
都営三田線春日駅から東京ドームの一本北側の坂道(富坂)を5分ほど登ったところに東京都に関係する戦没者16万人を慰霊する施設があります。
元々の敷地は小石川後楽園と同じく水戸藩の上屋敷、その後陸軍の砲兵工廠を経て昭和28年に慰霊施設用地として東京都に寄贈されました。


現在の霊園は施設としては二代目です。昭和35年に最初の霊園が完成しましたが、その後老朽化が甚だしく、また傾斜地の霊園が高齢化する遺族の来苑に危険という事で
昭和63年に全面改装されたものが今日の姿です。設計は相田武文設計研究所。現在は株式会社相田土居設計。
公式サイトで作品集を見ていると、四角い穴があいている白い四角いコンクリートの板が連続して平行に立ち並んでいるパターンをたくさん見ます。

休憩所。2階に遺品の展示室があります。

この霊園のすぐ下が礫川公園。瓦礫のレキという字ですがここでの読み方は「こいし」。礫川で「こいしかわ」です。小石川にある礫川公園。
これまた坂のすぐ上の中央大学の学生でしょうか。台本片手に演劇の立ち稽古をしていました。
東京のど真ん中に広い敷地の戦没者霊園、あるんですね。
それでもタワーマンションでも立てたらすごい値段になりそうな場所です。
いつ行ってもほとんど人の気配がありません。
ずっとつづきますようにと願っています。
本当に幸運すぎて来世のリバウンドがこわいです。