あすかパパの色んな話

日々の暮らしの中で思ったことを書き込んでいきます。
今までのように写真、競馬の予想、スポーツネタも続けていきます。

清峰と箕島、“常連”と“久しぶり”の差

2009年03月31日 21時10分35秒 | コラム
■悔やまれる箕島高の外野守備


久しぶりの甲子園となった箕島高だったが、清峰高の前に敗退。その明暗を分けたのは、外野の守備だった

【清峰 8-2 箕島】 

浅い。浅すぎる。
 これが、箕島高(和歌山)の外野手の守備位置を見ての印象だった。

 2回、さっそく清峰高(長崎)の打球が頭上を襲う。初戦で本塁打を放っている5番の今村猛がレフトへ。初スタメンの7番・背番号15の中山雄介がセンターへ。いずれも外野手が背走してつかむ当たりだった。
 だが、この“危険信号”にも箕島高の外野陣は守備位置を変える様子はない。5回には9番の橋本洋俊にレフト頭上を、1番の屋久貴博にセンター頭上を破られた。屋久は3回の打席でも左中間を深々と破る二塁打を放っていたが、それでも守備位置は変わらない。橋本のレフトオーバーの当たりが出て、ようやくベンチの松下博紀監督から外野手へ「下がれ」という大きなジェスチャーが送られた。
 この守備位置について、レフトの太田亮は言う。
「1番とクリーンアップのときはあれでもいつもより下がっていた方です。9番は非力と聞いてたんで。前に守るのは監督の指示です」
 センターの萬谷徹平も同様。
「いつもより、気持ち後ろには下がっていました」
 ちなみに、太田にそれより深めに守ったことがあるかと聞くと、こんな答えだった。
「(昨秋の和歌山県大会で対戦した)日高中津高の4番のときはもっと下がってました」

■徹底されていた清峰高の長打への警戒

清峰高の打線は見た目よりも強力だ。初出場の夏には大石剛志が大阪桐蔭の150キロ左腕・辻内崇伸(現巨人)からセンター左へ本塁打。現チームの選手も昨夏に山嵜健太郎が、今春に今村が甲子園のスタンドに放り込むなど、出場するたびに誰かが必ず本塁打を記録する。また、小柄な打者でも侮れない。昨夏は154センチの9番打者・値賀脩斗が東邦高戦で二塁打を放ったが、この値賀は2年生のときは6番を任されるなど、力強いスイングが持ち味だった。現チームのレギュラーも、セカンドの坂本大地以外、全員が昨秋の公式戦で長打を記録している。
 清峰高の大きな練習テーマは「スピード&パワー」をつけること。そのために丸太を抱えてのダッシュや階段のぼりトレーニングなどを行う。その中でも、丸太を抱えたまま山道を走るオールアウトという練習はホントかウソか吉田洸二監督が「一緒についてきた野良犬の方が先にバテる」と言うほど過酷なもの。どの選手も並の高校生以上のパワーを持っている。
 エースの森本俊は延長になった開星高戦を含む2試合を1人で投げ抜いた疲れから、清峰高戦では本来の球威や切れが見られなかった。それだけに、なおさら箕島高の外野陣の守備位置が悔やまれる。

 一方の清峰高の外野手は、2試合連続完封の最速148キロ右腕・絶対的エースの今村を擁していながら、全員が箕島高の外野手よりも深めの守備位置だった。6番の太田の打席時でも、松下監督の指示によって深くなった箕島高の外野手の守備位置よりも深め。8番の山本大介の打席でも、レフトの辻善幸は太田の通常の守る位置より深めだった。その守備位置について、辻はこう説明する。
「3、4、5番は長打があるので深めでワンヒットでいいかなと。それ以外も深め? 普段からあのへんに守ります。後ろに走るのと前に走るとでは前に走る方が速いですし、後ろより、前の方が来れると思うんです」
 同じく下位打線にも深めの守備位置をとっていたセンターの富永貴文もこう言う。
「今村さんはランナーがいないときは球が遅くなるので、8、9番でも甘く入れば長打がある。後ろに守って長打を防ぐのが狙いです。チームの方針としてそうなってますね。もちろん、追い込んだときは若干前に寄ります」
 ちなみに、清峰高は力のないチームの1、2番や下位打線にいる非力な左打者相手でも外野手が極端に前に寄ることは少ない。辻は言う。
「前には寄りますけど、そこまで前には行かないです。そんなになめたりはしません」
 高校野球、特に甲子園では長打が流れを変える。中心打者が打つのはもちろん、めったに長打が出ないような下位打者が長打を放つと、一気にムードが変わって大量得点ということも珍しくない。今村のような投手がいても、それだけ警戒する必要があるのだ。

■明暗を分ける「飛んでくる前の準備」

もうひとつつけ加えると、箕島高のセンター・萬谷は1番から9番まで、どの打者の打席でも守備位置はほぼホームベースとセカンドベースを結ぶ延長線上にいた。本人は「変化球のときは少し寄っていた」と言ったが、それも数歩。左右に数メートル大きく守備位置を変えることはなかった。
 清峰高はもちろん、大胆な守備を敷く千葉経済大付高(千葉)など、甲子園では大きく守備位置を変えるのは常識。このあたりからも、箕島高の外野手守備への工夫の足りなさがうかがえる。清峰高のセンター・富永は守備位置を変えるだけでなく、しっかりと風の確認もしていた。
「風は(バックスクリーン上の)旗を見て毎回確認します。同じ打者のときでも、風向きが変わることがあるので、2球に1球ぐらいはチェックしています」
 
 ちなみに、前日の利府高(宮城)と習志野高(千葉)の試合では、1対1の8回に利府高のライトが平凡なフライを捕れず、三塁打にした場面があった。これは、打球が上がった瞬間にライトは手を上げ、「OK。余裕で捕れる」とジェスチャーをしていたのが、思った以上に風で伸びたもの。風向きの確認を怠った結果だった。このときはエースの塚本峻大が踏ん張り事なきをえたが、命取りになりかねないプレーだった。
 わずかなスキが勝敗に直結する。それが外野手の守備。その中でも大事なのが、打球が飛んでくる前の準備なのだ。

 その意味で、清峰高と箕島高の差は大きい。
 ラッキーゾーン最後の年となった1991年以来のセンバツ出場となる箕島高と、2005年以降、甲子園の常連となった清峰高。実績、伝統、OBの力、ファンの声援……。これらは、いずれも箕島高に大きく分がある。だが、現在の甲子園での戦い方を知っているのは間違いなく清峰高だった。(スポーツナビ)

WBC優勝記念  イチロー語録シリーズVol.9

2009年03月31日 06時24分19秒 | 野球
2009年2月18日

「それぞれに楽しみがあったね、今日は」

イチローが、日本代表合宿3日目も盛り上げた。

「それぞれに楽しみがあったね、今日は」。

 守備では、巨人亀井が楽天岩隈から放った右中間の打球を追って一直線に背走。タイミングを計ってジャンプし、見事つかみ取った。

 シート打撃では、松坂との対戦は中飛だったが、岩田には7球(4ファウル)、涌井には9球(6ファウル)を投げさせるなど、カットを繰り返してスイングの数をこなしていた。

「この時期は日に日に変わっていきますから。やればやるほど」。

 ダルビッシュのイチローに対する初球がこの日最速の152キロと聞かされると

「あ、そうですか。僕も出すようにします」。

 イチローが毎日、チーム、グラウンド、宮崎を盛り上げ、雰囲気は最高。イチローを見ているとWBCにかける意気込みがヒシヒシと伝わってくる。
(ニッカンスポーツ)




報徳学園、土壇場で逆転!4強一番乗り/センバツ

2009年03月31日 06時18分09秒 | 野球

報徳学園-中京大中京 九回表、二死満塁から報徳学園・西郷が左前適時安打し6-5と逆転

第81回選抜高校野球大会・準々決勝(報徳学園6-5中京大中京、30日、甲子園)2002年春以来の優勝を目指す兵庫・報徳学園が6-5で中京大中京を下し、ベスト4進出を決めた。

2回戦で今治西から15点を奪い、打撃好調の報徳学園は二回表、一死二塁から6番平本が中前打を放ち1点を先制。平本は今治西戦で6打数6安打、さらに1試合最多塁打新記録。1打席目の安打で7打席連続安打となった。

 1点を先制された中京大中京はその裏、相手のエラーで得た走者を一塁に置き、7番森本が右翼線に二塁打。すぐに同点に追いき、さらに三回裏には一死一、二塁から4番堂林が右越え二塁打を放ち、逆に1点を勝ち越した。

 1点を追う形となった報徳学園は四回表、一死一塁で打順は先制打の平本。平本は期待に応え大きな中越え二塁打。こちらもすぐに同点に追いついた。平本はこれで8打席連続安打となり、昭和31年富田虎人(中京商)、昭和58年藤王康晴(享栄)と並ぶ、史上3人目の大記録を達成した。報徳学園は一死満塁から9番宮谷の遊ゴロの間に1点を勝ち越し。再びリードを奪った。

 四回裏の中京大中京の攻撃を三者凡退で抑えた報徳学園は五回表、先頭の2番野島が右前打で出塁。送りバントで走者を進め、4番西郷がきっちりと右前打。1点を追加し、さらに二死三塁で注目の平本に回ってきたが、9打席連続安打の新記録はならず、空振り三振に終わった。

 リードを広げられた中京大中京は五回裏、二死から4番堂林の2打席連続となる二塁打を含む3連打でまたまた試合を振り出しに戻した。序盤は両校“取っては取り返す”の展開となり、同点で中盤へと進んだ。

 六回裏、中京大中京は7番森本、8番金山の連続二塁打で1点を勝ち越した。しかし、報徳学園は九回表、二死満塁で4西郷が左前へ2点適時打し、土壇場で試合をひっくり返した。結局、この逆転打が決勝点となり、報徳学園が大谷投手を擁して優勝した2002年以来7年ぶりのベスト4進出を決めた。

 なお、報徳学園・平本は第4打席に左前打を放ち、「個人大会通算最多塁打」の新記録をマーク。今までは平成17年の堂上直倫(愛工大名電)など4人が記録した「20」だったが、平本は1つ更新して「21」とした。

報徳学園・宮谷投手
(5失点で七回途中降板)「仲間に感謝の気持ちでいっぱい。点を取ってもらっているのに、打たれてみっともない」

報徳学園・籾山遊撃手
(九回二死二、三塁から死球でつなぐ)「チームの勝利のためにつなぎたかった。逆転の報徳らしい、最後まであきらめない気持ちが出せた」

報徳学園・宮本一塁手
(七回途中から好救援)「今まで期待に応えられなかったが、気持ちで抑えられた」
(サンスポ)

清峰・今村、完封目前で納得の降板/センバツ

2009年03月31日 06時13分52秒 | 野球

箕島-清峰 八回でマウンドを降りたが、甲子園にきて無失点を続ける清峰・今村

第81回選抜高校野球大会・準々決勝(箕島2-8清峰、30日、甲子園)九回のマウンドにエースの姿はなかった。3試合連続完封を目前にして降板した。そこまでの球数は123。まだまだ余力を残しているように見えたが、清峰のエース今村は「勝てばいい。納得はしている」と涼しい顔で気にするそぶりはなかった。

1、2回戦の2試合で許した四球はわずかに3。絶妙の制球力を誇る右腕が、一回から四球、二回には暴投で振り逃げを許した。七回には2連続四死球で無死一、二塁のピンチを招いた。

 だが、ここからは持ち前の冷静な投球術を披露。力のこもった投球で後続を封じ込めた。散発の4安打で三塁を踏ませない。当たり前のように試合中に投球フォームを修正して、3試合連続で2けたとなる10奪三振。「今大会で一番調子が悪かった」と顔色一つ変えなかった。

 昨秋から1試合のペース配分を意識して、投げているという。九州大会は5日間で4試合を完投した。体力では何の問題もない。3年ぶりの準決勝進出。26イニング無失点の右腕は、決勝まであと2試合を投げきるつもりだ。(サンスポ)


完封劇を演出した花巻東バッテリーの“頭球術”

2009年03月30日 19時23分00秒 | コラム
■相手の狙いを見定める察知力、嗅覚


2試合連続完封の快投を演じた花巻東・菊池。その陰には卓越した“頭球術”があった

【花巻東 4-0 明豊】

嫌な入りだった。
 花巻東高(岩手)の先発・菊池雄星の立ち上がり。明豊高(大分)の先頭打者・平井徹にライト前へ安打を許すと、3番の今宮健太にもライト前へ運ばれ1死一、二塁のピンチを招いた。2回にも投手の野口昴平の安打と犠打でスコアリングポジションに走者を置かれる。いずれも後続を断ち、難は逃れたが、わずか2イニングで初戦より多い3安打を許した。

 今日は苦しい投球になるな……。
 そんな予感がした3回、突然菊池は変わった。
 初回に安打を打たれている先頭の平井を3球で、2番の砂川哲平を147キロの外角ストレートで、3番の今宮を147キロの内角ストレートで3者連続三振。しかも、全員が見逃し三振だった。2回までとは別人の投球。これには、もちろん理由がある。

 2回までの明豊高の打者(バントは除く)を見ると、平井の安打、河野凌太のファウル、ショートゴロ、松本拓真の空振り、野口の安打と左打者が手を出したのはすべてスライダー。スライダーを見逃したストライクは1球しかない。一方、右打者は今宮の安打、阿部弘樹のファーストゴロ、篠川拓也のファウル、空振りと手を出したのはすべてストレート。大悟法久志監督は「指示? 好球必打です」としか言わなかったが、打者の狙いは明らかだった。

 それを分かった上で、菊池、千葉祐輔のバッテリーは打者が2巡目となる3回からガラリと配球を代えたのだ。平井に対しては3球すべて、砂川には5球中4球がストレートだった。
「平井は泳いではいたんですが(スライダーを)ヒットされたので真っすぐでいこうかなと。初戦よりスライダーの切れがなかったので、その分、甘く入ったら打たれていた。真っすぐはしっかりコースに決まっていたので」(千葉)
 4回には4番の河野を、7回には再び平井をストレートで見逃し三振。明豊高で最も期待できる左打者2人に手を出させなかった。
「配球を変えてきたのは感じました。ファーストストライクから絶対打とうと思っていたし、ストライクがきたら絶対振ろうと思っていたのに手が出なかった。(自身1試合2度の見逃し三振も、1番からの3者連続見逃し三振も)初めて。力負けです」(平井)

■「一番いい打者」への攻める姿勢

これに対し、今宮に対しては狙っているストレートで勝負した。だが、そのストレートはすべて内角。途中からは今宮も内角ストレートを狙っているのが明らかだったが、それでも力で勝負した。
 第2打席こそ8球中4球でスライダーを投じたが、フルカウントからはいずれも内角ストレートで見逃し三振。これ以降の第3打席、第4打席は全5球オール内角ストレートだった。
「2打席目に三振してから内角の真っすぐを狙っていたんですけど、それ以上の球が来ました。今まであれだけ内角を攻めてきた投手はいません」(今宮)
 実はこの内角攻めは、打者・今宮を封じる以上に大きな効果をもたらした。菊池の威力あるストレートに詰まったため、今宮の右手にはしびれが残り、腫れてきてしまったのだ。この影響で、2番手で登板した今宮は、本来の投球ができなかった。初戦の下妻二高(茨城)戦で149キロを記録したストレートは、ほとんどが130キロ台中盤。第3打席直後の5回裏には、力を入れて投げることができない状態になり、先頭打者から8球連続ボール。「投げるのは無理」と自ら降板せざるを得なかった。
「(第1打席で)外の真っすぐを打たれたので、インコースを攻めることしか頭にありませんでした。インコースのまっすぐを打たれたらしょうがないという気持ちでした」(千葉)
「今宮君は一番いいバッター。(5回2死二、三塁、7回2死二、三塁と今宮との対戦時は)ランナーはたまっていましたけど、ひとつ塁が空いていたので、当ててもいいぐらいの気持ちで投げました。外だったら打たれると思ったので、(内を狙ったのが)真ん中に入ってホームラン打たれてもいいから、とにかくインコースだと。今宮君がインコースを狙っているのは分かりましたけど、だからといって外に投げても対応してくる打者なので。抑えるならインコースしかないと思っていました」(菊池)
 相手の一番いい打者をどう打ち取るのか。その内容次第で、ひとつのアウトがそれ以上のダメージを与え、意味のあるものになることも花巻東高バッテリーは知っていた。

■先制点を引き出した3者連続見逃し三振

平井、今宮、河野はもちろん、秋の公式戦で打席ゼロとバッターボックスに立つ機会が少ない2年生投手の山野恭介が初打席でスライダー2球の後、初めて見た149キロストレートをバットに当てたように、明豊高は能力の高い選手がそろう。いくら150キロのストレートを持っていても、切れのあるスライダーがあっても、それだけで抑えるのは難しい。それだけに、3回の3者連続見逃し三振は大きかった。あの投球がチームにリズムをつくり、流れを生み、相手にインパクトを与えた。その証拠が、死球と失策が絡んだその裏の先制の2点だ。

 どのように相手の狙いを見定めるのか。どのように相手にダメージを与えるアウトを奪うのか。
 この試合で奪った12個の三振のうち、7個が見逃しの三振。今宮を抑えた3打席の内容は見逃し三振、詰まったファーストゴロ、詰まったセカンドゴロ。
 察知力。嗅覚。そして攻める姿勢。花巻東高バッテリーの“頭球術”による完封劇だった。(スポーツナビ)

WBC組が大暴れ!巨人・原監督も大満足!

2009年03月30日 06時17分37秒 | 野球

世界一に続いて、セ界3連覇に向け原監督の表情も充実だ

オープン戦(巨人6-4ロッテ、29日、東京ドーム)巨人は29日、ロッテとのオープン戦最終戦(東京ドーム)で6-4勝利。小笠原道大内野手(35)、阿部慎之助捕手(30)のWBC組のアーチ競演でオープン戦を締めた。原辰徳監督(50)も大満足の表情で開幕に向けて自信を深めた。リーグ3連覇と7年ぶりの日本一奪回へ。今度は“サムライジャイアンツ”が4月3日の開幕戦(対広島、東京ドーム)から球界を盛り上げる。

今季最多の3万9105人を集めた東京ドームで、小笠原、阿部、亀井らWBC組が燃えた。最高の形でオープン戦を締めくくった。

 「何かWBCの記者会見を思いだすなぁ。全然、数は違うけど」

 約30人の報道陣が詰めかけた試合後の会見で、原監督は思わずWBCの激闘を思いだしていた。

 それもそのはずサムライが躍動した。一回、亀井が初球を左翼線二塁打。鈴木が右前打でつないで、小笠原の内野ゴロで1点を奪った。得点に要した球数はわずか4球。イチロー(マリナーズ)が引っ張った日本代表のような“つなぎ”で先制点を奪った。

 WBC全9試合に出場した小笠原は三回、帰国後、2試合連続のアーチ。四回には、阿部にも1号が飛び出した。巨人でもサムライたちが原監督を支えている。

 キャッチフレーズに「維新」を掲げる今シーズン。原監督はチームをさらに大きく改革する。「今年の亀井は、次のステージに上げても何とか勝負ができると思う。球界を代表する1番になってほしい」。新リードオフマンに抜擢(ばってき)したのは亀井。中大時代に“東都のイチロー”と呼ばれていた男が、指揮官の期待どおり一回から応えてみせた。

 「ガッツは見ての通り。慎之助も非常にいい。開幕に向けては、いい状態で4月3日を迎えられると思います」

 夜には、都内の飲食店でフロント、コーチ陣と決起集会を開催し、改めて結束を固めた。世界一監督、原監督の次なる目標はリーグ3連覇、そして7年ぶりの日本一。“サムライジャイアンツ”の壮大なる挑戦が、いよいよ始まる。(サンスポ)

【高松宮記念】ゲレイロ父子電撃キング!

2009年03月30日 05時52分21秒 | 競馬の話題

これぞ男の粘り腰!! ハイペースで逃げたローレルゲレイロ(右)が、1番人気スリープレスナイトを差し返して待望のGI初Vを飾った

第39回高松宮記念(29日、中京、GI、芝1200メートル)3番人気のローレルゲレイロが9度目の挑戦(海外含む)でGI初制覇。父キングヘイローも優勝した高松宮記念で初の親子Vを達成した。藤田伸二騎手はGI昇格後の高松宮記念で3勝目を挙げ単独トップ。1分8秒0(良)。1番人気のスリープレスナイトは半馬身差の2着で、秋&春スプリントGI連覇は成らなかった。

父キングヘイローが00年にGI初制覇した高松宮記念で、ローレルゲレイロも勲章を掴んだ。

 父と同じ(13)番から好スタートを切ると大外のジョイフルハートを見ながら最内にコースを取った。目標にされることは承知していたが、相棒の力を信じた藤田伸二騎手のペース判断が絶妙だった。前半600メートルは33秒1と決してオーバーペースではなかった。直線に入るとスリープレスナイトが襲いかかり、一旦は前に出られたが、差し返す力は残っていた。昨年の最優秀短距離馬に半馬身差をつけてゴールした瞬間、藤田は右手を高々と掲げた。

 「作戦は決まっていた。直線ではアッサリかわされたが、余力が残っていたし、よく差し返してくれたね」。1996年にGIに昇格した高松宮記念で単独トップの3勝目を挙げた藤田は会心のレースにゴキゲンだ。

 管理する昆貢調教師は「10年に1頭当たるか分からないくらい丈夫な馬」と公言していたが、まさに“無事是名馬”。心肺機能は引退した名牝ダイワスカーレットと同じくらいというタフさに加え、昨年末の香港遠征(GI香港スプリント8着)など海外遠征も経験し、精神面も一段と逞しさを増した。

 昨年は東京新聞杯→阪急杯と重賞を連勝した勢いで挑み4着に敗れた。今春はこのレースを目標に据えたローテーション。カッカしやすい気性を考慮し、前走の阪急杯からレースで完全燃焼できるよう、調教ではソフト仕上げを施してきたことも勝因のひとつだ。

 「このあとは安田記念になるでしょうか。あまりディープスカイと対決させたくないですけどね。ディープの強敵になるかもしれません」。厩舎の後輩で昨年のダービー馬ディープスカイは産経大阪杯から安田記念(6月7日、東京、GI、芝1600メートル)を目指す。春のマイル王決定戦は昆厩舎の“同門対決”で盛り上がりを見せそうだ。(サンスポ)

WBC優勝記念  イチロー語録シリーズVol.8

2009年03月29日 18時07分01秒 | 野球
2009年2月17日

「自信があるんだろうね」

イチローがシート打撃でマー君と初対戦! カウント1-1から打席に立つ設定で、A組の1番打者。フルカウントに追い込まれると、ひざ元へのスライダーに空振り三振を喫した。

「2-3からあれ(スライダー)を投げられるんだから自信があるんだろうね。実際、使える」。

とマー君のスライダーを絶賛。2打席目はマー君から二塁内野安打を放ち、面目を保った。

 その後は、内海、小松(2打席)と対戦し、遊ゴロ、空振り三振、右前打で5打数2安打、2三振。

「気持ちは良くない。打ち損じてもヒットゾーンに行くことが大事。バットの出方の確認としては悪くなかった」。
(ニッカンスポーツ)



WBC優勝記念  イチロー語録シリーズVol.7

2009年03月29日 17時37分21秒 | 野球
2009年2月16日

「疲れちったですね」

イチローがWBC日本代表候補合宿初日から全開だ。フリー打撃では3本の柵越え。シートノックでは右翼から三塁レーザービームを見せるなど約4時間のイチロー劇場は見どころ満載だった。さらにイチロー節も炸裂!

「疲れちったですね。(疲れ)『ちゃった』まではいかないけど」。

 疲れちゃった>疲れちった なの? と思わずつっこみたくなったが…そこはイチロー独特の表現。
 
「単純に守っている時間が長かった。(練習の)後半は見ている人もだいぶだれてきた。ネタが尽きてしまう。でも練習の配分のイメージはできました」。

 グラウンド上では外野陣だけで話し合いもしていた。

「コミュニケーション? 意識はないけど、いい感じ。実際に話をして、僕の動きも見てもらえたし、僕もみんなの動きも見られた。テンションは上がってきました」。

 初日から飛ばし気味のエンターテイナー・イチローは

「初日から結構見せてしまったし、どうしましょう」といいながらも

「ザ・パフォーマンスでいきたい。お客さんが入っていますから。僕らが提供しないと」。

 さすがはイチロー。イチローが今回のWBCも盛り上げてくれそうだ。
(ニッカンスポーツ)

“らしさ”生かせず敗れた福知山成美

2009年03月29日 17時32分45秒 | 野球
■独特の持論を展開する田所監督


持ち味の積極的な打撃を生かせず敗退した福知山成美高ナイン

個性を尊重する――。
 それが、福知山成美高・田所孝二監督の方針だ。グアテマラでナショナルチームのコーチをした経験から、「草野球のような楽しさ」を求め、がんじがらめにした野球はしない。投手も打者も、思い切り投げ、思い切り打つ。それぞれの選手のフォームも個性的だ。
 投手の長岡宏介も、決してきれいな投球フォームではない。上半身に力が入り、踏み出す足はインステップする。それでも田所監督は直そうとはしない。
「(踏み出す足は)まっすぐ入った方がいいという考えもあります。でも、長岡の場合、(ステップは)クロスしてますけど、外にしっかりボールが行きますから」
 たとえ理にはかなっていなくても、個性を消すことで長所が消える場合もある。それなら、いい球が投げられるフォームでいいのではないか。そういう考えだ。
 そんな田所監督だから、打撃に対する考え方も独特。グアテマラ時代のキューバ出身の監督の影響を受け、とにかく思い切って振ることを求める。身体が小さくてもフルスイングをし、カウント0-3からでも打つのがチームの基本姿勢。打席で球は見極めるのではなく、全て打ちにいって、ボール球ならバットが止まるのが理想というスタイルだ。

 2回戦の相手は初戦で最速148キロをマークした今大会ナンバーワン右腕・今村猛を擁する清峰高。「好投手は打てないと崩せない」が持論の田所監督だけに、攻撃的なオーダーを組んだ。初戦で4番を打っていた末吉利光を「調子がいい。5打席立たせたいから」という理由で1番に起用。1番だった西元樹を「当たらないと思ったので、衝突狙いで」6番に置いた。追い込まれる前、初球から積極的に打っていくいつものスタイルで今村に勝負を挑むつもりだった。

 だが、試合は思惑どおりには進まないもの。1、2回ともに三塁まで走者を進めながら点が取れない。3回には無死一塁から末吉がバントを二度ファウルした後、見逃しの三振。ここから負の連鎖が始まった。
 4回には無死から福本匠が二塁打で出たが、続く田嶋健太がバント空振り、バントの構えから引いてストライクで追い込まれ、結局三振。7回には無死一塁から宮崎元がバントの構えで空振りして三振を喫した。さらに、9回無死一塁でも西元がバントをファウルにするなどして2ストライクと追い込まれ、投手ゴロ。初回無死一塁から細野真輝がひとつ決めた以外、全ての送りバントを失敗した。
 初戦でも無死からの走者は全てバントで進めてはいたが、失敗してもバントにこだわった理由を田所監督はこう説明した。
「今村君はランナーが二塁、三塁にいると真剣に投げてくる。二塁に置いて、真剣に放る今村君と勝負したかった」

■慣れないバントで個性が消滅

結果的に、バント策は功を奏さなかった。もちろん、これにはいくつか理由がある。バントの技術が足りなかったこと。今村の球威がバントを許さなかったこと……。だが、それ以上に大きなことがある。それは、いつもやっていることが徹底できなかったことだ。背番号12ながら打力を買われて甲子園では2試合連続スタメンに名を連ねた末吉は、秋の公式戦4試合で犠打はゼロ。それどころか、小中学校を通じて4番だったこともあり、送りバントはやったことがないという。
「送りバントは生涯ゼロです。1回戦で初めてやったぐらいで(対国士舘高、失敗)、全然やったことがありませんでした」
 末吉がいつも田所監督から言われていることは、「ボールを見極めて自分のスイングをしろ」「自信を持っていけ」ということ。それが、バントを失敗したことでできなくなってしまった。バントを失敗した打席だけでなく、第3打席でも見逃し三振に終わっている。
「いい投手だからガンガン打っていこうと思っていたんですけど……。手が出ませんでした。バント失敗でリズムが崩れました」
 それは、6番に入った西元も同じ。田所監督の予想を覆し、第3打席まですべて安打を放ったが、これは持ち味の積極的なスイングができていたからこそだった。3打席全13球のうち、ストライクを見逃したのは1球だけ。空振り2球、ファウル3球を含めて8回スイングをしていた。バットを振るからタイミングも合ってくるし、バットにも当たる。福知山成美高らしく、思い切ってスイングした結果の3安打だった。
 それだけに、9回無死一塁からのバントには悔いが残る。セオリーからすれば当然だが、西元はこう言っていた。
「正直、打ちたかったです。バントはやったことないんで、自信がないんです」
 2ストライクに追い込まれてからはバスター打法に切り替えたが、これもそれまでの西元らしさを消してしまっていた。
「(田所監督から)『いい投手なので、ブンブン振っていたら当たらない。コンパクトに振れ』と言われて、今村と対戦が決まってからはバスターの練習をしていました」
 結果的に二塁へ走者は進めたものの、慣れないバスターからの打球は、当たり損ないの投手ゴロだった。

 バント失敗が勝敗を決めたのは間違いない。バントが決まっていれば展開は変わったかもしれない。
 だが、それよりも残念だったのが、福知山成美高らしさが見えなかったこと。たとえセオリーではバントの場面でも、打力を買って使っている選手ならヒッティング。それも、バスターではなく、普通にフルスイングで勝負。普段から積極的な打撃、思い切ったスイングを奨励しているだけになおさらだ。
 せっかくの個性も“徹底”しなければ武器にならない。
 結果はどうでもいい。個性を貫くことが大事。「今村の速球」対「福知山成美高のフルスイング」――。らしさ、持ち味を生かした勝負を見てみたかった。
(スポーツナビ)