らいちょうのあし日記

山登りが大好きで今日も日本のどこかで歩いています

九州・大雪の祖母山でラッセル

2011年02月15日 | 縦走
2月の三連休は昨年暮れ頃から、九州の山を登ろうと計画していた
理由は2008年12月に悪天候で途中敗退した百名山である祖母山がずっと気になっていた事
それ以来、九州へは一度も行っていないので再度挑戦しようと思ったからなのです
まぁ、折角行くなら一泊はテントでいいとして二日目は温泉に泊まろうとちょっと贅沢な
山行計画をたてて、出発したのでした

2月11日朝6時5分の空港バスで三ノ宮から伊丹へ。朝一番の飛行機で熊本空港へ向かう
手配したレンタカーはタイヤチェーン付にしてある。九州でも山間部は大雪なのです・・
さぁ、ここからが遠い遠い~
祖母山の登山口尾平まで途中で迷いながらも結局到着したのがお昼1時!
移動だけで、どっと疲れが・・でも今から山登らなあかん・・頑張らねば。


空港バス乗り場は朝から長蛇の列。私たちはギリギリ乗車出来たが、すぐ後ろの人たちは
定員オーバーで次のバスまで待っくださいと言われていた。やはり三連休は混雑するようだ


移動疲れの身体にムチを打つ気分でいざ祖母山へ。しかし視界はほとんど利かない・・
雪ではなくみぞれが降っているんだから全く、いやらしい


しばらくすると分かれ道の表示。天気悪いし、時間も遅いから「近い」コースを選ぶが・・
これが大間違いで、歩きにくいことこの上ない。しかも途中退屈な林道歩きまである
積雪の時期、ここは左の自然林コースを進むことをお勧めします


この日は宮原でテント一張り出来る広さがあったのでここでビバークすることに。
到着は夕方5時を過ぎていたのですぐに夕飯になった
今日は、モツ鍋(山ごはん初登場!)野菜はFDを使わず全て生野菜にしたので、
荷が重かったがとても美味しく頂けました
お酒飲んでお鍋食べて締めのラーメンもしっかり食べて、即就寝


さて翌朝は5時起床(10時間も寝てしまった)
朝食は、家で焼いてきた天然酵母パンにコンビーフ・玉ねぎ炒めをサンドしたもの
これ実は、前回金峰山行で同行のK氏が作ってきたものを真似させてもらいました
フライパンで温めて食べましたが、これかなりイケますぞ!
今後、我が家の定番メニューにしようと思います


宮原にテントを張ったまま、祖母山頂を目指します
必要なものだけをザックに詰めて7時40分出発。冬山は出発までに準備時間がかかります


視界は今日もほとんどありません
そして何よりも祖母山はこの笹薮がクセモノです。アイゼンは引っ掛りそうになるわ、
バサバサと手で除けながら進まなければいけないわ、と邪魔で仕方がない
この日がもし雨だったら笹でずぶ濡れになっていたでしょう・・


馬の背に出るが視界は利かず。本来は、祖母山系のパノラマが見れたのでしょう
風は徐々に強くなるが寒がりのワタシは目指し帽を被っているのでまだ耐えれました


出発から1時間強で九合目小屋到着
昨夜、ここに泊まっていたパーティの人たちは山頂には登らず下山するようだ
また話によると、小屋の鍵が閉まっていてトイレから中に入ったとのこと
ふ~む、テント装備なしで来てもし中に入れなかったらどうなるんだろう・・


小屋から先、まったくトレースのない山頂までらいちょうリーダーが先頭でラッセルを
しながら頑張る
道は不明瞭だったが、リーダーの的確な判断のおかげで無事に祖母山登頂!
気温マイナス15℃とかなり寒い
記念撮影を済まして、すばやく下山する


昼前に宮原のテント場に戻り、昼食を摂った後再び下山開始
ふと上を見ると少し空が明るくなってきた。振り返ると、さっき登ってきた祖母山の稜線が
うっすら見えた。やっと姿を現せてくれたようだ

尾平登山口には午後3時半到着。あ~無事に帰ってこれた~
それにしても今回の山行ではたったの3パーティしかすれ違わなかった
連休でもっと多いかと思っていたが、静かな冬山を楽しめたので良かったと思う
山頂までも、自分たちだけで頑張って登った達成感で満足度120%でした