ありゃりゃサンポ

近現代の建築と一日八千歩の散歩の忘備録。美味しいご飯と音楽と。
東京都全域を徒歩で塗り潰す計画進行中。

狭山湖畔霊園管理休憩棟と狭山の森礼拝堂/NAP(中村拓志)

2019年02月12日 | 建築&土木見物
村山貯水池半周のブログの最後が西武球場の裏手に着いたところで終わりました。
ここまで来れば後は駅まで直線で350m、球場に沿って歩いて行けは西武球場駅まで5分だなと思っていたのですが、実は球場に沿って歩く道なんてなかった。
球場の裏手は何か工事が行われていてそこの警備の人に聞いたところ、球場横にある墓地の方に行ってかなり回り込まないと駅には到達できないとのこと。(昨日の地図参照)
まだ大した距離は歩いてないし、万歩計の歩数も増えるからちょうどいいやってんで墓地に着いたらこんなものがありました。

おー。かっこいい!なんだこれ?

逆V字型に開いた壁面が放射状に開いていて、窓や入り口になっています。窓越しに内部を撮影。中もきれい。
外側から見ると直線で構成されたところが、内側は柔らかな木材のカーブになっています。

外壁は金属板をスレートみたいに重ねて葺いてあります。

斜面に作られた墓地の一番高い場所に平地を見下ろすように建てられています。見えているドアを2.5mとすると全体の高さはその3倍くらいかな。意外と大きいです。

墓地の斜面を下りて行って振り返るとこんな佇まい。


それから、教えられた通りに墓地の中の最初の十字路を左に折れて道なりに下って行くとこんどはこんなのが見えてきました。
大きな傘のような円形の屋根の中央から木の梢が覗いている。

サイドから全景を見る。これまた素敵な建物です。この墓地はいったいなんなんだろう。
入り口には「休憩棟」と書かれていて自由に入れそうな雰囲気。

内部です。円筒形の外周が室内空間。大屋根の下側は太い集成材の垂木で支えられています。
ここまで来たところで円筒の内側にある管理室から女性の方がいらしていろいろと話を伺うことができました。

こちらの建物は墓地の管理棟と休憩所を兼ねた建物で2013年1月に落成したもの。
設計は中村拓志(NAP建築設計事務所)。隈研吾の下で4年働いてから2002年に自らの事務所を設立。
最初に見ていた丘の上の建物は「狭山の森 礼拝堂」で、同じく中村拓志の設計で休憩棟の翌年に完成したものだそうです。
こちらの墓地は狭山湖畔霊園。こういう施設でも想像できるようになかなかの高級な霊園で、いわさきちひろや尾崎豊のお墓があります。
中村拓志さんはこちらのブログでは名前初登場ですが、エスカレーターの周りが複雑な鏡張りになってる表参道の東急プラザなどを手がけました。
まだ44歳。どの作品もとてもきれいで素敵です。特に尾道のベラビスタってホテル、これは是非にでも行きたい場所です。


霊園の休憩棟に戻ります。水平の窓に沿ってベンチが置かれていて、座ると外の水盤と目の高さが合うようになっています。

今は静かな水面ですが秋の枯葉の頃はお掃除も大変だそうです。

桜の頃はさらにきれいそうですね。

すんなり駅にたどり着けなかったおかげでとてもいいものを見ることができました。
こういうのが散歩の醍醐味です。

そうそう。礼拝堂のスレートみたいな金属の屋根ですが、川口の職人が作った厚さ4mmアルミの砂型鋳物を1枚1枚手で屋根の形に曲げて葺いたんだそうです。
こちらで動画や内部の写真も見られます。
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2 コメント

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尾道か (takako)
2019-02-12 22:13:41
泊まりたい・
スイートがとても高いね。
うーーん 泊まりたい。
返信する
takakoさん (B)
2019-02-13 09:41:40
一番上のメゾネットよりその次の展望風呂付きザ・ベラビスタがいいと思うんだ。
展望風呂の真横にソファってどんだけ~。

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