安定した江戸期に育まれた職人技は明治政府の殖産振興、外国への輸出政策によって多方面に更なる驚異的な技術の領域へ。
そんな明治職人の「すごい! びっくり! かわいい!」が結集した楽しい展覧会に行きました。
最初の写真の3メートルの龍、それから蛇に鯉。これらは全て金属でできていますがすべて自由な形に体を変形させて置くことができます。
あまり上手く撮れませんでしたが。それぞれの鱗は薄い筒状のパーツを重ねることでできていて、ごくわずかの部分の鋲で固定しているので可動する、らしいです。
そのような厳しい構造上の制約の中で、完成した物の造形が余りに美しいので本当にびっくりかわいい!です。他にもたくさんの「自在」動物がありました。
古びた竹の上のトカゲ。これ全体が一つの木から削り出した彫刻です。
木でできた「竹柄杓」。柄の所に小さなアマガエルがいます。これも木彫りの彫刻作品。
ほとんどの場所で撮影が可能でした。他にも彫金や蒔絵、陶芸など様々な分野の作品がありました。これら全部が台湾の宋培安という個人のコレクションなんですって。
それもびっくりですね。開幕式にも出席されて「(コレクションが)いつの日か輝きを取戻し、あるべき名誉と地位を回復できるようにと願っていた。」と語ったんだそうです。
日本のすごいものが外国の人によって再発見させられることって多いですね。長きに渡る貴重な蒐集、ありがたいことだと思っています。
明治に入り斜陽した友禅染めを復活させるべく、海外用にビロード生地に施した友禅染。なんかすごく難しいらしいです。
にゃ。10月いっぱい上のの芸大で。
竹の上のトカゲにはビックリです。
コレクションして残してくださった方に感謝ですね。
いろいろ不公平や矛盾もおおかった時代でしょうけれど
職人さんが真摯に技術の向上に取り組めた時代は素敵です。
ただただ唖然としてしまいます。
発想と技術と根気がないと作れない作品。
いったいどのくらいの時間をかけて作られたんでしょう。
今の技術だからできること、
それぞれいろいろあると思いいます。
私は見ているだけの人ですが、実際に作る立場の人が見れば
またいろいろと違った感想があるんだろうなと思います。
平日の午後、思ったより、大勢の客でちょっと驚きました。
刺繍画の前でしばらく見つめたあと「あたしには刺せないわ」とボソッと呟いたおばさま、なかなかツボでした。
地下の売店に行ってみたら、25Kgの袋で石膏が山積みされてて、妙に納得しちゃいました
私が会社辞めた後そこまでの気力が残っているかどうか不安。
美術館に入る前に芸大の構内も少し見て回りました。見た?
週末くらいまでにはアップします。
宝物館に入ったら貸切状態で、30躯近い菩薩様たちに取り囲まれて、一二歩後退りました。
構内レポート期待してます
そういえば法隆寺宝物館は入ったことなかったです。
谷口吉生のかっこいい直線、今度は行こう。
最近は彫像とかは「躯」で数えるのが流行り?
最近、読みがわからなくて漢和辞典とか引くことが多くなり、漢字変換でとんでもない漢字が先に出るようになってきてます。
法隆寺宝物館の彫像(って仏像ばっかりですが)群の並びは、なんだかSFっぽいというか、むかしのヨーロッパの映画にありそうな雰囲気でした