合わないという場面が頻発し。
40分には最終ラインでのパスワークでハイプレスを剥がし、右から家長が持ち運んだのち山本のミドルパスで突かれるエリア内。
左ポケットで受けたマルシーニョが、ここでは戻しを選択し、中央ペナルティアークから脇坂がシュートと変幻自在の攻め。
橋本がブロックして何とか防いだFC東京ですが、これにより橋本が痛むその絵図が示すように、立ち上がりの勢いは削がれる格好となりました。

結局スコアレスで前半終了。
時間が進むにつれ押されていたFC東京ですが、ボールは握れていたという事もありこのハーフタイムでは静観を選択します。

しかしそれが拙かったか、後半のキックオフからは、一転してハイプレスに転じた川崎に対し押された末に逃げのロングボールを回収されて終了となり。
そして敵陣で保持を続ける川崎、ここでもポジションチェンジを繰り広げる家長を掴まえられず窮地に陥る事となり。
後半3分、ボールキープで右ハーフレーン→ワイドへと移動する事で岡を引き付けた家長、これによりポッカリ空いた右ポケットへ(佐々木から)送られたスルーパスを受けた脇坂。
奥へ切り込んで上げたクロスは誰にも合わずも、逆サイドで拾ったマルシーニョから再度奥を抉り三浦のクロス(GK野澤大が直接キャッチ)と、敵陣でサイドを振られ続ける厳しい攻めを浴びます。

いきなり面食らった感のFC東京ですが、直ぐに立ち治り前進体勢を整え。
5分に自陣で高のボール奪取から右サイドを前進、パスに入れ替わりからドリブルに入った佐藤に対し、丸山がオブストラクションの形で反則。
これで右ハーフレーンからの直接FKになると、キッカー安斎は壁の外から巻くように直接シュート。
ネットが揺れて一瞬沸き上がった味の素スタジアムでしたが、サイドネット外側という結果でスコアは動きません。

これを切欠に、右サイドからの攻めを増やすFC東京。
しかし10分に長いボール保持から、橋本の斜めの縦パスが丸山にカットされると一転川崎のターンとなり、その丸山の展開からこちらも右サイドでの攻め。
(家長の)スルーパスを受ける事で深さを取った佐々木が、家長とのパス交換からカットインを選択すると、高を剥がした末にポケットからグラウンダーでクロス。
脇坂のトラップが丁度スイッチのような形になると、受ける側の山田はダイレクトでシュートを選択、土肥のブロックを掠めてゴールに吸い込まれるボール。
前半同様、FC東京と同じ攻め(右サイドアタック)で上回り先制点に辿り着きました。

追い掛ける事を余儀なくされたFC東京、ホームである以上許されない敗戦。
しかし失点により色を失ったか、右サイドアタックは取り止められ。
左ワイドに俵積田を固定化させ、安斎や土肥が内に絞るという可変も取り入れながら繋ぐ体制に。
それでも一度失った流れは取り戻せず、逆に川崎の右サイドから押し込まれる絵図が続きます。

例によって家長のボールキープを軸に、彼を中心としたトライアングルを形成させて繋ぐ事でポゼッションを高め。
中々それを切る事が出来ないFC東京ディフェンス、反則への傾倒も見せる事となり。
18分に大島ミドルパス→山田ポストプレイを起点とし、中央→右への展開ののち家長が奥へと切り込み。
キープに入って溜めを作る家長に対し、高があろう事か後ろから腕で激しくチャージ。
これに倒れなかった家長ですがボールはこぼれ、俵積田が拾ってロストしたその刹那、高に対し激昂する一幕へと発展してしまいます。
慌ててプレーが止められるも結局反則無しという絵図に「世界基準の判定」がまたも悪目立ちしたような格好で、チャージに対しての「倒れない損」は一層色濃くなった感じであり。

これにより不穏な空気となりましたが、追い掛けるFC東京は後ろめたさはあるもののそれを利用しない手は無く。
直後の20分にベンチが動き、橋本・俵積田→東・小柏へと2枚替えを敢行します。

ここからさらに保持の色を強め、ボランチ付近へと可変する土肥(この動き自体は前半中頃から見せていた)を中心に、後方の縦パスを軸に組み立て。
しかしこの日の前線はターゲットタイプが不在なため、クロスに辿り着いてもフィニッシュが遠く。
川崎は高井・丸山を中心に中央を固め、多少サイドを抉られても冷静な守備対応でやり過ごしていきます。

そして26分、双方交代を選択しFC東京は佐藤→塚川。(仲川がシャドーに回る)
川崎はマルシーニョ→伊藤へと交代します。
不足しているターゲットの投入と判り易いFC東京の采配でしたが、その効果が現れる前に非情な結末が待っていました。

川崎はスローインによる漸進を経て、27分に右奥でのスローインからの繋ぎを得点に結び付け。
パス交換から上がった佐々木のクロスが、ニアでの東のクリアがフリックのようになってしまい、流れた所を素早く反応した伊藤が合わせシュート。
綺麗にゴールに突き刺さる、伊藤の投入直後でのゴールでリードを広げるに至りました。

苦しくなったFC東京を尻目に、川崎は33分に大島・山田→橘田・エリソンへと2枚替え。
豊富な駒を活かしながら、リードを保つ王道の立ち回り。

その直後、前に出た高井が小柏と交錯しながらボール奪取、こぼれ球を拾った伊藤が中央を前進してシュート。
土肥がブロックして防ぐも、交錯した小柏が肩を痛める事態になった事で顔面蒼白といった格好に。
札幌時代から癖になっている個所で危ぶまれましたが、幸い無事でプレーを続けるに至った小柏。(ピッチ外→復帰)

それでも反撃の機運が高まらない状況は変わらないFC東京。
焦りや苛立ちといった要素から逃れられない、という所でついに決定的なミスをやってしまい。
38分、敵陣での繋ぎで最終ラインから作り直しに入るも、東のバックパスが短くなって木村の眼前で脇坂がカット。
そのまま木村をかわしてドリブルに入った事で完全に抜け出し、そのままエリア内に進入しGKと一対一、と見せかけて並走してきたエリソンへ横パス。
難なくシュートをネットに突き刺したエリソンにより、止めとなる3点目が齎されました。

これでどうしようも無くなってしまったFC東京、止むを得ず後半当初である右サイドアタックの色を強め。
白井が推進力を見せるものの、時既に遅しのそしりは免れません。
41分に最後の交代を敢行、土肥・仲川→常盤・野澤零へと2枚替え。(4-2-3-1へシフト)
すると直後に川崎も、山本・家長→河原・瀬川へと2枚替え。

家長が退いたものの右サイドで攻める意欲は旺盛で、FC東京が四苦八苦する状況は変わらず。
相手のクリアボールも拾って攻め続けた末に、アディショナルタイムに右ワイドからエリソンがカットインでエリア内へ。
これは遮断されるも拾い直したのち再度右から攻め、瀬川が佐々木とのパス交換の末に右ポケットからトラップ→シュート。(GK野澤大キャッチ)

何とかその流れを切ったFC東京は、左サイド深い所から安斎がドリブルで持ち運び、高井を股抜きした所でその高井に倒され反則。
これでセットプレー攻勢に入った事で、最後の意地を見せたかった所でしたがフィニッシュは生まれず。
最後は左CKから、ターゲットとして起用されたはずの塚川がクロスを収められずに終了と、チグハグ感が最高潮という感じで幕を閉じました。

0-3で試合終了となり、これで3試合連続同スコアでクラシコを制した川崎。
ここから過密日程で、リーグ戦のみの7連戦が待ち受けています(ACLによる日程調整の結果)が、果たして王者復権はあるでしょうか。

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