ありゃりゃサンポ

近現代の建築と一日八千歩の散歩の忘備録。美味しいご飯と音楽と。
東京都全域を徒歩で塗り潰す計画進行中。

大阪旅行三日目

2019年03月02日 | たびたび旅
大阪三日目。最終日はさすがに予定もゆったりです。朝食前の腹ごなしの散歩で向かったのがこちら。

大阪木材仲買会館。心斎橋のホテルから西にまっすぐ1.5km。建物がある西区は東京でいう木場のようなところ。
老朽化したビルの建て替えにあたって木材業界のランドマーク的な建物をということで竹中工務店が設計・施工まで担当しました。耐火性の高い集成材が構造で使われています。

グリコから1km離れれば道頓堀もこんなに静かです。
それにしても大阪市内の広い部分の道路がが完全な碁盤の目になっているのは驚くばかり。何処に行くにも迷いようがありません。
南北に走る道に「筋」、東西に走る道には「通」の文字が着いていて分かりやすい。東京で見たこともないような片側5車線の道路が次々に現れる。基本的に渋滞はほぼないそうです。
地下鉄も中心部は碁盤の目の道に沿っているので分かりやすい。東京のからまった毛糸のような地下鉄網とは違います。都市としての機能性は大阪に分がありますね。

木場周辺なので今でも木材を扱っている問屋や工務店が道頓堀川沿いに並んでいます。これは特別に古そうな倉庫でした。

歩いていたらお腹が空いて来たのでモーニングをやっている喫茶店に入ろうとしたのですが店の前に自転車が並んだ古い喫茶店は大阪のおばちゃんたちで満席。
仮に席があってもとても一人で入れる感じはなかったですが。大通り沿いに「ゴッツ」というファミレスがあったのでそこで朝食にしました。

大阪では駐車場のことをモータープールって言います。大阪周辺でしか通じない言葉として有名でしたが、最近の若い人は普通に駐車場という言葉も使うそうです。

大阪の再開発も相当に大胆に行われています。あべのハルカスやなんばパークスやグランフロントがあるところも昔はこんな風景だったんじゃないかな。知らんけど。

ぴかぴかの高層ビルは世界のどこに行ってもあるけどこんな風景はそうそうはありません。
私たちがトルコや台湾の猥雑を楽しみに行くように世界の人は日本のブレードランナー的世界を見たくて集まって来ます。観光資源として保護していかないとね。

大阪の高速道路の支柱ってこちらで見ているものと比べるとかなりひ弱に見えません?

なんばグランド花月。11時の回のよしもと新喜劇本公演を見ました。

本日のプログラム。前半8組のうち半分は知ってました。お笑いのライブはほぼ初体験。観客として最初はぎこちなかったけど徐々に馴染んで最後は泣きながら笑ってました。
3日間の滞在でしたが大阪の暮らしにとっての「笑い」がいかに重要かは折々に感じました。
道案内をしてくれた地下鉄の駅員さん、歩きながら耳に入る母親が子供を叱る声、大阪城でジオラマを見るカップルの会話。すべてに笑いの味付けが施されています。
私も大坂育ちである程度の笑いを取る力を育んで来たつもりでしたが、それも高校を卒業するころには貯金を使い果たしてしまったようで残念に思います。

なんばグランド花月の2階ロビーに飾ってあった日本画。かなりいい絵でしたが詳細分からず。情報あったらお知らせください。

大阪での最後のイベントは学生時代の後輩と会ってお昼を食べること。全席個室のお好み焼き屋さんで豚玉と牛スジ玉を食べました。短い時間でしたが楽しいひと時でした。

高島屋本店。高島屋の本店は大阪ですよ。南海ビルディング。子供の頃は何度も来たはず。設計は久野節。1932年竣工。2010年に外装含めて補修・改装が行われてきれいでした。

大阪で見た最後の建築は新歌舞伎座があった場所にできつつある新ビル。新歌舞伎座は歌舞伎を上演しない歌舞伎座として知られていましたがそれは2010年に天王寺に移転。
元の建物は2015年に解体されて、その後この写真の新しいビルに建て替わりました。旧・新歌舞伎座のイメージを踏襲した外観・内装設計は隈研吾氏。

ということで、駆け足で辿った大阪三日間。なつかしい大阪。この年で恥ずかしいんですが、ほぼ初めての一人旅。充実した楽しい旅ができました。天気も良かったし。
これからも自由な時間を生かしてできるだけあちこち行ってみたいです。
二日目の阿倍野区北畠探訪のことを記録しないといけないのでもう一度だけ大阪の話が続きます。これまとめるのが大変そうで頭が痛い。
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