職場から歩いて行ける場所にあるコンサートホールで行われた無料のランチタイムコンサートに行きました。
今日はヴィオラの原麻里子さん。全部で3曲、すべてシューマンです。

私が彼女を初めて見たのがBS朝日2011年秋の「カルテットという名の青春~太郎、マドカ、麻里子、大と歩いた1371日~」という番組で。
20代半ばの国内若手トップ奏者で結成された弦楽四重奏の3年半の苦悩や挫折を追った骨太のドキュメンタリーは非常に面白く感動的で、
私はその番組のDVDを何人かの弦楽器を弾く友人に配った記憶があります。

4人それぞれの側面が丁寧に描かれていたのですが、その中でも際立って対照的だったのが1stヴァイオリンの植村太郎さんとヴィオラの原さん。
素晴らしい技巧を持ちながらも何か枠にはまった演奏から脱却できない植村さんに対して、ヴィオラの原さんは最も早い段階で国内で学ぶ限界を感じ
カルテットを一時休止してでも自由な表現力を得るためにヨーロッパに飛びだして行く。
その後後を追うように残りの3人もそれぞれヨーロッパで勉強を始め、そしてしばらくぶりに4人が集まって、、、というような流れなのですが、
2時間を通して原麻里子さんのやや日本人離れした人間の大きさや自由さ、奔放さがとても魅力的に感じていました。

様々な理由でカルテットとしての活動はそこで終わってしまうのですが、4人はそれぞれの立場で研鑽をつんで国内外で演奏活動を行っています。
特にチェロの宮田大さんはロストロポーヴィチのコンクールで優勝したり小澤征爾との共演がまたドキュメント番組になったりと、今や若手トップスターです。
ということで、ランチタイムコンサートに原さんが出られるというのをホール前のチラシで見て6月くらいからずっと楽しみにしていました。
生で見る原さんは番組で見た学生っぽさはなく(というかあの時は本当に学生だった)、すっかり大人の女性でした(ベタやな)。意外と背も高い。
ピアノの有吉亮治さんとのペアも長いようで、お互いに最小限度のコンタクトでテンポもニュアンスもぴしっと合います。
原さんのヴィオラの音色は極めて艶やかで色っぽい。特にD弦、A弦がゴージャスで知らないで聞いたらヴァイオリンと聞き間違える人がいるかも知れません。
ヴィオラの音として馴染んでいる寂しさやもの悲しさが薄いのでちょっと戸惑いましたが、そういうヴィオラへの「偏見」を取り除いて純粋に音として聞けば
それはそれは本当に太い芯がしっとりした表面に覆われた美しい音色でした。表現も奔放なキャラクターから想像していたよりずっと緻密でクレバーな印象です。
昼休みの短い時間でしたが、とても楽しめました。満員の観客にも大うけでしたね。
今度は何かアンサンブルでも聞いてみたいと思っています。
今日はヴィオラの原麻里子さん。全部で3曲、すべてシューマンです。

私が彼女を初めて見たのがBS朝日2011年秋の「カルテットという名の青春~太郎、マドカ、麻里子、大と歩いた1371日~」という番組で。
20代半ばの国内若手トップ奏者で結成された弦楽四重奏の3年半の苦悩や挫折を追った骨太のドキュメンタリーは非常に面白く感動的で、
私はその番組のDVDを何人かの弦楽器を弾く友人に配った記憶があります。

4人それぞれの側面が丁寧に描かれていたのですが、その中でも際立って対照的だったのが1stヴァイオリンの植村太郎さんとヴィオラの原さん。
素晴らしい技巧を持ちながらも何か枠にはまった演奏から脱却できない植村さんに対して、ヴィオラの原さんは最も早い段階で国内で学ぶ限界を感じ
カルテットを一時休止してでも自由な表現力を得るためにヨーロッパに飛びだして行く。
その後後を追うように残りの3人もそれぞれヨーロッパで勉強を始め、そしてしばらくぶりに4人が集まって、、、というような流れなのですが、
2時間を通して原麻里子さんのやや日本人離れした人間の大きさや自由さ、奔放さがとても魅力的に感じていました。

様々な理由でカルテットとしての活動はそこで終わってしまうのですが、4人はそれぞれの立場で研鑽をつんで国内外で演奏活動を行っています。
特にチェロの宮田大さんはロストロポーヴィチのコンクールで優勝したり小澤征爾との共演がまたドキュメント番組になったりと、今や若手トップスターです。
ということで、ランチタイムコンサートに原さんが出られるというのをホール前のチラシで見て6月くらいからずっと楽しみにしていました。
生で見る原さんは番組で見た学生っぽさはなく(というかあの時は本当に学生だった)、すっかり大人の女性でした(ベタやな)。意外と背も高い。
ピアノの有吉亮治さんとのペアも長いようで、お互いに最小限度のコンタクトでテンポもニュアンスもぴしっと合います。
原さんのヴィオラの音色は極めて艶やかで色っぽい。特にD弦、A弦がゴージャスで知らないで聞いたらヴァイオリンと聞き間違える人がいるかも知れません。
ヴィオラの音として馴染んでいる寂しさやもの悲しさが薄いのでちょっと戸惑いましたが、そういうヴィオラへの「偏見」を取り除いて純粋に音として聞けば
それはそれは本当に太い芯がしっとりした表面に覆われた美しい音色でした。表現も奔放なキャラクターから想像していたよりずっと緻密でクレバーな印象です。
昼休みの短い時間でしたが、とても楽しめました。満員の観客にも大うけでしたね。
今度は何かアンサンブルでも聞いてみたいと思っています。
そう、他の3人よりも早く海外へ飛び立ったんでしたね。
生の演奏を聴けたなんて、うらやましい。
そうです。あのヴィオラさん。今はドイツを中心に活躍中だそうです。
かっこいいね。
またいつか4人で合わせてみる日が来ないかな。
気負わず、さらーっと行ってさらーっと聴いて感動して帰ってこれる
しかも無料と来たもんだ。
こういうのたくさんやって欲しいですね。
それにしても楽器奏者ってどうしてこんなに美人が多いんでしょう。
平日昼間の短い無料のコンサートということで観客の大半はリタイア後っぽい老人たちです。
私も数年後にはこの仲間に加わるんだなーと思います。
クラシック演奏家の美人度、イケメン度は上がる一方です。
最近のコンサートのチラシとか見てるとマルベル堂かよと突っ込みたくなります。
美しいのは悪いことではないんですが、音楽と別の次元で
レコード会社の「売れる・売れない」の基準のひとつにはなっていそうです。
あれ、レコード会社って死語?
そんなランチタイムも、都会ならではですね。
青森の田舎では考えられないなーーと。
それにしても、綺麗。
秋は芸術。
でも全国でもランチタイムコンサートって増えてますね。
検索してみてびっくりしました。
もう少し年取って暇になったら私たちでランチタイムコンサート
やっちゃいましょう。