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ありゃりゃサンポ

近現代の建築、町並みと橋が好き。
一日八千歩の散歩の忘備録。美味しいご飯と音楽と。
東京都全域をGPSで塗り潰し中。

八津御嶽神社

2021年11月13日 | 建築&土木見物

丸の内線中野新橋駅から徒歩五分の神田川沿いの八津御嶽神社。昨日の神田川歩きのブログでもちらっと触れましたが実はけっこう中もじっくり見させていただきました。

川を挟んで正面から。台形の建物全体は鳥居を模したものですが、中央にある実際の鳥居は末広がりの明神系ではなく神明系の靖国鳥居です。

たぶんコンクリートを組んで作られた鳥居の下に神額。

鳥居の後ろに自動ドアがあって入ってよいのかどうかしばし悩みましたが、神社と教会は突入して怒られたこともないので行きます。
外観同様にコンクリート打ち放しの内部。階段踊り場から玄関に明るい光が降り注ぎます。私に反応してチャイムが鳴って宮司さんが出て来られましたので案内を請いました。

ピカソ、シャガールのデッサンなどの美術工芸品が飾られた階段を上がると椅子が並んだ奥が一段高くなっていてそこに神明造の本殿がありました。
ということは私は拝殿の中で本殿を拝んでいるという事か。

総檜。屋根は檜皮ではなく檜の薄片を重ねて張っているとのこと。本殿の上が吹き抜けになっていて高い場所に光を取り入れる窓があるようです。
本殿前の大理石の舞台や本殿背後からの光の具合など、神社ではなく教会のようです。

北面には神話のシーンを描いたステンドグラスまで。それもそのはずでこのモダンな神社は多くの教会を手掛けている長島孝一氏の設計した唯一の神社でした。
早稲田の建築を出て独立するまで槇総合計画事務所にいらした方です。お名前は初めて目にしましたが作品の中には過去に見かけて写真を撮っていたものもありました。

横から。写っているのが山本宮司。ふらりと入った私のために20分以上もいろいろなお話を聞かせていただきました。感謝です。

格天井の絵は顔料にエナメルを混ぜたものを使って日本画の技法で描かれています。

雅楽の吊太鼓。山本宮司も音楽を楽しまれるそうですが、後ろの大理石の舞台を使って各種のコンサートや落語会なども行われるそうです。

お話を伺い終わって外へ。ビルの背後も面白い造形をしていました。ぶらり散歩の途中でこういう物件に出くわすとこのコースで来てよかったと強く思います。
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