あすかパパの色んな話

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新パンクラスがぶち上げた、「世界標準」の大改革。~総合格闘技のピラミッド化とは?~

2012年07月18日 06時23分35秒 | 格闘技情報

6月2日、試合を終えた前代表の川村亮は酒井代表をリングに上げ、団体の発展を誓った。

設立19年目の総合格闘技団体がリニューアル。6月1日、パンクラスは都内で記者会見を行ない、同日付けで団体の運営がドン・キホーテからスマッシュに委譲されたことを発表した。

 会見で同社の酒井正和新代表は「世界標準」をスローガンに次々に改革案を口にした。パンクラスの王者らを世界に送り込むためのパンクラスマネージメントやパンクラスUSAの設置、アマチュアを底辺としプロを頂上とする、競技としてのピラミッドの設立、いまやアメリカでは総合格闘技の主流となったケージ(金網)ファイトの導入などである。

 現在の総合格闘技はUFCを頂点とするアメリカのマーケットが主流だ。しかし、従来の日本の団体(組織)はアメリカに選手を送り込むシステムを構築しなかったため、日本で王者になっても次の目標を設定しづらい構造になりつつあった。パンクラスが世界への扉を作れば、そうした問題も解消される方向に向かうのではないか。

ピラミッド組織のプロ部門には、興行面でのライバル団体の名も。

 個人的に一番注目したのはピラミッド化の部分だ。アマチュアはJML(ジャパンMMAライセンス)という組織で運営し、その上部のプロ部門にはパンクラスだけではなく、興行では同団体のライバル関係にあるDEEPも置く。

 競技としての総合格闘技の発展を願う酒井代表は、今後はプロ・アマを問わず他の総合格闘技団体にも積極的に参戦して欲しいと訴えた。「日本の総合格闘技をエンターテイメントにしたいのか、スポーツにしたいのか、そこが問題。UFCも最初はエンターテイメントだったけど、スポーツになったじゃないですか。そうしないと生き残れなかったんですよ」

 酒井代表が宣言した大改革に刺激を受けたのか、会見の翌日に行なわれたディファ有明大会は好勝負の連続だった。

 新たな仕掛けも忘れない。6月25日には、プロ修斗の現・環太平洋王者、村山暁洋が8月5日ディファ有明大会に参戦することを発表した。続いて7月1日の新宿FACE大会ではコスプレが人気の女子格闘家・中井りんがラウンドガールとして登場し、さらにパンクラスの創設メンバーである高橋義生が久々の参戦を口にした。

 新生パンクラスは競技化と話題作りが程よくミックスされている。


佐藤、大差判定で初防衛 2度目防衛戦は和毅と?

2012年07月09日 20時19分33秒 | 格闘技情報
◇WBC世界スーパーフライ級タイトルマッチ 王者・佐藤洋太 判定 挑戦者・シルベスター・ロペス(2012年7月8日 横浜文化体育館)

 王者・佐藤洋太が指名挑戦者で同級1位のシルベスター・ロペスを最大10ポイント差をつける3―0の判定で下し、初防衛に成功した。スピードに乗ったパンチと堅いガードで65%のKO率を誇る強打のロペスを完封。2度目の防衛戦はWBC世界バンタム級シルバー王者・亀田和毅(20=亀田)との日本人対決が浮上した。

 試合開始前から次期挑戦者になり得る男を意識していた。目の前の試合に集中するはずだったリング上。佐藤の目に映ったのは、この試合の勝者との対戦を熱望していた和毅と父・史郎氏の顔だった。すぐに想像したのは「試合後にリングに上がってきた和毅にメンチ切られて、握手して俺とやろうって言われ…」という光景。つまり戦う前から「勝ち絵が見えていた」ということ。緊張するはずの初防衛戦だが、勝利のイメージができたことで冷静な試合運びができた。

 「鉄球みたい」というロペスの強打を警戒し、ジャブを突いて距離を保ち、ガードを固めてカウンターを狙った。3回には右ストレートでロペスの膝を折った。王者になってから公募した異名は何が飛び出すか分からないという意味で「マジカルボックス」になったが、相手が中盤に失速すると両手を広げてタコ踊りのようなまねをして挑発した。10回には左ボディーからの右ストレートを打ち下ろし、勝利を決定づけた。大差の判定勝利に「28歳はまだ伸びるなって思った試合でした」と笑った。

 和毅との対戦の可能性が浮上する中、王者は「次の防衛戦は会長にお任せします。俺、協栄ジム好きですから盛り上げていきたいと思います」と言い切った。名門・協栄ジムにさらに勢いをつけるため、注目の日本人対決も受けて立つ構えだ。(スポニチアネックス)

ボビー・オロゴンの弟アンディ、引退していた

2012年06月24日 14時25分57秒 | 格闘技情報

昨年8月、デビュー戦で勝利し兄のボビー・オロゴン(右)から祝福されるアンディ・オロゴン

最強タレント、ボビー・オロゴン(39)の弟で、K―1からプロボクシングに転向したアンディ・オロゴン(29)が昨年末に引退していたことが分かった。所属していた平仲BSによると、昨年12月25日の3戦目で判定負けした後、ライセンスを更新せず日本ボクシングコミッションに引退を通達したという。

 6階級制覇王者マニー・パッキャオがファイトマネー30億円を稼ぐことを知った兄ボビーの勧めでボクサーに転身。昨年8月31日のデビュー戦を勝利で飾ったが、セコンドライセンスを持つボビーが他の格闘団体のリングに上がって資格を剥奪されると、同10月の2戦目で1回KO負けした。デビューからわずか4カ月の選手生活となった。(スポニチアネックス)

佐藤、初防衛成功なら…次なる“標的”は大毅!

2012年06月23日 09時11分05秒 | 格闘技情報

練習を終え笑顔を見せる佐藤

◇WBC世界スーパーフライ級タイトルマッチ 同級王者 佐藤洋太 VS 同級1位 シルベスター・ロペス(2012年7月8日 横浜文化体育館)

 初防衛に成功した場合、佐藤陣営がWBC世界スーパーフライ級5位・亀田大毅(23=亀田)に対戦オファーを出すことが分かった。協栄ジムの金平桂一郎会長(46)が「試合後に亀田側に正式にオファーを出す」と2度目の防衛戦の相手の最有力候補に大毅を挙げ、初防衛後に調整に入ることを明かした。

 金平会長と大毅には因縁がある。10年9月25日に当時協栄ジム所属だった坂田健史がWBA世界フライ級王者の大毅に挑戦したが、結果は判定負け。金平会長は「坂田の敵を討たないと、と個人的には思っている」と佐藤で雪辱する意向だ。

 この日、都内のジムで盛岡市民栄誉賞の盾を贈られた佐藤。まずは初防衛戦に集中するが「会長から言われれば(誰が相手でも)やります」と覚悟を示した。井岡―八重樫の日本人世界王者対決で盛り上がったボクシング界。佐藤―大毅戦が実現すればさらに注目を集めることになりそうだ。(スポニチアネックス)

井岡、日本初4階級制覇だ!来年にも興毅とSフライ級で激突へ

2012年06月22日 19時35分43秒 | 格闘技情報

統一王者についた井岡は、スポーツ報知を手に笑顔

日本初のWBC、WBA世界ミニマム級統一王者・井岡一翔(23)=井岡=が八重樫東(29)=大橋=戦から一夜明けた21日、大阪・浪速区の井岡ジムで会見し、次戦で世界2階級制覇を狙うと宣言した。早ければ来年中にも世界3階級王者・亀田興毅(25)=亀田=と対戦する可能性も浮上。一翔、興毅の放映権を持つTBSは、09年11月の興毅・内藤大助戦の平均視聴率43・1%(関東、関西地区とも。ビデオリサーチ調べ)超えを期待した。

 ジムで会見した一翔は「朝、体も顔も痛みは残っていましたが、勝って良かった」と試合のダメージを感じさせなかった。「(試合後の診察で)右の鼓膜が破れてました」と激闘を振り返った。今後については「2週間ほど休んで始動します。ライトフライ級でやりたい」と明言。まず叔父・弘樹会長(43)に並ぶ世界2階級制覇を狙い、その先にフライ級、スーパーフライ級と上げて、目標とする日本初の4階級制覇を見すえる。

 八重樫との統一戦は予想以上の反響だった。TBS系の生中継は平均視聴率22・3%(関西地区。関東地区は18・2%)を記録。瞬間最高は関東22・7%、関西29・1%で、ともに午後9時9分の判定決着の場面だった。北村公一郎プロデューサー(46)は「いいボクシングをし、好感度もある一翔君の試合はサッカー日本代表戦同様、数字が取れる」と分析した。

 日本人対決が評判を呼んだことで、注目されるのが一翔と亀田興毅の対決。TBSは2人の放映権を持つ。2人の対決について北村氏は「今すぐはない」とした上で「テレビの問題がないし可能性はある。実現すれば、NK(内藤・亀田戦の略称)の数字を超えるかも」と期待する。

 興毅はミニマム、ライトフライ、バンタム級で日本初の世界3階級制覇達成。現在はWBAバンタム級休養王者で、今後は1階級下で4階級制覇を狙う可能性もある。一翔が連勝街道を進めば、来年中にも大阪出身の両雄がスーパーフライ級で激突するかもしれない。

 一翔の父・一法プロモーターは「その時が来れば、うちはやりますが、相手が嫌がるのでは」と自信たっぷり。一翔も「常に強い相手と戦いたい。視聴率がさらに上がればうれしい」と前向きだ。好カード実現へ期待が膨らむ。(スポーツ報知)

敗者、八重樫に涙なし「またイチから…」 ボクシング

2012年06月21日 05時29分41秒 | 格闘技情報

WBA・WBC世界ミニマム級王座統一選、井岡一翔対八重樫東 健闘をたたえ合う八重樫東と井岡一翔=ボディメーカーコロシアム

視界が遮られるほどに両目を腫らした敗者に涙はなかった。「なかなかひどい顔ですね。試合後の両方の顔を見れば、(勝敗は)わかる」。壮打ち合いに敗れた八重樫はあまりにも潔かった。

力のこもった左フックが井岡の顔面をとらえ、何度もぐらつかせた。8回終了時の判定でリードされていることを知り、「(前に)出なきゃしようがない」と攻めの姿勢はさらに勢いを増す。井岡の地元である大阪の観客からの「かずと」コールは、いつしか「あきら」コールへと変わっていた。

 だが、井岡のパンチで1回に左目、3回に右目を腫らし、回を増すごとに相手との距離感がつかめなくなった。左ジャブの連打を何度も浴び、ポイントは伸びない。激戦後、目の腫れがなければと問われた八重樫は「そういうことは言っちゃだめ。たらればはない。それが勝負」と言い切った。

 井岡優勢の声が多かった中、統一戦を受けたのは強い相手を倒すことに自らのボクシング人生を懸けているからだ。だからこそ悔いがない。「ベルトはなくなったが、それでもいいと思って、勝負をかけていた。またイチからやり直せばいい」-。(産経新聞)

井岡判定勝ち!史上初の統一王者に「八重樫さんは強かった」

2012年06月20日 21時27分08秒 | 格闘技情報

ミニマム級王座統一戦の1回、WBA王者の八重樫東(左)に右アッパーを打つWBC王者の井岡一翔=20日、大阪・ボディメーカーコロシアム

WBC・WBA世界ミニマム級王座統一戦(20日、大阪・ボディメーカーコロシアム)WBC王者・井岡一翔(井岡)とWBA王者・八重樫東(大橋)による、日本人同士では史上初となる2団体王座統一戦。WBC王者の井岡が八重樫を3-0の判定で下し、WBA王座を獲得。WBC王座3度目の防衛に成功し、日本人初の統一王者となった。敗れた八重樫は初防衛に失敗した。

 序盤から井岡の的確なパンチが八重樫の顔面に的中。八重樫の左目は大きく腫れ上がり、6、7Rにはドクターのチェックを受けた。

 しかし八重樫は下がらず、力のあるパンチを放つ。両者相譲らず激闘となり、井岡も打ち合いに応じ、手数で圧倒した。

 判定は115-114、115-113、115-113の3-0で井岡が勝利した。

 井岡は「本当に八重樫さんは強かった。八重樫選手と(試合が)決まってから、本当にプレッシャーとか不安とか大きかったので、八重樫さんの強さを試合以外にも感じていた。まだまだ、ここは通過点だと思っているので、複数階級を狙っていきたい」と死闘を制した喜びを語った。(サンスポ)

【ボクシング】井岡一翔vs八重樫東。史上初の統一戦を制するのは?

2012年06月20日 06時27分26秒 | 格闘技情報

エリート街道を走る井岡一翔(写真)は八重樫東をどう攻略するのか?

 6月20日、大阪・ボディメーカーコロシアム(大阪府立体育会館)で行なわれるミニマム級の世界王座統一戦、WBC王者・井岡一翔(井岡ジム)対WBA王者・八重樫東(大橋ジム)の一戦が注目を集めている。これまでにも薬師寺保栄対辰吉丈一郎のWBC世界バンタム級戦(1994年)、新井田豊対高山勝成のWBA世界ミニマム級戦(2007年)など、『日本人同士の王座統一戦』はあったものの、いずれも同じ団体内での『正王者対暫定王者』という組み合わせだった。今回のように勝者がWBA、WBCふたつのベルトを獲得する正真正銘の世界王座統一戦は、日本初となる。真のチャンピオンは井岡か、それとも八重樫か。

 ともにアマチュアで高校、大学と活躍したふたりだが、プロの道程は対照的だ。

 井岡は高校時代にインターハイや選抜大会など、6冠を達成。東農大ではポイントゲッターとして活躍した。北京五輪の夢が破れた2年時に中退し、元世界2階級制覇王者の叔父・井岡弘樹氏の井岡ジムからプロ転向を果たした。3戦目に世界ランカーを破り、6戦目には日本王座を獲得。昨年2月、日本最速となる7戦目で世界の頂点を極めた。すでに2度の防衛を果たしている。戦績は9戦全勝(6KO)。23歳。

 一方の八重樫はインターハイで優勝後、拓大に進学。2005年に大橋ジムから鳴り物入りでプロデビューした。5戦目でOPBF東洋太平洋王座を獲得し、7戦目には世界王座にも挑戦。しかし、顎の骨を骨折した末、大差の判定負け。エリートの評価は一気に急降下し、再起2戦目でも敗れるなど運気は底を這った。3年前に日本王座を獲得して上昇機運が生まれ、昨秋、4年の遠回りを経て悲願を達成。戦績は17戦15勝(8KO)2敗。29歳。

 エリート街道を突っ走る井岡と、エリートから雑草に転じて再浮上した八重樫。ふたりは得意とする戦い方も異なる。

井岡はスピードとパンチの切れ、天性の閃(ひらめ)きと勝負勘を身につけた、万能型といえる。相手との呼吸を計りながら圧力をかけて自分の間合いをつくり、左ジャブから上下に鋭いパンチを打ち分けるスタイルを身上とする。世界王座を獲得した試合では無敗だった王者を左のボディブローで沈め、V2戦ではアッパー気味の左フック一発で挑戦者を屠(ほふ)っている。

 一方の八重樫も基本に沿った攻防パターンを持つが、打撃戦で強みを発揮するタイプといえる。その典型が、世界王座を獲得した昨年10月の試合だ。ポイントでリードを奪ったものの中盤には窮地に陥り、そこから再び盛り返して10回TKO勝ちを収めているのだ。井岡のような躍動美はないが、その分、戦いぶりからは挫折から這い上がった底力、執念が感じられる。個々の能力と総合的な戦力では井岡に一歩譲るものの、修羅場の経験数で勝る点が八重樫の強みだ。

 歩みも戦闘スタイルも異なる両者だが、チャンピオンの矜持(きょうじ)という点では、甲乙つけがたいものがある。4階級制覇を目標に掲げる井岡が「通過点」と言えば、八重樫は「主役の座をいただく」と意気込む。年齢は6歳差だが、この世界における先輩・後輩は関係ない。ともにリング上で相手を叩きのめすことで敬意を示すつもりだ。

 下馬評は2-1の割合で井岡有利といったところか。スピードと駆け引き、パンチの切れで勝る井岡が序盤から主導権を握るようだと、八重樫は苦しい状況に追い込まれる。焦って出るところにカウンターを合わされる危険性も高まるだろう。

 八重樫が勝機を広げるには、早い段階でペースを掌握する必要がありそうだ。前半で流れをつかみ、苦戦の経験が皆無の井岡にプレッシャーをかける展開に持ち込めば面白い。

 試合は序盤の主導権争いを経て、中盤には激しいパンチの交換が見られそうだ。105ポンド(約47.6キロ)の最軽量級だが、KO決着必至の白熱戦が期待できる。抜け出すのは井岡か、それとも八重樫か。

 また、かつて対決が熱望されながら実現しなかったライバル――井岡弘樹会長と大橋秀行会長の代理対決という視点から見ても楽しめるカードといえる。20年超の年月を経て対角コーナーに陣取ることになった両師匠の指示にも注目したい。(スポルディーバ Web)


史上初の2団体王座統一戦、“大穴”は下馬評を覆せるか。~井岡一翔vs八重樫東戦プレビュー~

2012年06月19日 19時33分07秒 | 格闘技情報

ホーム大阪で戦う井岡(右)に対し、八重樫には敵地の重圧もかかる。

 世界王者vs.世界王者。

 6月20日、ボディメーカーコロシアム(大阪府立体育会館)で行なわれるボクシングの世界タイトルマッチは、従来の世界戦とはひと味もふた味も違う。決戦の舞台に上がるのは、WBC世界ミニマム級チャンピオンの井岡一翔(井岡)とWBA同級王者の八重樫東(大橋)。別団体の日本人世界王者が王座統一戦を戦うのは、史上初めてのことだ。

 この両者、一般に馴染みが深いとすれば井岡だろう。元世界チャンピオンの井岡弘樹会長を叔父に持ち、日本最速記録となるプロ7戦目で世界タイトルを奪取。2度の防衛戦も難なくクリアした23歳はスター街道をひた走るサラブレッドである。

 統一戦の開催が発表された4月の記者会見でも、存在感を大いに発揮したのは井岡だった。

「主役は自分。日本ボクシング界に新たな歴史を刻みます」

 その後も「相手が何をしても無駄な抵抗」「白熱の好勝負という期待を裏切る(完勝する)」など、専門誌上で過激な発言を連発して前哨戦をリード。井岡にとっては統一戦といえどもスーパースターへのステップに過ぎないというわけだ。

「脇役」を自認する八重樫の試練のボクシング人生。

「脇役」を自認する29歳の八重樫は試練のボクシング人生を歩んだ。7戦目でイーグル京和にアタックした世界戦はアゴの骨を砕かれて惨敗。日本タイトルからの出直しを余儀なくされ、世界初挑戦から4年かかってようやく頂点にたどりついた。

 関係者の予想はズバリ「井岡有利」に大きく傾く。井岡は単に無敗というだけでなく、その実力は玄人筋からも評価が高い。無駄のない動きとシャープなパンチ。駆け引きや試合運びにも長け、ここぞという場面を逃さない勝負勘も抜群だ。

 ではこの試合、大方の予想通りに終わるのかと言えば、そう簡単にいかないのがボクシングである。

 八重樫は身体能力が高く、躍動感あふれるファイトを身上としている。魂を削り合うような打撃戦をするかと思えば、スピードを生かして相手を揺さぶる術も知っている。井岡の緻密さに比べると粗さは否めないが、決して引き出しの少ないチャンピオンではない。

 ともに臨機応変にボクシングを組み立てられるタイプだけに、試合のシミュレーションは極めて困難だ。息詰まるような駆け引きの応酬が繰り広げられるかもしれないし、スタートから闘志むき出しの打撃戦に突入する可能性もある。

辰吉丈一郎vs.薬師寺保栄戦の再現はあるのか?

ならば勝敗を分けるポイントは何か。あえて不利の下馬評に甘んじる八重樫陣営に聞いてみた。

「八重樫は1カ月前にオファーをもらって短期間で試合に臨んだことも、けがで十分な練習ができずにリングに上がったことも、1回にダウンを食らってから巻き返して逆転勝ちを収めたこともある。ギリギリの試合では、こうした経験が必ず生きる」(松本好二トレーナー)

 脇役が主役を食った試合といえば、1994年12月のWBC世界バンタム級タイトルマッチを思い出す。絶対的な有利を伝えられた暫定王者の辰吉丈一郎は、正規王者ながら知名度の低い薬師寺保栄にまさかの敗北を喫した。

 21世紀の脇役も審判の下るその時を待ちわびている様子だ。

「僕は大穴かもしれませんが、1番人気が勝つとは限らない。大穴がきたときのファンの熱狂を思うと、楽しみで仕方がないんです」

 本命の井岡か、大穴の八重樫か。ゴングは間近に迫っている。(Number Web)



<ボクシング>井岡、八重樫ともに自信 王座統一戦調印式

2012年06月19日 05時48分56秒 | 格闘技情報

互いのベルトを手に、闘志をたぎらせる井岡(左)と八重樫=大阪市浪速区で2012年6月18日

国内王者同士では初となる世界ボクシング評議会(WBC)、世界ボクシング協会(WBA)のミニマム級王座統一戦(20日、大阪・ボディメーカーコロシアム)の調印式が18日に大阪市内であり、WBC王者、井岡一翔(23)=井岡=とWBA王者、八重樫東(29)=大橋=がそろって記者会見した。井岡は「さらに強くなった姿を見せて結果も残す」と自信をにじませ、八重樫は「見ている人に元気や勇気を与えられる試合をしたい」と意気込んだ。

 KOについて、昨年12月の2度目の防衛戦を一回TKOで飾った井岡は「KOにとらわれずに自分のボクシングを組み立てたいが、白黒をはっきりつけるには必要なので狙っている」。一方で初防衛戦が統一戦となる八重樫は「流れの中で狙えるようなら狙うが、どちらかというと狙っていない」と話した。

 ルールミーティングでは、両団体の試合方式を組み合わせ、1回に3度ダウンすれば自動的にKO負けとなる3ノックダウン制、4回ごとに採点を公表するオープンスコア制などを採用することを決めた。(毎日新聞)