
新しいゴルフ場に行く楽しみのひとつはクラブハウス建築。今回の古河ゴルフリンクスではまったく予備知識なしで突然こんなのを見せられてびっくりしました。

実際は最初に見たのは駅からのタクシーを降りた土手の反対側のこちら側。まずは河川敷のゴルフ場のクラブハウスとしては無駄に大きいボリュームに驚きました。
調べてみると単なるゴルフ場の施設ではなく体育館や研修室などを備えた古河市の総合的なスポーツセンターとして建設されたようです。
設計は1941年生まれの早川邦彦。万人に知られる代表作はありませんが、集合住宅、ホール、駅舎など幅広く活動しています。

目を引くのはゴルフ場側のファサードに空いた巨大な丸穴。河川の外側に建てられたクラブハウスの3階から逆アーチの橋を経由して直接土手を越えてコースに出られます。

穴から建物に入る道はそのまま建物を貫通して反対側の3階からスロープを使って下に降りることができます。このコースはゴルフ場を利用しない一般の人も通行可だったとか。
ただ、残念なことにこのコースは現在は封鎖されていて通行できません。1991年の落成から25年。ご覧の通りかなり老朽化が進んでおり建物の使われ方も変わった模様。

建物全体は船をイメージしたものだそうです。建物の中あちこちに目につく外廊下や階段が織りなす造形が面白い。廃墟の2歩手前のような廃れっぷりも逆にポイントアップ。

5階にある食堂から大穴を通して見るゴルフ場。こんなのがあるって思わなかったので今回はスマホしか持ってこなかったことが悔やまれます。また来よう。
建築がバブル終盤の1991年。時代的にもポストモダンの作品と分類されると思いますが、この頃の一種ビザール的な建物は好みのひとつです。
いわゆるキラキラ・ゴテゴテのバブル遺産とは一線を画す名作として記憶に刻みましょう。あと何年残されるかな。こういうのは絶対に保存運動とかおきないので心配です。
鈴木なんとかさんのピーターズクラブだったわ。
河川が妙に長いようなそんなところだった
それほどダメージのない優しいコースでした。
上手い人にはつまんないかもね。
後楽園のあれっぽい。
私もそのようなこと途中まで書いて消しました。