ありゃりゃサンポ

近現代の建築と一日八千歩の散歩の忘備録。美味しいご飯と音楽と。
東京都全域を徒歩で塗り潰す計画進行中。

東京音楽大学100周年記念本館

2021年02月08日 | 建築&土木見物

目白から池袋辺りを散歩中、知登世橋の北で住宅街の中に入って行くと鬼子母神のすぐ裏にこんなド派手な建物がありました。
折しもあずきいろのチェロケースを背負った少女が建物に入って行くところ。赤い看板には「東京音楽大学」と書かれていました。

こちらは私立の音楽大学の中で最も歴史の古い東京音楽大学の100周年を記念して2007年に建て替えられた本部館。
地表から上部までコンクリートとガラスの部材でスリットを描きつつ、全体としては複雑な多面体で構成されています。
設計は久米設計、施工が戸田建設。2008年度の様々な建築賞とグッドデザイン賞を受賞していました。

白い部分はプレキャストコンクリート。一つとして同じサイズのパーツはありませんので施工は相当に苦労があったものと思われます。
住宅街のど真ん中の音楽大学という事で防音に重点を置いて考えた結果、敷地全体をコンクリートとガラスのドームで覆ってしまうことにしたようです。

(上の内部写真のみ久米設計の実績紹介サイト(https://www.kumesekkei.co.jp/project/0188.html)より引用)
中も相当にすごい。エントランスの奥は巨大なアトリウムとなっていて吹き抜け、複数回を貫く階段、空中廊下など盛りだくさんです。
鬼子母神周辺になんども来ていながら、わずか50mしか離れていないこれに今まで気づかなかったとは。

建物をぐるりと回って行くと裏手にも入り口がありました。

GoogleMapの衛星写真で見るとこんな感じ。二つのブロックが少しずらしてあって、そのずらしでできた凹部分に入り口があるような感じです。
2か所の入り口はおそらくアトリウムとして繋がっていて、その天井は全面ガラス張りになっています。

なんとかいつかこの中を見てみたい。806席のクラシックホールもあるようなのでそこで行われるコンサートを聞きに行くというのがねらい目だな。
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