ありゃりゃサンポ

近現代の建築と一日八千歩の散歩の忘備録。美味しいご飯と音楽と。
東京都全域を徒歩で塗り潰す計画進行中。

琵琶湖西南2024春①石山寺・三井寺と琵琶湖疎水

2024年04月09日 | たびたび旅
2013年の彦根城と八景亭(2017年廃業)以来、11年ぶりの滋賀県旅行でした。
二泊三日で大津=信楽=近江八幡=安土と琵琶湖の南から西を電車とレンタカーで回りました。
今回も建築見物を軸に濃厚な計画を立てて行きました。開花が遅れたおかげで偶然にもどこも桜が見頃。お天気にも恵まれた佳き旅となりました。

朝の新幹線で京都へ。京都からJR琵琶湖線米原行きで石山、石山から京阪石山坂本線で終点の石山寺駅へ。
紫式部が石山寺に七日間参籠している間に琵琶湖に移る名月を見て源氏物語の着想を得たという言い伝えから、駅も紫に塗装されていました。

境内にある硅灰石からなる石灰石岩ホルンフェルスの奇岩は国の天然記念物。上に見える日本最古の多宝塔は国宝。

こちらも国宝である本堂。内陣(正堂)は1078年の消失の後、1096年に再建された滋賀県最古の木造建造物。外陣は1602年に淀殿から寄進されたもの。

本堂の一角にある源氏の間は紫式部が源氏物語を起草したと伝えられる部屋。
前回の「光る君」の予告編で石山寺という単語が聞こえました。次回にはこの辺りがドラマで描かれるのかも知れません。

一番下の東大門から階段や坂で60mほどの登った月見亭の脇から見る琵琶湖方面。桜きれい。
見えている水面は瀬田川で琵琶湖との境界は2kmほど先の国道1号線付近です。写真中央に見える橋の下から3つ目くらい。

2008年に東レ(石山が発祥の地)の寄進で建てられた光堂。懸造りですが束柱は階段状に整地されたコンクリートの上の礎石に立っています。
石山寺に来た目的は紫式部の大河ドラマのためではなく、3堂ある懸造りの建造物を見ることでした。

こちらが崖下から見る国宝の本堂。横に並ぶ蓮如堂も規模は小さいのですが懸造り。今回も「絶壁建築巡り」が参考になりました。

足腰の丈夫なうちに行っておかねばならぬ場所がたくさんあります。今日はRさんも元気に同行中。

東大門(重要文化財)から見る境内。こちらの桜はもうちょっと先のようでした。

石山寺を終えて、石山坂本線で大津を通り過ぎて三井寺駅へ。すぐそばに琵琶湖第1疎水の大津水門。

琵琶湖疎水に沿う道が三井寺へのルート。

途中の橋の上から撮影する疎水両岸の桜が滋賀県の観光ポスターの定番です。

奥に見えるのが明治23年に完成した第一疎水第一トンネル入り口。全長2436m。
京都南禅寺で琵琶湖疎水を見たのが2008年のこと。16年かかってようやく取水部を見ることができました。

三井寺駅から坂道を10分登って三井寺。門前の茶店で天丼を食べてから仁王門(重文)を通って広大な境内へ。

天台宗寺門宗総本山園城寺が正式名称。寺の湧水を天智・天武・持統の三天皇の産湯としたことから御井寺(みいのてら)と呼ばれ三井寺に繋がります。
こちらの総本堂であった金堂は国宝。他に8つの建造物が重要文化財指定を受けています。



西国十四番札所観音堂に続く階段。

観月舞台から見る桜と奥にうっすらと琵琶湖のブルー。

桜の季節の観月舞台は一組5分間を2,500円(6名迄)で貸し切り公開を行っていました。予約制ですが前後数日間は満杯でした。
並んで待っている家族連れ、友人グループがが多い中、こちらの女性は一人で5分間の撮影を満喫していました。

舞台に反射する素材が敷かれていて、夜間ライトアップ中だとこんな写真が撮れるようです。

私たちはこういう普通の眺めで充分です。というかこっちの方がいい。
滋賀県についていきなりヘビー級のお寺を二つ見学しました。これから大津市内をぶらぶら歩いて行ったんホテルに入ります。
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