らいちょうのあし日記

山登りが大好きで今日も日本のどこかで歩いています

大岳山から御前山へ

2016年06月02日 | 縦走

5月に入り2度目の山行は、大岳山から鋸岳を経て御前山、最後は奥多摩への縦走である。
大岳山、御前山はともに奥多摩三山であり今回登頂すれば、以前登った三頭山と合わせて三山制覇!
ピークハントしているつもりはないが、でも全部登れたとなるとやはり嬉しい。
よく晴れた週末、1泊2日の計画で大岳山登山口に向かう。


武蔵五日市駅から上養沢行のバスに乗り大岳鍾乳洞で下車。
そこから大岳キャンプ場まで歩くこと45分ほどだ。
あまりの暑さに夏山前の耐暑訓練になるな、と思いつつ歩く。
当初の計画では、このキャンプ場に1泊して翌日大岳山のみを登る予定であった。
しかしキャンプ場は予約で既にいっぱいと分かり、さぁどうする!?とリーダーと相談。
このまま引き返す気にもなれず、ではこの日のうちに登ろうと決める。
キャンプ場をスルーして、登山口へ向かう。


登り始めて10分で大滝にでる。
暑いときに眺める滝のなんと気持ち良いこと。
冷気もヒンヤリ全身に感じて、心地よい。


山中で至る所に咲いているヒメレンゲ。
大岳山は花の100名山であるとは、最近知ったばかり。


前回の雲取山縦走の時とあまり変わらないくらい重いザックを担ぐワタシ。
何故かというと…!?
当初、下のキャンプ場で泊まる予定だった為食材を大きなタッパに入れて持参。
もちろん、ぺミカンなんて作っていない。
野菜や肉、ごはんやパンをそのままどっさり!
娘の牛乳や野菜ジュースまである。
まさかそれを担ぐことになろうとは思ってもみなかったが、まぁこれも歩荷トレと思って頑張る。
山頂まであと20分ほどのところまで来たものの、時刻はすでに16時。
この日はどこか適地でビバークして、明朝ピークを目指すことにする。






夕食は、鶏肉と野菜炒め、豚テキ、焼うどん。
山の上で食べるには贅沢すぎるメニューである。
頑張って担いでここまで登ったご褒美だな、と心底思うワタシ。
だが、あまり重い重いばかりいってられない。
夏山縦走は、さらに重荷に耐えられる体力が必要なのだ!


翌朝5時起床、テント内が広いおかげで伸び伸びと出来て朝までグッスリ眠れる。
気温は15度と標高が高いわりに朝から高めである。
準備を済ませて、7時出発。
最近、すぐには背負子に乗りたがらず歩く、歩くという娘のために一緒に山登り。
30分ほど自分の力で頑張って歩いている姿に成長を感じる。


8時過ぎに大岳山山頂に到着。快晴で、富士山を望むことも出来る素晴らしい好展望。
休憩しながら地図を広げてコース確認。
当初はここから往路を戻る予定であったが、まだまだ時間はたっぷりある。
折角なので、鋸山から御前山まで頑張って行ってみよう!ということになり再び出発。


1時間ほどで鋸山に着く。この山は展望のない山頂。
娘のおやつ休憩をとってから、さらに進む。
この縦走路、登山者が少なくてとても静かである。


途中で靴紐を結び直すワタシ。
道中は、広葉樹が立ち並び陽射しが程よくとどき明るい。
新緑の初々しさが見られるのも、この時期ならではで楽しく歩ける。


大ダワ、鞘口山を越えて11時過ぎに昼食休憩。
その後も娘が歩きたい、歩きたいというため付き合う。
今後は、万が一に備えて娘はヘルメットを着用させて歩かせよう。


快適な登山道を行く。
正午過ぎから、だんだんと気温が高くなり山の上でも暑く感じる。
まだまだ暑さになれていない身体には、堪える。


13時前、御前山に到着。山頂は広く、ベンチが置かれている。
とくに展望はないが、人気のある山らしく登山者は多い。
標高1,405mは、今回の縦走した山の中で一番高い。
暑さで少々バテていたワタシは頭上に水を垂らしてようやくホッとする。
その後は、御前山避難小屋から栃寄、最後は青梅街道に出て境橋から奥多摩行きのバスに乗る。
この経路、今は工事中のために途中からずっと車道歩きである。
そうとは知らなかった我々は、延々とコンクリートの下り道でつま先が痛くなった。


下山途中で咲いている小さな花、なんていう名前だろう…
カタクリでも有名な御前山、今度登ることがあれば早春に訪れたい。

久しぶりにロングコースを歩くことが出来て大満足のワタシ。
ますます夏山に向けての意欲が高まり、いい感じである。
今回の山行で、娘が登山者とすれ違う際に「こんにちは」と挨拶出来る様になったことも嬉しい。
いい山登りが出来たなと思う。