ありゃりゃサンポ

近現代の建築と一日八千歩の散歩の忘備録。美味しいご飯と音楽と。
東京都全域を徒歩で塗り潰す計画進行中。

東八道路を往く 久我山~武蔵小金井【前編】

2021年02月21日 | TOKIOの道と川
前回の「小金井街道編」の最後の地図で「次はこのあたりを埋めたい」と書いた丸の中を三鷹から西に伸びる幹線道路が東八道路です。
昔からある道路ではなく、終戦後に国道20号線のバイパスとして計画された道路で国土地理院のサイトで調べると1974年以降の航空写真に突然現れます。
私もここ数年、都内を彷徨うようになるまで一度も聞いたことがありませんでした。
その東八道路ですが、計画発足から73年後の2019年に三鷹市牟礼から高井戸までの間が4車線で開通し、ついに国道20号線と繋がったんだそうです。へ~。

三鷹市牟礼の最寄り駅は井の頭線の久我山駅。駅の出口の真向かい、神田川沿いにとてもいい感じのラーメン屋さんがありました。いつか絶対食べる。

東八道路を目指して、まずは人見街道を西へ。バスも含めて交通量の多い道路で歩道も狭い。

10分ほどで真新しい東八道路が見えました。ここが三鷹市牟礼。右が人見街道。左が東八道路。50mほど至近距離で並走しますがガードレールがあって行き来はできません。
ちなみにこの場所に来る少し手前で地上から富士山がかなり大きく見えました。写真撮りそこねたのが悔やまれる。この後は一切見える場所はありません。

植栽の中央分離帯を挟んで余裕の4車線。その外側にこちらもゆとりのある自転車走行帯と歩道。東八道路は30m道路という別名を持っています。
東側、高井戸方向には玉川上水緑道。東八道路は玉川上水を中央に挟んでその両岸に2車線づつの上下線が作られています。

開通前にも一応道はありました。これは2013年のストリートビューから。右のフェンスの向こうが玉川上水です。

こちらが同じ場所の現在の風景。ずいぶん立派になりました。電線も地中化したようです。

牟礼=北烏山あたりの上下線の中央は玉川上水と緑道になっています。この道は2018年の玉川上水歩きの一番最初に歩いたところ。私の散歩の原点みたいな道です。
2018年にこの場所で撮影して、ブログには使わなかった写真があります。

2018年12月14日。玉川上水緑道を歩いてきて突然開けた場所での工事現場。この時に警備員の人にこれはいったい何を作っているのかと尋ねた記憶があります。
新しい道路を作っているという答えでしたが、このヘアピンカーブの意味はまったく分かりませんでした。

こちらがその2年2か月後、2021年2月の写真。これは西から東八道路を走って来た車が玉川上水の直前でUターンするための転回ポイントだったのでした。

この場所の衛星写真。今まで文字で書いてきたことがこの写真1枚で言い表せてしまいます。まさに百聞は一見に如かず。
この転回ポイントがないと次にUターンできる場所は玉川上水に沿ってあと400mも走らないといけないのでした。なるほど、やっと意味が分かった。
「東八道路を往く」話なのに歩き出す前にものすごく長くなってしまいました。

さっきも書きましたがほとんどの区間で歩道も含めて25m~35mほどの幅を保っています。ここから道路沿いを見学しながら東にどんどん歩きます。

三鷹市新川の新川天神社。

新川交番前。吉祥寺通り交差点の4つ又歩道橋。

仙川。下流は砧南で野川に合流してその直後に二子玉川駅近くで多摩川に合流。上流端は小金井街道の下となっていますが、実際に川らしい姿になるのはこの辺りから。

川沿いは三鷹市立仙川平和公園。調布市に仙川という地名がありますが、その地名の中を仙川は流れていません。ふちを少しかする程度。

東京大学三鷹国際学生宿舎。東大のエライ建築家が設計したのではと予想されるものすごくかっこいい外観ですが築40年以上は過ぎているらしい。住むのは意外と大変みたい。

国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所 海上技術安全研究所。長いけど通称は海技と短い。となりの航空技術研究所と合わせて東八道路沿いに600m近く続く巨大施設。
海技はかなり昔にタモリ倶楽部でタモリさんたちが行ってました。400mの巨大水槽とかいろんな形の波を発生させる巨大水槽とかあります。いつか見学したい。

三鷹と調布のゴミ焼却場「ふじみ衛生組合」とSUBARU総合スポーツセンター。富士重工の事業所が近くにあります。

東八道路をバスも走っていますが、バス停の時刻表見たらこんなんでした。どうやって暮らしてるんだろうと思ったら、1本北の人見街道にバスがたくさん来ていました。

久我山の歩き始めて富士山が大きく見えたので、期待して歩き始めたのですがその後はまったく見えず。東八道路沿いのマンションの上に上がってようやく見えました。
(つづく)
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