あすかパパの色んな話

日々の暮らしの中で思ったことを書き込んでいきます。
今までのように写真、競馬の予想、スポーツネタも続けていきます。

エースの負傷、勝敗を分けた戦力層の違い

2009年01月04日 21時32分52秒 | コラム
<3回戦 香川西(香川) 0-1 前橋育英(群馬)>


香川西に勝った前橋育英は7大会ぶりのベスト8進出を決めた

前日に同じ会場で好ゲームを見せた香川西(香川)と前橋育英(群馬)の一戦は、戦力層の違いが如実に現れる格好となり、前橋育英が1-0で7大会ぶりのベスト8進出を決めた。

■慌てた香川西のミスが痛恨の決勝点に

前半、前橋育英は左MFの中美慶哉が徹底的に1対1を仕掛け、中へ切れ込んではミドルシュートでゴールを脅かし、試合の主導権を握った。香川西の右サイドバックを務めるのは、本来はFWのポジションの2年生、田中集。初戦の市立船橋戦ではそつなく仕事をこなしたが、この日はしっかりと情報を収集していた相手に狙われた。そして前半12分、早々にペースを失って混乱の生じた香川西が痛恨のミスで失点を招いた。前橋育英のボランチ六平光成がディフェンスラインのパス回しが乱れたところをカットし、一気にドリブルで切れ込むと、相手のファウルを誘ってPKを獲得。これを落ち着いて決めて先制点を挙げ、結果的にはこれが決勝点となった。

 両チームが対照的だったのは、その後だった。前橋育英は後半に運動量が落ちたものの、途中出場のFW小牟田洋佑が1年生とは思えない働きを見せた。山田耕介監督も「良いでしょう? ボールが落ち着いていたよね。これからも途中出場にするかどうかは分からないよ」と、先発抜てきの可能性を示唆するほどだった。前日には、同じく1年生FWの小島秀仁も鋭い突破力で存在をアピールしていた。先発に2年生が6人と若いチームでありながら、なおも下級生からの突き上げがある。全国大会の常連らしい層の厚さが感じられた。

■エース登里の負傷が大きく響いた香川西


初戦で優勝候補の市立船橋を下した香川西だったが、この日は苦しい展開を強いられた

一方の香川西は、苦しい展開を強いられた。大浦恭敬監督は「田中は悪くない。昨日はよく頑張ってくれていた。うちはそこまで層が厚くない」とかばったが、再三にわたって破られた右サイドは、前半のうちに選手交代を余儀なくされた。後半に入ると、前日に左ひざのじん帯を痛めて精彩を欠いた左MF登里享平が、無念の交代。「ハーフタイムにも『動けるか?』と確認されたけど、交代したくなかった」と意地を見せていたが、この日は見せ場を作ることができなかった。むしろ、チームがチャンスを迎えたのは登里が退いた後。「いなくなってからの方が良かった。勝負事ではこういうことも大事なんだと思った」と、無理なプライドを見せた反省をのぞかせた。しかし、登里を簡単にはベンチに下げられないこともまた、戦力層が薄いことの裏返しと言える。

 それでも、後半は出足の止まった前橋育英に対し、香川西が積極的なアタックを仕掛けて形勢を逆転した。風下であるにもかかわらず、サイド突破をしつこく仕掛け、試合終了間際にはGKと1対1になる場面も作ったが、ミスでチャンスをふいにしてしまった。大浦監督は「ひとつひとつのプレーに対するこだわりが違った。学校のテストで70点を取るのは、少し頑張ればできる。でも90点以上になると、あと1点を取るのがすごく難しくなってくる。そういう部分で私は、70点のところまでしか作れなかった」と、最後まで選手をかばい、チーム作りでの出直しを誓っていた。成長の手応えがある前橋育英と、敗戦にも成長のための糧を得た香川西。際どい1点差のゲームが両校に与えたものは少なくない。(スポーツナビ)


【巨人・原チルドレン】(5)中井大介内野手

2009年01月04日 19時57分25秒 | 野球

原監督から将来の4番候補と期待される中井。1軍定着を目指す

 第5回は、昨年2軍で主に「4番・三塁」として94試合に出場した中井大介内野手(19)。昨年11月の秋季練習で原辰徳監督(50)から個人指導を受けるなど、将来の4番候補として期待される逸材だ。今季は背番号が「94」から坂本勇人内野手が付けていた「61」へと変わり、気分も新たに1軍定着を目指す。

いつもニコニコ…。あどけないスマイルをみせる中井だが、練習になると表情は一変する。1軍定着をつかもうと必死のオーラでプンプンだ。

 「去年は1年間けがもしないで試合に出続けられたし、90%は満足している。唯一、心残りなのは1軍で1試合も出られなかったこと。1試合でもいいから出たかった」

 高卒1年目の昨季は、2軍で打率.267、10本塁打、50打点の成績を残した。とにかく野球に集中した1年だった。体を休めるため、見たいテレビ番組も録画して1日8時間の睡眠を確保。イースタン・リーグ全96試合中94試合に出場した。

 家族が支えてくれるから頑張れる。「おれにずっと投資してくれてたわけだし、1軍で活躍している姿を早く親に見せたい。それが一番の親孝行でしょ」。契約金を大学3年の姉・珠恵さんの学費や、母・澄子さんの車購入に充てるなど家族思い。応援してくれる家族のためにも1軍昇格は急務だ。

 昨年の秋季練習では原監督から、過去に松井(現ヤンキース)や坂本らも経験した個人指導を受けた。テーマは『内角球は下半身にタメを作って打て』。2時間付きっきりの“愛のムチ”には「マジでうれしかった。とにかくこのオフで自分のものにできるかがカギになる」と目を輝かせる。

 今季から背番号が坂本が付けていた「61」へと“昇進”。「期待してもらっての背番号変更ですよね。坂本さんを超えられるように頑張りたい」。笑顔も性格も満点のナイスガイが、原監督の期待に応える。

原監督

(昨年の)「秋季合宿では左手のリードや右半身のかべを意識するよう指導した。背番号61は坂本がつけていたものだから、新たな出世番号にしてほしいと思う」

キャッチフレーズ「江川2世」

宇治山田商高時代、05年に同校からソフトバンクにドラフト1巡目で入団した江川智晃外野手と比較され『江川2世』と呼ばれていた中井。「尊敬はもちろんしています。でも2世と呼ばれるのは嫌なんです。次は中井2世を作りたい。それには自分が活躍しないとダメですけどね」と、自らにハッパをかけている。

中井大介(なかい・だいすけ)

1989(平成元)年11月27日、三重県生まれ、19歳。宇治山田商高から08年高校生ドラフト3巡目で巨人入団。高校時代は1年夏からベンチ入りし、3年夏に甲子園出場を果たした(初戦敗退)。今季成績は2軍で94試合に出場、打率.267、10本塁打、50打点。1メートル80、84キロ。右投げ右打ち。独身。年俸630万円。背番号61。(サンスポ)

JBL・WJBLチーム登場も、大学生が奮闘見せる= オールジャパン 第3日

2009年01月04日 19時49分31秒 | その他スポーツ情報

「キャプテンの自分が暗い顔をしたら、“楽しくやろう”というチームのモットーを果たせない」と終始笑顔でチームメートに声を掛けた天理大の野口主将

日本バスケットボールリーグ(JBL)の8チーム、バスケットボール女子日本リーグ(WJBL)の8チームが登場した天皇杯・皇后杯全日本総合選手権(オールジャパン)大会3日目。男子はオン・コート・ワン(外国人選手が1人コートに立てる)ルールが適用されていることもあり、トップリーグ勢の優位は揺るがない。今年もベスト8はすべてJBL・WJBLのチームだったが、前回大会と異なる点が1つあった。それは、そのトップリーグのチームを相手に、一けた差の接戦を演じたゲームが4つもあったということだ。

■インカレの借りを返した前学生王者のプライド

女子の大阪体育大(大学2位)と男子の青山学院大(大学3位)は、どちらも昨年12月に行われた全日本大学選手権(インカレ)で連覇を目指していた。しかし、同大会では残念ながら目前で断たれる結果となったが、くしくもその結果によって振り分けられたオールジャパンの組み合わせが好ゲームを演出した。
 大阪体育大は日立ハイテク(WJBL7位)に61-64、青山学院大はレラカムイ北海道(JBL7位)に76-81と、最後までわからないゲームをやってみせたのだ。

 両大学にとって何より大事だったのは、インカレでは封じられた自分達のスタイルを取り戻すこと。インカレ終了からオールジャパンまで約1カ月しかなかったが、もともと力のある2チームはしっかり立て直してきた。
「今シーズンの目標は学生日本一とオールジャパンベスト8だった。1つはだめだったから、もう一つはかなえようとやってきた」(大阪体育大・中大路哲監督)
「インカレで負けて失うものはなくなったから、開き直って臨んだ」(青山学院大・長谷川健志監督)

 大阪体育大は、持ち味である多彩なオフェンスでWJBLチームと互角に点を取り合った。青山学院大もインカレでは止まってしまった“足”を使い、運動量の多いディフェンスでレラカムイのミスを誘った。両チームとも最後はトップリーグの決定力にやられてしまったが、試合が終わったときには会場から大きな拍手が起きた。普段、バスケットファンの注目が集まるのは高校生とJBL・WJBLが多いが、大学生も頑張っていることを示せたのではないだろうか。

■今後の活躍に期待がかかる環太平洋大


個性あふれるメンバーがそろった環太平洋大。1つのチームになれたからこそWJBLチームに健闘できた

また、インカレでの借りではないが、インカレに出られなかった思いをぶつけたチームもある。女子の環太平洋大(中国)だ。現在創部2年目で、中国学生3部リーグからスタートしたため、インカレ挑戦は来年以降になってしまう。
 しかし、オールジャパンでは大会2日目にWIリーグ(女子日本リーグであるWリーグの下のカテゴリー)に属するエバラを撃破。
 3日目のシャンソン化粧品(WJBL5位)との3回戦では「失点90点以内、得点30点以上が目標」だったというが、67-81と大健闘を見せた。

「選手自身とご家族がコツコツ真面目に取り組んでくれたからこそ。強いチームに相手をしてもらえてよかった」と小牟礼育夫監督は言う。
 小牟礼監督自身が運転するバスで岡山から初の全国大会へやってきたチームは、まだまだ成長途上だ。今後の活躍に期待したい。

■上り調子の大学生を退けた人気チーム

一方、期待にたがわない活躍を見せてくれたJBLチームもある。田臥勇太が加入したリンク栃木ブレックス(JBL6位)だ。そのリンク栃木は、インカレで大躍進した国士舘大(大学2位)に116-60と、男子3回戦で1番の大差をつけた。
 その隣のコートでは五十嵐圭率いる日立(JBL3位)も天理大(大学6位)に91-53で快勝。4日に行われる準々決勝では、リンク栃木との対戦が実現した。今季のリーグ対戦成績は2勝2敗の五分と力は拮抗(きっこう)しており、準々決勝での対戦を楽しみにしているバスケファンは多いだろう。

 ただ、ここでは準々決勝の注目カードではなく、3回戦で対戦した相手チームのことも少し紹介したい。リンク栃木と対戦した国士舘大は、今までインカレベスト16が最高だったが、今季は4年生を中心にチームがまとまり準優勝まで駆け上がったチームだ。
 日立と対戦した天理大も、西日本学生選手権と関西学生1部リーグで初優勝と、今までで1番いい成績を残した。
 両チームに通ずるキーワードは「楽しむ姿勢」だ。この日も「いい試合がしたい」(国士舘大・寺嶋徹主将)、「天理らしく元気よくやりたい」(天理大・野口翔主将)と格上のJBLチームとの対戦に臨み、決められても笑顔を忘れなかった。

 選手が楽しんでこそ、観客も楽しむことができるのがバスケット。準々決勝では、トップレベルの男女8チームが真剣勝負の中にも、バスケットを楽しむ姿を見せてくれるだろう。(スポーツナビ)

【中山金杯】年男・川田やった!フジ連覇!

2009年01月04日 19時22分05秒 | 競馬の話題

中山11R・中山金杯 アドマイヤフジ(中)が昨年に続き連覇達成=4日、中山競馬場

4日、中山競馬場で「第58回中山金杯」(GIII、芝2000メートル)が行われ、4番人気のアドマイヤフジが直線で抜け出し、中山金杯連覇を飾った。鞍上の川田将雅騎手は今年10月に24歳になる年男。2009年、幸先のいいスタートを切った。

 アドマイヤフジは、父アドマイヤベガ、母アドマイヤラピス、母の父ビーマイゲスト。牡7歳、栗東・橋田満厩舎所属。重賞は06年日経新春杯(GII)、08年中山金杯(GIII)に続き3勝目。川田将雅騎手、橋田満調教師はともに昨年の同馬に続いて中山金杯2勝目。

 2着は2番人気ヤマニンキングリー、3着は11番人気ミヤビランベリ。


いやアドマイヤフジとヤマニンキングリーは予想できたのですが
ミヤビランべりはどう考えても見れませんでした。新聞でも全くの
無印でしたからねぇまぁ~毎年万馬券なんて取れるわけも無く
惨敗金杯で乾杯とは行かず、金杯で完敗でした
今年のスタートは良くないなぁ~と凹んでいたのですが、ここは最終12Rに
勝負結果は三連複90倍以上付く馬券取る事が出来ました
昨年もメイン惨敗で、最終レースで負け分取替えした事が有ったんですが
いや~買ってみるもんですねぇ
今年も最終レースのあすかパパで勝負してみますかね?
金杯は完敗でしたが、今年も良いスタートが切れました

サッカー王国を破った大津の裏側にあるもの

2009年01月04日 17時07分19秒 | コラム
<3回戦 大津(熊本) 3-2 藤枝東(静岡)>

■大津が小気味いいテンポの攻撃で先制


サッカー名門校・藤枝東に挑んだ大津は3-2で接戦を制した

大津(熊本)対藤枝東(静岡)の試合は、3回戦屈指の好カードとあって7500人もの観客がニッパツ三ッ沢球技場を埋めた。攻守の切り替えが早い試合展開を見ながら、後ろに座った高校生も「面白い。この試合の勝者が優勝候補だな。勝ったチームが鹿島学園(茨城)と準々決勝か。5日もまた絶対三ッ沢へ来んべ」と、準々決勝も観戦に行こうと約束を始めている。大津が勝ち上がるにしても、藤枝東が勝ち上がるにしても、この先もまた追い続けてみたい――そう観客に思わせるだけのハイパフォーマンスだった。

 前半は2-0で大津がリードした。1回戦の北越(新潟)戦では素晴らしいボレーシュートを決めたものの、2回戦の立正大淞南(島根)戦ではブレーキになった黒木一輝が12分に先制ゴールを挙げた。
「ケセラセラ。今日は今日の風が吹く。『昨日できなかったことを引きずるよりは、今日できることを整理しろ』と朝、黒木に話しました。メンタルの強い子ですから良かった」と大津の平岡和徳監督。ワンタッチパスを駆使しながら藤枝東の守備網を破り、最後は西田直斗から黒木へとボールが渡る大津らしい小気味いいテンポの攻撃だった。

 25分、大津は中央で黒木と西田がタメを作ってから、右サイドの鵜木俊介がクロス。これに西田がニアサイドで突っ込んで2点目を決めた。
「今年のうちのサッカーは、サイドを崩すところから始まる。点を取れた場面も、真ん中で西田と黒木がしっかりポイントを作ってくれて、DFを寄せたところで両サイドのアタッカーが攻めるという形でしたね」と、平岡監督もしてやったりのゴールだった。

■名門校相手に試合を支配した大津

キックオフからしばらくはプレスの掛け合いでボールが落ち着かず、ロングボールの蹴り合いになった中、やや藤枝東の方が優勢だった。しかし、大津の選手たちのトラップ技術はとても高く、やがて試合をコントロールし始めて主導権を握ると、前半を2-0のリードで終えた。彼らの鮮やかなトラップ技術に観衆も「こんなトラップ、プロでも見たことがない」とうなりっ放し。GK江藤大輔の正確なキックを、黒木、西田、鵜木がキチンとトラップして攻撃につなげた。

 こうして前半の40分間は大津優勢となり、そのサッカーに僕の後ろに座った高校生たちも興奮しっ放しだった。しかし、大津のハンドを審判が見逃したとき、メーンスタンドに座った自分たちの周囲だけでなく、遠くバックスタンドからも「ハンド!」といら立ちの声が飛んだ瞬間、彼らは「やばい。俺たちの周り、藤枝東の応援ばかりじゃん」と口が止まった。

 静岡の代表校の試合はいつも多くの関係者やファン、OBでスタンドが埋まるが、特に清水の名門校や、藤枝東が出場する試合は半端ない数のサポーターが集まる。ハーフタイムには突然観客が立ち上がり、藤枝東の応援マフラーを即席販売し始め、あっという間に売り切れてしまったほど。藤枝東の選手たちが背負っているものの重みを感じざるを得ない。そして、その藤枝東のプライドが後半によみがえった。

■平岡監督の大胆な交代策が大成功


3点目を決めた藤崎裕太。平岡監督からの信頼も厚い

後半の藤枝東は、ボランチの位置から藤田息吹が視野の広いプレーでリズムを作り、MF蓮池柊兵とFW村松一樹がアジリティー(敏しょう性)のあるドリブルで攻撃のアクセントとなり、長身FW新井成明が落ち着いたポストプレーを見せた。後半10分にMF海野智之が1点を返した後も藤枝東は攻め続けた。
 しかし後半14分、大津は両サイドの鵜木、蔵田岬平の3年生を下げて、右に藤崎裕太、左に澤田崇という2年生コンビを投入。ゲームの流れを変えようと試みて、これが大成功した。後半20分、藤崎は右サイドから藤枝東のDFを切り刻み、鋭い切り返しから重いシュートをドカンと決めた。苦しい後半の大津だったが、藤崎のゴールでようやく一息つけることができ、その後1点を返されたものの何とか3-2のスコアで逃げ切ることに成功した。

 平岡監督の大胆なダブル交代策だった。特に鵜木はこの日左サイドで利いていた。しかし平岡監督の目からすれば、先発の鵜木と蔵田は飛ばしすぎていた。チームとしてもサイドアタックの意識が薄れていた。そこで藤崎と澤田を同時に投入することによってチームに新鮮な空気と、もう一度サイドから攻めようというメッセージをピッチに送ったのだ。これが当たり、特に藤崎が右サイドで大暴れした。
 2回戦の立正大淞南戦でも平岡監督はやはり後半に藤崎、澤田を投入し、このときは左サイドで澤田が元気あふれるプレーでチームを活性化した。
「最高です」
 この日ヒーローとなった藤崎は照れながら笑った。

■大津サッカーの裏側にあるもの

「藤崎に限らず2年生をベンチに置いていることは非常に心強い。この後に累積警告だったり、けがもあるかもしれないが、そこはすっと2年生で埋められるようになっている」と、平岡監督の控えの選手に対する信頼はとても厚い。1~11番の背番号を付けた選手たちがずらりと試合開始のピッチに並ぶ大津だが、いつでも15番(藤崎)、17番(澤田)、14番(松本大輝)といった2年生たちが代わりにスタメンを張る準備はできている。非常に豊富な選手層だ。それは平岡監督が「(今季の)ガンバ大阪じゃないけれど、うち以上に公式戦を戦った高校はない。天皇杯も戦いましたし」と語る公式戦と、多くの練習試合で鍛えられた。

「夏休みだけでも遠征は33~34日になり、インターハイ(高校総体)を含め、35試合くらいやっています。夏休みの間だけで3150キロくらい運転しました。運転するのは僕だけです。インターハイは埼玉県で行われたので、バスが排ガス規制に引っ掛かったので、置いて行きました。(予算の少ない)県立高校ですからバスで行きたい気持ちはあったんですが」。時には1日3試合をこなした日もあるという。
「僕が(母校の)帝京で学んだことの1つが『理不尽さが人を作る』というのがある。限界というのをどんどん伸ばしてあげるのが大事な部分じゃないか。3年間で心技体を鍛え抜く。こういったものは掛け算。どれかがゼロになると、すべてがゼロになる。そのパワーをどんな状況でもゼロにさせない。特にメンタリティーの部分ですよね。巻誠一郎(ジェフユナイテッド千葉/大津OB)なんていうのは技術も体力も普通のプロと同じくらいですが、最終的にメンタリティーの中で自分のパフォーマンスを大きくするというのはあると思う。いろいろな意味のいい掛け算を作っていければいいと思います」

 センターバックとして藤枝東の猛反撃をしのぎ切った藤本大主将は夏の遠征を振り返る。
「1日2~3試合もやってきつかったが、こうして人間性も大きくなっていった。古沼先生(古沼貞雄/帝京元監督、現大津臨時コーチ)もそうやってきたわけですし。移動は5~6時間というのもありました。僕たちは寝ていることも多かったんですが、それでも体が伸ばせないから辛かった」
 その結果、選手はたくましくなり、選手層が厚くなることにつながった。
 試合後の平岡監督は語る。
「サッカー王国に勝ち、熊本は財産を1つ得ることができた。大津だけでなく熊本のサッカーが、この勝利によって、またいい方向に変化できればいいと思います」
(スポーツナビ)



大迫勇也、超高校級ストライカーの証明

2009年01月04日 16時02分27秒 | コラム
<3回戦 鹿児島城西(鹿児島) 7-1 宇都宮白楊(栃木)>


3試合連続で2得点するなど今大会絶好調の鹿児島城西のFW大迫勇也

鹿児島城西(鹿児島城西)のFW大迫勇也が小さなステップでドリブルを始めたとき、次の光景は予測できなかった。左右で小さくボールを触ると、コンパクトなシュートモーションで左足から弾丸一閃。シュートを打つつもりなのだと気づいたときには、ボールがゴールネットに突き刺さっていた。J1鹿島アントラーズ入団が内定している超高校級プレーヤーの才能を見に来た観客は、きっと満足して帰ったに違いない。

 2発目も強烈だった。左サイドの深い位置でボールを持つと、相手を背負った状態から一気にターンフェイントで宇都宮白楊(栃木)のマーカーを振り切ると、角度のないところから、GKが触れることのできない速さでファーサイドへ右足シュートをたたき込んだ。3試合連続2得点の通算6得点で、得点王争いの首位を走る。本人は「気にせずに1試合、1試合を戦っていきたい」と話すが、平山相太(FC東京)と石黒智久(カターレ富山)の持つ1大会最多得点記録(9点)の更新も狙える勢いだ。

■4アシストを含め全得点に絡む


鹿児島城西の大迫勇也は厳しいマークに受けながらもチャンスを確実に得点に結び付けている

試合会場の市原臨海競技場では、得点者のほかにアシストをした選手の名もアナウンスされる。この日、大迫勇の名がコールされたのは2得点4アシストで6回。それ以外でも攻撃の起点となり、チームの7得点すべてに絡む活躍を見せた。182センチの長身を支える足元のタッチは柔らかい。前線でボールを受け、相手の意識が背番号9に集中した瞬間、最終ラインの裏へふわりと柔らかいパスを通す場面も目立った。

 鹿児島城西の小久保悟監督は、「まだ周囲を使うべき状況でパスを出さずに崩しに行っている場面がある。もっと周りを使えば、自分自身の得点機会も増えるはず」と厳しいが、ボールを持てばチャンスが生まれるという期待感にあふれるプレーだった。敵将・只木章広監督も、「ゴールに向かっていくスピードがあるし、日本人にはないようなシュート感覚を持っている。さらに、その状況から味方を使うこともできる。代表クラスの力を持っていると思う」と、賛辞を惜しまなかった。

■鬼門の準々決勝を乗り越えられるか

 好調のエースに引っ張られ、チームの状態も上向きだ。小久保監督は、「今日は攻撃から守備の切り替えが遅かったし、まだ修正点はあるが、緊張感がほぐれて徐々に良くなっている。攻撃に連動性が生まれてきた。チームの出来は80から90点」と手応えを話す。

 しかし今季、高校総体、高円宮杯ではともに準々決勝で敗退しており、次戦がひとつのヤマ場となる。小久保監督も「次に勝てば、乗ってくるのではないですかね」と、タイトル奪取への分岐点として見据えている。この日の試合終了間際、正GK神園優が決定機の阻止で一発退場となったため、次戦は出場停止。正念場で試練が訪れたが、圧倒的な破壊力は、その鬼門を打ち破るために磨かれてきたはずだ。(スポーツナビ)



東洋大初V!67度目挑戦ついに/箱根駅伝

2009年01月04日 15時37分52秒 | その他スポーツ情報

出場67回目にして初の栄冠。東洋大のアンカー高見は感無量の表情で総合優勝のテープを切った

第85回東京箱根間往復大学駅伝・復路(3日、神奈川・箱根町芦ノ湖駐車場発-東京・大手町着=5区間109.9キロ)往路優勝の東洋大が復路も制し、通算11時間9分14秒で出場67回目にして初の総合優勝を達成した。山下りの6区で早大に首位を譲ったが、7区の飛坂篤恭(とびさか・あつよし=4年)が区間賞の走りで差を詰め、8区で千葉優(2年)がトップを奪還。そのまま逃げ切った。昨年12月に部員が強制わいせつで現行犯逮捕される事件が起き、どん底に落ちた名門が、佐藤尚監督代行(55)の下、心をひとつに戦った。

ガッツポーズでテープを切ったアンカーの高見諒(2年)が飛び込んだ歓喜の塊は、恒例の胴上げを行うことなく、ほどけた。「ありがとうございました!」。ヒーローたちは一列に並び、声をそろえ、頭を下げた。

 「箱根を走らせてもらえた“感謝の気持ち”を表そうと思ってやりました」と主将の大西一輝(4年)。部員の強制わいせつ事件で川嶋伸次監督らが引責辞任。一時は出場さえ危ぶまれた箱根で、悲願を果たした。

 5区で区間新を樹立した“怪物”柏原竜二(1年)らの奮闘で奪った往路優勝を、全員で守った。6区の山下りで早大に逆転を許しながら想定内の18秒差で抑えると、7区の飛坂が区間賞の力走。ここで勝負をかけた。8区の千葉が8キロ手前で早大・中島賢士(2年)をかわすと、焦らず約2メートル背後に追わせて走る“じらし作戦”。中島の集中力が切れた残り3.5キロ地点からスパートし、差を広げた。

 9区は、大津翔吾(2年)が8キロ過ぎの権太坂付近でわざとペースを落とし、早大・朝日嗣也(4年)を5秒差までおびき寄せる“おとり作戦”。オーバーペースを誘い、朝日の疲れが見えたところで一気にペースアップして突き放した。「後半は駆け引きで勝ちました。うちみたいなチームは普通にやっては勝てない」と佐藤監督代行。柏原以外は無名の選手たちが、堅実な走りで早大の猛追をしのいだ。

 支えたのは「団結力」だ。事件による5日間の活動自粛中のある晩、大西主将が声を張った。「練習できなかったから負けたとか、そんなの言い訳にならないぞ!」。監督辞任の動揺から、集中力を欠く部員もいた。何度も話し合いを重ねるうち、誰からともなくこんな言葉があがった。「(川嶋前)監督に優勝旗を持ち帰ろう!」。一つになった思いはこの日、沿道から声援を送った“恩師”に届いた。

 「縦、横のつながりが深まった。(事件は)無形にプラスになったのかもしれないです」と佐藤監督代行。悪夢を乗り越え“感謝”とともに走った箱根路の先に、大きな喜びが待っていた。(サンスポ)

東洋大“山の神”1年柏原MVP/箱根駅伝

2009年01月04日 15時30分11秒 | その他スポーツ情報

大会MVPを獲得した東洋大学・柏原竜二

第85回東京箱根間往復大学駅伝・復路(3日、神奈川・箱根町芦ノ湖駐車場発-東京・大手町着=5区間109.9キロ)山上りの往路5区で区間新の快走で8人抜きを演じて首位に立ち、東洋大初の総合優勝に大きく貢献した柏原竜二(1年)が、最優秀選手に贈られる金栗四三杯を受賞した。「自分で振り返っても、気持ちの整理がつかない」と戸惑い気味。昨夜は祝福メールが約40通届いたが、両足の筋肉痛でほとんど眠れなかったという。「“山の神”じゃなく、一般人です」と周囲のフィーバーぶりに困惑していた。(サンスポ)

早大2年連続2位、41秒届かず/箱根駅伝

2009年01月04日 12時46分50秒 | その他スポーツ情報

16年ぶりの総合優勝はならず、早大のアンカー、三戸は両手を合わせ、わびながらゴール

第85回東京箱根間往復大学駅伝・復路(3日、神奈川・箱根町芦ノ湖駐車場発-東京・大手町着=5区間109.9キロ)完全復活はならなかった。早大のアンカー、三戸格(4年)は胸元で両手を合わせ、わびながら東洋大に41秒遅れでゴール。目標だった16年ぶりの総合優勝を逃し、2年連続の総合2位に終わった渡辺康幸監督(35)は、悔しさをにじませた。

 「完敗です。スタートで思うような差を広げられず、逆手に取られてしまった」

 山下りの6区でつまずいた。昨年区間賞の加藤創大(3年)を起用し、往路で22秒差をつけられた東洋大に逆に1分30秒の大差をつける計算だった。5度の首位交代の末、加藤は首位を奪還したが、左脇腹痛が大きく響き、リードはわずか18秒にとどまった。

 負の連鎖は続いた。7区に抜擢(ばってき)された1年の八木勇樹は大会10日前に発熱し、先月30日に出場のめどが立ったばかり。渡辺監督は1分差をつけることを期待したが、逆に6秒縮められた。8区に入り、中島賢士(2年)が7.8キロで東洋大に並ばれ、16.5キロで前に出られると、もう抜き返す力は残っていなかった。

 「来年は東洋、駒大との三つどもえになる。チームを作り直す」と渡辺監督。今春には4年間、エースの重責を担った竹沢健介が卒業し、4区で区間新記録を出した三田裕介ら、箱根路を経験した1年生3人が中心の若いチームへと生まれ変わる。かつて「怪物」といわれた渡辺監督率いる早大が、三度目の正直で頂点を目指す。(サンスポ)

明大8位、43年ぶりシード/箱根駅伝

2009年01月04日 12時37分31秒 | その他スポーツ情報

43年ぶりの歓喜。8位でゴールした明大・卜部は、笑顔の部員に胴上げされた

第85回東京箱根間往復大学駅伝・復路(3日、神奈川・箱根町芦ノ湖駐車場発-東京・大手町着=5区間109.9キロ)7度の総合優勝を誇る古豪・明大が、往路7位に続き、復路でも9位と健闘。総合順位で8位に食い込み、上位10校に与えられるシード権を1966年大会以来、43年ぶりに確保した。16年ぶりの総合Vを狙った往路2位の早大は最終10区の追い上げも実らず、41秒差で2年連続の2位。往路15位の駒大は復路でも7位に終わり、総合13位。前年優勝校が途中棄権以外でシード権を失う史上初の屈辱を味わった。

喜びを爆発させた顔が待っていた。明大のアンカー・卜部(うらべ)淳史(4年)が息絶え絶えで大手町に帰ってきた。11位・国士大との差は51秒。区間12位ながら、無我夢中でゴールに飛び込んだ。

 「もう前しか見てなかった。ゴールしたと思ったら宙を舞ってました」

 もうろうとした意識の中、仲間たちの手で3度胴上げされた。古豪が43年ぶりにシード権を確保した歓喜の儀式だった。

 オールドファンには何とも懐かしい紫紺の復活だ。明大は1964年の第40回大会までに優勝7回(3位以内は18回)を数える超名門だった。だが、41回大会の8位を最後にその後は2ケタ順位が続き、最後にシード権を確保したのも10位だった42回大会。受験戦争が激化し、東京六大学の看板大学と箱根との縁は徐々に遠くなっていった。

最大の転機は03年に全学部で導入されたAO(アドミッション・オフィス)入試だ。以前のスポーツ推薦枠では全競技200人の募集に毎年400人超が受験。約半数が落ちる現実に「学力も必要で有力校からの入学希望者が激減した」(松本穣部長)。だが、AO入試で“明大命”の学生が増加。往路の4区3位でエースの松本昂大(3年)も「明大を強くしたかった」と練習でも月間1000キロを走り抜いた。

 昨年は予選会突破もできず選手は補助員として箱根に“参加”。4区で観客の整理に努めた松本も「出世しました。同じ4区だったからあの時の悔しさを振り払って走りました」。01年に就任した西弘美監督(56)の茶髪&ピアス禁止、門限22時、起床5時55分という「文武両道の考え」もAO世代の選手に浸透した。

 「今年はけがや風邪の選手もいた。まだ80点です。シード権はうれしいですが、来年はもうちょっといけると思います」

 復活だけでは終わらせない。西監督にはしっかりと『常勝軍団』のイメージがわいている。(サンスポ)