「アベサンハアッチニウチマシタ。ワタシハコッチニウチマシタ」って感じのラミレス。五回、連弾となった阿部(左)を笑顔で迎えた
(セ・リーグ、中日0-8巨人、4回戦、巨人3勝1敗、27日、ナゴヤドーム)強過ぎてすいません。巨人は27日、中日4回戦(ナゴヤドーム)に8-0と快勝。リーグトップの打率・423、12盗塁を記録していた松本哲也外野手(25)がいなくても、2番に座った脇谷亮太内野手(28)が先制適時打。4番のアレックス・ラミレス外野手(35)は五回に9号3ランと相変わらず打つ。6連勝。貯金は今季最多の『10』で、2位(阪神)には今季最大の4ゲーム差。四捨五入すると「100勝」ペース。“セ界の終わり”はすぐそこ!? まさか…。
左翼席のG党は大騒ぎだった。でも、ナゴヤドームは全体的にシラ~ッ。それほど巨人は強かった。
“首位打者&盗塁王”の松本が抜けた穴を感じさせない。一回だ。無死三塁。今季初めて“2番”に入った脇谷が先制の右前適時打。二死満塁では“中堅”で先発したドラフト1位の長野(ちょうの、ホンダ)が左前へ2点適時打。スコアボードに『3』を刻んだ。
「マツ(松本)の代わりはできないから自分らしさを出そうと思った。積極的に打っていくのが僕のいいところ。2番? いつも通り、試合に臨みました」
脇谷は燃えていた。リーグトップの打率・423、12盗塁をマークしていた松本が左太もも裏筋膜炎で戦線離脱。チームにとっては緊急事態も、レギュラー定着を狙う選手にとっては千載一遇のチャンスだ。
脇谷は試合前、原監督から「チャレンジしてみろ! (松本を)超えてみろ!!」と猛烈なハッパをかけられていた。ミーティングでは「(松本の穴を)みんなでカバーしよう」と声をかけ合い、勝利へ一丸となった。そして、中堅に入った長野は2安打2打点。2人の代役が背番号31の穴を埋めた。この活躍に刺激を受けたのがラミレスだ。
脇谷の投前犠打などでつくった五回一死一、二塁。不動の4番打者は左中間席へリーグトップに並ぶ9号3ランをたたき込む。中日・朝倉から通算106打席目で放った初アーチ。「やっと打てた。打った瞬間、(スタンドに)いったと思ったよ」。リードを6点に広げる豪快な一発で試合を決めた。
4月の打点は30(シーズン33打点)に到達し、自身3度目の月間30打点を記録。二回表終了時、森球審が体調不良のため“途中交代”するアクシデントがあったが、ナインに影響はなかった。
強い。今季初の6連勝で2位以下に今季最大の4ゲーム差をつけた。貯金『10』も今季最多。26試合で18勝8敗。レギュラーシーズンに換算すると、ほぼ100勝ペースだ。
9連戦の初戦をとり「いいスタートが切れました。理想的に点が取れましたね」と原監督。誰かが抜けても穴を埋められる。それだけの戦力が整っている。なんて強いんだ、ジャイアンツ。(サンスポ)