あすかパパの色んな話

日々の暮らしの中で思ったことを書き込んでいきます。
今までのように写真、競馬の予想、スポーツネタも続けていきます。

香川西、指揮官の忍耐と1年生コンビの活躍

2009年01月02日 21時01分52秒 | コラム
<2回戦 市立船橋(千葉) 1-2 香川西(香川)>

■躍動した香川西の1年生コンビ


香川西の1年生FWの大西晃広(左)が大浦監督の期待に応えて2ゴールの活躍を見せた

赤いユニホームの坊主頭が躍動した。香川西(香川)の大浦恭敬監督が「夏を過ぎて走れるようになったから」と起用理由を話した2人の1年生はこの日、立ち上がりから高校総体(インターハイ)チャンピオンの市立船橋(千葉)を苦しめた。FWの大西晃広は相手の最終ラインの裏を狙って出入りの激しいムービングを見せ、MF佐々木卓弥は積極果敢に攻め上がるサイドバックとのバランスを取りながら、タイミングよく前線に顔を出して、攻撃に厚みを持たせた。

 前半18分、香川西はJ1川崎フロンターレ入団が内定しているMF登里享平が自慢の瞬発力を生かし、1人をかわして左サイドからクロスボールを送り込む。大西がボレーを落ち着いて決め、先制点をマーク。前半24分には、ピッチ中央から放り込まれた縦パスにまたも大西が素早く反応し、角度のないところから豪快にシュートを突き刺して追加点を奪った。「ゴールが見えたので迷わず打った」という怖いもの知らずの16歳の一撃が、市立船橋にとっては致命傷となった。

■指揮官が貫いた目指すサッカー

市立船橋はインターハイ王者であり、何より最激戦区としてその名をとどろかせる千葉県の代表である。結果のみで判断すれば、今大会の優勝候補筆頭のチームが早期敗退したことを残念に思うファンも多いだろう。しかしこの日、試合の内容では香川西の素晴らしさがより目立っていた。試合を見たならば、むしろ多くの人が好チームの勝ち上がりを素直に喜ぶに違いない。

 香川西は4バックを基盤とするが、攻撃時にはDFが1枚必ず攻め上がり、分厚くなった中盤でパスをつなぐ特徴を持つ。そこからサイドへ展開すると、左の登里、右の石田一貴が鋭い突破力で相手に脅威を与える。そうかと思えば、中央へ横パスをつないで、相手のディフェンスラインの裏へ走る2トップへスルーパスを狙う。
 この日、後半26分に市立船橋が1点を返してパワープレーに出てからの10分余り、香川西が崩れなかったのは、何よりも攻守の切り替えの早さに要因がある。大浦監督が「陸上競技ではフライングは禁止だけど、サッカーではフライングはルール違反ではない」と、常に要求している素早い判断と対応がそこにあった。

■インターハイ王者にリベンジ


昨夏のインターハイでは敗れた王者・市立船橋相手に、選手権の舞台でリベンジを果たした

香川西は昨夏のインターハイ3回戦で対戦した際には市立船橋に0-1で敗れたが、チームのポテンシャルを高く評価していた大浦監督はぶれなかった。攻め上がりの多い4バックは、当然のことながら、ボールを失えばカウンターの餌食となる。夏ごろまでは攻撃力を発揮する一方でリスクも目立ち、完成度はいまひとつだった。
 しかし、「今年は、僕がよく我慢したなと自分で思うぐらい」と指揮官が語るほど、目指すサッカーを変えることなく築き上げてきた。だからこそ、相手への対策を聞かれたときには、「今年のチームはいけると思っていたので、対策はしていない。むしろ、いつもやっていることをできるかどうかがテーマだった」と、秘めていた自信を垣間見せた。

 1年生コンビがレギュラーポジションを獲得したのは、共に夏を過ぎてから。大浦監督は、2得点でラッキーボーイとなった大西もさることながら、中盤で力を発揮した佐々木についても「運動量があって、ポジショニングがいい。総体では登録メンバーにも入れていなかったが、伸びてきた」と高い評価を与えた。我慢して鍛え抜き、ルーキーの抜てきもあって一皮むけた香川西が、見事にリベンジを果たした一戦だった。(スポーツナビ)

ルーキーの活躍が光った東洋大と早大=箱根駅伝

2009年01月02日 19時47分59秒 | その他スポーツ情報
元箱根戦士・駒大OB神屋氏が語る往路総括


新“山の神”柏原が5区で大逆転し、東洋大が往路初優勝を果たした

第85回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)が2日に行われ、ダークホースと目されていた東洋大が初めての往路優勝を果たした。前回大会で12年ぶりに往路優勝を果たした早大は2位に、日体大が3位に入った。
 一方で、連覇を狙った駒大はまさかの15位と大失速し、予想外の展開となった。駒大OBで箱根駅伝に4年連続(1999~2002年)出場した神屋伸行氏(現武蔵野学院大学陸上競技部監督)に、往路のレース総括および、復路のレース展開をうかがった。

■早大、東洋大は共に流れがよかった

東洋大の優勝、早大の2位は、想定内の結果でした。早大は1年生の矢澤曜が1区で区間賞を獲得して、チームが完全に波に乗れました。

 東洋大はチームの流れがいい状態で、5区の柏原竜二につなげたことがよかったのでしょう。中でも3区の東洋大の大西智也は長い距離に対する練習をしていなかったにもかかわらず、区間3位の走りを見せました。同じ区間に配置された早大の竹澤健介、東海大の佐藤悠基は、学生長距離界のエースという別格の存在なので、その中で3位というのは上々の成績。一方で、竹澤と佐藤は、二人とも自己ベストが1万メートル27分台の選手なので、状態が悪い中でも無難に走れば、あのくらいのレベルが保てるのでしょう。特に佐藤に関しては、腰を落として走っていたので、今年苦しんだなという印象でした。

■区間新記録が樹立された3つの条件

今回、区間記録が4つ(2区=山梨学院大・メクボ・モグス 3区=早大・竹澤、4区=早大・三田裕介 5区=東洋大・柏原)更新されましたが、要因として風がなかったことが上げられるでしょう。例年なら箱根(西)からの風が吹き降ろしてくるのですが、今年はその風がなかった。特に山に関しては暖かかったのがよかったのでしょう。むしろ汗をかくことで疲れがあったと思いますが、山の寒さで足がしびれることがなかった。10度近くあったので、走りやすかったのでしょう。
 今回は、風がない、気温もそれなりに高い、暖かいということが、新記録が続出した要因でしょう。

 5区を走った東洋大の柏原は、“山の神”今井正人(順大卒=現トヨタ九州)の持つ大記録、78分05秒を上回る77分17秒の新記録を樹立しました。今井の1万メートルの記録は28分57秒93(当時)、柏原に関しては、28分44秒42と、今井を上回る走力もある。適正があるから上りに配置されるわけですが、5区に配置された選手はみんな同じ条件。最初の平地5キロを15分で入ってスピードに楽に乗れる選手と、同じペースで走って、1キロ3分切るのがやっとだという選手とでは、タイムに対する意識が違う。5区を走った早大の三輪真之は余裕を持って走っていましたが、やはりタイムを持ってる柏原のような選手が来ると勝負するのはつらくなりますよね。

■区間2けたを出さないのは、チームが強い証拠

そのほかのチームでは、中央学院大が安定した走りをしていました。いつも通りの位置をキープしていて。山梨学院大と中央学院大は、駅伝らしい駅伝をしていたと思います。 たとえば、東洋大は、1区から5区まで8→17→3→9→1という順位でした。また、早大も1→7→1→1→13と、5区の三輪だけが苦しかったですが、区間2けたを出さなかった。これは強いチームの証拠です。上がったり下がったりは結果的によくない。終始1~3位は安定したチームです。中央学院大は、11→3→15→8→4と2けたもありますが、安定しているので、常に上位に入れるチームだと思います。
 2区で自身の持つ区間記録を更新した山梨学院大のモグスも、若干疲れがあったようですが、駅伝慣れした安定した走りでした。その後も上位をキープして5位に入りました。
 
上武大に関しては、初出場で堅くなっていましたね。3区に長谷川裕介が入っていたのに、外れたのが気になります。関東インカレ(2部)1500mで優勝している選手なので、使われなかった理由は故障なのか、アクシデントなのか。流れを作れませんでしたね。
 一方、33年ぶりの青山学院大は、大舞台に慣れていないので、こちらも力が発揮できなかった。3区に配置された米沢類が区間12位と、同大の中で一番いい成績を残しましたね。

■駒大、復路はシード権確保に徹するべき

駒大に関して言えば、戦前、記録会での結果がよくなかったのが敗因じゃないでしょうか。さらに、補欠の池田宗司、我妻伸洋らを往路に配置できず、駅伝経験のない、1区・末松裕一、3区・渡邉潤、4区・高橋徹の3人を使ってきた。駅伝に臨む前になんらかのアクシデントがあったのかもしれません。あるいは、練習ができていない状態だったのでしょう。
 
 往路の総合成績が15位でトップとの差が7分55秒となると、優勝争いには絡めないでしょう。シード権獲得ライン(10位)との差が約2分なので、そこがぎりぎりだと思います。前回大会、不安のあった6区でそれだけ戻せるのでしょうか。普通、2、4、5区ないし、2、3、5区に戦力を充実させるはず。箱根駅伝は復路重視ともいわれますが、往路ももちろん重要視します。しかし、1、3、4区で19位→21位→19位と、連続で悪かったので、メンバーがそろわなかったんでしょう。
 復路はシード権が確保できるようオーダーを考えていくのではないでしょうか。無理に追っかけるとシードすらあやしくなる。6区の最初の入りで決まります。最初落ち着いて入ればシード権は確保できる。そしてシード権を完全に確保した上で上位を狙うという方法がよいでしょう。
 
 優勝争いは早大、東洋大にしぼられたと思います。往路3位の日体大がそこに絡んでいけるかもしれません。日体大は、6→12→4→6→3と区間記録も安定していました。さらに復路にも経験のある選手たちが残っているので崩れなければ、優勝争いに絡んできて、三つどもえ戦になりそうです。(スポーツナビ)


学生&社会人が見せた元日の挑戦=天皇杯・皇后杯バスケ オールジャパン 第1日

2009年01月02日 16時56分48秒 | その他スポーツ情報
バスケットの日本一を決める第84回天皇杯・第75回皇后杯全日本総合選手権大会(以下オールジャパン)が1日、東京体育館などで開幕した。同大会が元日開幕となって2年目。「一年の計は元旦にあり」というが、男女1回戦で早速登場した高校・大学・社会人・JBL2の各チームは、“バスケット始め”となるこの日、どんな収穫と課題を得たのか、追ってみた。

■社会人1位の意地を見せた横河電機


2年連続出場の新潟教員。「新シーズンこそは40分間走り切れるようになりたい」(柏木茂之ヘッドコーチ)

社会人チーム同士の顔合わせとなった男子1回戦の横河電機-新潟教員。社会人1位で大会に乗り込んだ横河電機は、今季、関東実業団1部リーグで4年連続全勝優勝(優勝は5年連続)、全日本実業団選手権と全日本社会人選手権も優勝という輝かしい成績を誇る。
 一方の新潟教員は、北信越代表として2年連続出場となったが、今秋に地元・新潟で開催される国体の強化メンバーも名を連ね、持ち味の走るスタイルで食らい付いていく。

 前半は新潟教員の粘りもあり、横河電気が3点のリードで終える。「チームとしては初出場なので、緊張して疲れるのが早かったです」と司令塔・神埼健は初舞台に臨む難しさを口にした。
 しかし後半、守ってはゾーン、攻めては3点シュートとエンジンがかかり、最終的には85-67と社会人1位の面目を保った。

 これで、2回戦は学生1位の慶應大との対戦となった。その慶應大は、07年に竹内公輔(現アイシン=JBL)らを擁し、JBLの日立を破る快感を味わっている。チームのエースである3年生の小林大祐は、「またJBLチームに勝ちたい」と意気込んでいる。
 だが、横河電機も「ポイントはディフェンス。社会人らしく頭を使って、相手の速い展開についていきたいです」(神崎)と、慶應大の行く手に立ちはだかる。

■星城高が初めてのオールジャパンをつかむまで


星城高の部旗の言葉は「妥協するな!!」。頑張ったかどうかを評価するのは自分でなく周囲、という戒めだ。新チームは全国切符を得て多くの人に評価されたい

女子1回戦では、星城高(東海)-環太平洋大(中国)という初出場チーム同士の対戦が行われた。
 星城高は全国高校総体(インターハイ)に16度出場と伝統あるチームで、つい数日前に全国高校選抜(ウインターカップ)で優勝した桜花学園高と同じ愛知県にある高校だ。 ウインターカップは桜花学園高が愛知代表として26年連続出場する以前に5度の出場経験を持ち、インターハイも数年に1度のペースで出場している。

 しかし、今季はインターハイ、ウインターカップともに出場できず、オールジャパンが始めての全国大会。
「こういう大きな舞台での経験が少ないメンバーだから、もう何をやっているかもわからない感じだった」と星城高・神谷耕三監督。苦笑いするしかないゲーム展開で、結果は60-90の敗戦となった。

 だが神谷監督はむしろ、出場に至るまでの過程を評価していた。
「県予選で桜花学園大、東海地区予選で岐阜女子高に勝てたのは大きな自信になりました」
 桜花学園大は東海女子1部リーグの強豪、岐阜女子高に至ってはインターハイベスト8という力の持ち主だ。そう考えると、2年生主体の星城高にとって新チームに向けて得たものは大きい。「上のレベルの大会の雰囲気を感じられたことを、(来季の)インターハイ、ウインターカップにつなげていければと思います」(神谷監督)

■鹿屋体育大、“プリンストン・オフェンス”でJBL2撃破!


鹿屋体育大は九州地区予選で九州電力、福岡第一高という社会人と高校のトップチームを破っており、フロックでないことがわかる

高校チームの取り組みを見られたかと思えば、同じコートでアメリカ仕込みのバスケットも見られるのがオールジャパンの面白さ。今年度の男子インカレで躍進を見せた九州の鹿屋体育大が、“プリンストン・オフェンス”を武器に外国人選手を擁するJBL2の石川ブルースパークスを84-80で退けてみせた。

 “プリンストン・オフェンス”とは、NCAA(全米大学バスケット)で考案された、スペースを使ってサイズの不利を埋める攻撃システムだ。これを取り入れたのは今シーズンから指揮を執る福田将吾コーチ。24歳の若さだが、言葉の壁や先例がないことに試行錯誤しながらも渡米し学んできた情熱と信念を持つ。

 チーム戦術のほかにも、対戦相手のスカウティング(特徴分析)も効いた。攻守で活躍した八木勇樹は「これ(スカウティングビデオ)のおかげで相手の特徴はわかっていた」と分析班に感謝の言葉を述べた。
 選手はこのスカウティングビデオを、大学から貸与されたiPodタッチでチェックしてきたという。鹿屋体育大は周辺に公共交通機関がなく、なかなか対外試合ができないというハンデがあるが、工夫一つでここまでできるというところを見せてくれた。2回戦の青山学院大戦も必見だ。(スポーツナビ)

「戦極の乱2009」開催直前!國保広報インタビュー

2009年01月02日 12時50分02秒 | 格闘技情報
旗揚げからトライアウトまで、08年総括と09年展望


戦極初年度の集大成となる「戦極の乱2009」の見どころと今後の展望を國保広報に聞いた

08年3月に誕生した新総合格闘技イベント「戦極」。08年にはおよそ2カ月に1度のペースでイベントを開催し、ワンマッチとグランプリシリーズを交えた6イベントを開催してきた。
 そしてその集大成であり今後を占うことになるニューイヤーイベント「戦極の乱2009」が1月4日さいたまスーパーアリーナで開催を迎える。同イベントは名称からも分かるように「戦極~第一陣~」「戦極~第二陣~」といった連番の冠されたイベントとは一線を画したスペシャルイベント。その見どころと、戦極08年の総括、09年の展望を主催者であるワールドビクトリーロードの國保尊弘広報に聞いた。

■吉田道場vs.GRABAKA、総大将の頂上決戦


新春を飾る吉田と菊田の道場長対決

──「戦極の乱2009(1月4日・さいたまSA)」で吉田秀彦選手と菊田早苗選手の対戦が決まり、大変驚いたファンや関係者も多かったと思います。両者の対戦は以前から構想があったのでしょうか?

 以前からというわけでもないのですが、お正月にイベントを開催するにあたって1番盛り上がる試合というと、チャンピオンシップであったり日本人対決であったりすると思います。では日本人対決で誰と誰が対戦すれば盛り上がるのかと考えたとき、両者の対戦案が浮上しました。戦極で組むことのできる、最高の日本人対決なのではないかと思います。

 吉田選手は吉田道場の、菊田選手はGRABAKAの道場長でありますし、吉田選手の柔道、菊田選手の柔術というバックボーンのぶつかり合いとして見ても、お互いにリスクの高い戦いになると思います。
 お互いに高いリスクを背負った戦いであるからこそ、見る側にとっては非常にワクワクする戦いになるのではないかと思います。

──吉田選手や中村(和裕)選手などは階級転向に難色を示していたようですが、吉田選手のライトヘビー級(93・0キロ以下)転向はうまく説得できた結果なのでしょうか?

 中村選手の階級転向は本人の意向でした。吉田選手は「できればこのままヘビー級(93・0キロ以上)で」という思いもあったようですが、身長や体格を見てライトヘビー級が適正なのではないかと思いました。今のヘビー級の選手ってすごく大きいですからね。

──柔道出身の選手は減量を嫌う傾向があるのでしょうか?

 それはまったくないと思います。競技時代から減量してやっていますし、柔道は小さい者が大きい者を倒すことも醍醐味(だいごみ)のひとつですしね。その分減量の苦しさもよく知っているのですが(笑)。

──なるほど。そういえば瀧本(誠)選手にはウェルター級(76キロ以下)転向をおすすめされているそうですね。

 瀧本選手自身は「上の階級でやるならともかく、下の階級ではやりたくない」と、総合格闘技へ転向してから一貫して言っていますね。
 しかし、そこは本人とまた話をしてみたいと思います。ハードな練習の後などは82キロくらいしかないような時もありますから。

──では普段の試合はほとんど減量なしでやられていると。今は重い選手たちが極限まで絞ってくるのが主流ですから、苦しいかもしれませんね。瀧本選手は1月4日は不参加ですよね?

 そうですね。

──中村選手も?

 はい、中村選手はあごのけがが完治していませんから、本格的な練習も来年にならないと開始できない状況ですね。

■09年は6~7大会を開催、夏には大規模興行も

──「戦極の乱」では2階級でチャンピオンが誕生しますが、その後の防衛戦プランはどのように考えておられますか?

 最初の防衛戦は7月ないし8月のビッグイベントで行いたいと考えています。

──両階級とも?

 どちらかひとつになってしまいそうですね。
 特にライト級では挑戦候補がひしめきあっている状況だと思いますので、試合を重ねたり、ファンの皆さんの声を聞きながら考えていきたいと思います。

──ライト級グランプリシリーズでは実力の拮抗(きっこう)した戦いが多く、白熱しました。

 そうですね。グランプリシリーズに出すことのできなかった選手たちもたくさんいますので、ライト級はますます層が厚くなっていくと思います。

──09年はフェザー級(65・0キロ以下)グランプリシリーズの開催を検討されているそうですね。

 はい、3月ごろからフェザー級グランプリシリーズを始めて、7月ないし8月のビッグイベントでチャンピオンを決めたいと思っています。

──09年は上半期に3大会を開催予定と伺いました。

 はい。1月を含めると4大会ですね。年間では6~7大会くらいの開催を考えています。

■五輪選手参戦は間に合わず、うわさの秋山参戦は?


「DREAM.6」のリングで吉田戦の実現を求めた秋山

──「戦極の乱」オープニングファイトには入江秀忠選手が登場しますね。これはどういう経緯で?

 推薦なども背景としてあるのですが、私たちとしてはできるだけ多くの選手にあの会場、雰囲気を味わってもらいたいと考えています。若い選手もベテランの選手も「あの舞台で戦いたい」という思いがあり、それに応えたいと思うのですが、イベント自体を長くするのは好ましくありませんのでオープニングファイトを設けることにしました。

──今後、本戦の中でもこういう試みを行っていくのでしょうか?

 われわれは競技志向というものをひとつの柱として考えていますので、本戦をバラエティ的なものにしていく予定はありません。

──「戦極の乱」には北京五輪のメダリスト参戦プランも浮上していました。その後いかがでしょうか。

「09年初頭にレスリングの大きな大会があり、これを終えてから本格始動したい」と選手側から申し出があり、今回は見送りとなりました。もしかしたらイベント内のVTRでご紹介できるかもしれません。

──レスリングではプロイベントへ参戦できる体制づくりが進んでいるそうですね。

 国際レスリング連盟の中に総合格闘技連盟というものができ、五輪競技を目指していく意向などもあるようです。

──それは楽しみですね。ところで、秋山(成勲)選手に戦極参戦のうわさもありますが、お話などはすでにされているのでしょうか?

 いいえ、まだしていないですね。たまに格闘技イベントの会場で会うこともあるのですが、そこではあいさつを交わす程度です。
 時機を見てよく話をしてみたいと思っています。今後総合格闘技を続けていく気持ちがあるのか、どこで何をやっていきたいのか、など聞いてみたいと思います。

■王座戦は5R制、本格トライアウトも2月スタート


強豪集うこの乱世、生き残れるか!?(写真は「戦極~第三陣~」)

──分かりました。それでは08年の総括をお聞きしたいのですが、手ごたえはいかがですか?

 まず戦極を立ち上げた目的のひとつとして、当時「1年以上試合ができていなかった選手たちに試合の場を提供する」という目的があったのですが、これについてはある程度実現できたのではないかと思っています。

──おもしろい試合も多く、イベントとしては成功だったのではないでしょうか?

 試合は選手の努力もあっていいものができたと思います。それに新しいスター選手も生まれました。
 グランプリシリーズを制した北岡悟選手、ジョルジ・サンチアゴ選手。
 ユニークなキャラクターと強さを併せ持つキング・モー選手。
 こうした選手たちと一緒に、失われてしまった格闘技界全体の熱を取り戻していきたいですね。

──スター選手の誕生といえば「最強格闘技・戦極G!」での選手紹介も好評ですね。

 地上波の中でああいう情報発信の場が持てることはうれしいですね。
 選手にとってもスタッフにとってもモチベーションにつながっていると思います。

──09年には戦極育成選手トライアウト(2月1日・バディ長津田)もスタートします。

 募集期間が短い中でどれだけの候補選手たちが集まるのか未知数ではありますが、1人でも多くの選手に活躍の場を提供できればいいなと思っています。

──どんな選手に参加してほしいですか?

 やる気があって世界を目指すような選手がよいのではないでしょうか。
 ジムさんにも多数参加(GRABAKA、修斗ジムグループ、パンクラス、吉田道場、和術慧舟會、ほか)していただくことになっておりますので、スタイルの合ったジムで活躍していただければと思います。

──それでは最後に「戦極の乱」についてもう少しお聞きしたいのですが、ライト級とミドル級のタイトルマッチは戦極初の5ラウンド制ですね。

 はい。タイトルマッチはできれば判定ではなく、完全決着をしていただきたいと思っています。

──試合数はオープニングファイト2試合プラス本戦7試合で全試合ですか?

 はい、そうです。もしかするとサプライズが加わるかもしれないというところで1試合の枠は用意していますが、一応これで全試合になります。
 それにタイトルマッチの2試合がフルラウンドとなった場合、かなりの時間になってしまいますので、本戦は7試合もしくは8試合が妥当であると考えました。
 前回の大会(戦極~第六陣~、11月1日・さいたまSA)が5時間30分ありましたので(笑)。

──そうですね(笑)。それでは「戦極の乱」楽しみにしています。ありがとうございました。

■戦極の乱2009
2009年1月4日(日)さいたまスーパーアリーナ 開場14:00 開始16:00

<戦極ライトヘビー級 ワンマッチ 5分3R>
吉田秀彦(吉田道場)
菊田早苗(GRABAKA)

<戦極ライト級チャンピオンシップ 5分5R>
五味隆典(久我山ラスカルジム)
北岡 悟(パンクラスism)

<戦極ミドル級チャンピオンシップ 5分5R>
三崎和雄(GRABAKA)
ジョルジ・サンチアゴ(アメリカン・トップチーム)

<戦極ヘビー級 ワンマッチ 5分3R>
中尾“KISS”芳広
アントニオ・シウバ

<戦極ライト級 ワンマッチ 5分3R>
光岡映二(和術慧舟會RJW)
セルゲイ・ゴリアエフ(MMA BUSHIDO)

<戦極ヘビー級 ワンマッチ 5分3R>
デイブ・ハーマン(F1 Fight Team)
チェ・ムベ(チーム・タックル)

<戦極ライトヘビー級 ワンマッチ 5分3R>
キング・モー
内藤征弥(和術慧舟會A-3)

<戦極の乱2009オープニングファイト ライト級 5分2R>
マキシモ・ブランコ(戦極育成選手)
井上誠午(和術慧舟會GODS)

<戦極の乱2009オープニングファイト ライトヘビー級級 5分2R>
入江秀忠(キングダム・エルガイツ)
加藤 実(フリー)
(スポーツナビ)

胴上げか、それとも「世界」か=天皇杯漫遊記

2009年01月02日 12時28分37秒 | コラム
決勝 ガンバ大阪 1-0 柏レイソル

■元日・国立をめぐる、それぞれの事情


キックオフを待つ柏のサポーター。前身の日立製作所以来、実に33年ぶりとなる天皇杯優勝を狙う

「か~し~わ一代、誓った日か~らぁ~」

 元日の国立にて「柏バカ一代」が唱和される。濃厚な昭和の香り漂う、この柏レイソルの代表的なチャント(応援歌)は、アニメ「空手バカ一代」の主題歌をオリジナルとしているのだが、梶原一騎原作による漫画は1971年から77年まで『週刊少年マガジン』にて連載されていた。当時、小学生だった私も、歯医者の待合室で何度も熟読した記憶がある。

 柏のサポーターがどれだけ意識しているかは不明だが、「空手バカ一代」が連載されていた6年間は、柏の前身である日立製作所の黄金時代と見事に重なっている。すなわち、JSL(日本サッカーリーグ)優勝1回(72年)、天皇杯優勝2回(72年度、75年度)、そしてJSLカップ優勝1回(76年)。日立時代の主要タイトルのすべては、この時代に獲得したものである。今回の天皇杯決勝進出は、2度目に優勝した75年以来ことで、実に33年ぶりの慶事。もっとも、今回ベンチ入りしたメンバー18人のうち、最年長はフランサの32歳だから、誰も前回の決勝進出を知らないことになる。むしろ彼らにとっては33年分の重みよりも、この試合を最後に柏を去ることになっている「石さん」こと石崎信弘監督を胴上げしたい、という思いの方が、はるかに強いことだろう。

 もう一方のファイナリストであるガンバ大阪は、前回の決勝進出は2年前。ただし、この時は対戦相手の浦和レッズにタイトルを譲っている。試合内容はといえば、G大阪が終始ゲームを支配し、実に21本ものシュートを浴びせたものの、浦和の鉄壁のディフェンスを最後まで崩すことはできず、最後は終了間際の永井雄一郎の決勝ゴールに沈んだ。試合後の会見で、西野朗監督が「悔しいです」と一言発したきり、口を「へ」の字に曲げたまま20秒近く沈黙してしまったのを、昨日のことのように覚えている。

 西野監督といえば、G大阪を率いて7年という長期政権を維持しているが、これまでリーグ(2005年)、ナビスコカップ(07年)、そしてACL(AFCチャンピオンズリーグ/08年)と数々のタイトルを勝ち取っているものの、なぜか天皇杯だけは手にしていない。クラブとしても、松下電器時代の90年度に一度獲得しただけなので、優勝すれば実に18年ぶりの快挙。その最後の対戦相手が、西野監督にとって「古巣」に当たる柏というのも、何やら因縁めいた話である。
 現役時代は日立でプレーし(ただし入団したのは、黄金時代直後の78年)、そして監督としてナビスコカップで優勝(99年。柏にとっては、プロ化してから唯一のタイトル)。いろいろ思うところはあるだろうが、この一戦に勝利しなければ、悲願のタイトルも、09年のACL出場権も、そして何より、ここに至るまでの努力のすべてが水泡に帰することとなる。西野監督にとっては、まさに「絶対に負けられない戦い」。その思いは、きっと選手たちも共有していることだろう。

■「行けるところまで」か「後半に勝負をかけた」か

あらためて、晴れ舞台に臨む両チームの状況を確認しておこう。今度はG大阪から。 「ロッカールームは野戦病院状態だ」――。3日前の横浜F・マリノスとの準決勝を終えた会見で、西野監督が発したこの一言が、チーム状況を端的に物語っている。遠藤保仁は右足首、そして橋本英郎は右内転筋にそれぞれ痛みを抱えており、いずれも自らの意志でピッチを去っている。加えて先のクラブワールドカップ(W杯)では、二川孝広と佐々木勇人が負傷でリタイアしているため、西野監督は毎試合のように中盤のラインナップに悩まされ続けた。結局、中2日の様子を見た結果、遠藤と橋本はスタメン出場。これに寺田紳一、明神智和を加えた4人が、G大阪の中盤を担うこととなった。

 一方の柏は、G大阪と同じ中2日ながら、こちらはキャプテンの大谷秀和がけがから復帰し、ほぼベストの顔ぶれ。しかも、フランサと李忠成をベンチに温存するという余裕ぶりである。天皇杯ではここ2試合、まずフランサを後半早々に投入し、ボールと相手DFが集中するようになってから李を送り出すという時間差の起用法が的中。準々決勝のサンフレッチェ広島戦、そして準決勝のFC東京戦を、いずれも接戦の末に制している。

 ピッチ上での豪華さでは間違いなくG大阪なのだが、ベンチの充実度では柏のほうが上。ここに、両チームの対照的なゲームプランを見てとることができる。すなわち、主力のコンディション不良にはあえて目をつぶり、とにかく「行けるところまで」(西野監督)というG大阪。逆に、切り札を温存して「後半に勝負をかけた」(石崎監督)という柏。指揮官の発想こそ真逆ながら、試合そのものはきっ抗した展開を見せる。

 ゲーム序盤、最初にスタンドを沸かせたのは柏だった。6分、右サイドバックの村上佑介の折り返しをポポがシュート。これはGK藤ヶ谷陽介が好判断で防いだ。柏は豊富な運動量と縦へのスピードで、両サイドから何度も際どいクロスを放り込んでくる。いつもはポゼッションで勝るG大阪も、前半は押し込まれる時間帯が続いた。15分には、明神が会心のミドルシュートを放つも、反撃ムードを演出するには至らず。遠藤はセットプレーを蹴ることができず、橋本はいかにも体が重そう。2トップの山崎雅人とルーカスも、前線にスペースを与えられず、前半は一度もシュートを打たせてもらえなかった。

 結局、両者とも決定的な場面が少ないまま、スコアレスで45分が終了。いよいよもって後半勝負、それも1点勝負のにおいがピッチ上から漂ってくる。

■90分で決め切れなかった石崎監督の誤算


後半延長から投入された播戸(左)は西野監督(左から2番目)の期待に見事に応えた

後半以降は、両チームのベンチワークを中心に見ていきたい。その方が、試合展開がより明確に見えてくると考えるからだ。
 まず後半開始時に、柏がMF太田圭輔を下げて、1枚目の切り札であるフランサを投入する。フランサを1トップ気味に置き、左右にポポと菅沼実、そして背後にアレックスという前線のブロックが完成。これにより、新たに入った10番を経由してパスが面白いようにつながり、同時にタメが生まれることで前線の動きが、より流動性的になった。フランサ投入から13分後には2枚目の切り札として、ポポに代えて李がピッチに送り出される。

「何としても90分で勝負を決めたいということで、フランサ、忠成(李)を投入して、何とか点を取りたかった」(石崎監督)

 後半15分には、フランサからのFKにDF古賀正紘がダイビングヘッドで際どいシュートを放ち、またも藤ヶ谷がファインセーブを見せる。しばらくは攻める柏、耐えるG大阪という時間帯が続いたが、いきなり柏がアクシデントに見舞われる。21分、守備的MF山根巌が負傷退場。この時点でベンチは、最後の交代カードを切ることを余儀なくされる。「山根の離脱が、プレスのところで厳しくなってしまった」(石崎監督)。いずれにせよ、ゲームプランが狂ったのは間違いない。

 だが、柏にとって最大の誤算だったのは、90分間で勝負を決めきれなかったことだろう。「誰も好んで延長戦をやりたいとは思わない。90分でケリをつけたいのはガンバも同じだったと思う」とは石崎監督。とはいえ、まだカードを温存しているG大阪のほうが、条件としては優位に立っていた。しかも後半途中からは遠藤が、橋本と入れ替わるように3列目まで下ってボールをさばくようになり、やがてポゼッションとシュート数でG大阪が柏を上回るようになる。ベンチが選手を代えるのでなく、選手が自分たちの判断でポジションを変えて対応する。これが今の柏にはない、G大阪の強みであった。

 結局、試合は01年度以来7年ぶりとなる延長戦に突入。しっかりとボールを回すG大阪に対して、柏はフランサと李にボールが回らず、2枚の切り札は次第に孤立していく。それでも、G大阪のベンチはまだ動かない。「遠藤、橋本、明神という、いつ自らバツを出してくるか分からない状態の選手がたくさんいたので」(西野監督)というのが、スタメンを引っ張った一番の理由であった。ようやく西野監督が最初のカードを切ったのが、延長後半の開始時。山崎を下げて、今季ゴールから見放されている播戸竜二を投入する。その8分後には「橋本OUT/倉田秋IN」。今度はG大阪が一気に勝負に出る。

 この試合唯一のゴールが生まれたのは、延長後半11分のこと。相手陣内でパスを回していたG大阪は、ルーカス、遠藤、倉田とボールがつながり、ゴール前でのルーズボールを播戸がシュート。いったんは相手DFにブロックされるも、もう一度左足を振り抜き、閉ざされていた柏のゴールをこじ開ける。右手の人差し指を突き上げて、西野監督に飛び込む播戸。これに次々とほかの選手が追随し、喜びの輪が広がる。この値千金のゴールが決勝点となり、銀色に輝く天皇杯はG大阪に授与されることとなった。

■目標の大きさが明暗を分けた?


G大阪の優勝で幕を閉じた第88回天皇杯は、間違いなくエポックメーキングな大会であった

あらためて振り返ってみると、今回の決勝は「駆け引き」として非常に興味深いものがあった。決定的な仕事ができるフランサと李を温存しながら、後半途中で3枚のカードを一気に使い切ってしまった柏。それに対してG大阪は、万全ではない遠藤や橋本をスタメンで起用しながら、ここぞという場面まで3枚のカードを温存し続けた。しかも、今季リーグ戦で1ゴールしか挙げていない“切り札”が、最後の最後で大仕事をやってのけたのである。試合後、西野監督は「素晴らしい選手、スタッフに感激するだけです」と感極まった声で語っていたが、やはりこの人こそが「何か」を持っていたのだと思う。

 一方で、G大阪と柏とでは、チームとしての成熟度にかなりの差があったことも明記すべきだろう。柏のキャプテン、大谷も「ガンバとはすべてにおいて差を感じた。向こうは全員がサッカーをよく知っているし、技術も状況判断も含めて1枚も2枚も上手だった」と語っている。実に謙虚で、そして冷静な分析だと思う。だがもうひとつ、両者の差を決定づけた要素を挙げておきたい。それは「目的意識」である。
 何度も触れているように、今回の天皇杯優勝チームには、09年のACLへの出場権が与えられる。だが決勝進出が決まった時点で、ACLについて柏の選手たちの間では「誰もまだ意識していない」(古賀)という状態だった。とにかく「石さんを胴上げすること」――端的にいえば、それがチームとしての目標であり、そして総意だったのである。

 ところがG大阪の場合は、天皇杯の向こう側にACLを、そして向こう側に「世界」を見つめていた。再びクラブW杯のピッチに立つことを、何よりも渇望していたのである。それはもちろん「世界」との真剣勝負で初めて得られる、あのしびれるような感覚を味わってしまったゆえの渇望であり、G大阪の選手全員が共有する感覚であった。右足首を痛めていたはずの遠藤が「どこからそういう力が出てくるのか分からない」(西野監督)くらいのプレーを見せたのも、おそらくは「世界」という名のアドレナリンによるものだったと、私はひそかに確信している。

 ただ、誤解してほしくないのだが、柏の選手やサポーターが切望していた「石さんのために」というモチベーションを、私は決して否定するつもりはない。むしろ少し前の天皇杯であれば、お世話になった監督を胴上げして送り出したいという「目的意識」に勝るものはなかったとさえ思っている。しかし今では、天皇杯というドメスティックな大会も「世界」の一部に取り込まれてしまった。そうなると、ただ「胴上げ」で終わる勝利よりも、さらに高い次元での戦いを求める勝利の方が、より高度なモチベーションをプレーヤーに与えることになるのではないか――。少なくとも今回の決勝の結果には、そうした「目的意識」の差が、微妙に影響していたように思えてならないのである。

 天皇杯優勝チームにACL出場権が与えられることになり、準々決勝の直前にクラブW杯が行われ、その栄えある舞台に立ったG大阪が、その後も燃え尽きることなく元日・国立で見事にカップを掲げた今回の天皇杯。この第88回大会は、間違いなくエポックメーキングな大会であった。そんな大会の覇者となったG大阪には、心からのお祝いを申し上げて、当連載を終えることとしたい。
 どうか今年も、皆さんにとって充実したサッカーライフが過ごせますように。
(スポーツナビ)

史上最多の23チームが激突!箱根駅伝速報中

2009年01月02日 09時29分58秒 | その他スポーツ情報

箱根に向けスタートを切った23校の選手たち=東京・大手町

第85回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝、東京・大手町~神奈川・箱根町)が2日号砲。史上最多の23チームが出場し、東京・大手町から往路がスタートした。

 連覇を狙う駒大が優勝候補の筆頭。前回2位の早大が追う展開が予想され、東洋大も有力だ。山梨学院大、日大はともにケニア人留学生が切り札だ。東海大・佐藤は3区を走ることになり4年連続区間新記録はなくなったが、数々のドラマを生んできた箱根路は、今年も熱い。(サンスポ)

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バダ・ハリの敗戦に主催者「いいクスリ」=Dynamite!!一夜明け会見囲み(3)

2009年01月02日 08時33分36秒 | 格闘技情報

反則明けの「Dynamite!!」でアリスター(右)に敗れたバダ・ハリ

「Dynamite!!~勇気のチカラ2008~(08年12月31日・さいたまSA)」の一夜明け会見が都内のホテルで行われ、会見後の囲み取材で谷川貞治イベントプロデューサー(EP)がバダ・ハリの敗戦を「(反則明けの)いいクスリ」と評し、試合後の様子を「めちゃくちゃ落ち込んでいましたよ。大会後のパーティでもずっとすみっこで携帯メールかなんかやってました」と明かした。

 バダ・ハリ本人の希望や、ファンの後押しもあって早期復帰となったバダ・ハリだが、谷川EPは「K-1ワールドGPファイナル(08年12月6日・横浜A)」でダウンを喫していたバダ・ハリの短期間起用について「主催者として反省しないといけない」とコメント。本人が出場を志願した場合でも「すぐに試合に出してはいけないと改めて思いました」と反省を述べていた。

 谷川EPのコメント(3/3)は以下のとおり。

──バダ・ハリ選手が負けてしまいました。

 いいクスリになったと思います。めちゃくちゃ落ち込んでいましたよ。大会後のパーティでもずっとすみっこで携帯メールかなんかやってましたよ。ただ主催者として反省しないといけないのは、ダウンした選手をすぐに試合に出してはいけないと改めて思いました。本人が「やりたい、やらせてくれ」と言っても。

 アリスター選手やゲガール(ムサシ)選手のK-1の試合は面白かったですね。
 普段のK-1の試合というと当たり前の間合いとリズムがあるんですけど、DREAM選手の変則的動きはK-1選手にとって勉強になったんじゃないでしょうか。
 ルールを超えた試合でK-1選手がDREAMルールで勝ったり負けたり、DREAM選手がK-1ルールで勝ったり負けたりするところに意味があると思うので僕はすごく良かったと思っています。

──2月の「K-1ワールドMAX~日本代表決定トーナメント~」に武田(幸三)選手が出場する可能性は?

 今の状態では厳しいんじゃないでしょうか。ワンマッチならあるかもしれませんけど。

──(メルヴィン・)マヌーフ選手の今後は?

 DREAMライトヘビー級(93・0キロ以下)で活躍できるのではないでしょうか。ミドル級(84・0キロ以下)だと減量がすごくきついんですよね。もちろんK-1の方へ「出たい」とも言ってくれていますし、毎月試合をしたいみたいですね。
 直前オファーだったのに本当に「勇気のチカラ」の持ち主ですね。

 イベント直前でいろいろ起こりましたが“ハプニングなどが多い方が大会はおもしろくなる”というジンクスがそのとおりになりました。ハンセンが倒れてトークショーに出演前の石田光洋選手に「やる? やらない?」なんてあったり(笑)。
 アンディ・オロゴンは「K-1ルールならカルバンとやってもいい」なんて言ってたり(笑)。(スポーツナビ)

キン肉マン、大ダメージ負うも「僕は超人」=Dynamite!!一夜明け会見囲み(2)

2009年01月02日 08時30分27秒 | 格闘技情報

「Dynamite!!」のMMAデビュー戦でサップ(下)と対戦したキン肉万太郎

「Dynamite!!~勇気のチカラ2008~(08年12月31日・さいたまSA)」の一夜明け会見が都内のホテルで行われ、同イベントでボブ・サップを相手にMMAデビュー戦に挑んだキン肉万太郎の試合後の様子が主催者から語られた。
 会見に出席した谷川貞治イベントプロデューサー(EP)によると、サップの打撃を浴びてTKO負けを喫した万太郎のマスクの下は「キン肉マンくらいはれあがっていました。試合後の方がキン肉マンみたいな顔になってしまってました」とのこと。しかし、キン肉マンの作者であるゆでたまご先生がダメージの具合を尋ねると万太郎は「先生何を言っているんですか。僕は超人ですよ」と原作顔負けの好回答で周囲を明るくしていたという。

 サップ戦では敗れたものの、2度のテークダウンを奪い、グラウンドで長時間のキープとコントロールを見せていた万太郎にDREAMの笹原圭一EPは「昨日はデビュー戦なので熱くなってセコンドの声が聞こえなくなってしまっていたようですが、経験を積んだら恐ろしい存在になると思います」と期待を寄せていた。

 谷川EPおよび笹原EPのコメント(2/3)は以下のとおり。

──キン肉万太郎選手は今後どうする?

谷川EP 封印されるか……(笑)。でも中の選手は相当強いですよ。あと今回1番「勇気のチカラ」を出してくれたのはゆでたまご先生です。反対の声も大きかったですから。中の選手はいいこと言うんですよね。

笹原EP はい。中の選手は試合後、マスクの下ですごく顔が腫れていたんです。そこへゆでたまご先生が来て「だいじょうぶ?」と中の選手に尋ねたら中の選手は「先生何を言っているんですか。僕は超人ですよ」と答えたんです。

谷川EP マスクの中の顔はキン肉マンくらいはれあがっていました。試合後の方がキン肉マンみたいな顔になってしまってましたから。ボブにとっては再起を懸けた試合でした。昔のボブに戻っていましたね。

笹原EP 万太郎選手は2回テークダウンを取りました。昨日はデビュー戦なので熱くなってセコンドの声が聞こえなくなってしまっていたようですが、経験を積んだら恐ろしい存在になると思います。

──今後マスクを脱ぐ可能性は?

谷川EP マスクを脱ぐというか、新たに普通にデビューする可能性はありますね。何事もなかったかのように(笑)。万太郎は万太郎で続けても面白いとは思いますけどね。

──サップ選手がDREAMヘビー級に参戦する可能性は?

谷川EP DREAMヘビー級はめちゃくちゃ面白くなると思いますよ。ミルコ(クロコップ)がいて(チェ)ホンマンがいて。ホンマンは昨日試合ができるようなコンディションではなかったんですけど、覚せいすればすごくなると思いますし、がんばって(エメリヤーエンコ)ヒョードルとか呼んで(セーム)シュルトがいて、アリスター(オーフレイム)がいて、ボブがいて、(セルゲイ)ハリトーノフがいて、万太郎がいて。“柔道の人”も出てくれればいいんですけど(笑)。
(サンスポ)

青木に谷川EPが階級超えのリクエスト=Dynamite!!一夜明け会見囲み(1)

2009年01月02日 08時25分12秒 | 格闘技情報

「Dynamite!!」一夜明け会見後の囲み取材に応じる谷川EP(左)と笹原EP

「Dynamite!!~勇気のチカラ2008~(08年12月31日・さいたまSA)」の一夜明け会見が都内のホテルで行われ、会見後の囲み取材で谷川貞治イベントプロデューサー(EP)が09年3月から開催予定の「DREAMウェルター級(76・0キロ以下)グランプリ」にライト級(70・0キロ以下)を主戦場とする青木真也の参戦をリクエスト。階級を超えたグランプリ参戦を呼びかけた。

 また、同グランプリの出場選手候補として谷川EPは山本“KID”徳郁、山本篤らを挙げ、笹原圭一EPはDREAM参戦を期待されながらも08年には出場が実現しなかった今成正和を候補選手として挙げた。

 谷川EPおよび笹原EPのコメント(2/3)は以下のとおり。

谷川EP DREAMは3月上旬からスタートしますが、フェザー級グランプリはたぶん16人での開催になると思います。KID選手や、山本篤選手、所(英男)選手とか。

笹原EP あとは今成選手だとか、DREAMに出たことのない選手が出てくるのではないかと思います。日本人の多い階級でもありますので、ライト級みたいな熱を作れるのではないかと思っています。

谷川EP 8人くらい日本人、8人くらいが外国人という感じになりますかね。KIDくんには今年こそがんばってもらわないと。

笹原EP ウェルター級の方はまだちょっと分からないですね。

谷川EP たぶん8人ですかね。これにはどんな選手が?

笹原EP(桜井)マッハ(速人)選手が中心となりそうです。

谷川EP 青木(真也)くんは出ないの?

笹原EP 階級を上げないといけませんからね。でもそういうふうにライト級から階級を上げてくる選手も出るかもしれません。

谷川EP 青木くんにはぜひ出てもらいたいな。川尻選手も階級を上げられるんじゃない? ちょっと無理かな? 逆に階級を下げてくる選手もいると思います。(ヨアキム)ハンセンはどうなったの?

笹原EP 精密検査の結果待ちです。

谷川EP 昨日の試合では田村(潔司)選手と所選手が骨折してしまいました。

笹原EP 所選手はフェザー級グランプリの開幕に治療と調整が間に合わないかもしれませんね。

谷川EP 坂口選手もあばらを骨折していました。みんながんばってくれました。昨日は「勇気のチカラ」で試合に向かった選手たちが勝ちあがりました。

笹原EP 負けた選手の中では柴田(勝頼)選手などがんばっていました。

谷川EP そうそう、柴田選手は1週間くらい前に断裂するほど伸ばしてしまっていて、減量も10キロくらいして自分から「やります」と言ってくれました。あと(キン肉)万太郎選手もピュアな気持ちで向かって行ったのでいい試合になったと思います。(スポーツナビ)

駒大連覇か、早大16年ぶりVか/箱根駅伝

2009年01月02日 07時40分58秒 | その他スポーツ情報
新春からヒートアップ! 第85回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝、東京・大手町~神奈川・箱根町)は2日の往路、3日の復路で計10区間217.9キロに史上最多の23チームが出場して行われる。連覇を狙う駒大が優勝候補の筆頭。前回2位の早大が追う展開が予想され、東洋大も有力だ。

3年ぶりに前回大会を制し、11月の全日本大学駅伝で3連覇した駒大が、2度目の連覇を目指す。地力のある3年生がチームの中心。宇賀地強、深津卓也、高林祐介に加え、今季は星創太が急成長した。主将の池田宗司ら4年生も充実しており、大八木弘明監督は「上級生が自信を持っている」と手応えを感じ取っている。

 前回12年ぶりに往路を制した古豪早大は、北京五輪長距離代表の大黒柱、竹沢健介が左足に故障を抱えているためエース区間の2区を避けて3区に回る。それでも、「走れるようになっている。大丈夫」と自らを鼓舞する。2区には安定感のある3年生の尾崎貴宏を抜てきした、渡辺康幸監督は「竹沢以外の選手がカギを握る。そこがしっかり仕事をすれば、結果は出る」と16年ぶりの総合優勝をにらむ。

 12月に部員の強制わいせつ事件が発覚し、5日間練習を休止した影響が懸念される東洋大も、底力はある。注目は1年生で山登りの5区を走る柏原竜二だ。全日本では有力選手が並んだ2区で竹沢らをしのいで区間賞。順大時代に「山上り」5区で3年連続区間賞に輝き、“山の神”といわれ区間記録も持つ同じ福島県出身の今井正人(トヨタ自動車九州)を意識し、「記録で今井さんに勝負したい」と意気込む。

 山梨学院大、日大はともにケニア人留学生が切り札。山梨学院大はメクボ・モグス、日大はギタウ・ダニエルが2区で競り合う。ここで弾みをつけて上位を狙う。数々のドラマを生んできた箱根路は、今年も熱い。

箱根駅伝
正式名称は東京箱根間往復大学駅伝競走。世界最古の駅伝大会。世界に通じるマラソン選手育成を目的に日本初の五輪マラソン代表・金栗四三の発案で大正9年に始まった。10月の出雲駅伝、11月の全日本大学駅伝に続く学生3大駅伝の最終戦で、毎年1月2、3日に東京箱根間往復で実施。10区間217.9キロで争われる。今回は記念大会で、参加校は例年より3校多い22校に学連選抜を合わせた23チームが参加。最多優勝は中大の14度。前回優勝は駒大


正月の恒例、箱根駅伝がいよいよ始まります
駒澤、早稲田の二強対決ムードのようですが、この駅伝、
毎年言えることですが何が起きるか分かりません。
一区間が長いですからねぇ大逆転も可能ですから
目を離せないレースが続くんでしょうね。さぁあと数分後スタートです

箱根駅伝